【完結】ずっと君を愛してる〜心惹かれる想いを君へ〜

hazuki.mikado

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103 母親

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 「今の母の事を昔は実の母だと思ってたんだが、ある時後妻だということを知ってから母親や兄弟とできるだけ仲良くしないと、母親が困るんじゃないかと何となく思ってな」

 「・・・そう言われれば私もそうかもしれません」

 「だが、長い事そんなことをやってるうちにお互いに自然と無理はしなくて良くなって、今では本当に家族だと思えるようになった。君もそうだったんじゃないかな?」

 「ええ。兄達と本気で喧嘩もしますし、文句も言います。母も兄達を自分の息子として怒ったりしてますね」

 「一緒だ。俺もよく母に怒られるよ」


 思い出して、クスリと笑うと驚いた様に目が大きくなった。


 「どうした? やっぱり笑うと変か?」

 「え?」

 「俺が笑うと、どうも皆んなが驚くんであまり人前では笑わないようにしてたんだ。どうも君といると楽しいのかな? つい笑ってしまう」

 「へ? 我慢してたんですか?」

 「まぁ、若いから舐められないようにする意味もあったがな」


 曲に合わせて彼女をくるりと回してみる。


 「わ、わッ!」


 腰をホールドして支え、再び元の姿勢に戻すとふくれっ面だった。


 「もうっ」

 「スマン、驚いたか?」

 「違いますよッ。笑わないなんて勿体無いです」

 「うん?」

 「笑ったら、物凄く素敵なんです。だからみんながギャップで驚くんですよ」

 「?」

「学生の時も私の周りの友人達はそう言ってました。ファンもビックリする位いっぱいいたんですよ?」

 「?」

 「無自覚なんですねぇ・・・」


 彼女は呆れ顔で俺の顔を下から覗き込んでいるが、唇を尖らせているのでキスを強請っているように見える。


 「君こそ無自覚だよ」

 「へ?」


 思わず天井に視線を向けたが、シャンデリアがキラキラ輝いて眩しかった。






ーーーー


7万文字超えてしまいました・・・短編詐欺に・・・。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。

すみませーん.⁠·⁠´⁠¯⁠`⁠(⁠>⁠▂⁠<⁠)⁠´⁠¯⁠`⁠·⁠.
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