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110 漢らしい彼女
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漢らしく腕組みをして考える彼女は、俺の疑問に何とかして答えようと考えてくれてる。
――何だかいいなぁ。
そう思った。
――こちらの問に全身全霊で答えてくれようとする誠実さが、心地よかった。
だからだろうか、この時俺はこの子なら自分の疑問になにかいいヒントをくれるかも知れないと浅はかな事を思いついてしまったんだ――
「そう言えばもう1つ、君に聞いてみたいことがあったんだ。いや、白状するって言ったほうがいいかもな」
「え、白状する? まさか・・・」
「まさか?」
「クビですかッ?!」
なんでそうなる?
「まさか。そうじゃないよ。なんで俺が君をクビにする?」
「いえ、さっきから正解に辿り着けないので・・・」
「違うッ! クビにする予定はない!」
そして何で俺はムキになってる?
「良かったです」
本気でホッとする顔が可愛らしい・・・ ん?
「え~と、な。実はだな」
「あ、はい」
ビシッ! と背筋を伸ばすサーシャ嬢。
「君が俺の落としたレポート用紙を拾ってくれたのが丁度6年程前になるんだが・・・」
「え? ああそう言えばそうですね」
――何だろうここに来て恥ずかしくなってきたぞ!? え、何でだ?
目が泳いでるのが自分自身で分かってしまい思わず口を塞いだ。
え、ひょっとして・・・
「どうしたんですか急に黙っちゃって。早く言ってくださいよ」
「・・・いいのか?」
「え?」
いいのか? これは本当に言っていい事なのか? えーいッ!!
「実はそれ以来君の夢を・・・マイニチミテルンダ・・・・」
うわッ?! 何でこんな事に今頃気が付く?! 俺は馬鹿だッ!! ひょっとしたら変態だと思われるんじゃないかッ?!
「え? え? 会長何で顔が赤くなってるんですか??」
え~い、ここまで言って言葉を引っ込めるのは卑怯だ!
「あれ以来、毎日君の夢を見てるんだッ!!」
あ。固まった。
「え・・・」
あれ、何だか変だぞ? 固まったと思ったら今度は顔が・・・
――何だかいいなぁ。
そう思った。
――こちらの問に全身全霊で答えてくれようとする誠実さが、心地よかった。
だからだろうか、この時俺はこの子なら自分の疑問になにかいいヒントをくれるかも知れないと浅はかな事を思いついてしまったんだ――
「そう言えばもう1つ、君に聞いてみたいことがあったんだ。いや、白状するって言ったほうがいいかもな」
「え、白状する? まさか・・・」
「まさか?」
「クビですかッ?!」
なんでそうなる?
「まさか。そうじゃないよ。なんで俺が君をクビにする?」
「いえ、さっきから正解に辿り着けないので・・・」
「違うッ! クビにする予定はない!」
そして何で俺はムキになってる?
「良かったです」
本気でホッとする顔が可愛らしい・・・ ん?
「え~と、な。実はだな」
「あ、はい」
ビシッ! と背筋を伸ばすサーシャ嬢。
「君が俺の落としたレポート用紙を拾ってくれたのが丁度6年程前になるんだが・・・」
「え? ああそう言えばそうですね」
――何だろうここに来て恥ずかしくなってきたぞ!? え、何でだ?
目が泳いでるのが自分自身で分かってしまい思わず口を塞いだ。
え、ひょっとして・・・
「どうしたんですか急に黙っちゃって。早く言ってくださいよ」
「・・・いいのか?」
「え?」
いいのか? これは本当に言っていい事なのか? えーいッ!!
「実はそれ以来君の夢を・・・マイニチミテルンダ・・・・」
うわッ?! 何でこんな事に今頃気が付く?! 俺は馬鹿だッ!! ひょっとしたら変態だと思われるんじゃないかッ?!
「え? え? 会長何で顔が赤くなってるんですか??」
え~い、ここまで言って言葉を引っ込めるのは卑怯だ!
「あれ以来、毎日君の夢を見てるんだッ!!」
あ。固まった。
「え・・・」
あれ、何だか変だぞ? 固まったと思ったら今度は顔が・・・
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