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122 緑の楽園の夢
しおりを挟む夢を見た――
緑の楽園の中で、様々な動物に囲まれて幸せそうに微笑む少女が驚いたような顔で此方を急に振り向いた。
――大丈夫。向こうは以前よりもっと良くなるから、先に行ってるから
彼女は首を横に振ったのだ。
ここに居たい。
向こうには行きたくないのだと。
私は、それでも行くよと告げる。
――あなたが先に行ってしまったら、私も行かなければいけなくなる・・・ ここにいたいのに。
どうしても行くのなら絶対に会えるようにして欲しい。
見失うとここには戻れない。
ここは楽園で。
皆が微睡むような幸せを楽しむ場所なのに。
何で私は出ていくの?
ここにいればいいのに。
どうして私は向こうに行きたいの?
――だって。もう別れちゃったよごめんね、向こうで待ってるよ。
不意に。
少女を抱きしめる青年が現れる。
ああ、アレも私だ。
――先に行くから、追いかけてきて。
私を―俺を―見つけて欲しい。
また一緒になれるように。
1つに戻れるように。
向こうで待ってるから――
見つけて――
いきなり真っ暗な星の瞬く世界に放り出され、青く輝く球体に向かい懸命に羽ばたく自身を感じ取る。
――あそこに行くんだ。
それだけを一心に羽ばたく。
急に現れた赤い妙な形の門に吸い込まれ・・・
ベッドの上で声を出して泣きながら布団を跳ね除けて飛び起きた――
窓の外は薄明るい紫色に染まり始めており、太陽が顔を出す直前の時間なのが判った。
「何だアレは・・・」
肩で息をする俺の頬から、流れ落ちた涙が首筋を流れ落ちて行った――
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