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148 ツインソウル
しおりを挟むずっと夢で教えられてたのに、俺がずっと無視してたんだ。
あの渡り廊下で声を掛けられてから毎日のように夢の中で君を眺めてた。
俺はとてもじゃないが絶望的に鈍くて。
朝目が覚めたらすぐに君を忘れて、目の前の現実を片付けるのに必死で。
でも何も覚えて無いくせに、何時も心の何処かに君が引っかかっていて君以外の人に触れると違和感があるんだ。
遠くにいる君。
目も合わせない君。
少しずつ現実で距離が近づいていく度に、夢の中の君も近付いてくるんだ。
同じ部屋に一緒にいる時間が増えて。
夢の中の距離も益々近くなる。
何度も何度も否定したんだよ?
君はずっと年下で。
俺の後輩で。
将来の夢に向かってキラキラと輝いていて。
俺は人がちゃんと笑って生きてける場所を作りたくて。
皆が幸せで微笑む事ができる世界を手にしたかったから。
目の前の問題を片付けるフリをしてずっと心の奥で閉じられたドアを開けるのを躊躇ってた。
だって俺には離婚歴があって。
しかも多分国内一忙しい男だ。
他の女を抱いたことだってある――
俺の将来なんてきっと一生独身で、多分仕事と心中だ―― そう思ってた。
でももう無理だ。
もう限界。
気がついたから――
6年前に出会った時からこうなることは分かってたんだ。
頭じゃなくて心の奥底で――
俺の理性なんか無視で。
俺の環境なんか理由にならなくて。
年齢差なんか関係なくて。
寧ろ俺が先にアソコから先に現し世に来ちまったから年齢差があるのが当然で。
寧ろ6歳位の差なら少ないくらいだよ。
残された片割れが向う見ずで、やたらと勇敢だったからその位の差で済んで会うことが出来たのだと。
そう思えば僥倖――
魂の伴侶なんての言っちまうのは俺の柄じゃないけど。
でもそうなんだから仕方ないよな
やっとお互いに見つけ合ったんだから。
もう離れられない。
君は俺の魂の伴侶――
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