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25 魔王軍の侵攻3
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魔王軍が停止したことは、宮殿の謁見の間にある魔法の煙の壁に映し出されていた。
それを見て、ナオト国王が姫軍師フーカに言った。
「迷宮に入り込んで魔王軍は数を減らしているが、今はどのくらいだろう?」
「おおよそ4万人ぐらいです。まだ、我が方に対してかなりの数的有利を保っているので、戦いをしかけることはできません。今のところはダリル平原から王都イスタンまで、オリンピア街道の半分を進んだ時点で兵力を半分に減らすことができましたので、理想的な展開です。」
「仮に止っている魔王軍の司令官が、オリンピア街道を大きくそれて王都イスタンに進行しようと決断する可能性はないだろうか。」
「はい、陛下。確かに、そうなることが一番問題です。」
「姫軍師。何か対応策を考えているのか。」
「はい。オークやゴブリンが単純な種族で、怒りっぽいことを大いに利用します。」
………
オリンピア街道上で停止している魔王軍の前方に、突然、かなりの距離をとってフランツ王国軍が現われた。
百人程度の極めて少数の部隊だったが、それぞれの兵士が拡声器のようなものを持っていた。
そして、2つのグループに分かれて大声で叫び始めた。
「弱虫オーク、うすのろ。」
「弱虫ゴブリン、うすのろ。」
フランツ王国の兵士達は、オークとゴブリンの言語を正確に使い話していた。
そのような状況は、伝令から魔王軍の司令官である竜王ドランにも報告されていた。
「全軍に伝えよ。決して挑発に乗ってはならない。敵は必ず何かたくらんでいるはずだ。」
百戦錬磨のドランは長年のかんを働かせて、フランツ王国軍の意図をくみ取った。
しかし遅かった。
オークとゴブリンは挑発に乗って怒り狂った。そして、オリンピア街道のはるか前方に見えたフランツ王国軍目指して走り出した。怒りは次々に伝染して、最後には魔王軍全軍が前方に総突撃をかけたような状況になった。
フランツ王国軍はそのタイミングで全速力で逃亡した。
オークとゴブリンの突撃に合わせて、オリンピア街道の中でタイミングよく迷宮の入口が開き始め、再びそれぞれの迷宮に数百人単位で誘い込まれることが始まった。
「私が出なければ我が軍の混乱は治らないか。」
竜王ドランは、副官にそう言うと、自分が使役しているドラゴンを呼んだ。
「来い。我が忠実なる僕、魔炎竜バーンよ。」
呼び掛けに応えて、竜王の真上の空に魔界の黒い穴があき、魔炎竜が飛来して竜王のそばの地面に降り立った。即座に竜王は魔炎竜の上に乗り、魔王軍の混乱の状況を確認するため前方に飛んだ。
すると、魔力の強い竜王には、魔法の迷宮が何個も仕掛けられていることがわかった。
「なるほど、こんな仕掛けを造っていたのか。魔炎竜バーンよ、お前の地獄の業火を使いあの仕掛けを消してしまえ。」
竜王の命令を受けて、魔炎竜は存在することができる最大高温の炎を、オリンピア街道の前方に向けて口から吐いた。魔界の炎はオークやゴブリン達が突撃していた先にあった亜空間の迷宮を焼き尽くした。
だが既にその前にあった亜空間の迷宮に入ったことにより、魔王軍はかなり数を減らしていた。
「ざっと見たところ、オークやゴブリンの数は1万くらいになってしまったか。少し心待たないから、最初に戦線を離脱してしまった獣人族3万が帰ってくるのを待つことにするか。」
再び竜王ドランは魔王軍を停止させた。
それを見て、ナオト国王が姫軍師フーカに言った。
「迷宮に入り込んで魔王軍は数を減らしているが、今はどのくらいだろう?」
「おおよそ4万人ぐらいです。まだ、我が方に対してかなりの数的有利を保っているので、戦いをしかけることはできません。今のところはダリル平原から王都イスタンまで、オリンピア街道の半分を進んだ時点で兵力を半分に減らすことができましたので、理想的な展開です。」
「仮に止っている魔王軍の司令官が、オリンピア街道を大きくそれて王都イスタンに進行しようと決断する可能性はないだろうか。」
「はい、陛下。確かに、そうなることが一番問題です。」
「姫軍師。何か対応策を考えているのか。」
「はい。オークやゴブリンが単純な種族で、怒りっぽいことを大いに利用します。」
………
オリンピア街道上で停止している魔王軍の前方に、突然、かなりの距離をとってフランツ王国軍が現われた。
百人程度の極めて少数の部隊だったが、それぞれの兵士が拡声器のようなものを持っていた。
そして、2つのグループに分かれて大声で叫び始めた。
「弱虫オーク、うすのろ。」
「弱虫ゴブリン、うすのろ。」
フランツ王国の兵士達は、オークとゴブリンの言語を正確に使い話していた。
そのような状況は、伝令から魔王軍の司令官である竜王ドランにも報告されていた。
「全軍に伝えよ。決して挑発に乗ってはならない。敵は必ず何かたくらんでいるはずだ。」
百戦錬磨のドランは長年のかんを働かせて、フランツ王国軍の意図をくみ取った。
しかし遅かった。
オークとゴブリンは挑発に乗って怒り狂った。そして、オリンピア街道のはるか前方に見えたフランツ王国軍目指して走り出した。怒りは次々に伝染して、最後には魔王軍全軍が前方に総突撃をかけたような状況になった。
フランツ王国軍はそのタイミングで全速力で逃亡した。
オークとゴブリンの突撃に合わせて、オリンピア街道の中でタイミングよく迷宮の入口が開き始め、再びそれぞれの迷宮に数百人単位で誘い込まれることが始まった。
「私が出なければ我が軍の混乱は治らないか。」
竜王ドランは、副官にそう言うと、自分が使役しているドラゴンを呼んだ。
「来い。我が忠実なる僕、魔炎竜バーンよ。」
呼び掛けに応えて、竜王の真上の空に魔界の黒い穴があき、魔炎竜が飛来して竜王のそばの地面に降り立った。即座に竜王は魔炎竜の上に乗り、魔王軍の混乱の状況を確認するため前方に飛んだ。
すると、魔力の強い竜王には、魔法の迷宮が何個も仕掛けられていることがわかった。
「なるほど、こんな仕掛けを造っていたのか。魔炎竜バーンよ、お前の地獄の業火を使いあの仕掛けを消してしまえ。」
竜王の命令を受けて、魔炎竜は存在することができる最大高温の炎を、オリンピア街道の前方に向けて口から吐いた。魔界の炎はオークやゴブリン達が突撃していた先にあった亜空間の迷宮を焼き尽くした。
だが既にその前にあった亜空間の迷宮に入ったことにより、魔王軍はかなり数を減らしていた。
「ざっと見たところ、オークやゴブリンの数は1万くらいになってしまったか。少し心待たないから、最初に戦線を離脱してしまった獣人族3万が帰ってくるのを待つことにするか。」
再び竜王ドランは魔王軍を停止させた。
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