W転生してあなたを必ず助けます!悲劇のヒロインには絶対なりません!~私のハートは重いのです~

ゆきちゃん

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37 過酷な運命の真実9

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 結婚式の日になった。
 式場になるセントバーバラ大聖堂には、多くの列席者が集まった。礼拝堂の準備が整うまで、他国から招待された列席者は外で待つことになったが、姫軍師フーカの回りには人だかりができた。

「姫軍師様は、魔王軍がダリル平原に降り立ち、オリンピア街道を進軍することを的確に予測されたそうですね。戦争で一番難しいのは、敵の動きを予測することです。見事なものですね。」

「事前に魔王ザラが、10万の魔王軍で堂々と侵攻することを最後通告しました。そのようにするためには、広大な土地に降り立ち陣を整え、そして、幅の広い街道を直進するしか方法はありません。最後通告が虚言の可能性もありましたが、魔王の性格からそれはあり得ないと考えました。」

「魔王軍の侵攻をフランツ王国1国のみで退けられるとは、これも姫軍師様のたぐいまれな戦略のおかげですな。特に、魔法と工事を合体させた亜空間の迷宮を造り、そこで魔王軍の数を減らすとは、姫軍師様のような天才にしか考えることはできませんね。」

「いえ、私の戦略というよりも、私の回りにいた全ての仲間がみんなで考えたものです。亜空間の迷宮については、最初のさまざまな発送から、実現するための魔法や工事技術まで、いろいろな方が私を助けてくれました。ですから、私は単にラッキーだっただけです。」

 姫軍師フーカは、列席者からさまざまなことを話しかけられた。実は、他国から来た結婚式の列席者のほとんどが、彼女と会い話をして人となりを知ることを今日の目的としていた。
 そして最後には、ほとんどの人が彼女の内面と外面の美しさに心を奪われた。

 大聖堂の入口の扉が開き、呼び込みの声があった。
「本日、御列席のみなさま、お待たせしました。準備が整いました。中にお入りください。」

 ところが、姫軍師フーカの回りの人だかりは減ることがなく、多くの列席者が礼拝堂の中に入らなかった。。
 進行係はかなりあせったが、結局、全ての列席者が礼拝堂に入るのを待たざるを得なかったので、式の進行を遅らせるしかなかった。

 ………

 それは、花嫁の控え室にも従者から一報され、王女ルルは怒りの声を上げた。
「なにそれ。今日は私の一生で一番大切な結婚式なのに、列席者が式の進行に協力してくれないなんて、みんなそれぞれの国で高い位の人ばかりなのでしょう。」

「高い位の人ばかりなのですが、少々普通とは違っています。

「どう違うのですか。」

「王族どうしの結婚式に、関係両国以外の外国から列席するのはやはり王族が多くなります。しかし、本日の王女様とナオト国王様との結婚式には、もちろん王族の列席者もいらっしゃいますが、はるかに多いのは、各国で軍務を預かっている大臣や将軍などの軍事関係者です。」

「なぜ、そうなるのですか。」

「先の魔王軍10万の侵攻を、たった1国で退けたフランツ王国の名声は世界中に鳴り響きました。特に、戦略を立てて、フランツ王国軍そして獣人軍団との連合軍を指揮した姫軍師様は注目され、今やこの世界で一番の有名人です。そして竜王ドランとの一騎打ちにおいても、なんなく勝利されたこともよく知られています。」

「私とナオト国王の結婚式なのに、その実は姫軍師フーカを見に来る列席者が多いということですか。」

「ほんとうに言いにくいことなのですが、その通りです。」
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