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36 過酷な運命の真実8
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フランツ王国のナオト国王と、ゴード王国のルル王女との結婚式の日程はすぐには決まらなかった。ナオト国王があれこれと先延ばしをしていたからだった。
特に、姫軍師フーカが帰還し彼と謁見してから、自分の心に大きな疑問が湧いてきたのだった。
(ルル王女に初めて会って、なんですぐ彼女に魅了されてしまったのだろう?結婚の承諾をあんなに簡単にしてしまったなんて信じられない!)
「失礼します。入ってもよろしいでしょうか。」
外務大臣が彼の執務室に入る許可を求めた。
「よろしい、入るがいい。」
「国王陛下、このところゴード王国から結婚式の日取りの決定について、毎日矢の催促がございます。もうこれ以上先延ばしされると、外交問題になりかねません。私がお聞きして良いことではないかもしれませんが、ルル王女との結婚に何か気に掛ることがあるのでしょうか。」
「いや、特にない。ルル王女との末永い幸せを考えると、結婚後の計画をしっかり立ててから結婚式を行いたいのだ。このことを先方に伝えるとともに、もうしばらくお待ちいただくことに対して、丁重にお詫びをしておいてほしい。」
「わかりました。御意のままに。」
外務大臣は執務室から出ていった。
1人なってから彼は考えた。
(ルル王女との結婚で気に掛ること………
………姫軍師フーカのことだ。彼女には、これまでもいろいろ助けてもらった。ずっとそうだった。彼女が私に明るい顔で話しかけ、支えてくれる毎日が幸せだった。あれ???国王と軍師の両方は忙しいから、毎日彼女の顔は見られないぞ、でも遠い昔の違った世界で、いつも近い距離にいたような………)
………
とうとう、結婚式の日程が決まった。
正式な招待状の手紙が発送され、それは姫軍師フーカの元にも届いた。彼女は、姫軍師の執務室の机の上に置かれた手紙を、ペーパーナイフで丁寧に開けることなく、両手で力まかせに開けた。
それから彼女は、中に入っていた招待状を手に取り、読むこともなく長い間それをぼーっと見ていた。
ブルーが心配して言った。
「フーカ様、国王陛下の結婚式なんて欠席しませんか。宮廷内のお立場から、そういうわけにはいきませんか。仮病を使ったらどうでしょうか。」
「ありがとう、ブルー。他国から大勢のお客様が参列する国王陛下の結婚式に、その軍師が列席しないことは許されないわ。仲違いして軍事上の隙があると思われてしまったら、フランツ王国にとって大きなマイナスになる。」
「お気持ちは十分にわかります。自分のほんとうの気持ちを抑えて、姫軍師としてのお立場を全うされるお姿には感動致します。」
「でも、私は若い女の子です。結婚式に出たら、ルル王女のことをしっかり見てあげるつもりです。それできっと思うことは、ナオト国王の横のお嫁さんの席に座るのは私だったとか、よく見ると私の方がずっときれいだとか、最後にはこう思うかもしれません。『くたばっちまえ!!!』」
「なんてかっこいいのでしょう。ブルーはますますフーカ様のことが好きになりました。」
「でも、一つだけほんとうに確認したいことは、ナオト国王が初対面のルル王女になんで一目惚れしたかという疑問です。私がこれまで知っている彼ならばあり得ません。」
(これまで知っているって………、国王と姫軍師の間柄ではあまり会う機会はないわ、遠い昔違った世界で、いつも近い距離にいて彼の一生懸命さと優しさを、毎日見ていたような気がするのだけれど………)
特に、姫軍師フーカが帰還し彼と謁見してから、自分の心に大きな疑問が湧いてきたのだった。
(ルル王女に初めて会って、なんですぐ彼女に魅了されてしまったのだろう?結婚の承諾をあんなに簡単にしてしまったなんて信じられない!)
「失礼します。入ってもよろしいでしょうか。」
外務大臣が彼の執務室に入る許可を求めた。
「よろしい、入るがいい。」
「国王陛下、このところゴード王国から結婚式の日取りの決定について、毎日矢の催促がございます。もうこれ以上先延ばしされると、外交問題になりかねません。私がお聞きして良いことではないかもしれませんが、ルル王女との結婚に何か気に掛ることがあるのでしょうか。」
「いや、特にない。ルル王女との末永い幸せを考えると、結婚後の計画をしっかり立ててから結婚式を行いたいのだ。このことを先方に伝えるとともに、もうしばらくお待ちいただくことに対して、丁重にお詫びをしておいてほしい。」
「わかりました。御意のままに。」
外務大臣は執務室から出ていった。
1人なってから彼は考えた。
(ルル王女との結婚で気に掛ること………
………姫軍師フーカのことだ。彼女には、これまでもいろいろ助けてもらった。ずっとそうだった。彼女が私に明るい顔で話しかけ、支えてくれる毎日が幸せだった。あれ???国王と軍師の両方は忙しいから、毎日彼女の顔は見られないぞ、でも遠い昔の違った世界で、いつも近い距離にいたような………)
………
とうとう、結婚式の日程が決まった。
正式な招待状の手紙が発送され、それは姫軍師フーカの元にも届いた。彼女は、姫軍師の執務室の机の上に置かれた手紙を、ペーパーナイフで丁寧に開けることなく、両手で力まかせに開けた。
それから彼女は、中に入っていた招待状を手に取り、読むこともなく長い間それをぼーっと見ていた。
ブルーが心配して言った。
「フーカ様、国王陛下の結婚式なんて欠席しませんか。宮廷内のお立場から、そういうわけにはいきませんか。仮病を使ったらどうでしょうか。」
「ありがとう、ブルー。他国から大勢のお客様が参列する国王陛下の結婚式に、その軍師が列席しないことは許されないわ。仲違いして軍事上の隙があると思われてしまったら、フランツ王国にとって大きなマイナスになる。」
「お気持ちは十分にわかります。自分のほんとうの気持ちを抑えて、姫軍師としてのお立場を全うされるお姿には感動致します。」
「でも、私は若い女の子です。結婚式に出たら、ルル王女のことをしっかり見てあげるつもりです。それできっと思うことは、ナオト国王の横のお嫁さんの席に座るのは私だったとか、よく見ると私の方がずっときれいだとか、最後にはこう思うかもしれません。『くたばっちまえ!!!』」
「なんてかっこいいのでしょう。ブルーはますますフーカ様のことが好きになりました。」
「でも、一つだけほんとうに確認したいことは、ナオト国王が初対面のルル王女になんで一目惚れしたかという疑問です。私がこれまで知っている彼ならばあり得ません。」
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