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45 悲劇に向かうのか8
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フランツ王国の宮廷内は殺伐としていた。その大きな理由は、ナオト国王とルル王女との不仲である。このごろは必要最小限の会話だけで、会話をしたとしても実家のゴード王国の力を背景に、女王は上から目線の言い方をして国王の心を強く痛めていた。
たった今、フーカ辺境伯の領地への世界連合軍の侵攻について、謁見の間で多くの家臣と貴族が集まり話し合いがなされていた。
女王が国王に聞いた。
「陛下、今度の世界連合軍の侵攻に、フランツ王国の国王としてどのような役割を果たされるのでしょうか。世界連合軍の盟主、総司令官は我が父ゴード国王です。娘婿としてそれなりの役割を果たしていただけなければ、私は恥ずかしくてしょうがありません。」
「私は前から、ゴード国王のお考えはおかしいと思う。そもそもフーカ辺境伯は私の家臣であり、その領地はフランツ王国の領地である。これまで、辺境伯が私に忠誠を尽くし敵対する兆候など皆無だった。ましてや、世界の驚異になるようなことを、彼女は夢にも考えていないだろう。」
「私の父上が苦労して世界連合軍を結成させたのです。陛下は私の父上のお考えが、誤っているとお考えになっているのですか。それならば、私を離婚してゴード王国にお返しください。最初に、この国に私が嫁ぐことを進めたことが父上であるのならば、私がゴード王国に帰っても何も言わないでしょう。」
「そのようにしたいのであれば、そうすればよい。離婚の手続きを粛々と進めてもらうことにしよう。」
国王の意外なクールな反応に、女王は非常に驚いて涙ぐんで黙ってしまった。その様子を見て、ゴード王国から派遣されてきた女王付の家臣が、国王に意見を具申した。
「国王陛下、離婚してルル王女をゴード王国に返されますと、ゴード国王の大変な怒りを買い、フーカ辺境伯とつながっていると判断されます。そして、このフランツ王国全体が世界連合軍の侵攻の対象になると思われますが、よろしいのでございましょうか。」
もともと優しい性格であるナオト国王は思い直した。
「ルル女王、はずみで大変なことを言ってしまい申し訳ない。心からお詫びする。これからは、離婚の手続きを進めるなどと、軽はずみな言葉を2度と言わないことを誓おう。」
泣いていたルル女王が答えた。
「ありがとうございます。それでは陛下のお情けをいただいたついでに再びお聞きします。世界連合軍にどのように加わり、どんな役割を果たそうと思われているのですか。」
「そうだな。大軍の軍隊に一番必要不可欠なのが、水と食糧その他の兵站物資の補給だ。どのくらいの準備と経費が必要か皆目見当が付かないが、我がフランツ王国が行わざるを得ないだろう。地味だが後方支援に徹することにする。」
ルル女王はそれを聞いた後、やはり食い下がった。
「フランツ王国が万全に後方支援してくれることで、世界連合軍に加わる各国は安心して、とても喜ぶことでしょう。ただ、武名を残すことができません。」
「武名とはどのようなことか。」
「フーカ辺境伯は、獣人を主力とした世界最強の軍団をもっています。それに、辺境伯自身も世界に名高い戦略家であるとともに、世界最強の剣士でもあります。月の剣の能力を最大限に発揮できる辺境伯と互角に戦えるのは、太陽の剣を使われるナオト国王陛下しかいらっしゃいません。」
たった今、フーカ辺境伯の領地への世界連合軍の侵攻について、謁見の間で多くの家臣と貴族が集まり話し合いがなされていた。
女王が国王に聞いた。
「陛下、今度の世界連合軍の侵攻に、フランツ王国の国王としてどのような役割を果たされるのでしょうか。世界連合軍の盟主、総司令官は我が父ゴード国王です。娘婿としてそれなりの役割を果たしていただけなければ、私は恥ずかしくてしょうがありません。」
「私は前から、ゴード国王のお考えはおかしいと思う。そもそもフーカ辺境伯は私の家臣であり、その領地はフランツ王国の領地である。これまで、辺境伯が私に忠誠を尽くし敵対する兆候など皆無だった。ましてや、世界の驚異になるようなことを、彼女は夢にも考えていないだろう。」
「私の父上が苦労して世界連合軍を結成させたのです。陛下は私の父上のお考えが、誤っているとお考えになっているのですか。それならば、私を離婚してゴード王国にお返しください。最初に、この国に私が嫁ぐことを進めたことが父上であるのならば、私がゴード王国に帰っても何も言わないでしょう。」
「そのようにしたいのであれば、そうすればよい。離婚の手続きを粛々と進めてもらうことにしよう。」
国王の意外なクールな反応に、女王は非常に驚いて涙ぐんで黙ってしまった。その様子を見て、ゴード王国から派遣されてきた女王付の家臣が、国王に意見を具申した。
「国王陛下、離婚してルル王女をゴード王国に返されますと、ゴード国王の大変な怒りを買い、フーカ辺境伯とつながっていると判断されます。そして、このフランツ王国全体が世界連合軍の侵攻の対象になると思われますが、よろしいのでございましょうか。」
もともと優しい性格であるナオト国王は思い直した。
「ルル女王、はずみで大変なことを言ってしまい申し訳ない。心からお詫びする。これからは、離婚の手続きを進めるなどと、軽はずみな言葉を2度と言わないことを誓おう。」
泣いていたルル女王が答えた。
「ありがとうございます。それでは陛下のお情けをいただいたついでに再びお聞きします。世界連合軍にどのように加わり、どんな役割を果たそうと思われているのですか。」
「そうだな。大軍の軍隊に一番必要不可欠なのが、水と食糧その他の兵站物資の補給だ。どのくらいの準備と経費が必要か皆目見当が付かないが、我がフランツ王国が行わざるを得ないだろう。地味だが後方支援に徹することにする。」
ルル女王はそれを聞いた後、やはり食い下がった。
「フランツ王国が万全に後方支援してくれることで、世界連合軍に加わる各国は安心して、とても喜ぶことでしょう。ただ、武名を残すことができません。」
「武名とはどのようなことか。」
「フーカ辺境伯は、獣人を主力とした世界最強の軍団をもっています。それに、辺境伯自身も世界に名高い戦略家であるとともに、世界最強の剣士でもあります。月の剣の能力を最大限に発揮できる辺境伯と互角に戦えるのは、太陽の剣を使われるナオト国王陛下しかいらっしゃいません。」
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