W転生してあなたを必ず助けます!悲劇のヒロインには絶対なりません!~私のハートは重いのです~

ゆきちゃん

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58 大天使ウリエルの攻撃

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 神は、自分の忠実な使いである3天使が、北川風香と戦い消滅したことをおおいに嘆き悲しんだ。そして、再び3天使を復活させこの世界に出現させた。
 ただし、再び復活した彼らには消滅する前の記憶は一切残っていなかった。

 3天使が神の前に平伏していた。
 神は3天使に向かって、彼女と戦う方法を指示した。

「神に背く人間である。その人間は、既に巨大な力をもち、もしかしたら私の力をしのぐかもしれない。だから、直接戦ってはいけない。人間を導くことができるお前達が、人間としての弱さを見つけて攻撃するのだ。」

「はい。御意のままに。」
 3人の天使は謹んで神の命令を受けた。

 それから神は忠告した。
「お前達は、決して人間達を見下してはならない。大天使が上位の存在だとおごり高ぶってはいけないのだ。人間以外の魔族、動物などの生命に対しても同じだ。」

 神は以前、3大天使が彼女と戦い敗れた時の様子を監視していて、3天使のふるまいや考え方が大変悪いと思い、反省していたのだった。

「ウリエルよ。まずお前が行け。」

 ………

 大天使ウリエルは、人間の心や精神を清らかにする役割をもつ天使だった。まず、遠回しに北川風香を観察すると、どう考えても魔界の力を感じた。それも、とても強い力だった。
 それで配下の天使に、詳細なことを調べさせた。

「ウリエル様、あの人間北川風香はやはり魔界の魔王です。しかも、魔族の中では伝説になっている『魔界の宝石レッドハート』の称号をもっています。異世界転生と転生戻り、神の与えた過酷な運命に勝ったことに対するギフト以外に、複数の世界に共通する魔王の力も手に入れています。」

「すると、どのくらい強いのか。」
「大天使級、もしかしたら神の力さえ上回っているかもしれません。」

「そうか、そうすると神が言われたとおり、真正面から戦うのはおろかだな。彼女は魔界の魔王で魔族の上に君臨している。魔族は、人間の心や精神の清らかさとは相容れないものだ。そこから攻めよう。」

 それからウリエルは配下の天使を総動員して、人間の心や精神を汚す元凶として、魔界や魔族などの「魔」に対する負の感情を人間界に強く吹き込んだ。知らないうちに、神職者達も人間の負の感情が高める手助けをさせられていた。
 
 それは魔界に強く影響し、魔族達の力を大変に弱めた。

 ………

 ある日、自分の部屋にいた北川風香の前に夜見が現われ、人間界からの強い負の感情の影響を受けて、魔界が大混乱し魔族の力が弱まっていることを彼女に告げた。

「神の攻撃でしょうか。」
「はい。姫様、何が原因なのか人間界を調べましたが、多くの教会の牧師が大天使ウリエルの名前を呼んで、人間の心や精神を汚すのが魔界や魔族だと説教していることを確認しました。」

「やはり3大天使の1人ですか、神が復活させたのですね。それにしても、私にはおかしいと思うことがあります。人間の心や精神が清らかなことは確かに大切だとは思いますが、絶対ではありません。自分のことを優先して考え、他人をうらやむ心は多かれ少なかれ、全ての人間がもっているものです。」

「姫様、魔界や魔族が存在するから、そのようなエゴやネガティブな感情が生ずるわけではありませんよね。」

「そのとおりです。人間のすばらしいところは、自分の中で自然に生まれるエゴやネガティブな感情を、努力して努力して、やっと見つけ出すことができる方法で克服できることです。」
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