58 / 75
58 大天使ウリエルの攻撃
しおりを挟む
神は、自分の忠実な使いである3天使が、北川風香と戦い消滅したことをおおいに嘆き悲しんだ。そして、再び3天使を復活させこの世界に出現させた。
ただし、再び復活した彼らには消滅する前の記憶は一切残っていなかった。
3天使が神の前に平伏していた。
神は3天使に向かって、彼女と戦う方法を指示した。
「神に背く人間である。その人間は、既に巨大な力をもち、もしかしたら私の力を凌ぐかもしれない。だから、直接戦ってはいけない。人間を導くことができるお前達が、人間としての弱さを見つけて攻撃するのだ。」
「はい。御意のままに。」
3人の天使は謹んで神の命令を受けた。
それから神は忠告した。
「お前達は、決して人間達を見下してはならない。大天使が上位の存在だとおごり高ぶってはいけないのだ。人間以外の魔族、動物などの生命に対しても同じだ。」
神は以前、3大天使が彼女と戦い敗れた時の様子を監視していて、3天使のふるまいや考え方が大変悪いと思い、反省していたのだった。
「ウリエルよ。まずお前が行け。」
………
大天使ウリエルは、人間の心や精神を清らかにする役割をもつ天使だった。まず、遠回しに北川風香を観察すると、どう考えても魔界の力を感じた。それも、とても強い力だった。
それで配下の天使に、詳細なことを調べさせた。
「ウリエル様、あの人間北川風香はやはり魔界の魔王です。しかも、魔族の中では伝説になっている『魔界の宝石レッドハート』の称号をもっています。異世界転生と転生戻り、神の与えた過酷な運命に勝ったことに対するギフト以外に、複数の世界に共通する魔王の力も手に入れています。」
「すると、どのくらい強いのか。」
「大天使級、もしかしたら神の力さえ上回っているかもしれません。」
「そうか、そうすると神が言われたとおり、真正面から戦うのはおろかだな。彼女は魔界の魔王で魔族の上に君臨している。魔族は、人間の心や精神の清らかさとは相容れないものだ。そこから攻めよう。」
それからウリエルは配下の天使を総動員して、人間の心や精神を汚す元凶として、魔界や魔族などの「魔」に対する負の感情を人間界に強く吹き込んだ。知らないうちに、神職者達も人間の負の感情が高める手助けをさせられていた。
それは魔界に強く影響し、魔族達の力を大変に弱めた。
………
ある日、自分の部屋にいた北川風香の前に夜見が現われ、人間界からの強い負の感情の影響を受けて、魔界が大混乱し魔族の力が弱まっていることを彼女に告げた。
「神の攻撃でしょうか。」
「はい。姫様、何が原因なのか人間界を調べましたが、多くの教会の牧師が大天使ウリエルの名前を呼んで、人間の心や精神を汚すのが魔界や魔族だと説教していることを確認しました。」
「やはり3大天使の1人ですか、神が復活させたのですね。それにしても、私にはおかしいと思うことがあります。人間の心や精神が清らかなことは確かに大切だとは思いますが、絶対ではありません。自分のことを優先して考え、他人をうらやむ心は多かれ少なかれ、全ての人間がもっているものです。」
「姫様、魔界や魔族が存在するから、そのようなエゴやネガティブな感情が生ずるわけではありませんよね。」
「そのとおりです。人間のすばらしいところは、自分の中で自然に生まれるエゴやネガティブな感情を、努力して努力して、やっと見つけ出すことができる方法で克服できることです。」
ただし、再び復活した彼らには消滅する前の記憶は一切残っていなかった。
3天使が神の前に平伏していた。
神は3天使に向かって、彼女と戦う方法を指示した。
「神に背く人間である。その人間は、既に巨大な力をもち、もしかしたら私の力を凌ぐかもしれない。だから、直接戦ってはいけない。人間を導くことができるお前達が、人間としての弱さを見つけて攻撃するのだ。」
「はい。御意のままに。」
3人の天使は謹んで神の命令を受けた。
それから神は忠告した。
「お前達は、決して人間達を見下してはならない。大天使が上位の存在だとおごり高ぶってはいけないのだ。人間以外の魔族、動物などの生命に対しても同じだ。」
神は以前、3大天使が彼女と戦い敗れた時の様子を監視していて、3天使のふるまいや考え方が大変悪いと思い、反省していたのだった。
「ウリエルよ。まずお前が行け。」
………
大天使ウリエルは、人間の心や精神を清らかにする役割をもつ天使だった。まず、遠回しに北川風香を観察すると、どう考えても魔界の力を感じた。それも、とても強い力だった。
それで配下の天使に、詳細なことを調べさせた。
「ウリエル様、あの人間北川風香はやはり魔界の魔王です。しかも、魔族の中では伝説になっている『魔界の宝石レッドハート』の称号をもっています。異世界転生と転生戻り、神の与えた過酷な運命に勝ったことに対するギフト以外に、複数の世界に共通する魔王の力も手に入れています。」
「すると、どのくらい強いのか。」
「大天使級、もしかしたら神の力さえ上回っているかもしれません。」
「そうか、そうすると神が言われたとおり、真正面から戦うのはおろかだな。彼女は魔界の魔王で魔族の上に君臨している。魔族は、人間の心や精神の清らかさとは相容れないものだ。そこから攻めよう。」
それからウリエルは配下の天使を総動員して、人間の心や精神を汚す元凶として、魔界や魔族などの「魔」に対する負の感情を人間界に強く吹き込んだ。知らないうちに、神職者達も人間の負の感情が高める手助けをさせられていた。
それは魔界に強く影響し、魔族達の力を大変に弱めた。
………
ある日、自分の部屋にいた北川風香の前に夜見が現われ、人間界からの強い負の感情の影響を受けて、魔界が大混乱し魔族の力が弱まっていることを彼女に告げた。
「神の攻撃でしょうか。」
「はい。姫様、何が原因なのか人間界を調べましたが、多くの教会の牧師が大天使ウリエルの名前を呼んで、人間の心や精神を汚すのが魔界や魔族だと説教していることを確認しました。」
「やはり3大天使の1人ですか、神が復活させたのですね。それにしても、私にはおかしいと思うことがあります。人間の心や精神が清らかなことは確かに大切だとは思いますが、絶対ではありません。自分のことを優先して考え、他人をうらやむ心は多かれ少なかれ、全ての人間がもっているものです。」
「姫様、魔界や魔族が存在するから、そのようなエゴやネガティブな感情が生ずるわけではありませんよね。」
「そのとおりです。人間のすばらしいところは、自分の中で自然に生まれるエゴやネガティブな感情を、努力して努力して、やっと見つけ出すことができる方法で克服できることです。」
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる