W転生してあなたを必ず助けます!悲劇のヒロインには絶対なりません!~私のハートは重いのです~

ゆきちゃん

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77 異世界からの介入2

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 佐藤の母親に丁寧にあいさつして、北川風香は病室から退出した。そして病院の外に出るとすぐに魔力を使い、大天使ミカエルに連絡した。

「大天使ミカエル様、異世界のことについて御相談したいことがあります。」
 すると、すぐに応答があった。

「魔界のレッドハート、姫様、今天界からそちらに参りますので少しお待ちください。」
 すると、彼女のスマホが鳴った。そしてスマホを手に取ると、待受け画面には可愛らしい天使の姿が映っていた。
「ミカちゃん。」

 彼女は思わずそう呼んでしまった後、大変恐縮した。
「すいません。再び天使長に就任された方を失礼な言い方で呼んでしまいました。」

「問題ありません。この姿でお会いする時は、『ミカちゃん』とお呼びください。私も姫様のことを『フーカさん』と呼ばせていただきます。」

「はい、わかりました。早速ミカちゃんに聞きたいことがあります。W転生した佐藤さんの精神が、異世界から糸で引っ張られているので、この世界で意識を回復することができません。」

「そうですか、最後にとんだ問題が発生しましたね。その糸は、どのようなものですか。」

「私は遠い異世界からつながれている糸を見ました。ものすごく細く、魔力は最低限、けれど極めて強い。見つけにくいように巧みに隠されている。息子を愛するお母様だから見つけることができた糸で、最初私はわかりませんでした。魔力量の強い者の習慣で、このような糸は意識的に無視してしまうのです。」

「かなり、佐藤さんに執着している者のしわざですね。もしかして糸をあやっているのは、フーカさんが佐藤さんとW転生したあの異世界の者なのでしょうか。」

「私が糸の先を探知したら、よく知っている異世界の空気に触れることができました。間違い有りません。そして、その異世界で佐藤さんに執着している人間といえば、1人しか思い浮かびません。」
「私も1人の名前が心を横切りました。」

「ルル女王ですね。ただ、私がとても不思議に思うことがあります。転生戻りしようとしていた佐藤さんの精神を糸で縛るなんて、しかも、誰にも見つからないよう細工して糸を操るなんて、普通の人間にはできません。ルル王女は普通の人間でしたのに。」

「フーカさん。神に聞きましょうか。神は一時期、あの異世界を消滅させようとしました。あの世界の全ての人間の動きも神の知るところです。」

「そうですね。ミカちゃん、神様にお会いしたいのですが。」
「私が御案内します。」
 スマホの天使がそうしゃべった後、彼女の姿は消えていた。

 ………

 天界の神の玉座の前に、大天使ミカエルと北川風香がひざまづいていた。神が聞いた。
「天使長よ、今日は人間を私に会わせようとするのか。」

 そう言って神は彼女を見た時、神は全てを悟った。
「この人間がもっている強大な力、魔力、私を上回っている。そうかわかった。魔界の宝石レッドハート、魔王だな。私に過ちを気づかせたあの人間だ。」

「神様、初めてお目にかかり光栄です。私達にW転生の機会を与えていただき、さらに過酷な運命に勝つため、神様に背いた方法をとったことをお許しいただき、心から感謝申し上げます。本日は神様に御相談ごとがあるため参りました。」

 神が言った。

「あなたは私の過ちを気づかせてくれた。お礼として、あなたが問うことに全て答えよう。」
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