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2 色属性の魔女との戦い
7 緑の魔女の呪いを解く2
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騎士カイロスが、緑の妖精に聞いた。
「緑の妖精さん。お願いごとがあります。僕を緑の魔女の元に連れていってください。もう御存知ですが、僕は魔女と戦った時の騎士カイロスとは違います」
「別人だからね、いいですよ。御案内します。ついてきてください」
それから、騎士カイロスは1人の妖精の後に続き、森林地帯に深く入っていった。
彼のオーラ-を慕う、その他の多くの妖精達も後に続いた。
やがて、完全に蔦草におおわれた石の家が現われた。
「騎士カイロス、あそこです」
やがて、木製の扉の前まで来た。
「どうぞ、お入りください。緑の魔女がお待ちしています」
「僕が来るのをわかっていたのですか」
「はい。あなたがこの近辺に転移した時、緑の魔女は聖剣クトネリシカの力を感じました。しかし、前に経験したものとは全く違う力になっていました。だから安心して迎えに行くようにと、僕達に―― 」
妖精は木製のドアに2階体当たりした。
すると
「どうぞ、中にお入りください」
年配の女性の声がした。
「失礼します」
騎士カイロスは中に入った。
すると、年配の女性が杖をつき、正面に立ち待っていた。
よく見ると、杖を両腕で持ち床に立てていたが、両腕はブルブル震えていた。
驚いて、カイロスは言った。
「さっき妖精さんから、あなたが病気で寝込まれていると聞きました。無理はなさらずに、ベッドで寝ていてください。私は前にあなたが戦った騎士カイロスと中身は別人ですから、絶対攻撃しません」
すると、緑の魔女は微笑んで、ベッドに腰かけた。
「わかっていますよ。あなたは前の騎士カイロスとは正反対ですね。今日は、私に解呪を依頼に来られたのでしょう。もちろん、あなたの御依頼どおり解呪します」
あまりにもあっけなくそう言われ、彼は大変戸惑った。
「どうして、そんなにすぐに‥‥ 」
「あなたは異世界転生されたでしょう。実はあなたが転生する前の世界で、あなたと、そしてあなたの愛する方と既にお会いしたものがいるのです」
「えっ!! 僕達と同じように異世界転生したのですか? 」
「いえ。実は緑の妖精のこの子です。妖精は霊的な存在。霊的な存在は複数の異世界に同時存在したとしても、意識は共有しているのです」
カイロスはこの家まで自分を案内してくれた緑の妖精を見た。
すると
「あっ!! 」
彼はあることに気づき大変驚いた。
妖精の羽は、四葉のクローバーだった。
そして妖精はニコニコ笑いながら言った。
「大丈夫だよ。しっかりと生きていけるから。花も咲かせることができてうれしい」
「なんと、僕と彼女とのキューピット役をしてくれたのですよね」
「すばらしい2人を結びつけることができて、あの世界の僕は、喜びとうれしさに包まれていました。でも、それから大変なことが2人に起こってしまいましたね」
「‥‥ そうです。僕は風香さんの命を救うために、この世界のソーニャ王女が聖女として守るロメル王国にかけられた呪いを解かなければなりません」
「緑の魔女様。この騎士カイロスの願いをお聞きください。お願い致します」
「わかりました。でも、その前に騎士カイロスに問います。人間にとって、木や草はどのような存在なのでしょうか」
「とても大切な存在だと思います。木や草は、人間の心を浄化し癒し暖かく包んでくれます。もし、人間の回りに緑が無くなってしまったら、人間は生きてはいけません」
「ふふふふ 思ったとおりの方ですね。さらに聞きます。あなたは異世界転生の前、野菜料理は好きでしたか、きらいでしたか」
「微妙な御質問ですね。でも正直に申し上げます。野菜料理は大好きでした。野菜達の葉っぱや実を食べてしまうのですが、野菜に感謝し、その命をしっかり引き継いでいましたのでお許しください」
「気になされることはありません。野菜に感謝していただいたのですね。今、私の心は救われました。神に感謝しなければなりません。邪悪な騎士が聖なる騎士に生まれ変わって」
その後、緑の騎士はその右手で自分の紋章を空間に描き詠唱した。
「我が呪いを解き、聖なる騎士の願いをかなえん―― 」
「ほんとうにありがとうございます」
「いえいえ、私の方こそ。緑を愛する優しいあなたの心に触れて、緑を守る私の心は癒いやされました。久し振りに、ゆっくりと深く眠ることができます。失礼します」
その後、緑の魔女は横たわり、静かな寝息をたてて眠ってしまった。
騎士カイロスは静かな小さな声で言った。
「妖精さん。僕は失礼します」
「カイロスさん。いや悟さんと呼ばせてください。この世界でのあなたの戦いが実を結び、風香さんの命を守ることができるよう、心の底から祈っています。」
「ありがとうございます」
騎士カイロスはベッドに横たわっている緑の魔女と妖精に深く頭を下げて、その家を出た。
緑の魔女の家を出てしばらく歩くと、大魔法師マーリンの声がした。
「騎士カイロス様。見事に緑の魔女の呪いを解呪されましたね。今、こちらの方へ」
彼はマーリンの魔術で、すぐに、ロメル王国、王宮の前の広場に転移して戻った。
王宮の謁見の間で、騎士カイロスは国王に報告していた。
もちろん異世界転生前、悟カイロスと風香ソーニャが初めて会った時の話しはしなかったが。
「国王陛下。人間が緑の大切さを忘れず、いつも感謝して共存していくことが大切だと感じました」
「そうか、それならば、国王として我が国全土・全国民におふれをだそう。それにしても、木や草のことをゴミ同然だと言っていたカイロスがそのようなことを言うとはな」
「陛下、騎士カイロス様の中の人は別人かもしれませんよ」
大魔法師マーリンが冗談っぽく言った。
そして、すぐにマーリンは真剣な顔になり話し始めた。
「さて、これでロメル国内の草や木は新たな目を出し、生き続けることでしょう。しかし、一つ問題があります。それは水と光の呪いです」
「水と光呪いですか」
「雨がほとんど降らない干ばつと、豪雨の期間が交互にやってきています。それに、天候不順でどんよりとした曇りや雨の日が多いのです。これは水の魔女の呪いです」
「大変な呪いですね」
「はい。せっかく緑が芽を出しても育つことができません。さらに、このような天候では国民の心や毎日の暮らしに悪い影響があります」
「緑の妖精さん。お願いごとがあります。僕を緑の魔女の元に連れていってください。もう御存知ですが、僕は魔女と戦った時の騎士カイロスとは違います」
「別人だからね、いいですよ。御案内します。ついてきてください」
それから、騎士カイロスは1人の妖精の後に続き、森林地帯に深く入っていった。
彼のオーラ-を慕う、その他の多くの妖精達も後に続いた。
やがて、完全に蔦草におおわれた石の家が現われた。
「騎士カイロス、あそこです」
やがて、木製の扉の前まで来た。
「どうぞ、お入りください。緑の魔女がお待ちしています」
「僕が来るのをわかっていたのですか」
「はい。あなたがこの近辺に転移した時、緑の魔女は聖剣クトネリシカの力を感じました。しかし、前に経験したものとは全く違う力になっていました。だから安心して迎えに行くようにと、僕達に―― 」
妖精は木製のドアに2階体当たりした。
すると
「どうぞ、中にお入りください」
年配の女性の声がした。
「失礼します」
騎士カイロスは中に入った。
すると、年配の女性が杖をつき、正面に立ち待っていた。
よく見ると、杖を両腕で持ち床に立てていたが、両腕はブルブル震えていた。
驚いて、カイロスは言った。
「さっき妖精さんから、あなたが病気で寝込まれていると聞きました。無理はなさらずに、ベッドで寝ていてください。私は前にあなたが戦った騎士カイロスと中身は別人ですから、絶対攻撃しません」
すると、緑の魔女は微笑んで、ベッドに腰かけた。
「わかっていますよ。あなたは前の騎士カイロスとは正反対ですね。今日は、私に解呪を依頼に来られたのでしょう。もちろん、あなたの御依頼どおり解呪します」
あまりにもあっけなくそう言われ、彼は大変戸惑った。
「どうして、そんなにすぐに‥‥ 」
「あなたは異世界転生されたでしょう。実はあなたが転生する前の世界で、あなたと、そしてあなたの愛する方と既にお会いしたものがいるのです」
「えっ!! 僕達と同じように異世界転生したのですか? 」
「いえ。実は緑の妖精のこの子です。妖精は霊的な存在。霊的な存在は複数の異世界に同時存在したとしても、意識は共有しているのです」
カイロスはこの家まで自分を案内してくれた緑の妖精を見た。
すると
「あっ!! 」
彼はあることに気づき大変驚いた。
妖精の羽は、四葉のクローバーだった。
そして妖精はニコニコ笑いながら言った。
「大丈夫だよ。しっかりと生きていけるから。花も咲かせることができてうれしい」
「なんと、僕と彼女とのキューピット役をしてくれたのですよね」
「すばらしい2人を結びつけることができて、あの世界の僕は、喜びとうれしさに包まれていました。でも、それから大変なことが2人に起こってしまいましたね」
「‥‥ そうです。僕は風香さんの命を救うために、この世界のソーニャ王女が聖女として守るロメル王国にかけられた呪いを解かなければなりません」
「緑の魔女様。この騎士カイロスの願いをお聞きください。お願い致します」
「わかりました。でも、その前に騎士カイロスに問います。人間にとって、木や草はどのような存在なのでしょうか」
「とても大切な存在だと思います。木や草は、人間の心を浄化し癒し暖かく包んでくれます。もし、人間の回りに緑が無くなってしまったら、人間は生きてはいけません」
「ふふふふ 思ったとおりの方ですね。さらに聞きます。あなたは異世界転生の前、野菜料理は好きでしたか、きらいでしたか」
「微妙な御質問ですね。でも正直に申し上げます。野菜料理は大好きでした。野菜達の葉っぱや実を食べてしまうのですが、野菜に感謝し、その命をしっかり引き継いでいましたのでお許しください」
「気になされることはありません。野菜に感謝していただいたのですね。今、私の心は救われました。神に感謝しなければなりません。邪悪な騎士が聖なる騎士に生まれ変わって」
その後、緑の騎士はその右手で自分の紋章を空間に描き詠唱した。
「我が呪いを解き、聖なる騎士の願いをかなえん―― 」
「ほんとうにありがとうございます」
「いえいえ、私の方こそ。緑を愛する優しいあなたの心に触れて、緑を守る私の心は癒いやされました。久し振りに、ゆっくりと深く眠ることができます。失礼します」
その後、緑の魔女は横たわり、静かな寝息をたてて眠ってしまった。
騎士カイロスは静かな小さな声で言った。
「妖精さん。僕は失礼します」
「カイロスさん。いや悟さんと呼ばせてください。この世界でのあなたの戦いが実を結び、風香さんの命を守ることができるよう、心の底から祈っています。」
「ありがとうございます」
騎士カイロスはベッドに横たわっている緑の魔女と妖精に深く頭を下げて、その家を出た。
緑の魔女の家を出てしばらく歩くと、大魔法師マーリンの声がした。
「騎士カイロス様。見事に緑の魔女の呪いを解呪されましたね。今、こちらの方へ」
彼はマーリンの魔術で、すぐに、ロメル王国、王宮の前の広場に転移して戻った。
王宮の謁見の間で、騎士カイロスは国王に報告していた。
もちろん異世界転生前、悟カイロスと風香ソーニャが初めて会った時の話しはしなかったが。
「国王陛下。人間が緑の大切さを忘れず、いつも感謝して共存していくことが大切だと感じました」
「そうか、それならば、国王として我が国全土・全国民におふれをだそう。それにしても、木や草のことをゴミ同然だと言っていたカイロスがそのようなことを言うとはな」
「陛下、騎士カイロス様の中の人は別人かもしれませんよ」
大魔法師マーリンが冗談っぽく言った。
そして、すぐにマーリンは真剣な顔になり話し始めた。
「さて、これでロメル国内の草や木は新たな目を出し、生き続けることでしょう。しかし、一つ問題があります。それは水と光の呪いです」
「水と光呪いですか」
「雨がほとんど降らない干ばつと、豪雨の期間が交互にやってきています。それに、天候不順でどんよりとした曇りや雨の日が多いのです。これは水の魔女の呪いです」
「大変な呪いですね」
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