8 / 10
8
しおりを挟む
横の男が話しかける。
身長は190cmくらいで痩せている。
「なぁ、あんたは属性は何が得意なんだ?」
「五属性使えるけど、得意なものはない。」
「五属性!?」 男はくっくっと笑って続ける。
「冗談はいけない。 五属性はアーサー王と名前は忘れたが、ふたりはいた。 今はアーサー王だけだ。 それ以来は現れいちゃいねぇ。」
「そうかい。」 ジョンは抑揚のない声で答えた。
「使えるという証拠をみせろ。 おめぇはペテン師じゃないだろ。」
男は挑発する。
ジョンはしゃくにさわるが、やってみせた。
「うん、できるんだな。 それとよ… レベル1程度だせ。 なんかかっこいいのかださいのかどっちなんだよ。 まぁ、教えてもらったしよ。 風属性が得意だ。 火と水をちょっこと使える。 名前はトムだ。」
「ジョンだ。」
ジョンとトムが話している間に他の兵士は門を出ていた。
出遅れている。
ジョンはトムのあとを追いかける。
追いつこうにも追いつけない。
トムの足から何かが出ている。
ジョンはよく見る。 風が出ているようだ。
風を使って、足を速くしている。
トムの真似をしようとする。
手から出したことはある。 しかし、足から出す感覚なんて分からない。
足に感覚を集中させてみる。
風を感じない。
ただ走っているだけになってしまっている。 今はできない。
それだけは分かった。
トムは止まっている。
土の壁からのぞきこんでいる。
「止まれ。 見るんだ。 あれがケンカか。 違うだろ。 戦だろ、何百人が動いているんだぞ。」 トムは言う。
ジョンの視界からは戦にみえる。
ケンカとは違う。 壁を作ったり、人を近づけないように風でバリアを張っている。
「おまえ、戦は初めてか? こっちは4回くらいは経験している。 弱い力でも使いようで何とかなる。」 ニヤリと笑う。
身長は190cmくらいで痩せている。
「なぁ、あんたは属性は何が得意なんだ?」
「五属性使えるけど、得意なものはない。」
「五属性!?」 男はくっくっと笑って続ける。
「冗談はいけない。 五属性はアーサー王と名前は忘れたが、ふたりはいた。 今はアーサー王だけだ。 それ以来は現れいちゃいねぇ。」
「そうかい。」 ジョンは抑揚のない声で答えた。
「使えるという証拠をみせろ。 おめぇはペテン師じゃないだろ。」
男は挑発する。
ジョンはしゃくにさわるが、やってみせた。
「うん、できるんだな。 それとよ… レベル1程度だせ。 なんかかっこいいのかださいのかどっちなんだよ。 まぁ、教えてもらったしよ。 風属性が得意だ。 火と水をちょっこと使える。 名前はトムだ。」
「ジョンだ。」
ジョンとトムが話している間に他の兵士は門を出ていた。
出遅れている。
ジョンはトムのあとを追いかける。
追いつこうにも追いつけない。
トムの足から何かが出ている。
ジョンはよく見る。 風が出ているようだ。
風を使って、足を速くしている。
トムの真似をしようとする。
手から出したことはある。 しかし、足から出す感覚なんて分からない。
足に感覚を集中させてみる。
風を感じない。
ただ走っているだけになってしまっている。 今はできない。
それだけは分かった。
トムは止まっている。
土の壁からのぞきこんでいる。
「止まれ。 見るんだ。 あれがケンカか。 違うだろ。 戦だろ、何百人が動いているんだぞ。」 トムは言う。
ジョンの視界からは戦にみえる。
ケンカとは違う。 壁を作ったり、人を近づけないように風でバリアを張っている。
「おまえ、戦は初めてか? こっちは4回くらいは経験している。 弱い力でも使いようで何とかなる。」 ニヤリと笑う。
0
あなたにおすすめの小説
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
【完結】 学園の聖女様はわたしを悪役令嬢にしたいようです
はくら(仮名)
ファンタジー
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にて掲載しています。
とある国のお話。
※
不定期更新。
本文は三人称文体です。
同作者の他作品との関連性はありません。
推敲せずに投稿しているので、おかしな箇所が多々あるかもしれません。
比較的短めに完結させる予定です。
※
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる