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「ハァーイ、ヤグーワイズ」
そう言うのは、ナイスバディの女性。
どうやら、この車を運転してきたようだ。
紅色の髪の毛にサングラスしている様は、米国さながらナイスバディの持ち主。
ツナギが、カッコよく見えてしまうから不思議だ。
サングラスを持ち上げニコッと笑うこの女性も色気半端ない。
小麦色の肌が、紅色の唇と髪の毛の色がマッチしてて
女の私でもドキッとしてしまう。
そんな魅力溢れる女性の名は
「マリー、こちらは花嫁候補の奏さんだ。
奏さん、すみませんウチの妻が
悪い奴じゃないんですがね」
と笑って誤魔化すヤグーワイズさんは
さらっと「ウチの妻が」と紹介した。
ヤグーワイズさん、マリーさんが奥さまなんですか。
なんかお似合いかも。
「では、出発しましょうか」
「はい」
車に乗り込み
シートベルトを締めたの確認すると
「奏ちゃん」
「はい?」
マリーさんから話かけられた。
「奏ちゃんはさ、何でここに来たの?」
どう言う意味かしら
「あの、どう言う意味ですか?」
分からないから素直に聞いてみた。
質問に質問で返すのは失礼、ってあるけど
分からない事は分からないと言ってはいけないと同じくらい
暗黙のルールが
私には理解出来なかった。
今は、前から分からない事は聞いてもいい。
分からないままで分かってるフリして勝手に指示と違う事するほうがダメだと言われている。
自主性のない、指示待ちの案配が難しい所ではあるけれど。
何が言いたいのかって、質問内容の漠然とした内容は
察する事なんて無理なんだからもう少し詳細に聞いて欲しい。
って、今は日本の事考えてもしょうがない。
「あー、どうしてクレセント国に来たの?って
花嫁候補なんだから、ってそう言う意味じゃなくてね
もちろん私も今回の試練の内容は知ってる。
だけど私達もお目にかかれた事のない
月藜の竜王は、どんな竜か知らないんだ。あ、詳しい事はって事だけど、あーもう!メンドイの嫌いなのよ!
単刀直入に聞くけど
奏ちゃんに危険があるかも知れない、それでも行く?って事が聞きたいの」
答えは決まってる。
「はい」
ルームミラーからマリーさんと瞳があった。
ニコッと笑う私に対してマリーさんは
サングラスをかけて、ニッと笑う。
「いいね!アンタのその顔!」
黙って横で聞いていたヤグーワイズさんは
フフっと笑う。
「さあ、着いたよ」
マリーさんの運転が心地よくて寝そうだったのは
内緒。
マリーさんの声に釣られて、車内から見ると
迫力。
竜から距離はあるけれど、それでも迫力。
赤色や黄色、緑、紫、茶色の色がある竜がいた。
「さあ、奏さん
始めに言った事は覚えていますね?」
「はい、゙離れるな゙でしたよね」
「その通りです」
ニコッと笑うヤグーワイズさんは、ゆっくり車から降りた。
ドアは開けてある。
「ドアは閉めないで」マリーさんの声に頷く。
私もドアをそっと開けて車内から出る。
すると一気に空気が変わる。
「近くまでいきましょう。足音は草が隠してくれますがなるべく静かに穏やかに」
そう言うヤグーワイズさん。
私が頷くの確認すると、ゆっくり歩きだす。
一歩一歩、ゆっくり歩いて行くと竜たちは穏やかにしていた。
まだ距離がある。
「こちらにいる残っている竜は比較的大人しい子達です。
竜には竜騎士がつきますが、竜に認められると言う事は本当なら長い時間が必要なのです」
ヤグーワイズさんが説明を続ける。
「本当なら竜騎士1名がいたほうが、より安全に近づけます。
今日はこの位置で我慢してくださいね」とヤグーワイズさん。
「さあ、名残惜しいですが余り近くにいると
風が向かい風に変わって匂いに気づきはじめます
大人しいけど、賢い子達ですからね」
そう言うヤグーワイズさんの顔は困っていた。
「では、戻りましょうか」
ヤグーワイズさんの言葉に頷いたその時。
さあ~と向かい風が吹いた。
「少しスピード上げてください」
焦った声のヤグーワイズさん。
その時、゙待ちなさい人の子らよ゙
穏やかだった竜達が騒ぎ出して、ヤグーワイズさんも思わず立ち止まった。
バサバサと鳥達が一斉に飛び立つ。
空気が変わった。
「そんな、そんな事が....」
ちょっ、大丈夫かしら?
震えているヤグーワイズさんの様子は歓喜とも困惑とも見える。
「ヤグーワイズさん!大丈夫ですか?」
「ハッ、奏さん
失礼しました....私とした事が...冷静にならなければ」
ふぅ、と深呼吸したヤグーワイズさん。
ごくり。とツバを飲むと自分を落ち着かせるように何度か深呼吸していると
竜達を鳴き声なのだろうか、騒ぎはじめた。
奥から毛色の違う竜が姿を現した。
水色と白銀の羽根の竜。トナカイのようなツノ。
ドシン!ドシン!
尾が揺れているせいで、振動がこちらにも伝わる。
車で待っていたマリーさんの所まで振動が伝わる。
立っているのがツラい。
゙そちらの女、茶色の髪のヒトの子よ
我の傍によりなさい゙
゙大丈夫、竜達には手出しさせはしない゙
その言葉の通り、竜達の尾が大人しくなった。
女って私の事よね。
「奏さん!」
「あの、最初の言葉破ってごめんなさい
私行きます」
「大丈夫です、私が責任者ですから
それに私も一緒に行けば、破ったとはならないでしょう」
「ありがとうございます」
クスッと笑う私にヤグーワイズさんも微笑む。
私は、ヤグーワイズさんの離れないと約束破っていない形で
ゆっくり一歩一歩歩いて行く。
こちらの様子を伺いながらも
竜達は本当に手出しする様子はない。
ワクワクしている様子の竜達。
まさか、ここで竜王と出逢うなんて。
そう言うのは、ナイスバディの女性。
どうやら、この車を運転してきたようだ。
紅色の髪の毛にサングラスしている様は、米国さながらナイスバディの持ち主。
ツナギが、カッコよく見えてしまうから不思議だ。
サングラスを持ち上げニコッと笑うこの女性も色気半端ない。
小麦色の肌が、紅色の唇と髪の毛の色がマッチしてて
女の私でもドキッとしてしまう。
そんな魅力溢れる女性の名は
「マリー、こちらは花嫁候補の奏さんだ。
奏さん、すみませんウチの妻が
悪い奴じゃないんですがね」
と笑って誤魔化すヤグーワイズさんは
さらっと「ウチの妻が」と紹介した。
ヤグーワイズさん、マリーさんが奥さまなんですか。
なんかお似合いかも。
「では、出発しましょうか」
「はい」
車に乗り込み
シートベルトを締めたの確認すると
「奏ちゃん」
「はい?」
マリーさんから話かけられた。
「奏ちゃんはさ、何でここに来たの?」
どう言う意味かしら
「あの、どう言う意味ですか?」
分からないから素直に聞いてみた。
質問に質問で返すのは失礼、ってあるけど
分からない事は分からないと言ってはいけないと同じくらい
暗黙のルールが
私には理解出来なかった。
今は、前から分からない事は聞いてもいい。
分からないままで分かってるフリして勝手に指示と違う事するほうがダメだと言われている。
自主性のない、指示待ちの案配が難しい所ではあるけれど。
何が言いたいのかって、質問内容の漠然とした内容は
察する事なんて無理なんだからもう少し詳細に聞いて欲しい。
って、今は日本の事考えてもしょうがない。
「あー、どうしてクレセント国に来たの?って
花嫁候補なんだから、ってそう言う意味じゃなくてね
もちろん私も今回の試練の内容は知ってる。
だけど私達もお目にかかれた事のない
月藜の竜王は、どんな竜か知らないんだ。あ、詳しい事はって事だけど、あーもう!メンドイの嫌いなのよ!
単刀直入に聞くけど
奏ちゃんに危険があるかも知れない、それでも行く?って事が聞きたいの」
答えは決まってる。
「はい」
ルームミラーからマリーさんと瞳があった。
ニコッと笑う私に対してマリーさんは
サングラスをかけて、ニッと笑う。
「いいね!アンタのその顔!」
黙って横で聞いていたヤグーワイズさんは
フフっと笑う。
「さあ、着いたよ」
マリーさんの運転が心地よくて寝そうだったのは
内緒。
マリーさんの声に釣られて、車内から見ると
迫力。
竜から距離はあるけれど、それでも迫力。
赤色や黄色、緑、紫、茶色の色がある竜がいた。
「さあ、奏さん
始めに言った事は覚えていますね?」
「はい、゙離れるな゙でしたよね」
「その通りです」
ニコッと笑うヤグーワイズさんは、ゆっくり車から降りた。
ドアは開けてある。
「ドアは閉めないで」マリーさんの声に頷く。
私もドアをそっと開けて車内から出る。
すると一気に空気が変わる。
「近くまでいきましょう。足音は草が隠してくれますがなるべく静かに穏やかに」
そう言うヤグーワイズさん。
私が頷くの確認すると、ゆっくり歩きだす。
一歩一歩、ゆっくり歩いて行くと竜たちは穏やかにしていた。
まだ距離がある。
「こちらにいる残っている竜は比較的大人しい子達です。
竜には竜騎士がつきますが、竜に認められると言う事は本当なら長い時間が必要なのです」
ヤグーワイズさんが説明を続ける。
「本当なら竜騎士1名がいたほうが、より安全に近づけます。
今日はこの位置で我慢してくださいね」とヤグーワイズさん。
「さあ、名残惜しいですが余り近くにいると
風が向かい風に変わって匂いに気づきはじめます
大人しいけど、賢い子達ですからね」
そう言うヤグーワイズさんの顔は困っていた。
「では、戻りましょうか」
ヤグーワイズさんの言葉に頷いたその時。
さあ~と向かい風が吹いた。
「少しスピード上げてください」
焦った声のヤグーワイズさん。
その時、゙待ちなさい人の子らよ゙
穏やかだった竜達が騒ぎ出して、ヤグーワイズさんも思わず立ち止まった。
バサバサと鳥達が一斉に飛び立つ。
空気が変わった。
「そんな、そんな事が....」
ちょっ、大丈夫かしら?
震えているヤグーワイズさんの様子は歓喜とも困惑とも見える。
「ヤグーワイズさん!大丈夫ですか?」
「ハッ、奏さん
失礼しました....私とした事が...冷静にならなければ」
ふぅ、と深呼吸したヤグーワイズさん。
ごくり。とツバを飲むと自分を落ち着かせるように何度か深呼吸していると
竜達を鳴き声なのだろうか、騒ぎはじめた。
奥から毛色の違う竜が姿を現した。
水色と白銀の羽根の竜。トナカイのようなツノ。
ドシン!ドシン!
尾が揺れているせいで、振動がこちらにも伝わる。
車で待っていたマリーさんの所まで振動が伝わる。
立っているのがツラい。
゙そちらの女、茶色の髪のヒトの子よ
我の傍によりなさい゙
゙大丈夫、竜達には手出しさせはしない゙
その言葉の通り、竜達の尾が大人しくなった。
女って私の事よね。
「奏さん!」
「あの、最初の言葉破ってごめんなさい
私行きます」
「大丈夫です、私が責任者ですから
それに私も一緒に行けば、破ったとはならないでしょう」
「ありがとうございます」
クスッと笑う私にヤグーワイズさんも微笑む。
私は、ヤグーワイズさんの離れないと約束破っていない形で
ゆっくり一歩一歩歩いて行く。
こちらの様子を伺いながらも
竜達は本当に手出しする様子はない。
ワクワクしている様子の竜達。
まさか、ここで竜王と出逢うなんて。
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