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マイ・カウンセリング①
しおりを挟む少しばかり悩んだ。
あんなに痛かったのは、私の身体に何か欠陥があるのかな。
ネットで調べてみたら、個人差があるらしい。まったく痛くなかったり、出血もなかったりする幸運な人もいるとか。そうでなくても、回数をこなすうちに良くなってくるらしいし、さほど気にする必要はないのかもしれない。
でも、再チャレンジの機会はあるのだろうか?
星野くんとの関係は微妙に変わってしまった。
キャンパスで顔を合わせれば、いつものように挨拶するし、笑顔で会話もするけれど、以前より少し距離が広がった気がする。やはり、初体験で失敗したせいで、男のプライドとか、そういったものが影を落としているようだ。
もしかしたら、罰が当たったのかもしれない。星野くんとの行為の最中に、お兄ちゃんと比べたりなんかしたから。お兄ちゃんがバナナなら、星野くんはアスパラガスなんて、失礼なことを考えていたから。
ちなみに、お兄ちゃんのがバナナみたいだと知っているのは、数年前に偶然、お兄ちゃんのひとりHを目撃してしまったことがあるから。その長さと太さ、セクシーな表情は私の眼に焼きついている。
ああ、そんなことはどうでもいい。話を元に戻そう。
答えの出ないことをウジウジ考えてしまうのは、私のよくないところだ。
誰かに話を聞いてもらいたい。ただ、デリケートな問題なので、誰だっていいわけではない。
その時、私の脳裏に思い浮かんだのは、マイ先輩の笑顔だった。
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