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情欲の雨に濡れて⑫
しおりを挟む指先の肌のきめ細かさは例えるなら、手触りのよいシルクだ。中指の腹のシルキータッチで、果粒を優しくこねまわす。
真由莉さんが悲鳴を上げて、しがみついてきた。両脚を閉じたり開いたりしながら、僕の胸に頬をつけて、熱い吐息を繰り返す。
ふくらんだ果粒は、彼女の快感スイッチだ。一気に上りつめ、ほんのわずかな時間でエクスタシーへと導いてしまう。
「真由莉さん、ここでは吹かないでください。リビングでおもらしなんて、はしたないですよ」
耳元で囁くと、ザクロがキュッを締まった。Mっぽい彼女には、こういった言葉責めも効果的だ。
「素敵なレディのすることじゃないし、絨毯におしっこが染みこんだら、後で掃除が大変ですからね」
両脚の間では、シルキータッチの愛撫は続いている。真由莉さんの童顔が、セクシーに歪んでしまう。
「いやっ、いやっ」
それでも、優しく責め立てていると、潤んだ瞳で懇願された。
「シュウ、お願い、バスルーム、早くバスルームに連れてって」
必死で我慢しているのだろう。閉じた両脚に力を込めている。
「潮を吹きそうなんですか?」
彼女は慌しく頷いた。
「仕方ありませんね」
彼女の身体をひょいと抱き上げた。お姫様だっこでバスルームへと向かう。ただし、ゆっくりした足取りだ。途中で立ち止まり、キスをねだったりもする。
今日の僕は筋金入りのSだった。
「シュウ、意地悪しないで。もうダメ、我慢できないっ」真由莉さんが必死の形相で訴える。
本当に限界が近づいていたらしい。僕は彼女を抱えたまま、バスルームに入る。
「あああっ、いやっ」
真由莉さんが足を床に下ろすのを待たずに、勢いよく放出し始めた。バスルームの壁や僕の身体に向けて、盛大に飛沫がほとばしる。
「ああああっ、やだ、シュウ、見ないでっ」
僕の腕の中で悲鳴を上げながら、彼女の身体はビクンビクンと跳ね上がる。
「見ないで」と言われて顔を反らす僕ではない。もちろん、しっかり見守って差し上げる。
潮吹きは断続的だが、いつもより長かった。脱水症状の心配をしてしまうほどの、大量の潮だった。
それもやがて収まり、真由莉さんは濡れたタイルの上に、ペタンと座りこんだ。
「すごく、よかった」独り言のようにポツリと呟いた。
かすかに異臭を嗅いだ気がした。
「真由莉さん、まさか……、マジに、おしっこですか?」
「えっ?」
上気した真由莉さんと眼が合った。強烈な刺激と長引いた我慢のせいで、括約筋がおかしくなったのか、彼女は潮と一緒に尿も吹いていたらしい。
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