いきなり最終話(クライマックス)

アルファ・D・H・デルタ

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Mission Complete Over

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「アルファ、最後に辛い選択をさせる事になったな。すまない」



カナタの表情は優しい笑みを浮かべていた。

もしこれまでのやり取りを誰も見てなかったなら、この男が今から死ぬ事など、想像もできないような、そんな心からの笑顔だった。



「ベータも、長い間世話になった。みんなも本当に今までありがとう。あいつを…カナの事を頼む」



そこにいた者達は全員どのような言葉をカナタに掛けて良いのか判断が付かず、ただ泣き崩れていた。



「と、言っても、みんな忘れちまうのか。まあ、それでも、あいつの事は頼んだぜ」



カナタはどこまでも笑顔で、それが余計にこの残酷な現実を実感させた。



「なぁ、みんな。笑ってくれよ。最後ぐらい笑顔で別れようぜ。な?」



カナタはパーティーメンバーに笑ってくれとお願いした。



例え、自分の事を忘れてしまったとしても、その時に泣いているより、笑顔の方が良い。

そんな単純な考えから言った言葉だった。



全員が泣きながら、それでも懸命に笑顔を作ろうとしている姿を見て、カナタは飛び切りの笑顔を見せた。



「ああ、それで良い。みんな笑っていてくれ。じゃあ、な。ミッションコンプリート、オーバー!」



カナタは全員が頑張って笑おうとしている姿を見て、唐突に最後のキーワード言った。



シンと静まり返った世界は、その危険なプログラムの威力に全く比例しないほど、静かに何の音もなく。



ただカナタとギルゴマの姿は…世界から消えた。

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