最強の装備は美少女だ!

大澤聖

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008 魔眼の理由

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 俺たちはそれからも何度か戦闘を繰り返し、3層に降りていた。幸いそれほど強力なモンスターもおらず、ユニスの回復魔法もあってほとんどダメージを負った者は居なかった。

 まあ大抵の敵は俺一人でも倒せるのだが、この冒険は彼らのものだ。しゃしゃり出て余計な事をするのは良くない。

 道中パーティーの連中と話をして大分親しくなってきた。

「ところでこのパーティーの名前、なんで『魔眼』なんだ?」
 
 俺がふと漏らした疑問に、「魔眼」の奴らがピクリと反応する。ハハハ、とマルケルスが側で笑っている。

「実はリオーナは」
「マルケルス!!」

 説明しようとするマルケルスをリオーナが慌てて止めようとする。なんだ、なんだ?

「『魔眼』という名前は、リオーナさんが名付けたものなんですよー。もともとこのパーティーを作ったのはリオーナさんなんです」

 ほう、リオーナさんがねぇ。さては。

「で、なんで魔眼なんです? リオーナさん」

 俺は意地悪くリオーナをちくちく追求する。

「リオーナは魔眼の持ち主なんだよな? なぁリオーナ?」
「やめてよ!!」

 マルケルスの言葉に、リオーナは真っ赤になってあさっての方向を見ている。

「もともと俺たちは幼なじみなんだ。小さい頃からこの面子で遊んでたんだよ。その頃のリオーナは、なんというかアレな時期でね、自分には『魔眼』があるのだぁ~とか言ってたわけよ」

 うむ、誰にでもそういう時期はあるぞぉ、リオーナちゃん。別に恥ずかしいことではないさ、ククク。

「その頃から俺たちのグループは『魔眼』って名前だったんだ。それを今でも使い続けてるってわけさ」

「もぉお! 何度もパーティーの名前変えようって言ったのよ! でも二人がいつも反対して、2対1で却下されちゃうんだから」

 リオーナが真っ赤になって訴えた。マルケルスはともかく、ユニスもいい性格してやがんのね。

 ――それから2時間後

 俺たちは第四層に降り立っていた。薬草の生えている5層まであと一階層だ。

「リオーナ、妹さんはその薬草で治るのか?」

 後ろを歩いていたリオーナが俺の横に並ぶ。

「一時的に症状を緩和するだけ。根本的に治癒できるわけじゃないわ」
「治す方法は無いのか?」
「私はそれを探しているの。とりあえずの冒険者として生きる目標みたいなものね」

 神聖魔法の治癒では、傷を塞ぐだけで病気は決して治せない。薬や特別な魔法、アイテムなどを使わなければ無理だろう。

 リオーナ、まだ若いのに重たいものしょってるんだな。お気楽な俺やアルゼリアとは大違いだ。

 前を見ると、ダンジョンの道は細く、奥の方までずっと続いている。しばらく分岐はなさそうだった。
 俺たちはその道を抜け、階段のある開けた空間にたどり着いた。


 マルケルスが後ろを振り返り、しばらく休憩をとることになった。
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