奇怪な街にアリアX

結局は俗物( ◠‿◠ )

文字の大きさ
32 / 34
未完結打切り版(2010年)

NO TITLE 10

しおりを挟む
 不快な夢を見て、身体をがばっと勢いよく起こした。頬に濡れたままの髪があたる。視界は暗い。冬の夜の空気は身体に突き刺さってくるようだ。温かい筈の布団の中は冷たいまま。いつの間にか自分に体温がないことに慣れている。死んだのに生きている身体。まるでゾンビだ。夢の中で現れた忌々しい親代わりの男に、「苦悩する」ゾンビとして改造されたのは16年前の話だ。おかげさまで32歳であるはずの身体は髭も生えず、皺も増えない。親代わりの男が存在する限り絶えず繰り返される生命。腕が千切れても、目を抉られても、眠りから覚めたように起き上がればいつも通り。ただ一番初めの改造の時とは違い、死ぬ直前の記憶ははっきりしている。だからといって、「死ぬってどんな感じ~?」と訊かれても説明のしようがない。


 アレイドは溜め息をついてテーブルに向かった。ヒーターの電源を入れるとその近くに座ってテーブルを引き寄せる。完全に目が覚めてしまった。テーブルの上にあるはずの照明のリモコンを手探りで掴むと、スイッチを押す。ピッと鳴って部屋が色を取り戻す。光がちりちりと目の奥に沁みるのが、生きている人間のようで嬉しく思えた。
 依頼人に渡された大量の資料がテーブルの上にどっしりと存在を主張している。明日からは任務をこなそうと意気込み、資料にもう一度目を通そうとする。この街に標的がいるのは間違いないのだが、しっかり特定されていない。早く終わらせないと報酬額が低くなってしまう。アレイド自身に金は大して必要ではなかったが、必要性がなくなったら自分は廃棄されるのだろう。きっと酷い方法で。だから早目に終わらせて、自分の必要性を主張しなければならない。早目に終わらせて。早目に終わらせるには標的の居場所の特定だ。依頼人に電話し、訊いてみるのがいいだろうか。外はまだ暗い。数時間後くらいが丁度良いだろう。

 数時間後に依頼人のアリエットに電話をして、居場所を特定出来たらすぐに任務に勤しもう。資料に目を向けたまま床に寝転び、照明を見つめる。

 身体を改造された自分と、生きたまま執拗かつ苛烈な暴力を受けた被害者。どこか似ていると思った。どんな思いで、死んでいったのだろう。後から誘拐されてきた少女は死んでしまい、自分は助かって、そのまま生き続けて。数ヶ月前に死んだということは17年以上も暗闇を引きづり続けたわけだ。17年以上も前、自分はまだこんな仕事はしていなかったのだろう。自分がまだ普通の人間として生きていた頃、この被害者の少女は壮絶な目に遭っていた。
 資料の中にはこの事件が小説化や漫画化されたものや、評論した本などが入っている。
    
   ――――シンナーかけると、よく燃えるんだぜ!!――――

 資料の中にある犯人の言葉が頭を突き刺す。漫画はグロテスクすぎて観る気にはなれなかった。絵柄もホラー調で、紙が少し焼けている。
 アレイドは眉根を寄せながら資料を読み進めていく。
 やるせなさと、犯人への殺意、そして怒りが湧く。身勝手な欲望で殴られ、犯され。


 身勝手な欲望で、自分を改造して。



 暫く本を読んでいると、いつの間にか外は明るくなっている。それなのにアレイドの胸中は淀んでいる。
 残り数ページの本を読み終える。瞳を閉じると、漆黒の意識の中に引きずられていくようだった。目を開けるという動作が面倒で仕方ない。


――――だめだ、寝よう。

 頬がこけた、ぼろぼろの服を着た少年を見つめる視点。きっと第三者の視点だ。夢ではよくある。


――――これが、きっと僕なんだろう・・・・


 黒く塗り潰された顔の女。これは母親だ。母親が手を伸ばす。口からは白く染まった吐息。手袋の中に包まれた小さな手袋。不思議と温かい。


――――まったく知らない感覚

 誰かが待っている。母親の手に握られた厚紙のボックス。クリスマスツリーの横を歩く。イルミネーションの綺麗な繁華街。「モなり座」という昔流行ったグループの曲がかかっている。繁華街から少しだけ離れた住宅街。レンガ造りの2階建ての家。

    おかえり

 家の扉を開けたのは白髪で眼鏡の男。

 ただいま、おとーさんっ

 この顔を知っている。そしてこの人は父親なんかではない。夢だ。なんて無意味で、なんて非生産的なんだろう。馬鹿らしい。


 ちゃんと手を洗って、うがいしなさいね

 温かい。

 そして光景が転換する。

 血まみれの手術室で不敵に笑う父親と、生まれたばかりの僕。

 二人きりの世界。

 そして気付いた。彼の笑みは、僕への憎悪だということに。

 そうか。そんな考え方も出来るのか。
       
 彼は僕を恨んでいるのか。理由は分からない。

───そろそろ、起きなきゃ 

  この白銀の髪は貴方譲りね

 生まれたばかりの赤ん坊を抱く女と白髪の男を後ろから見つめる。


 それなら、このターコイズブルーは君譲りだね

 やはり夢。

───だって僕の目はエメラルドグリーンだもの


「・・・・あさん・・・・・!」

「リア・・・さん!・・・」

 「アリアさん!」
 耳元で大きな声がし、アレイドははっと上体を起こした。
「ヨウスケくん・・・・?」
 視界で逆さまに映るのはホテルのアルバイター(?)ヨウスケだった。
「大丈夫ですか?うなされてましたよ」
 表情の無い顔で彼はそう言った。紙片をアレイドに突き出している。
「え・・・あ・・・、そう?何、これ」
「電話が来ました」
 ヨウスケが差し出してきた紙片を見つめる。
「相手は女の人?」
「ええ、そうですよ」
 アレイド自身が電話をしようとしていたところだったため、グッドタイミングだった。
「すみませんね、アリアさん寝ていたんで、勝手に電話出てしまって」
「いや、ありがとう」
 他の客だったらやらないだろう。アレイドはそう思った。
「住所ですよね、それ」
 紙片を眺めるアレイドにどう声を掛けた。
「うん。ちょっと探している人がいてね」
 今日明日でこの少年ともお別れか、と思ったけれど、まだこの少年についているストーカーの駆除が出来ていないことに気付いた。
「最近、変わったこととかない?」
 もしかしたらこっちの件の方が長引くかもしれない。
「変わったこと?」
「そう、変わったこと」
「そうですね・・・・無い・・・・ですね」
「そっか」
「なんでですか?」
「いや、・・・・別に、なんでもないよ」
 また夜にでも出歩けば、あの少女を捕まえることは出来るだろうか。
 アレイドは起き上がって、洗面所に向かった。
「・・・・・これは・・・・」
 ヨウスケはテーブルやベッドに散らばった新聞紙の切り抜きや雑誌、書籍を見つめ、その中の新聞紙の切り抜きに手を伸ばした。
「・・・・・・っ」
 17年前の事件。ヨウスケは口元を押さえた。
「アリアさん・・・・」
「何・・・・?」
 歯ブラシに歯磨き粉を垂らしているアレイドはヨウスケの方を見た。
「これ、どうしたんですか・・・・?」
「・・・・・・・・・。ああ、大学のレポートで使うんだ」
 自分なりに上手い嘘だと思った。
「そうですか」
 ヨウスケは切抜きをもとにあったところに置いた。
「結構エグいよね」
「一晩中こんなの読み漁ってたんですか?滅入っちゃいますよ」
「本当にね」
 アレイドは歯磨き粉のついたブラシを口に放り込む。
「おいガキ!こっち手伝え!」
 オーナーの怒鳴り声が聞こえ、「それでは」とヨウスケは走って部屋を出ていった。
 しゃこしゃこと歯を磨いている間、アレイドは鏡に映るエメラルドグリーンを見つめた。夢の中でいっていたターコイズブルーが自分の目だったらどんな感じなのだろう。

――――ちょっと変かな・・・・


 アレイドはコップに水を汲んで、口を濯いだ。数回それを繰り返し、両手で蛇口から流れ出る水を掬い、顔にかけた。それも数回繰り返し、セットされた新しいタオルで顔を拭く。部屋に戻って、荷物を漁った。
 私服がフォーマルな所為で、大体着る服は決まって、ワイシャツにネクタイ、スラックスだ。その上にコートを羽織って、アレイドは出掛けた。

 切符を買って、電車に乗った。暫く揺られながら、外の風景を見つめていた。紙片に書かれた住所の方向は何度確認しても合っている。
 一人の女性を誘拐し監禁し好き放題やった人物のもとを訪れるというのは緊張する。

――――でも、監視役を置くまでもないかな・・・

 相手はきっと一般市民だ。警戒はしなくても大丈夫だろう。
 1時間弱電車に揺られ、30分歩き目的地へは着いた。簡素なアパートだ。
「おにーちゃん?」
 アパート付近には小さいけれど、公園がある。
「おにーちゃん?」
 スラックスが引っ張られ、アレイドは振り向いた。誰もいない。
「おにーちゃん何してるの?」
 視線を下に向けると、小さな子どもがスラックスを引っ張っていた。
「君は・・・・?」
「ねぇ、おにーちゃん、何してるの?」
 無邪気な大きな瞳を開けてアレイドを見つめる子ども。男か女かは分からない。
「・・・・・ちょっとここの人に用があるんだ」
「・・・・?よー?」
「そう。君は何をしているの?」
「きみ?」
「ボク?は何をしているの?」
「ルピ女の子だよ?」
「・・・・・・・・ルピちゃんは何してるの?」
「もうすぐママが帰ってくるから待ってるの!」
 アパートの周りは誰もいない。公園はがらんとしているが、ブランコが一つだけ大きく揺れている。この子どもが乗っていたのだろうか。
「一人で?」
「うん!」
「いつも?」
「うん!」
「危ないでしょう」
「なんで?」
 ここには元強姦魔がいるんだよ、なんてことを言ったところで相手は理解しないだろう。悪い人がいる、と言って恐怖を煽るのも気が引けた。
「ここにいろってママが言ったの?」
「ママが帰ってくるまでパパがお家に入れてくれなくなちゃったの」
 家庭の事情だろうか。自分がこの子どもの父親のもとまで出向いてああだのこうだのと言う筋合いはないだろう。
「そっか」
「おにーちゃんヒマなの?」
「・・・・・ヒマ・・・・なの・・・かな・・・・?」
「おにーちゃん、一緒に遊ぼうよ」
「・・・・・・・」
 返事を待たずに子どもはスラックスを公園の方向に引っ張った。

――――不味い、予定が狂うな・・・・

「ねぇ、ルピちゃんのパパに頼んであげるよ、お家に入れるように」
 アレイドは子どもにそう言った。
「ほんとー?」
「うん。やっぱり危ないよ。色々と」
 アレイドがそう言って笑うと子どもは嬉しそうに笑い、アパートの階段へと走った。
「こっち!」
「はいはい」
 紙片に書いてある部屋はA-28。A棟の28号室だ。子どもの住んでいるのもA棟らしい。
「もうすぐでお家建てるから、そのせっけーしてるんだって!」
「パパは建築士?設計士?」
「分からないけど、ずっとお家にいる!」
「へぇ」

 部屋が番号順に並んでいる。20番台後半に来た頃、子どもの動きが止まった。

「ここだよ!」
 アレイドはドアに書かれたナンバリングを見て絶句した。A-28。そう書かれている。
 妻がいて子供もいるというのは聞いていた。けれどどこかあまり信じていなかった。「なんちゃって」なんていう言葉を待っていたのに、この子どもの言っていることは本当のようだ。
「君のパパは・・・・・」
 子どもはドアを叩いた。
「パパー」
 がちゃ、っと音がした。
「・・・・・・・はい」
 ドアが開かれ、低い声と、酒と煙草の匂いがむわっとした。
「・・・・・・こんにちは・・・・っ」
 アレイドは息を呑んだ。
「・・・・・・・ルピ、どうしたんだ・・・・・」
 隈ができ、頬骨が浮かび上がっている。顔色も悪い。
「・・・・・娘さん一人、下で遊ばせておくの・・・・危ないですよ・・・・?」
「・・・・・そうですか、そりゃどうも。今、体調崩してんですよ。うつったら困るじゃなですか」
「・・・・・・・そう・・・ですか・・・・・・」


――――体調が悪い?


 そんな域ではないように思える。
「他人の家庭の事情につけこむんじゃねぇよっ!!」
 人が変わったように、怒鳴りつけられた。
「パパ!やめて!おにーちゃんを怒らないで!」
「うるせぇ!てめぇが連れて来たのか!?オレへの当て付けか!?」
 酔っているのだろうか。彼から放たれる匂いからは納得がいく。
「・・・・・・どうしました?」
 奥から声が聞こえた。父親の後ろから現れた人物の顔を見るなり、頬が疼いた。アレイドは目を見開いた。
「・・・・・なんでもねぇです」
 父親はドアを閉めようとしたが、アレイドがそれを阻んだ。
「・・・・・ダンテ君っ?どうしてここにっ・・・・」
「・・・・・・・話の続きをしましょう」
 けれど、ダンテは脚を止めることもなく、父親とともに部屋の奥へ行ってしまった。
「・・・・・・・パパ、最近変なの」
 ドアを閉めて、アレイドは俯いてそう言う子どもを見た。
「前まではもっと優しかったのに・・・・。あの大きなおにーちゃんが来てから変になったの」
「・・・・・そうなんだ。ごめんね、何も言ってあげられなかったね」
「いいの。うん、ありがと」
 アレイドは子どもの頭に手を置いてそっと撫でた。抱き上げて、下の公園に戻ろうと歩き出す。
「おにーちゃん、大きいおにーちゃんと、おともだちなの?」
 大きいおにーちゃん、とはおそらくダンテのことだろう。
「・・・ともだちなんかじゃないよ」
「じゃあ、なに?」
「知り合い・・・・なのかな・・・・」
 後輩?敵?
「じゃぁどうして、大きいおにーちゃんはおにーちゃんのことむししたの?」
 言葉に詰まった。自分でもなぜ彼を呼んだのか分からない。それより彼等が何を企んでいるのか分からない。また事件を起こすつもりなのだろうか。
「・・・・・・ルピちゃん。あまりそういうことは訊くものじゃないよ」
「・・・・?」
「敵って言って分かるかな?いつか、戦わなくちゃいけないんだ」
 きょとんとした表情で、「なにそれ?」と言いたいのが分かった。
「そのうち、大きくなったら分かるよ」
 アレイドは微笑みかけた。
「おにーちゃんはさ、どーしてここに来たの?よーって何?」
「・・・・・・なんだろうね。忘れちゃった」
「・・・・・」
「下で、遊ぼう?」
「・・・・うん」
「パパのこと、好き?」
 子どもというのは本当に苦手だ。
「うん、大好き」
 愛されることに必死で、実は悟ってしまっている。
「そっか」
 ブランコはアレイドには少し小さかった。
「・・・・・どうして?」
「パパはね、いつかいなくなるかもしれない」
 言ってしまってもいいだろう。考えることに疲れた。この子どもに会ってしまって。なんて偶然なのだろう。この子どもの父親を殺さなければならないなんて。
「どうして?」
「どうしてだろうね」
 僕が殺すからだよ、なんて言えるはずもない。
「ママは、何時に帰ってくるの?」
「・・・・分からない」
「ママはどんな人?」
「優しい人」
 やる気が半減してしまっている。今日にでも始末できればよかったのに。
「・・・・・・・・・」
「おにーちゃん、悲しいの?」
「悲しくなんてないよ。むなしいだけ」
「むなしー?」
「さびしい・・・っていうのかな・・・・」
「・・・・・・・・・」
 依頼人の指示ならこの子どもと、その母親も殺す必要がある。ここでぺらぺらと話をしたところで何も救われない。むしろ罪悪感に縛られるだけだ。
 ブランコから立ち上がった。
「帰っちゃうの・・・・?」
「ルピちゃんのママが来るまで待ってるよ」
 アパートの階段脇に自動販売機があるのが見える。
「何か、飲もうか。何がいい?」
「ココア」
「分かった」
 アレイドは自販機に向かった。
 もし、彼女を生かすことになっても、彼女はココアを飲むたびに思い出すのだろうか。自分の父を殺す男の顔を。
 スラックスのポケットに入れた小銭をじゃらじゃらと漁る。
 どうしてこんなろくでもない仕事に就いてしまったのだろう。
 孔に小銭を入れて、ココアという表示の光るボタンを押した。ホットココアだ。子どもの手には少し熱いだろう。
 プルタブに指を引っ掛け、缶を開けた。
「熱いから、気を付けてね」
「うん」


  オネガイ、仇ヲ討ッテ


 透き通った綺麗な声が聞こえた。
「・・・・・・・っ」
 この子が言った。今。絶対。
「・・・・・どうしたの?」
 この子には知る権利がある。けれどまだ、幼すぎる。
「あ・・・のさ・・・・」
 言えるはず無い。言えるわけない。
「・・・・おにーちゃん?」

 “パパ”ヲ殺シテ。ソノタメニ私ハ生マレタ


「そんなこと言うなよ・・・・・」
「・・・・・・・?」
「ママ、早く帰ってくるといいね」
「うん・・・・」
「17年前、女の子が死んじゃったんだ」
「・・・・・?・・・・うん」
「それを思い出しただけだよ」
 自分はこんな子どもに何を言っているのだろう。
「悲しいね」
「うん」


 ごめんね、で許されるはずなんてないんだけれど、せめて。



「ごめんね・・・・・・」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

後宮なりきり夫婦録

石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」 「はあ……?」 雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。 あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。 空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。 かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。 影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。 サイトより転載になります。

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

処理中です...