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霞んだ視界が鮮明な輪郭と色彩を取り戻す。目と鼻の先にいたのは眠そうな顔の若者ではなく、吊り気味の目を大きくした少年だった。
「三公子…?」
起き上がる。角度に比例して少年もまた身を引いていった。開けた胸部に粘り気のある液体が滴っていた。慌てた三公子が衣類に沁み込む前に懐紙を手にして、拭う。若い息遣いが耳に届き、少し日に焼けるようになった肌に赤い小雨が降る。
「どうなってんだよ…」
少年は極彩の胸と胸の狭間に懐紙を当てたまま、自身の人中を押さえた。白い首が忙しげな両腕の奥で竦められている。はっきりしない頭で彼女はそれを凝らしていた。珊瑚はそれに気付いていたらしかった。
「今はやめ…っ」
両手が不用心な首を掴む。下着を覆っていた衣がさらに大きく開く。米のとぎ汁が粘性を帯びたような汚れを吸い取った懐紙が握り潰され、布団へ転がった。鼻血に気を遣いながら彼の手が女の胸の衣を直す。背が伸び、骨も張ってきた発育途上の肉体を押し倒し、乗り上げる。声変わりしているのか、まだなのか分からない少し中性的な声が嗄れて女を呼んだ。嗅ぎ慣れない、生臭いような青臭いような匂いがした。しかし確かに嗅覚はこの匂いをしっていた。森で踏み分けられていた雑草のものに違いなかった。故郷で夏に喰らった海の生物の、古い記憶のものに相違なかった。鼻に届いた臭みと同じく苦い経験が彼女を襲う。抗うことに抗い、床を引っ掻いている手が目に入る。視界が反転する。ふわりと清涼感と甘味を帯びた少年の爽やかな香りに包まれる。布団が女の背を受け止める前に、腕に支えられている。軽快な音を立て、傍にあった小瓶が倒れた。茶褐色の液体が薬草独特の甘みを放って板間の溝を流れる。逆光した、少年から青年へと育っていく三公子の潤んだ目が細められる。一度その眼差しに殺されたことがある。似ていない瞳の中に確かに彼の実兄がいる。強く締めはしなかった首を突き撥ねてしまう。
「あんた、大丈夫かよ」
心配そうに覗き込まれる。唇が触れそうなほどで、それ以上の接近を拒み、顔を背ける。
「わたしに近付かないでくださいませんか」
被害者然として珊瑚を威嚇した。彼女の口元に絡む毛を除けようとしたらしく、伸ばされた手がびくりと跳ねる。
「次は本当に、もしかしたら…」
「極彩…」
「2人きりになるなとあれほど…お願いします。あともう一度だけ申し上げます。わたしに関わらないでください」
後退った。乱れた衣服に気付き、少年と目が合った。彼は首を振る。
「わたしにはすでに夫があります」
「…極…彩、違う…」
玄関扉が遠慮の欠片もなく開いた。
「人妻の部屋で何をしているんだ、オレの弟は」
普段通りの、時には人を侮ってさえいる微笑のひとつも持ってはいなかった。大仰に鼻を鳴らす。「男のニオイがするね」と二公子は呟いた。
「兄上…」
「破廉恥な弟だよ。この前刑を終えたっていうのによくもまぁ…」
天藍は一度も弟へ顔を向けることはなかった。珊瑚は兄を見上げ、固まっている。
「女性にばかり自衛手段を強いるのは、暗に男は秩序も矜持も守れない衝動的で脳の足りない生き物だと言っているようなものだから…確かにその通りでも、オレは言わないよ。河教では理性的に生きることこそ動物であることの脱却だとしてるけど、まぁ、河教はオレだけだからね、関係ないや。だから兄上も弟たちもおめでたい宗教的祭事は総取りなわけだけど。それはそれとして、寝込みを襲われちゃあ、武人でもなきゃ酷だ。意外と武闘派な縹の家の出だからそれなりの武芸は仕込まれてるんだろうけどさ、さすがに鈍ってるだろう?なのに酷いね、これは」
長い演説の気配が感じられた。
「部屋に戻りなさい。暫く出てこないことだ。自室で反省しろ」
やはり二公子は弟には一瞥もくれなかった。陰湿な内容を含みながらも形式ばかりは清爽な天藍の強い命令口調がどこか新鮮だった。極彩の前に膝を着いて腰を下ろす。
「体調を崩してるって聞いたんだ。いきなり山に行けなんて疲れちゃうよね。今はゆっくり休んで。後から元気のつく食事と薬を運ばせるから」
彼は話しながら、弟が適当に直した極彩の衣類を整えた。弟同様に、極彩は身動きひとつとることができなかった。
「群青は暫く自宅謹慎という名の自宅療養でそれが解けたら前と同じ任に就いてもらうよ。少しいじめ過ぎたね。オレは気に入るとついついいじめ過ぎちゃうみたいだ。かわいくてね。君の人形にしてあげるつもりだったけれど立て込んでるみたいだから、それは謝るよ、ごめんね。謝るっていえば今回の件も。きちんと君の夫君にも謝らなきゃね。今度連れてきてよ。これはきちんと相手の顔を見て謝らなきゃならない案件だよ。愚弟に代わってさ。償いにもならないけど、オレが挙式の費用持つよ。もしかしてもう挙げちゃった?さすがにそれはないよね?縹も喜ぶと思うんだ。姪の祝言だもんな。オレも驚きだよ。安心して、無礼討ちしちゃうかも…なんて冗談だから。つまらない嫉妬だよ。妬いてたんだ、君と結ばれた相手にね」
麗らかな双眸に囚われてしまうと逸らすことが出来なくなった。香木の匂いに吐き気がする。
「近いうちに…」
「そういってはぐらかすつもりじゃないよね、まさか?本当に、無礼討ちなんてしないから。本当だよ?冗談に決まってるでしょ」
叔父は確かに挙式を望んでいた。だが二公子は関わらない形でのはずだ。頷けなかった。とはいえ怪しまれるのはいけない。返答はせずにいた。天藍は小さく笑みをこぼすだけだった。
「まさか逃げられたワケじゃないだろ?結婚詐欺ってやつ?」
「洗朱風邪を患っておりますから…」
「なるほどね」
それ以上、彼は極彩の配偶者のことについて問わなかった。
「長居しても仕方ないだろうし、戻るよ。…ああ、まだ居たんだ。お前も早く部屋に戻りなさい。オレが言ったことは忘れてないだろ?オレは弟達の大兄上とは違って生温くないんだから」
「…はい」
高圧的な態度に珊瑚は苦痛を浮かべて従った。白い手が膝の上で震え、軸を持たないみたいにふらふらと頼りなく立ち上がった。
「愚弟が散らかしちゃってごめんね?」
敷き布団の上を転がっている懐紙を指先で摘まんで二公子は塵箱へ捨てる。そして倒れたままの小瓶を拾った。
「片付けは、わたくしが…」
「いいって。寝ててよ。疲れたでしょ。こじらせても困るしさ」
小さな池を作る生薬を片付ける天藍の奥で珊瑚が振り返った。惑った目とかち合うが、先に逸らされた。
「末弟をいじめてる輩がいるみたいなんだ」
玄関扉の軋みに紛れながらもしっかりと聞こえていた。彼は溌剌として笑った。
「それとも変な遊びでも覚えたのかな?恐ろしいな、若いって」
生薬の甘苦い香りと香木の匂いが混じり、頭痛をさらに誘った。
「いやだな。オレたちだって若いでしょ。でもあの弟はオレと比べると色々遅いな。言葉覚えたのも、他人を意識したのも、まぁ、その他色々の目覚めもさ。大兄上が甘やかしたからか」
床を拭きながら二公子は言った。日記帳に綴っているような語り口で、一度部屋から姿を消した。
「風邪の時ひとりで寝るのって寂しくない?結局兄上だってあの弟達が生まれるまでひとりで風邪堪えてたんだけどさ。あの人も可哀想だったな。子供のまま兄になっちゃって。でもオレも兄上も、あんまりお互いのこと考えてなかった。オレの頭の中に兄上がいなかったみたいに、多分オレのことも兄上は頭の中になかったよ」
「三公子…?」
起き上がる。角度に比例して少年もまた身を引いていった。開けた胸部に粘り気のある液体が滴っていた。慌てた三公子が衣類に沁み込む前に懐紙を手にして、拭う。若い息遣いが耳に届き、少し日に焼けるようになった肌に赤い小雨が降る。
「どうなってんだよ…」
少年は極彩の胸と胸の狭間に懐紙を当てたまま、自身の人中を押さえた。白い首が忙しげな両腕の奥で竦められている。はっきりしない頭で彼女はそれを凝らしていた。珊瑚はそれに気付いていたらしかった。
「今はやめ…っ」
両手が不用心な首を掴む。下着を覆っていた衣がさらに大きく開く。米のとぎ汁が粘性を帯びたような汚れを吸い取った懐紙が握り潰され、布団へ転がった。鼻血に気を遣いながら彼の手が女の胸の衣を直す。背が伸び、骨も張ってきた発育途上の肉体を押し倒し、乗り上げる。声変わりしているのか、まだなのか分からない少し中性的な声が嗄れて女を呼んだ。嗅ぎ慣れない、生臭いような青臭いような匂いがした。しかし確かに嗅覚はこの匂いをしっていた。森で踏み分けられていた雑草のものに違いなかった。故郷で夏に喰らった海の生物の、古い記憶のものに相違なかった。鼻に届いた臭みと同じく苦い経験が彼女を襲う。抗うことに抗い、床を引っ掻いている手が目に入る。視界が反転する。ふわりと清涼感と甘味を帯びた少年の爽やかな香りに包まれる。布団が女の背を受け止める前に、腕に支えられている。軽快な音を立て、傍にあった小瓶が倒れた。茶褐色の液体が薬草独特の甘みを放って板間の溝を流れる。逆光した、少年から青年へと育っていく三公子の潤んだ目が細められる。一度その眼差しに殺されたことがある。似ていない瞳の中に確かに彼の実兄がいる。強く締めはしなかった首を突き撥ねてしまう。
「あんた、大丈夫かよ」
心配そうに覗き込まれる。唇が触れそうなほどで、それ以上の接近を拒み、顔を背ける。
「わたしに近付かないでくださいませんか」
被害者然として珊瑚を威嚇した。彼女の口元に絡む毛を除けようとしたらしく、伸ばされた手がびくりと跳ねる。
「次は本当に、もしかしたら…」
「極彩…」
「2人きりになるなとあれほど…お願いします。あともう一度だけ申し上げます。わたしに関わらないでください」
後退った。乱れた衣服に気付き、少年と目が合った。彼は首を振る。
「わたしにはすでに夫があります」
「…極…彩、違う…」
玄関扉が遠慮の欠片もなく開いた。
「人妻の部屋で何をしているんだ、オレの弟は」
普段通りの、時には人を侮ってさえいる微笑のひとつも持ってはいなかった。大仰に鼻を鳴らす。「男のニオイがするね」と二公子は呟いた。
「兄上…」
「破廉恥な弟だよ。この前刑を終えたっていうのによくもまぁ…」
天藍は一度も弟へ顔を向けることはなかった。珊瑚は兄を見上げ、固まっている。
「女性にばかり自衛手段を強いるのは、暗に男は秩序も矜持も守れない衝動的で脳の足りない生き物だと言っているようなものだから…確かにその通りでも、オレは言わないよ。河教では理性的に生きることこそ動物であることの脱却だとしてるけど、まぁ、河教はオレだけだからね、関係ないや。だから兄上も弟たちもおめでたい宗教的祭事は総取りなわけだけど。それはそれとして、寝込みを襲われちゃあ、武人でもなきゃ酷だ。意外と武闘派な縹の家の出だからそれなりの武芸は仕込まれてるんだろうけどさ、さすがに鈍ってるだろう?なのに酷いね、これは」
長い演説の気配が感じられた。
「部屋に戻りなさい。暫く出てこないことだ。自室で反省しろ」
やはり二公子は弟には一瞥もくれなかった。陰湿な内容を含みながらも形式ばかりは清爽な天藍の強い命令口調がどこか新鮮だった。極彩の前に膝を着いて腰を下ろす。
「体調を崩してるって聞いたんだ。いきなり山に行けなんて疲れちゃうよね。今はゆっくり休んで。後から元気のつく食事と薬を運ばせるから」
彼は話しながら、弟が適当に直した極彩の衣類を整えた。弟同様に、極彩は身動きひとつとることができなかった。
「群青は暫く自宅謹慎という名の自宅療養でそれが解けたら前と同じ任に就いてもらうよ。少しいじめ過ぎたね。オレは気に入るとついついいじめ過ぎちゃうみたいだ。かわいくてね。君の人形にしてあげるつもりだったけれど立て込んでるみたいだから、それは謝るよ、ごめんね。謝るっていえば今回の件も。きちんと君の夫君にも謝らなきゃね。今度連れてきてよ。これはきちんと相手の顔を見て謝らなきゃならない案件だよ。愚弟に代わってさ。償いにもならないけど、オレが挙式の費用持つよ。もしかしてもう挙げちゃった?さすがにそれはないよね?縹も喜ぶと思うんだ。姪の祝言だもんな。オレも驚きだよ。安心して、無礼討ちしちゃうかも…なんて冗談だから。つまらない嫉妬だよ。妬いてたんだ、君と結ばれた相手にね」
麗らかな双眸に囚われてしまうと逸らすことが出来なくなった。香木の匂いに吐き気がする。
「近いうちに…」
「そういってはぐらかすつもりじゃないよね、まさか?本当に、無礼討ちなんてしないから。本当だよ?冗談に決まってるでしょ」
叔父は確かに挙式を望んでいた。だが二公子は関わらない形でのはずだ。頷けなかった。とはいえ怪しまれるのはいけない。返答はせずにいた。天藍は小さく笑みをこぼすだけだった。
「まさか逃げられたワケじゃないだろ?結婚詐欺ってやつ?」
「洗朱風邪を患っておりますから…」
「なるほどね」
それ以上、彼は極彩の配偶者のことについて問わなかった。
「長居しても仕方ないだろうし、戻るよ。…ああ、まだ居たんだ。お前も早く部屋に戻りなさい。オレが言ったことは忘れてないだろ?オレは弟達の大兄上とは違って生温くないんだから」
「…はい」
高圧的な態度に珊瑚は苦痛を浮かべて従った。白い手が膝の上で震え、軸を持たないみたいにふらふらと頼りなく立ち上がった。
「愚弟が散らかしちゃってごめんね?」
敷き布団の上を転がっている懐紙を指先で摘まんで二公子は塵箱へ捨てる。そして倒れたままの小瓶を拾った。
「片付けは、わたくしが…」
「いいって。寝ててよ。疲れたでしょ。こじらせても困るしさ」
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「末弟をいじめてる輩がいるみたいなんだ」
玄関扉の軋みに紛れながらもしっかりと聞こえていた。彼は溌剌として笑った。
「それとも変な遊びでも覚えたのかな?恐ろしいな、若いって」
生薬の甘苦い香りと香木の匂いが混じり、頭痛をさらに誘った。
「いやだな。オレたちだって若いでしょ。でもあの弟はオレと比べると色々遅いな。言葉覚えたのも、他人を意識したのも、まぁ、その他色々の目覚めもさ。大兄上が甘やかしたからか」
床を拭きながら二公子は言った。日記帳に綴っているような語り口で、一度部屋から姿を消した。
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