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副組長の淡藤が小姓を連れて夕暮れにやって来た。合格した旨を告げ、明日から潜入することを報告した。室内を漂う甘い香りにまだ幼さの残る少年は落ち着かなくなり、極彩は食い逸れた昼飯代わりの温甘鬆餅を温め直し、2人に振る舞う。淡藤は謝りながら苦々しく自身の幼い連れを睨んでいた。食べ盛りらしく、半分残っていた上官の分にまで可愛らしい視線で強請り、淡藤は皿ごとくれていた。勢いのある食器の音が居間を支配していたが、副組長は突然極彩の首元に目を留める。
「その首飾り…」
必要最低限のことしか話さない副組長が口を開く。機嫌に関わらず寄っている眉間の皺が緩まった。極彩は自身の首に掛けた黒曜石を包む小袋に触れる。
「この辺りでは手に入らない珍しい生地です」
普段と変わらない怒っているような低い声で彼は言った。小袋を通した紐を外し、掌に乗せる。彼等の上官に破られた衣服を惜しんで作った物だった。
「詳しいんですか」
「実家が裁縫店なのです。長春小通りにあるのですが」
「黄丹裁縫店ですか」
淡藤は無表情な口元をわずかに上げた。
「ご存知でしたか」
「以前利用したことがありましたから」
そう遠くはないくせ、懐かしい思い出が蘇る。
「手芸にご興味が?お食事の礼といっては粗末ですが、いくつか反物を見繕って差し上げます。暇潰しにでもなれば…いいのですが…」
ふと目を逸らし、彼は室内を見回す。小姓の荒々しい食べ方に呆れを示し、同じ方向を追った家主に謝る。男児の腹拵えが終わると、経過を聞きにまた来ると言って彼等は帰っていく。
「加虐娘・女豹倶楽部」では猫よりも丸みを帯びた斑模様の耳と、同様の柄をした尾が飾られた黒革の衣装が鞭と銀製の手枷とともに支給された。愛庭館で働いた時のようにある程度の形式的な応答仕組みを教えられる。弱い照明により暗い室内は雰囲気が作られ、いくつも個室が設けられていた。客の体には直接触るなと口酸っぱく注意され、客を付けられる。店の決まりどおりに半裸になるよう命じ、鞭を鳴らした。人語を話すなと怒声を上げ、嵌めさせた首輪に繋がる鎖を手に取り、四つ這いで室内を歩かせる。予約の時間が残りわずかになると態度を軟化させ、雑談をした。仕事の不満、夫婦間の軋轢、将来の不安。店の教えどおりに一線引いた相槌や無難な返事をして規定の時間を終える。警備や雑用を任されている男性従業員に初めての客の感触を冷やかすように訊ねられた。彼は面接をした相手で、若い店長だった。短い休憩を挟み、またすぐに客がやって来る。3人目で見知った男がやって来た。垂れ目と暑苦しく伸びた硬そうな髪の持主は1人しか知らない。桃花褐だった。3時間取ったんさ、と指を3本立て、極彩の爪先から脳天までを引き攣り気味の笑みで往復した。
「似合ってんね。どこの天女様かと思った」
いかにも世辞であるということを隠しもせず桃花褐は言った。
「酒でも頼むか?」
「ここはそういう店じゃないみたい」
彼は2人で入るには広い個室を興味深そうに見て回った。城の懲罰房よりいくらか簡素で脆そうな器具が壁に揃えられている。短い休憩の間に男性従業員たちが速やかに清掃していったため、その器具も指紋や手垢の曇りなくつるりと照っている。客の大きな後姿を目で追いながら、鞭を鳴らす。
「は?」
数拍遅れて桃花褐は壁に立て掛けられた幅の広く、真っ赤に塗られた木板が交差している大型の器具から振り返る。極彩は壁に追い込むように鞭を撫でる。
「脱ぎなさい。下僕が人間の服を着て何をしているの」
教本どおりの台詞を吐く。入ってすぐに脱衣の意思を示さない場面で使う誘導のひとつだった。
「人間の言葉も忘れたのかしら。お脱ぎ!私にすべてを晒すのよ」
鞭を床に叩きつける。桃花褐はぎょっとして硬直している。次の段階にまで目を通していなかった。垂れ目と見つめ合う。彼は嘆息して衣服に手を掛けた。
「役者だな。分ァった。俺も腹括る。存分に叩いて踏みつけて詰ってくれや」
日に焼けた隆々とした肉体が露わになる。分厚い筋肉の乗った広い胸板は何度か押し込められたことがあった。その体温も弾力も知っている。思わず顔を背けてしまう。
「下もか?」
挑むような悪戯っぽい笑みで問われ、彼女は首を振った。
「次は何をするんで?女帝様」
「座りなさい。舐めるのよ」
極彩は部屋の中心に置かれた少し低い円形の、座るための卓に腰掛けると、踵を細い棒状の支柱で底上げした光沢のある靴を彼の前に一歩踏み出す。
「へぇ、へぇ」
彼は苦笑しながら靴ごと彼女の足を拾い、艶やかな琺瑯素材に舌を這わせた。知り合いのその姿に極彩は脚を戦慄かせ、引き戻しかけたが客の逞しい指はそれを許さない。段々と互いの相反する方向へ働く力が表面化されていく。赤い舌を見せながら桃花褐は彼女を仰いだ。
「どうした?」
「…もういいわ!ヘタクソ!何をやらせてもダメなんだから!オマエには足置きがお似合いだわ!」
「へぇ、へぇ」
新人従業員は客の垂れ目に捉えられ、忘れかけた台詞を思い出す。
「寝なさい!踏んであげるわ。オマエの薄汚い唾液で塗れた足でね!」
初めての客は誘導し、通い慣れている客には要求されるまま応じるということだった。鞭を鳴らす。桃花褐は軽げな笑みを浮かべて床に横たわった。鋭利な踵が刺さらないようにしろ、と注意深く指導されたとおりに鍛えられた筋肉に足を乗せる。
「おいおい、随分生易しい女帝様だな」
「人の言葉を喋るな!恥ずかしいと思いなさい!分かったら負け犬みたいに遠吠えなさい!」
「…」
「ほら!負け犬みたいにきゃんきゃん鳴くのよ!」
「…わぉん」
思い切り不機嫌な表情されたが、客は素直に従った、
「返事だけはご立派ね!」
鞭を鳴らす。やる気が無さそうに彼は「わおん」とまた返した。
「オマエみたいな出来損ないの豚野郎はね、鎖でつないであげなくちゃ。ほら、いつもでぼさっとしているの薄鈍。首を出しなさい」
携帯している首輪を客の首へ宙で合わせてみたが普通の大きさでは嵌まりそうになく、壁に並んだ備品を探る。
「なぁ、これ楽しいんかい?よく儲かってんな」
背を向けた途端、桃花褐は立ち上がった。彼と向かい合って視線で天井の隅を差し示す。
「ああ、悪り」
彼も横目で窺うように示された場所を見た。監視撮影器が部屋全体を見下ろしている。彼は両手両膝をついて、渡された首を自ら嵌めた。鎖がじゃらじゃらと音を立て、極彩は首輪を引っ張った。だが彼は動かない。鞭を持ち直し、柄の部分で顎を掬い上げる。
「行くのよ、鈍間。それともエサの時間かしら」
3時間以上の「竹の膳組み」では飲食が提供される。菓子を棚から出して床に撒いた。故意によって食べ物を床に散らかす習慣に少しの躊躇いが覚えながら、残さず食べなさい!と叫ぶ。客が食べない場合は手に乗せるか、先の円い樹脂素材の食用火挟みで口に突き入れるらしかった。客にはすでに内容は知られているため肉体的被害には了承したものと見做されるらしく、遠慮はするなと教えられた。床に散乱した菓子を掌に乗せ、桃花褐の口元に持っていく。垂れ目に不服そうに見上げられるが、彼はそのまま菓子を食らい、ついでに女の掌をべろりと舐めた。
「その首飾り…」
必要最低限のことしか話さない副組長が口を開く。機嫌に関わらず寄っている眉間の皺が緩まった。極彩は自身の首に掛けた黒曜石を包む小袋に触れる。
「この辺りでは手に入らない珍しい生地です」
普段と変わらない怒っているような低い声で彼は言った。小袋を通した紐を外し、掌に乗せる。彼等の上官に破られた衣服を惜しんで作った物だった。
「詳しいんですか」
「実家が裁縫店なのです。長春小通りにあるのですが」
「黄丹裁縫店ですか」
淡藤は無表情な口元をわずかに上げた。
「ご存知でしたか」
「以前利用したことがありましたから」
そう遠くはないくせ、懐かしい思い出が蘇る。
「手芸にご興味が?お食事の礼といっては粗末ですが、いくつか反物を見繕って差し上げます。暇潰しにでもなれば…いいのですが…」
ふと目を逸らし、彼は室内を見回す。小姓の荒々しい食べ方に呆れを示し、同じ方向を追った家主に謝る。男児の腹拵えが終わると、経過を聞きにまた来ると言って彼等は帰っていく。
「加虐娘・女豹倶楽部」では猫よりも丸みを帯びた斑模様の耳と、同様の柄をした尾が飾られた黒革の衣装が鞭と銀製の手枷とともに支給された。愛庭館で働いた時のようにある程度の形式的な応答仕組みを教えられる。弱い照明により暗い室内は雰囲気が作られ、いくつも個室が設けられていた。客の体には直接触るなと口酸っぱく注意され、客を付けられる。店の決まりどおりに半裸になるよう命じ、鞭を鳴らした。人語を話すなと怒声を上げ、嵌めさせた首輪に繋がる鎖を手に取り、四つ這いで室内を歩かせる。予約の時間が残りわずかになると態度を軟化させ、雑談をした。仕事の不満、夫婦間の軋轢、将来の不安。店の教えどおりに一線引いた相槌や無難な返事をして規定の時間を終える。警備や雑用を任されている男性従業員に初めての客の感触を冷やかすように訊ねられた。彼は面接をした相手で、若い店長だった。短い休憩を挟み、またすぐに客がやって来る。3人目で見知った男がやって来た。垂れ目と暑苦しく伸びた硬そうな髪の持主は1人しか知らない。桃花褐だった。3時間取ったんさ、と指を3本立て、極彩の爪先から脳天までを引き攣り気味の笑みで往復した。
「似合ってんね。どこの天女様かと思った」
いかにも世辞であるということを隠しもせず桃花褐は言った。
「酒でも頼むか?」
「ここはそういう店じゃないみたい」
彼は2人で入るには広い個室を興味深そうに見て回った。城の懲罰房よりいくらか簡素で脆そうな器具が壁に揃えられている。短い休憩の間に男性従業員たちが速やかに清掃していったため、その器具も指紋や手垢の曇りなくつるりと照っている。客の大きな後姿を目で追いながら、鞭を鳴らす。
「は?」
数拍遅れて桃花褐は壁に立て掛けられた幅の広く、真っ赤に塗られた木板が交差している大型の器具から振り返る。極彩は壁に追い込むように鞭を撫でる。
「脱ぎなさい。下僕が人間の服を着て何をしているの」
教本どおりの台詞を吐く。入ってすぐに脱衣の意思を示さない場面で使う誘導のひとつだった。
「人間の言葉も忘れたのかしら。お脱ぎ!私にすべてを晒すのよ」
鞭を床に叩きつける。桃花褐はぎょっとして硬直している。次の段階にまで目を通していなかった。垂れ目と見つめ合う。彼は嘆息して衣服に手を掛けた。
「役者だな。分ァった。俺も腹括る。存分に叩いて踏みつけて詰ってくれや」
日に焼けた隆々とした肉体が露わになる。分厚い筋肉の乗った広い胸板は何度か押し込められたことがあった。その体温も弾力も知っている。思わず顔を背けてしまう。
「下もか?」
挑むような悪戯っぽい笑みで問われ、彼女は首を振った。
「次は何をするんで?女帝様」
「座りなさい。舐めるのよ」
極彩は部屋の中心に置かれた少し低い円形の、座るための卓に腰掛けると、踵を細い棒状の支柱で底上げした光沢のある靴を彼の前に一歩踏み出す。
「へぇ、へぇ」
彼は苦笑しながら靴ごと彼女の足を拾い、艶やかな琺瑯素材に舌を這わせた。知り合いのその姿に極彩は脚を戦慄かせ、引き戻しかけたが客の逞しい指はそれを許さない。段々と互いの相反する方向へ働く力が表面化されていく。赤い舌を見せながら桃花褐は彼女を仰いだ。
「どうした?」
「…もういいわ!ヘタクソ!何をやらせてもダメなんだから!オマエには足置きがお似合いだわ!」
「へぇ、へぇ」
新人従業員は客の垂れ目に捉えられ、忘れかけた台詞を思い出す。
「寝なさい!踏んであげるわ。オマエの薄汚い唾液で塗れた足でね!」
初めての客は誘導し、通い慣れている客には要求されるまま応じるということだった。鞭を鳴らす。桃花褐は軽げな笑みを浮かべて床に横たわった。鋭利な踵が刺さらないようにしろ、と注意深く指導されたとおりに鍛えられた筋肉に足を乗せる。
「おいおい、随分生易しい女帝様だな」
「人の言葉を喋るな!恥ずかしいと思いなさい!分かったら負け犬みたいに遠吠えなさい!」
「…」
「ほら!負け犬みたいにきゃんきゃん鳴くのよ!」
「…わぉん」
思い切り不機嫌な表情されたが、客は素直に従った、
「返事だけはご立派ね!」
鞭を鳴らす。やる気が無さそうに彼は「わおん」とまた返した。
「オマエみたいな出来損ないの豚野郎はね、鎖でつないであげなくちゃ。ほら、いつもでぼさっとしているの薄鈍。首を出しなさい」
携帯している首輪を客の首へ宙で合わせてみたが普通の大きさでは嵌まりそうになく、壁に並んだ備品を探る。
「なぁ、これ楽しいんかい?よく儲かってんな」
背を向けた途端、桃花褐は立ち上がった。彼と向かい合って視線で天井の隅を差し示す。
「ああ、悪り」
彼も横目で窺うように示された場所を見た。監視撮影器が部屋全体を見下ろしている。彼は両手両膝をついて、渡された首を自ら嵌めた。鎖がじゃらじゃらと音を立て、極彩は首輪を引っ張った。だが彼は動かない。鞭を持ち直し、柄の部分で顎を掬い上げる。
「行くのよ、鈍間。それともエサの時間かしら」
3時間以上の「竹の膳組み」では飲食が提供される。菓子を棚から出して床に撒いた。故意によって食べ物を床に散らかす習慣に少しの躊躇いが覚えながら、残さず食べなさい!と叫ぶ。客が食べない場合は手に乗せるか、先の円い樹脂素材の食用火挟みで口に突き入れるらしかった。客にはすでに内容は知られているため肉体的被害には了承したものと見做されるらしく、遠慮はするなと教えられた。床に散乱した菓子を掌に乗せ、桃花褐の口元に持っていく。垂れ目に不服そうに見上げられるが、彼はそのまま菓子を食らい、ついでに女の掌をべろりと舐めた。
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