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「気にしないで。それより痛くない?」
血は少量で傷は小さかった。それでも指先の裂けた皮膚に極彩は心臓を捩じられたような苦しさを覚えた。無防備に差し出された指を口に入れたくなってしまう。絆創膏を貼って血が滲みはしないかと彼の指を撫でながら見つめた。その上からさらに包帯を巻きたいくらいだった。
「ごめんね。わたしも気を付けるから」
彼に出した食事の中に骨の入った魚や、噛みづらい筋の入った肉があったことを思い出す。爛漫な少年が苦しがり、痛がっている様を想像してしまうと息が詰まった。首輪で締め上げられて喜ぶ客が脳裏を過ぎり、目の前の少年の姿を重ねてしまうと寒気がした。鞭を打たれ、泣き叫びながら唾を撒き散らしもっともっとと乞い土下座する客と女性従業員のやり取りを研修で目の当たりにしたばかりだった。この少年が不本意にそのような目に遭う妄想が先走る。鞭で肉を打つ感触が蘇り、それは短刀でよく知った人の腹を穿つ手応えにも似ていた。
「大丈夫っすか?ごめんなさいっす。イヤっしたよね、血なんて見せて」
無垢な瞳は白刃のようで遠ざけたいくせ、突き放せない。苦しがり、痛がり、助けを求める銀灰が頭の中に現れる。そこに店で聞いた強い希求と悦楽に満ちたものはなく、ただひたすらに痛苦だけしかなかった。
「ごめんね、気を付けるから」
傷付いた指から、胼胝がありつつも柔らかな掌を両手で包み込む。
「気を付けるのはオレっちっすから。それよりさっきの人、」
銀灰は居間に通じる襖を気にした。
「城の人が来ているの。ごめんね。少しだけここにいてくれる?喉は渇いてない?果汁糖蜜(じゅーす)飲む?」
「要らないっす。でも、あの人…」
「ごめんね」
食生活に気を付けさせ、栄養が行き届いてもまだ傷んでいる毛先を梳いた。うん、と銀灰が頷いたのを認めて居間へ戻る。来客とも家主のひとりともいえない中年男は猫を触りながら一服していた。隣室に会話が聞こえないように彼のすぐ傍に腰を下ろす。
「すみません」
「いえ、とんでもない」
「知り合いなんですか」
菖蒲は灰皿にまだ長い煙草を潰した。
「時機を誤りましたね。知り合いですよ。いや…もっと深い関係です」
ははは、と彼は笑った。どこか不穏な響きと調子を帯びていた。媚びたりおどけた色が消え失せ、姿さえ見なければ別人だと聞き紛うほどに菖蒲の様子は変わっていた。
「結婚しても妻になれない女性、子を産んでも母親になれない女性。そんな人です、彼を産んだ女性はね」
菖蒲は居間の隣室を顎で差した。極彩が寝室に使い、私物を置いている部屋で、今は銀灰が待っている。
「銀灰くんの母君ですか」
「ボクの恋人ともいえますね。表向きは」
極彩は眉間に皺を寄せた。銀灰から母親に新しい恋人がいることは聞かされていた。妻子持ちで彼に土産を買ってくるいいオトコ。
「内実は違うということですか」
銀灰と襖一枚しか隔てていない。自然と声が小さくなり、菖蒲に接近する。猫を摩る手が止まった。
「ボクは息子くんと娘氏を産んでくれた元嫁一筋ですからね。たとえ別の男を選んでも」
「じゃあ、どうして…」
「仕事ですよ。それ以外にありません。未亡人に草木萌え動くが如く、だとしてもね、ええ」
近付いた極彩の肩を彼は無理矢理掴んで引いた。菖蒲の胸に倒れ込む。肩に置かれた手は強く女を薄いながらも引き締まっている胸筋に押し付ける。
「恋心は意外性と錯覚、そして洗脳です」
ふざけた様子はその声音からは窺えない。
「今昂ぶった心拍数が貴方を騙す。ボクのこと、好きになりました?」
「いいえ」
「それは残念です」
中年男の腕から擦り抜け、肩に乗ったままの手を払い落とす。
「あの子も残念ですよ、きっと」
「そうでしょうね」
襖を一瞥してから極彩は菖蒲を睨んだ。
「ずっと好意を囁いていると相手から好意を抱いてくれるんですよ。よほど嫌悪感を抱かせている場合を除いて。虚しいものです。極彩さん、貴方は?」
菖蒲は目を側める。涼しげな目元は庭に逃げた。
「残念…と答えるには、わたしも後ろ暗いものがあります」
「人の気持ちを弄ぶ仕事には向きませんね。母親は息子を檻に入れて、平気な面をしていましたが、彼は父親に似て素直に育ちましたね。初夏の向日葵みたいで。畦道のたんぽぽが如くですよ。母親でさえなかったら、あの女性も息子の笑顔に癒されたことでしょうね」
襖の奥にいる少年が母を想って思い悩むなど考えたくもなかった。
「じゃあ、曇らせないでくださいね」
「…それが償いですか。紫雷教的な教えですね、自ら愛することを強制する愛情というのは」
彼はひどく疲れた表情でうんざりしたように肩を竦めた。
「帰ります。彼には上手いこと言っておいてください」
短くなってもぼさぼさの黒髪を掻いて重そうに腰を上げる。
「菖蒲殿の息子さんはどんな方なんですか」
腰を摩りながら廊下へ出ようとする中年男を呼び止めた。
「陰気で根暗な子だったよ。内気でね、人見知りが激しくて」
嘆息して父親は帰っていく。
「ごめんなさい、銀灰くん。おいで」
襖を開ける。義弟はおとなしく座っていた。
「この部屋、姉ちゃんの匂いがする」
「嗅がないで」
手を差し出すと、少し高い体温が応えた。絆創膏が目に入り、存在しない傷が自身の指先にも現れた気がした。幻の痛みに顔を顰めてしまう。顔面の皮膚を簪が抉った時よりも痛かった。
「重かったっすか?」
銀灰は首を傾げた。
「全然。もっと食べてもいいくらい」
「姉ちゃんの手料理だと際限なく食べちゃうっすよ。さすがに太る」
義弟は苦笑したがどこか嬉しそうだった。彼を連れて庭へ出る。裏口の広い庭園はこの土地が一般的な民家でないことを強く認識させた。溜池や小さな川が狭い島を作っていた。3歩程の極めて小規模な橋が架かっている。天気は晴れ、風も心地良い。
「やっぱ来てみてよかったす」
橋を渡り、広い池に出る。そこには水上に小屋と思うような立派な四阿が設けられていた。多角形をしていて壁ごとに空けられた細長い窓から差し込む光は強く不思議な雰囲気が漂っていた。彼はその窓から身を乗り出し、緑に濁った水面を眺めた。
「家事とか余計、手間増えちゃうっすよね」
菖蒲に監禁のことを伝えた後日には彼の私物として若い男性用の衣類や日用品が送られてきた。偽悪的な態度を取り、乱暴に抱き寄せられたことが驚くほど簡単に痼りになることもなく溶けていく。
「そんなこと、気にしないで」
「気にするっすよ。一緒に暮らすってそういうことっすからね」
―一緒に…暮らすなら…ちゃんとする、から…お料理も…洗濯もする…
極彩は深く息を吐いて、造りの良い四阿の床を見回す。
「姉ちゃん?」
大丈夫っすか?と窓の下の腰掛けに膝を乗せて外を見ていたはずの義弟がすぐ目の前に立っていた。
「ごめんなさい。ぼぅっとしてた」
「オレっちさ、縹サンのこと一度も養父さんって呼ばなかったんすよ。心の中でさえも、一度もさ」
彼は踊るようにくるりと義姉の前で身を翻し、また窓に向かっていった。
「だからせめて…縹サンの願ったことは叶えたいんす。それが姉ちゃんのこと、姉ちゃんって呼んで、一緒に暮らすって決めることなんすよ。オレっちなりに解釈したのは。一時でもいいんすよ、オレっちの人生のたった一時でも。
血は少量で傷は小さかった。それでも指先の裂けた皮膚に極彩は心臓を捩じられたような苦しさを覚えた。無防備に差し出された指を口に入れたくなってしまう。絆創膏を貼って血が滲みはしないかと彼の指を撫でながら見つめた。その上からさらに包帯を巻きたいくらいだった。
「ごめんね。わたしも気を付けるから」
彼に出した食事の中に骨の入った魚や、噛みづらい筋の入った肉があったことを思い出す。爛漫な少年が苦しがり、痛がっている様を想像してしまうと息が詰まった。首輪で締め上げられて喜ぶ客が脳裏を過ぎり、目の前の少年の姿を重ねてしまうと寒気がした。鞭を打たれ、泣き叫びながら唾を撒き散らしもっともっとと乞い土下座する客と女性従業員のやり取りを研修で目の当たりにしたばかりだった。この少年が不本意にそのような目に遭う妄想が先走る。鞭で肉を打つ感触が蘇り、それは短刀でよく知った人の腹を穿つ手応えにも似ていた。
「大丈夫っすか?ごめんなさいっす。イヤっしたよね、血なんて見せて」
無垢な瞳は白刃のようで遠ざけたいくせ、突き放せない。苦しがり、痛がり、助けを求める銀灰が頭の中に現れる。そこに店で聞いた強い希求と悦楽に満ちたものはなく、ただひたすらに痛苦だけしかなかった。
「ごめんね、気を付けるから」
傷付いた指から、胼胝がありつつも柔らかな掌を両手で包み込む。
「気を付けるのはオレっちっすから。それよりさっきの人、」
銀灰は居間に通じる襖を気にした。
「城の人が来ているの。ごめんね。少しだけここにいてくれる?喉は渇いてない?果汁糖蜜(じゅーす)飲む?」
「要らないっす。でも、あの人…」
「ごめんね」
食生活に気を付けさせ、栄養が行き届いてもまだ傷んでいる毛先を梳いた。うん、と銀灰が頷いたのを認めて居間へ戻る。来客とも家主のひとりともいえない中年男は猫を触りながら一服していた。隣室に会話が聞こえないように彼のすぐ傍に腰を下ろす。
「すみません」
「いえ、とんでもない」
「知り合いなんですか」
菖蒲は灰皿にまだ長い煙草を潰した。
「時機を誤りましたね。知り合いですよ。いや…もっと深い関係です」
ははは、と彼は笑った。どこか不穏な響きと調子を帯びていた。媚びたりおどけた色が消え失せ、姿さえ見なければ別人だと聞き紛うほどに菖蒲の様子は変わっていた。
「結婚しても妻になれない女性、子を産んでも母親になれない女性。そんな人です、彼を産んだ女性はね」
菖蒲は居間の隣室を顎で差した。極彩が寝室に使い、私物を置いている部屋で、今は銀灰が待っている。
「銀灰くんの母君ですか」
「ボクの恋人ともいえますね。表向きは」
極彩は眉間に皺を寄せた。銀灰から母親に新しい恋人がいることは聞かされていた。妻子持ちで彼に土産を買ってくるいいオトコ。
「内実は違うということですか」
銀灰と襖一枚しか隔てていない。自然と声が小さくなり、菖蒲に接近する。猫を摩る手が止まった。
「ボクは息子くんと娘氏を産んでくれた元嫁一筋ですからね。たとえ別の男を選んでも」
「じゃあ、どうして…」
「仕事ですよ。それ以外にありません。未亡人に草木萌え動くが如く、だとしてもね、ええ」
近付いた極彩の肩を彼は無理矢理掴んで引いた。菖蒲の胸に倒れ込む。肩に置かれた手は強く女を薄いながらも引き締まっている胸筋に押し付ける。
「恋心は意外性と錯覚、そして洗脳です」
ふざけた様子はその声音からは窺えない。
「今昂ぶった心拍数が貴方を騙す。ボクのこと、好きになりました?」
「いいえ」
「それは残念です」
中年男の腕から擦り抜け、肩に乗ったままの手を払い落とす。
「あの子も残念ですよ、きっと」
「そうでしょうね」
襖を一瞥してから極彩は菖蒲を睨んだ。
「ずっと好意を囁いていると相手から好意を抱いてくれるんですよ。よほど嫌悪感を抱かせている場合を除いて。虚しいものです。極彩さん、貴方は?」
菖蒲は目を側める。涼しげな目元は庭に逃げた。
「残念…と答えるには、わたしも後ろ暗いものがあります」
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襖の奥にいる少年が母を想って思い悩むなど考えたくもなかった。
「じゃあ、曇らせないでくださいね」
「…それが償いですか。紫雷教的な教えですね、自ら愛することを強制する愛情というのは」
彼はひどく疲れた表情でうんざりしたように肩を竦めた。
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「菖蒲殿の息子さんはどんな方なんですか」
腰を摩りながら廊下へ出ようとする中年男を呼び止めた。
「陰気で根暗な子だったよ。内気でね、人見知りが激しくて」
嘆息して父親は帰っていく。
「ごめんなさい、銀灰くん。おいで」
襖を開ける。義弟はおとなしく座っていた。
「この部屋、姉ちゃんの匂いがする」
「嗅がないで」
手を差し出すと、少し高い体温が応えた。絆創膏が目に入り、存在しない傷が自身の指先にも現れた気がした。幻の痛みに顔を顰めてしまう。顔面の皮膚を簪が抉った時よりも痛かった。
「重かったっすか?」
銀灰は首を傾げた。
「全然。もっと食べてもいいくらい」
「姉ちゃんの手料理だと際限なく食べちゃうっすよ。さすがに太る」
義弟は苦笑したがどこか嬉しそうだった。彼を連れて庭へ出る。裏口の広い庭園はこの土地が一般的な民家でないことを強く認識させた。溜池や小さな川が狭い島を作っていた。3歩程の極めて小規模な橋が架かっている。天気は晴れ、風も心地良い。
「やっぱ来てみてよかったす」
橋を渡り、広い池に出る。そこには水上に小屋と思うような立派な四阿が設けられていた。多角形をしていて壁ごとに空けられた細長い窓から差し込む光は強く不思議な雰囲気が漂っていた。彼はその窓から身を乗り出し、緑に濁った水面を眺めた。
「家事とか余計、手間増えちゃうっすよね」
菖蒲に監禁のことを伝えた後日には彼の私物として若い男性用の衣類や日用品が送られてきた。偽悪的な態度を取り、乱暴に抱き寄せられたことが驚くほど簡単に痼りになることもなく溶けていく。
「そんなこと、気にしないで」
「気にするっすよ。一緒に暮らすってそういうことっすからね」
―一緒に…暮らすなら…ちゃんとする、から…お料理も…洗濯もする…
極彩は深く息を吐いて、造りの良い四阿の床を見回す。
「姉ちゃん?」
大丈夫っすか?と窓の下の腰掛けに膝を乗せて外を見ていたはずの義弟がすぐ目の前に立っていた。
「ごめんなさい。ぼぅっとしてた」
「オレっちさ、縹サンのこと一度も養父さんって呼ばなかったんすよ。心の中でさえも、一度もさ」
彼は踊るようにくるりと義姉の前で身を翻し、また窓に向かっていった。
「だからせめて…縹サンの願ったことは叶えたいんす。それが姉ちゃんのこと、姉ちゃんって呼んで、一緒に暮らすって決めることなんすよ。オレっちなりに解釈したのは。一時でもいいんすよ、オレっちの人生のたった一時でも。
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