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「着いたの……?」
寝起きのあどけない顔立ちに極彩は胸を突かれる。彼に降りかかった不条理を思うと息ができなくなった。
「うん。もう城下」
父に似た目が、そのとき大きく見開かれた。瞳が惑い、濡れていく。車窓から拾った外灯が揺蕩っている。
「帰ろう。あそこであったことは、できるだけ忘れるよう努めて」
御者が遅い乗客を訝しみ、車内を覗く。それを機として2人は外へ出た。支払いを済ませて不言通りを歩く。繁華街から外れているために交通量はそう多くない。
歩くのが遅れている銀灰を数歩先で待つ。
「どこかお店で休む?」
訊ねると彼は首を振った。
「白梅ちゃん。不言でお鍋させてくれたの覚えてる?」
脇道に入ると、彼は突然そう問うた。
「うん」
それは確か、縹が没する前のことだ。銀灰と不言通りの飲食店で鍋を食った。彼は箸の使い方を羞じていた。
「何の気無い一日の、食事に過ぎないんだおろうけど、オレっちはすごく楽しかった。美味しかったのもあるけど、味のこと、ほとんど忘れちゃったのに、ずっとあのときのことが胸に残っててさ。幸せってああいうことだったのかもって、自分で逃げちゃってから気付いたんだ。ろくでもないな」
銀灰は、すぐ傍の繁華街の人気に曇っていそうな空を仰いでいた。極彩は彼を茫と見つめる。然程時間は経っていないのだろう。それでも長いこと、そこに佇立していたような気がした。
「ありがとう、白梅ちゃん。またここに戻ってこれてよかった」
「おかえりなさい」
銀灰は笑う。それしかできないみたいに頬を照らして笑っている。
蟄居先に着くと菖蒲が待っていた。
「お久しぶりですね」
銀灰は驚いた様子だった。極彩はこの男から所在を知ったことを話す。
「ご迷惑をおかけしました。色々と……」
そこには含みがある。菖蒲は銀灰にとって母の愛人だ。しかしだからといって仲が悪いわけではなく、むしろこの母親の愛人に懐いてさえいる。
「いいえ。ボクは何もしていませんからね」
極彩は銀灰を彼に任せ、紅の様子をみにいった。居間の奥の襖を開けると部屋の隅に小さくなって座り込んでいる。彼は燃え盛るような色味の眼差しを寄越した。睨むような恰好だが、それが普段の紅だった。
「ただいま、紅。元気にしていた?」
手の甲でその頬に触れる。肥えてもいないが痩せた感じもない。
「暫く空けちゃってごめんね。これからは毎日いるから。うふふ、留守のときのほうが気楽かな」
すると殻に閉じ籠もっていたような姿勢の紅は、斬り落とされずに残ったほうの手を伸ばして、彼女の肩を浅く掴んだ。炎鬼の候みたいな双眸に真っ直ぐ見つめられる。
「ありがとう、紅」
彼は昔から言葉が少ない。しかし長く共にいたせいか、その目交ぜである程度、彼女は意思を読み取れる気になった。どうやら励まされているらしい。
「ありがとう」
無事だったのか否かはさておいて、銀灰が城下に戻ってきた。牛車が不言通りの停車場に着いたときから、張り詰めていたものが急に緩んでいる。激しい安堵は一種の負荷である。肩に置かれた小振りながらも頑丈な手に力がこめられていく。
「極彩さん」
菖蒲に呼ばれ、彼女は乱雑に目頭を拭った。
「はい」
紅へ背を向けて居間へと戻る。
「銀灰さんがお風呂に入りたいそうなのですが」
「いいすか」
「はい。でもまだ洗ってないから……」
袖を捲りあげたところで、銀灰が入浴ついでに湯船掃除を請け負った。彼が風呂場へ消えると、菖蒲の雰囲気がふと変わった。姿勢を崩し、だらしのない顔になる。
「いや、失礼。お疲れ様でございました」
「いいえ……」
菖蒲はこの屋敷を極彩の自宅としているようだが、極彩からしてみれば、あくまで蟄居先である。城から借り物でしかない。どちらかといえばこの場の支配は城仕えの菖蒲のほうが相応しいである。
「まだ話すべきではないようですね。少なくとも、今日明日は。もう少し、お休みしたほうが」
「そうですね。まだ本調子ではないみたいですから」
菖蒲は懐から煙草の箱を取り出した。しかし無意識らしい。しまったとばかりに極彩を一瞥して箱を戻す。
「お吸いになったら」
「いやいや、禁煙します、禁煙します。匂いがつくと仕事が減りますからね」
胡坐で左右に張った膝が頻りに揺れている。
「そうなんですか。煙草の匂いが?」
「まず間違いなく、暗殺と尾行の任務からは外されます」
菖蒲は引き攣った笑みを浮かべた。
「暗殺者に憧れて入る人多いんですけれどもね。試験でばかすか落ちますから、人手不足で。ボクじゃ若さが足りません。体力も精神力も要りますから。その点じゃ定年です。でもやっぱり人手不足でねぇ……」
口調こそ柔らかいが、上げ下げされる左右の膝は不機嫌を示している。
「群青さんもとうとう壊れてしまいました。人として官吏として優秀でも、反比例して暗殺者としては優秀ではなかったんですね。暗殺が繰り返し成功しても、返り討ちにならず生き残った先は、そういうことなんですよ。壊れてしまうんですね」
彼はとうとう膝を揺することに躊躇いを無くし、先程よりも速い律動を刻みはじめた。
「もし煙草の匂いが菖蒲殿から抜けたら、暗殺の任に就くのですか」
開け放たれた縁側から見慣れた野生のネコが現れ、我が物顔で居間を闊歩すると菖蒲の股座に埋まる。
「やっぱり、若者の体力と精神力には敵いませんからねぇ。城仕えは高齢化していて、そのなかじゃボクは若手なほうですけれど、暗殺者としては定年ですよ。それなら外部委託します。私立組織の天晴組もいますし……」
「紫煙殿は、そのために?」
「違うんじゃないですか。多分思ったとおりのものができなかったんでしょうね。何体生み出しても」
人語を解し、血を流すものを徒らに作り出している。そういう忌まわしい話を菖蒲は淡々と朗らかに話している。実際何人目かのそれはこの庭に埋まっている。2、3人が自害するのを極彩も目の前で見ている。紫暗もまた蕎麦切山の帰り際、彼は何人もいると口にしていた。あれは暗殺要員ではなく、二公子のこだわりによって作り出され、死んでいくらしい。
「では、何のために、菖蒲殿は禁煙を?」
「危機感ですね。ボクも暗殺任務が回って来るかもしれないという……いや、失敗する確率が高まるのでボクに回ってくることはないと思いますけれど……群青さんの調子がやっぱり芳しくなくてですね。ほら、ボクは群青さんの大親友でしょう、歳は大いに離れていますけれど。何というか……目を逸らしてきてしまったな、と」
群青を見たのは、椎鈍町へ赴く前に、城の地下の懲罰房が最後だった。
「命に関わるような肉体の健康を損なっているわけではないんです。ただ、精神のほうをやられてしまったみたいで」
「今はどうしていらっしゃるんです」
「さすがに懲罰房に置いておける状況ではなくなったので、今は自宅療養中です。会いますか」
そのとき、彼の語気が急激に低く、しかつめらしくなった。それが極彩の気を引いた。あくまで建前的な提案であるらしい。ある種の牽制と誘導である。
「いいえ……大変そうですから」
それがおそらく彼の求めた返答ではあるまいか。また極彩も迎合したわけではない、元々の返答であった。
菖蒲はわざとらしく膝を思いきり上下させ、その狭間で喉を鳴らすネコを揺する。
「極彩さんも休むことですよ。今日は、無駄で不毛な話しかしません。身のある話は」
「菖蒲殿はお夕飯は召し上がりましたか」
「いいえ。ですが外で済ませますよ。お三方は?曙弁当を注文しましょうか。経費で落とします。3人前あればいいですかね」
寝起きのあどけない顔立ちに極彩は胸を突かれる。彼に降りかかった不条理を思うと息ができなくなった。
「うん。もう城下」
父に似た目が、そのとき大きく見開かれた。瞳が惑い、濡れていく。車窓から拾った外灯が揺蕩っている。
「帰ろう。あそこであったことは、できるだけ忘れるよう努めて」
御者が遅い乗客を訝しみ、車内を覗く。それを機として2人は外へ出た。支払いを済ませて不言通りを歩く。繁華街から外れているために交通量はそう多くない。
歩くのが遅れている銀灰を数歩先で待つ。
「どこかお店で休む?」
訊ねると彼は首を振った。
「白梅ちゃん。不言でお鍋させてくれたの覚えてる?」
脇道に入ると、彼は突然そう問うた。
「うん」
それは確か、縹が没する前のことだ。銀灰と不言通りの飲食店で鍋を食った。彼は箸の使い方を羞じていた。
「何の気無い一日の、食事に過ぎないんだおろうけど、オレっちはすごく楽しかった。美味しかったのもあるけど、味のこと、ほとんど忘れちゃったのに、ずっとあのときのことが胸に残っててさ。幸せってああいうことだったのかもって、自分で逃げちゃってから気付いたんだ。ろくでもないな」
銀灰は、すぐ傍の繁華街の人気に曇っていそうな空を仰いでいた。極彩は彼を茫と見つめる。然程時間は経っていないのだろう。それでも長いこと、そこに佇立していたような気がした。
「ありがとう、白梅ちゃん。またここに戻ってこれてよかった」
「おかえりなさい」
銀灰は笑う。それしかできないみたいに頬を照らして笑っている。
蟄居先に着くと菖蒲が待っていた。
「お久しぶりですね」
銀灰は驚いた様子だった。極彩はこの男から所在を知ったことを話す。
「ご迷惑をおかけしました。色々と……」
そこには含みがある。菖蒲は銀灰にとって母の愛人だ。しかしだからといって仲が悪いわけではなく、むしろこの母親の愛人に懐いてさえいる。
「いいえ。ボクは何もしていませんからね」
極彩は銀灰を彼に任せ、紅の様子をみにいった。居間の奥の襖を開けると部屋の隅に小さくなって座り込んでいる。彼は燃え盛るような色味の眼差しを寄越した。睨むような恰好だが、それが普段の紅だった。
「ただいま、紅。元気にしていた?」
手の甲でその頬に触れる。肥えてもいないが痩せた感じもない。
「暫く空けちゃってごめんね。これからは毎日いるから。うふふ、留守のときのほうが気楽かな」
すると殻に閉じ籠もっていたような姿勢の紅は、斬り落とされずに残ったほうの手を伸ばして、彼女の肩を浅く掴んだ。炎鬼の候みたいな双眸に真っ直ぐ見つめられる。
「ありがとう、紅」
彼は昔から言葉が少ない。しかし長く共にいたせいか、その目交ぜである程度、彼女は意思を読み取れる気になった。どうやら励まされているらしい。
「ありがとう」
無事だったのか否かはさておいて、銀灰が城下に戻ってきた。牛車が不言通りの停車場に着いたときから、張り詰めていたものが急に緩んでいる。激しい安堵は一種の負荷である。肩に置かれた小振りながらも頑丈な手に力がこめられていく。
「極彩さん」
菖蒲に呼ばれ、彼女は乱雑に目頭を拭った。
「はい」
紅へ背を向けて居間へと戻る。
「銀灰さんがお風呂に入りたいそうなのですが」
「いいすか」
「はい。でもまだ洗ってないから……」
袖を捲りあげたところで、銀灰が入浴ついでに湯船掃除を請け負った。彼が風呂場へ消えると、菖蒲の雰囲気がふと変わった。姿勢を崩し、だらしのない顔になる。
「いや、失礼。お疲れ様でございました」
「いいえ……」
菖蒲はこの屋敷を極彩の自宅としているようだが、極彩からしてみれば、あくまで蟄居先である。城から借り物でしかない。どちらかといえばこの場の支配は城仕えの菖蒲のほうが相応しいである。
「まだ話すべきではないようですね。少なくとも、今日明日は。もう少し、お休みしたほうが」
「そうですね。まだ本調子ではないみたいですから」
菖蒲は懐から煙草の箱を取り出した。しかし無意識らしい。しまったとばかりに極彩を一瞥して箱を戻す。
「お吸いになったら」
「いやいや、禁煙します、禁煙します。匂いがつくと仕事が減りますからね」
胡坐で左右に張った膝が頻りに揺れている。
「そうなんですか。煙草の匂いが?」
「まず間違いなく、暗殺と尾行の任務からは外されます」
菖蒲は引き攣った笑みを浮かべた。
「暗殺者に憧れて入る人多いんですけれどもね。試験でばかすか落ちますから、人手不足で。ボクじゃ若さが足りません。体力も精神力も要りますから。その点じゃ定年です。でもやっぱり人手不足でねぇ……」
口調こそ柔らかいが、上げ下げされる左右の膝は不機嫌を示している。
「群青さんもとうとう壊れてしまいました。人として官吏として優秀でも、反比例して暗殺者としては優秀ではなかったんですね。暗殺が繰り返し成功しても、返り討ちにならず生き残った先は、そういうことなんですよ。壊れてしまうんですね」
彼はとうとう膝を揺することに躊躇いを無くし、先程よりも速い律動を刻みはじめた。
「もし煙草の匂いが菖蒲殿から抜けたら、暗殺の任に就くのですか」
開け放たれた縁側から見慣れた野生のネコが現れ、我が物顔で居間を闊歩すると菖蒲の股座に埋まる。
「やっぱり、若者の体力と精神力には敵いませんからねぇ。城仕えは高齢化していて、そのなかじゃボクは若手なほうですけれど、暗殺者としては定年ですよ。それなら外部委託します。私立組織の天晴組もいますし……」
「紫煙殿は、そのために?」
「違うんじゃないですか。多分思ったとおりのものができなかったんでしょうね。何体生み出しても」
人語を解し、血を流すものを徒らに作り出している。そういう忌まわしい話を菖蒲は淡々と朗らかに話している。実際何人目かのそれはこの庭に埋まっている。2、3人が自害するのを極彩も目の前で見ている。紫暗もまた蕎麦切山の帰り際、彼は何人もいると口にしていた。あれは暗殺要員ではなく、二公子のこだわりによって作り出され、死んでいくらしい。
「では、何のために、菖蒲殿は禁煙を?」
「危機感ですね。ボクも暗殺任務が回って来るかもしれないという……いや、失敗する確率が高まるのでボクに回ってくることはないと思いますけれど……群青さんの調子がやっぱり芳しくなくてですね。ほら、ボクは群青さんの大親友でしょう、歳は大いに離れていますけれど。何というか……目を逸らしてきてしまったな、と」
群青を見たのは、椎鈍町へ赴く前に、城の地下の懲罰房が最後だった。
「命に関わるような肉体の健康を損なっているわけではないんです。ただ、精神のほうをやられてしまったみたいで」
「今はどうしていらっしゃるんです」
「さすがに懲罰房に置いておける状況ではなくなったので、今は自宅療養中です。会いますか」
そのとき、彼の語気が急激に低く、しかつめらしくなった。それが極彩の気を引いた。あくまで建前的な提案であるらしい。ある種の牽制と誘導である。
「いいえ……大変そうですから」
それがおそらく彼の求めた返答ではあるまいか。また極彩も迎合したわけではない、元々の返答であった。
菖蒲はわざとらしく膝を思いきり上下させ、その狭間で喉を鳴らすネコを揺する。
「極彩さんも休むことですよ。今日は、無駄で不毛な話しかしません。身のある話は」
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