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極彩は菖蒲の爪先に躊躇をみた。しかし上下の睫毛が絡み合った瞬間、彼女は斬り上げられる衝撃に身を打たれた。
痛覚に唇を噛み切っていた。血を噴き出す浮遊感と、抗えない力によって彼女は後ろへ倒れていった。意識を手放すはずだった。だがふたつのことが、彼女を痛熱のなかに閉じ込めていた。ひとつは鼻腔を突く強烈な花の香りだった。もうひとつは、目を塞げと命じた先の人物の視界が働いていたことだ。耳を劈くような金切り声が響いた。群青だ。彼は叫び、吠えた。そういう発声ができるのかというような妖怪じみた絶叫だった。目を剥き、血に塗れた口が魚みたいにぱくぱく動いていた。
「ああ……!ああ……極彩様!」
青白い顔に血飛沫がかかった。彼は叫び続け、悲嘆を声にした。そのために極彩の目は覚め、熱と内側から込み上げる花の激臭に苛まれなければならなかった。
「こんなことは……こんなことは、」
傷が塞がる前に彼女は泣き喚く怪我人を迷惑そうに見ていた。二公子の使っていた鍾甌が取り出され、流れ出る血を掬っていった。
「俺は自分の子さえ守れない。俺は死ぬべき人間なのです。国も民草も……守れないのに、あなたまで……ああ!極彩様、どうして!」
血反吐を撒き散らして、彼は倒れる極彩の上に乗ろうとする。薄れる意識のなかで彼女は気違いの剣幕にたじろいでしまった。
「そんなに惜しいならまた作りなよ。あのお人形が産むんだからね。男はただ励むだけ。苦しみなんてないだろう。失う苦しみだけさ。君の父親としての不出来を罵り嘲る能もあのお人形にはないんだから、また作ればいいよ。何度もね。いい身分だよ。産むのはあのお人形なんだからね!でも群青、よく考えてみなよ。本当に誰の種だろう?あの子潰しの薬が効いてないって?あれが罪人、貧乏人、劣人たちの生まれることのない哀れな子供たちを救ってきたのは本当なんだよ。それなのに君には効かない?あの薬には子を作らせるべきか、べきでないかを選別する力があるって?群青。君の言い分がどういうことか分かってる?だとしても君みたいな血反吐と脳漿とを拭き取ることしかしてこなかった襤褸雑巾は、子を持つべきと判断されただって?冗談じゃないよ、群青。君がかわいい子供を包みこめることなんてできやしないんだよ。三度人間に生まれ直して、死後の河で血を濯がないことにはね。でもいけない。君は人間にはなれない……いいや、生まれ直すことなんてできないのさ!」
「でも俺の子なのです……!俺と極彩様の子なのです!二公子がどうおっしゃろうとも俺の子なのです!俺と極彩様の子なのです!」
群青は極彩を抱きしめたいようだった。しかし引き剥がされ、掻っ捌かれた腹に鍾甌を突き入れられていた。
二公子は愉快げであった。腹を裂いた男から居合切りされた女に目を遣った。
「身籠った君のお人形を見てから群青は頭がおかしくなったんだよ。だから牢屋に入れておいたんだ。自分は暴漢だ、無頼漢だって。君を手籠めにしたと思い込んだんだね。そしてそう思い込むに足る何かが彼の中にもあったんだろうね。でもオレは“その事実”があったとしても、そんなことが可能じゃないって知ってるから、出したんだよ。で、出したら出したでこのザマさ。オレがあの薬を信じてるかって?ううん、あの薬が効くと知っているんだよ、オレは。信じているだなんて、そんな疑惑の匂わせなんかしない。君は石女でオレと群青は種無し。これは紛うこと無き事実なんだよ。でも群青は希望を持っちゃってるんだね。絶望できない哀れな男だよ。あのお人形にしたことを、今度は君にしてしまいそうで投獄を望んだのさ」
自分と似た人形を弄ばれている極彩にとっては悍ましく忌まわしい、嫌悪を催す話である。それに加えて、人形が孕むというのだから尚のこと薄気味悪い。
「死んでお詫びします……あの子に申し訳ない………俺に手当をするな!俺は死すべき人間なのです!殺してくださいまし!首を落として……」
群青は虚ろな目をして延々と喋った。彼の出血は止まらず、押さえられながら嘔吐き、やがて吐いた。しかし口を閉じない。
「父があの世へ逝きます………!どうか母を連れていかないで!」
傷が塞がっていく感じがあった。
「全然足りないみたい。彩。ごめんね。もう少し切らせてくれる」
二公子も血飛沫を浴びていた。彼は極彩の真っ赤に染まった手を引っ張り上げて、貴品の小刀でその肉を裂いた。金銀の焼き付けられれた柄も見えないほど赤斑の鍾甌が漏れ出る血液を受け止める。
「正絹として生きたい人間ならここで一思いに殺してあげたけど、襤褸雑巾は破れてるだけじゃ捨てられないでしょう。彩。分かってくれるね。襤褸雑巾は最後の切れ端まで使い込んであげないと、却って呪われるものなのさ。その頃にはこっちにも愛着ってものが湧いてしまうわけだからね。そんな気分になるのさ」
痛みはどうにかなりつつあった。しかし傷を増やされたことで増幅した花の芳烈に耐えられず、彼女は身を捻ったかと思うとそこで吐いた。損傷した内臓から逆流した血も混ざっていた。それが限界であった。
喉奥から響くような薫香の不快感で目を覚ました。気分も機嫌も好いとはいえなかった。彼女が寝ていたのは、いつぞやの住まいだった。離れ家である。叔父や桜、紫暗と暮らした日々が懐かしく思い出された。彼女は上体を起こして静止していた。しかしぼんやりしていたわけではない。壁や天井、藺草、材木に滲み付いた匂いは消えず、戻ることのない日々の記憶を引き摺り出し、目覚めたばかりの彼女を切なくさせた。
「目が覚めましたか」
この離れ家にあまり似合っていない声がする。極彩は布団から立ち上がろうとした。しかし視界は緑色を帯びて、ところどころ四角の薬草飴を敷き詰めたような欠落をみせる。血が足りなかった。手は震え、膝に力が入らない。
「群青殿?」
悪夢をみていたような気分だった。窓のほうにいたらしい群青は彼女の寝ていた藺草の間までやってきた。蹌踉とした足取りで、蒼白の顔面をし、肌はそそけだって、髪に艶はない。双眸は虚ろだ。しかし身形だけは整えていた。その所作に、悪夢でみた乱心はうかがえない。
「とんだご迷惑を……俺は、」
「ごめんなさい。もう少し寝かせてください。おやすみなさい」
彼女は対話から逃げた。悄然とした相手の姿を見ることもなく、再度布団へ横臥する。痛みは完全に消えていたが、血の足りない気分の悪さと花の異臭がある。
「極彩様……」
「寝ています」
鰾膠もなかった。群青はしょんぼりとして重そうに身を引いた。
それから少しして離れ家を訪れる者があった。鮮やかな着物のその人物はあずきである。玄関へ出るときに群青と鉢合わせになり、どちらで戸を開けるべきかで間誤付いた。そういう2人に出迎えられてあずきは勝気げに、しかし気拙げに両者を見遣った。
「様子をみるようにって言われたの。若様に」
あずきを上げたとき、極彩はひとりでは立てず、壁に手をついていた。群青がそれを介助しようとしたのを、あずきが追い払うようにして代わった。悄気た群青は猫背になって、出る幕がないと知るや窓辺へ帰っていった。
「すみません、こんなこと」
この客人は令嬢だ。
「ううん。若様の頼みだし、アンタにも会っておきたかったし」
痛覚に唇を噛み切っていた。血を噴き出す浮遊感と、抗えない力によって彼女は後ろへ倒れていった。意識を手放すはずだった。だがふたつのことが、彼女を痛熱のなかに閉じ込めていた。ひとつは鼻腔を突く強烈な花の香りだった。もうひとつは、目を塞げと命じた先の人物の視界が働いていたことだ。耳を劈くような金切り声が響いた。群青だ。彼は叫び、吠えた。そういう発声ができるのかというような妖怪じみた絶叫だった。目を剥き、血に塗れた口が魚みたいにぱくぱく動いていた。
「ああ……!ああ……極彩様!」
青白い顔に血飛沫がかかった。彼は叫び続け、悲嘆を声にした。そのために極彩の目は覚め、熱と内側から込み上げる花の激臭に苛まれなければならなかった。
「こんなことは……こんなことは、」
傷が塞がる前に彼女は泣き喚く怪我人を迷惑そうに見ていた。二公子の使っていた鍾甌が取り出され、流れ出る血を掬っていった。
「俺は自分の子さえ守れない。俺は死ぬべき人間なのです。国も民草も……守れないのに、あなたまで……ああ!極彩様、どうして!」
血反吐を撒き散らして、彼は倒れる極彩の上に乗ろうとする。薄れる意識のなかで彼女は気違いの剣幕にたじろいでしまった。
「そんなに惜しいならまた作りなよ。あのお人形が産むんだからね。男はただ励むだけ。苦しみなんてないだろう。失う苦しみだけさ。君の父親としての不出来を罵り嘲る能もあのお人形にはないんだから、また作ればいいよ。何度もね。いい身分だよ。産むのはあのお人形なんだからね!でも群青、よく考えてみなよ。本当に誰の種だろう?あの子潰しの薬が効いてないって?あれが罪人、貧乏人、劣人たちの生まれることのない哀れな子供たちを救ってきたのは本当なんだよ。それなのに君には効かない?あの薬には子を作らせるべきか、べきでないかを選別する力があるって?群青。君の言い分がどういうことか分かってる?だとしても君みたいな血反吐と脳漿とを拭き取ることしかしてこなかった襤褸雑巾は、子を持つべきと判断されただって?冗談じゃないよ、群青。君がかわいい子供を包みこめることなんてできやしないんだよ。三度人間に生まれ直して、死後の河で血を濯がないことにはね。でもいけない。君は人間にはなれない……いいや、生まれ直すことなんてできないのさ!」
「でも俺の子なのです……!俺と極彩様の子なのです!二公子がどうおっしゃろうとも俺の子なのです!俺と極彩様の子なのです!」
群青は極彩を抱きしめたいようだった。しかし引き剥がされ、掻っ捌かれた腹に鍾甌を突き入れられていた。
二公子は愉快げであった。腹を裂いた男から居合切りされた女に目を遣った。
「身籠った君のお人形を見てから群青は頭がおかしくなったんだよ。だから牢屋に入れておいたんだ。自分は暴漢だ、無頼漢だって。君を手籠めにしたと思い込んだんだね。そしてそう思い込むに足る何かが彼の中にもあったんだろうね。でもオレは“その事実”があったとしても、そんなことが可能じゃないって知ってるから、出したんだよ。で、出したら出したでこのザマさ。オレがあの薬を信じてるかって?ううん、あの薬が効くと知っているんだよ、オレは。信じているだなんて、そんな疑惑の匂わせなんかしない。君は石女でオレと群青は種無し。これは紛うこと無き事実なんだよ。でも群青は希望を持っちゃってるんだね。絶望できない哀れな男だよ。あのお人形にしたことを、今度は君にしてしまいそうで投獄を望んだのさ」
自分と似た人形を弄ばれている極彩にとっては悍ましく忌まわしい、嫌悪を催す話である。それに加えて、人形が孕むというのだから尚のこと薄気味悪い。
「死んでお詫びします……あの子に申し訳ない………俺に手当をするな!俺は死すべき人間なのです!殺してくださいまし!首を落として……」
群青は虚ろな目をして延々と喋った。彼の出血は止まらず、押さえられながら嘔吐き、やがて吐いた。しかし口を閉じない。
「父があの世へ逝きます………!どうか母を連れていかないで!」
傷が塞がっていく感じがあった。
「全然足りないみたい。彩。ごめんね。もう少し切らせてくれる」
二公子も血飛沫を浴びていた。彼は極彩の真っ赤に染まった手を引っ張り上げて、貴品の小刀でその肉を裂いた。金銀の焼き付けられれた柄も見えないほど赤斑の鍾甌が漏れ出る血液を受け止める。
「正絹として生きたい人間ならここで一思いに殺してあげたけど、襤褸雑巾は破れてるだけじゃ捨てられないでしょう。彩。分かってくれるね。襤褸雑巾は最後の切れ端まで使い込んであげないと、却って呪われるものなのさ。その頃にはこっちにも愛着ってものが湧いてしまうわけだからね。そんな気分になるのさ」
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悪夢をみていたような気分だった。窓のほうにいたらしい群青は彼女の寝ていた藺草の間までやってきた。蹌踉とした足取りで、蒼白の顔面をし、肌はそそけだって、髪に艶はない。双眸は虚ろだ。しかし身形だけは整えていた。その所作に、悪夢でみた乱心はうかがえない。
「とんだご迷惑を……俺は、」
「ごめんなさい。もう少し寝かせてください。おやすみなさい」
彼女は対話から逃げた。悄然とした相手の姿を見ることもなく、再度布団へ横臥する。痛みは完全に消えていたが、血の足りない気分の悪さと花の異臭がある。
「極彩様……」
「寝ています」
鰾膠もなかった。群青はしょんぼりとして重そうに身を引いた。
それから少しして離れ家を訪れる者があった。鮮やかな着物のその人物はあずきである。玄関へ出るときに群青と鉢合わせになり、どちらで戸を開けるべきかで間誤付いた。そういう2人に出迎えられてあずきは勝気げに、しかし気拙げに両者を見遣った。
「様子をみるようにって言われたの。若様に」
あずきを上げたとき、極彩はひとりでは立てず、壁に手をついていた。群青がそれを介助しようとしたのを、あずきが追い払うようにして代わった。悄気た群青は猫背になって、出る幕がないと知るや窓辺へ帰っていった。
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