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馬を打つための鞭が彼女の肉体で撓み、跳ね返る。露出した肌に蚯蚓腫れがひとつ、ふたつと増えていく。残った衣が汗で身体に張り付いた。蒸れていく。拷問官もまた肩で息をしていた。
何度、打擲されたかは分からない。彼女の肌は薄紅色に染まっていた。
耐え忍び、軈て解放の時間がやってくる。赤い蜘蛛の巣は刃物で断ち切られ、極彩は高所からふたたび身体を叩きつけられた。全身の鈍痛に連鎖していく。薄皮を削り取っていく粗い繊維はまだ膝を折らせ、まともに受け身も取れずにいた。
彼女は目の前を真っ暗にしていた。我に帰ると、その顔面には、いつの日か胸元を汚して三公子に有らぬ罪を被せた悍ましい液体がかかっていた。粘り気のある、米の研ぎ汁みたいな滴りが。
拷問官が去るまで堪えた。去ってしまうと、匂いと羞悪に彼女は吐いた。身体中の傷が疼く。蚯蚓腫れを癒そうとする薫香は現れない。よく考えたものだった。二公子に乱暴されたことも、不本意に眼前へ甦り、彼女は顔中を津液で濡らす。ところがそこに悲哀の表情はない。咳や嚔と同じである。体内に入ってきた悪しきものを排斥するためのものだった。吃逆であり、同時に欠伸でもあった。決して感情に呑まれかけたのではない。暢気なようで忙しい日常がそれを確かに霞ませてはいた。だが彼女は間違いなく傷付いてもいた。
二公子は要らぬ努力をしている。泣き叫ばせ方などよく知っているであろう。屈辱の覚えさせ方もまた。そして考えるまでもなく、二公子はすでにそれを実行していた。
固い地面の冷えたところを探して、痛熱を持つ身体を冷やしていると、物音が少し離れたところから聞こえた。解放の報せか、拷問の再開か。足音が近付いてきている。
「ごくさい」
間延びした甘えたような声がすぐ傍にある。山吹だ。彼は渋い顔で立っていた。
「山吹様……」
二公子に着物を破られ、鞭で弾かれているうちに、彼女の身形といえば、かろうじて布を纏っているような有様であった。そこに恥じらいがなかったわけではない。しかし赤い粗縄によって自由は利かないのだ。
山吹は蔑むような目をしていた。彼女はそれに苦笑で応えるしかなかった。彼も幼児虐待について憤っているのだろう。呆れたように顔を逸らした。そして笛入れを取り出した。ところが中から引き抜いたのは短刀。縄を解いていく。それは単なる解き作業ではなかった。ある種の小難しい技巧であった。
「山吹様……」
極彩は不思議そうに彼を見てしまった。しかし何も応答はない。用は済んだとばかりに山吹は懲罰房を出ていく。
彼女は地に降りることはできたが、腕が完全に自由というわけではなかった。しかし下肢を伸ばせるようになっただけでも十分、肉体的には楽だった。彼女は魚みたいにそこに横臥し、時が経つのを所在なく待っていた。
また何者かが懲罰房へやってくる。1人ではない。彼女はわずかに上体を擡げさせ、耳を欹てる。聞き覚えのある声がした。複数人いるようだが、そのうちの1人はどうやら菖蒲であるらしかった。もうひとつ別にある房へ連れて行かれるところらしい。
「菖蒲殿」
掠れた声で呼んでみる。響きやすい室内に谺する。すると、小さなやりとりが聞こえた。あの拷問官が戻ってくる。あの拷問官―夏虫が怕い顔をしてやってきた。極彩はヘビの如く身をのたうたせて、この拷問官から逃げようとする。
「姫様。何者か来たのですか」
遠ざかろうとすればすぐほど距離は埋められる。
「逃げないでください、姫様。縄に不備があったか否かを調べるだけでございます」
くだらない自尊心の見え隠れした卑屈な笑みである。
「刃物で切られていますね。どなたの仕業です?」
縄の切れ端を眼前へ突き付けられる。彼女は誰がそうしたのか、正直に言うべきではないと咄嗟に判断した。
「姫様?」
「知りません。勝手に切れたのではありませんか」
「いいえ。これは刃物で切った跡です、見えませんか」
切れ端を目交いのほうまで近付けられる。これでは焦点が合わず、霞むばかりだった。
「言いがかりをつけたいがための小細工でしょう」
鞭が飛んだ。彼女は背を叩かれる。
「姫様。ここに居る間は、いくら縹様の姪御であろうと、一罪人に過ぎないのです。二公子からも姫様を矯正するようにと仰せつかっているのです。姫様、ここでは私が律令なのですよ」
鞭がまた彼女の肉体で爆ぜる。
「菖蒲さんはないでしょうね。私たちと居りましたから。最近姫様のもとに入り浸っているという天晴組の新組長ですか。いいや、それは考えられませんね。あずき嬢?」
「どれも違いますし、すべて見当違いで的外れです」
彼女は挑発するような物言いをした。いっそう力強い鞭が降ってくる。
「私と子供まで作った仲なのに、ツレないですね」
「まったく身に覚えのないことです」
鞭の驟雨だった。だがすぐに降り止むのだった。夏虫は、肩で息をして汗を浮かばせている芋虫みたいな女の目の前へ回ってきた。そして鞭の柄で彼女の顎を掬い上げる。
「お慕いしているんですよ、私めも、姫様を……」
極彩は顔を背ける。
「群青殿に喰ってかかる強気な態度をみるたびにぞくぞくしていました。いつか貴女を踏み躙ってみたいとね」
「では、今が絶好の機会というわけですね。鬼の居ぬ間に洗濯と?」
夏虫は下卑た笑みを浮かべた。
「鬼?群青殿が鬼と?あの御仁は詰めが甘いほど、身内に甘いことで有名ですよ」
彼女は欲望にまみれた眼光に気付く。舌舐めずりをして、爛々とした瞳はどう女を甚振るか思案している。
痛みが熱へ変わり、汗が噴き出し、蒸れているにもかかわらず寒気がした。歯が鳴りそうだ。
「なるほど。ですから、このようなろくでなしを見抜けず、傍に置いておけたわけですね!」
顔の真横で鞭が爆ぜた。目を閉じる。破裂音によって耳が利かなくなりそうだ。
「最高です。姫様……最初は、その傷をもう一度抉ってみたいと思うだけだったのですが……」
無遠慮な手付きでふたたび顎を掬い上げられる。彼はうっとりしていた。極彩は奥歯を噛み締める。
「なさればよろしい」
「けれどすぐ塞がってしまうのでは、ね」
「だからこそ甚振り甲斐があるのでは」
鼻で嗤われる。
「姫様……けれどそんな着想を相手に躊躇いもなく与えられてしまう度胸に感服しました。望みのとおりになさいますか」
夏虫は小刀を携帯していた。白刃を鼻先で見せ付けられる。鋒が顔面に張る薄い傷痕と交差するように当てられた。
「私はろくでなしですか、姫様」
「人前で上官を侮るなど、ろくでなし以外に何がありましょう」
極彩は思ってもいないことを口にした。ただいかに、この拷問官を煽るか、そればかり考えている。彼女も自暴自棄になっているようだった。
「一度は共に寝た御仁を軽侮されるのはお好きではない?」
「一度たりとも共に寝たりなどしておりませんよ。誤解なさるな」
彼女は強く否定し、また一際鋭く睨みつける。
「だとしたら私は、余計に姫様に惹かれるところでした」
「それは命拾いをしました」
「もう大分、惹かれているのですよ、姫様。義理堅く、気の強く、お美しい姫様……」
「とんでもない讒言について訂正をしてだけでございます」
当てられていた刃が滑っていった。皮膚が裂けていく。彼女は鋭い痛みを覚えた。
「お美しい……」
何度、打擲されたかは分からない。彼女の肌は薄紅色に染まっていた。
耐え忍び、軈て解放の時間がやってくる。赤い蜘蛛の巣は刃物で断ち切られ、極彩は高所からふたたび身体を叩きつけられた。全身の鈍痛に連鎖していく。薄皮を削り取っていく粗い繊維はまだ膝を折らせ、まともに受け身も取れずにいた。
彼女は目の前を真っ暗にしていた。我に帰ると、その顔面には、いつの日か胸元を汚して三公子に有らぬ罪を被せた悍ましい液体がかかっていた。粘り気のある、米の研ぎ汁みたいな滴りが。
拷問官が去るまで堪えた。去ってしまうと、匂いと羞悪に彼女は吐いた。身体中の傷が疼く。蚯蚓腫れを癒そうとする薫香は現れない。よく考えたものだった。二公子に乱暴されたことも、不本意に眼前へ甦り、彼女は顔中を津液で濡らす。ところがそこに悲哀の表情はない。咳や嚔と同じである。体内に入ってきた悪しきものを排斥するためのものだった。吃逆であり、同時に欠伸でもあった。決して感情に呑まれかけたのではない。暢気なようで忙しい日常がそれを確かに霞ませてはいた。だが彼女は間違いなく傷付いてもいた。
二公子は要らぬ努力をしている。泣き叫ばせ方などよく知っているであろう。屈辱の覚えさせ方もまた。そして考えるまでもなく、二公子はすでにそれを実行していた。
固い地面の冷えたところを探して、痛熱を持つ身体を冷やしていると、物音が少し離れたところから聞こえた。解放の報せか、拷問の再開か。足音が近付いてきている。
「ごくさい」
間延びした甘えたような声がすぐ傍にある。山吹だ。彼は渋い顔で立っていた。
「山吹様……」
二公子に着物を破られ、鞭で弾かれているうちに、彼女の身形といえば、かろうじて布を纏っているような有様であった。そこに恥じらいがなかったわけではない。しかし赤い粗縄によって自由は利かないのだ。
山吹は蔑むような目をしていた。彼女はそれに苦笑で応えるしかなかった。彼も幼児虐待について憤っているのだろう。呆れたように顔を逸らした。そして笛入れを取り出した。ところが中から引き抜いたのは短刀。縄を解いていく。それは単なる解き作業ではなかった。ある種の小難しい技巧であった。
「山吹様……」
極彩は不思議そうに彼を見てしまった。しかし何も応答はない。用は済んだとばかりに山吹は懲罰房を出ていく。
彼女は地に降りることはできたが、腕が完全に自由というわけではなかった。しかし下肢を伸ばせるようになっただけでも十分、肉体的には楽だった。彼女は魚みたいにそこに横臥し、時が経つのを所在なく待っていた。
また何者かが懲罰房へやってくる。1人ではない。彼女はわずかに上体を擡げさせ、耳を欹てる。聞き覚えのある声がした。複数人いるようだが、そのうちの1人はどうやら菖蒲であるらしかった。もうひとつ別にある房へ連れて行かれるところらしい。
「菖蒲殿」
掠れた声で呼んでみる。響きやすい室内に谺する。すると、小さなやりとりが聞こえた。あの拷問官が戻ってくる。あの拷問官―夏虫が怕い顔をしてやってきた。極彩はヘビの如く身をのたうたせて、この拷問官から逃げようとする。
「姫様。何者か来たのですか」
遠ざかろうとすればすぐほど距離は埋められる。
「逃げないでください、姫様。縄に不備があったか否かを調べるだけでございます」
くだらない自尊心の見え隠れした卑屈な笑みである。
「刃物で切られていますね。どなたの仕業です?」
縄の切れ端を眼前へ突き付けられる。彼女は誰がそうしたのか、正直に言うべきではないと咄嗟に判断した。
「姫様?」
「知りません。勝手に切れたのではありませんか」
「いいえ。これは刃物で切った跡です、見えませんか」
切れ端を目交いのほうまで近付けられる。これでは焦点が合わず、霞むばかりだった。
「言いがかりをつけたいがための小細工でしょう」
鞭が飛んだ。彼女は背を叩かれる。
「姫様。ここに居る間は、いくら縹様の姪御であろうと、一罪人に過ぎないのです。二公子からも姫様を矯正するようにと仰せつかっているのです。姫様、ここでは私が律令なのですよ」
鞭がまた彼女の肉体で爆ぜる。
「菖蒲さんはないでしょうね。私たちと居りましたから。最近姫様のもとに入り浸っているという天晴組の新組長ですか。いいや、それは考えられませんね。あずき嬢?」
「どれも違いますし、すべて見当違いで的外れです」
彼女は挑発するような物言いをした。いっそう力強い鞭が降ってくる。
「私と子供まで作った仲なのに、ツレないですね」
「まったく身に覚えのないことです」
鞭の驟雨だった。だがすぐに降り止むのだった。夏虫は、肩で息をして汗を浮かばせている芋虫みたいな女の目の前へ回ってきた。そして鞭の柄で彼女の顎を掬い上げる。
「お慕いしているんですよ、私めも、姫様を……」
極彩は顔を背ける。
「群青殿に喰ってかかる強気な態度をみるたびにぞくぞくしていました。いつか貴女を踏み躙ってみたいとね」
「では、今が絶好の機会というわけですね。鬼の居ぬ間に洗濯と?」
夏虫は下卑た笑みを浮かべた。
「鬼?群青殿が鬼と?あの御仁は詰めが甘いほど、身内に甘いことで有名ですよ」
彼女は欲望にまみれた眼光に気付く。舌舐めずりをして、爛々とした瞳はどう女を甚振るか思案している。
痛みが熱へ変わり、汗が噴き出し、蒸れているにもかかわらず寒気がした。歯が鳴りそうだ。
「なるほど。ですから、このようなろくでなしを見抜けず、傍に置いておけたわけですね!」
顔の真横で鞭が爆ぜた。目を閉じる。破裂音によって耳が利かなくなりそうだ。
「最高です。姫様……最初は、その傷をもう一度抉ってみたいと思うだけだったのですが……」
無遠慮な手付きでふたたび顎を掬い上げられる。彼はうっとりしていた。極彩は奥歯を噛み締める。
「なさればよろしい」
「けれどすぐ塞がってしまうのでは、ね」
「だからこそ甚振り甲斐があるのでは」
鼻で嗤われる。
「姫様……けれどそんな着想を相手に躊躇いもなく与えられてしまう度胸に感服しました。望みのとおりになさいますか」
夏虫は小刀を携帯していた。白刃を鼻先で見せ付けられる。鋒が顔面に張る薄い傷痕と交差するように当てられた。
「私はろくでなしですか、姫様」
「人前で上官を侮るなど、ろくでなし以外に何がありましょう」
極彩は思ってもいないことを口にした。ただいかに、この拷問官を煽るか、そればかり考えている。彼女も自暴自棄になっているようだった。
「一度は共に寝た御仁を軽侮されるのはお好きではない?」
「一度たりとも共に寝たりなどしておりませんよ。誤解なさるな」
彼女は強く否定し、また一際鋭く睨みつける。
「だとしたら私は、余計に姫様に惹かれるところでした」
「それは命拾いをしました」
「もう大分、惹かれているのですよ、姫様。義理堅く、気の強く、お美しい姫様……」
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