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第四章 森の精霊
第57話 精霊の結界突破(?) 謎の小動物現る!!
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アマト一行がいる大樹林――
ミィナ、ルノア、エメルダの三人娘が肩を落としながらトボトボとアマトの後を歩いていた。
「うぇー。さっきの奴ら何なんだよ……」
ルノアがぼやき始めた。
「まったくだぜ。口から糸を吐くは、脚が8本もありやがって、でけえ割には素早かったし」
エメルダもうなだれながら同調する。
「う、うっ。さっきの虫、見た目がイヤ……ぐすん」
ミィナは当然泣いている。
「まだ、糸が体にへばりついていて気持ち悪いったらありゃしない」
ルノアがやや怒り気味に吐いた。
「あぁ、池……見つからねぇかなぁ」
ため息交じりにエメルダがつぶやく。
「池……入りたい……ぐすん」
ほとんど幼児化しているミィナがそこにいた。
そんなミィナを見て、憐れんだルノアが尋ねた。
「なぁ、ルダル。今どのあたりなんだ」
ルダルは先頭を歩いていて後ろを振り向くことなく言った。
「気づかなかったか? 先ほど精霊の結界を通り抜けたぞ」
「「「へっ!?」」」
三人娘がキョトンとして思わず歩みを止めた。
「精霊の結界って、この間、ルダルさんがお話ししていたエルシアの森とドルムの里を覆うように張ってある結界のことですが?」
ミィナが聞き返した。
「あぁ、そうだ」
ルダルは笑顔でミィナの方を振り向いた。
三人の脳裏の回想――
5人はいつものように焚火を囲み、夕食を食べていた。
そして、ミィナが切り出した。
「あのぉ、ルダルさん。エルシアの森とドルムの里ってどんなとこなんですか?」
「そうそう。オレも気になってた」
「強いやつ、いるのか?」
ルノアとエメルダも興味津々であった。
「私も、長く滞在したことがないから詳しいことはわからないが、エルフとドワーフが共存しているエリアだ。エルフはエルシアの森、ドワーフはドルムの里に住んでいるが、このエリアは隣接していて、いつでも行き来ができるようになっている」
「へぇ、二つの種族が隣接していても問題は起こらなかったんだ」
ルノアがスープをすすりながら言った。
そして、エメルダは肉をくわえると、
「普通は、争いとか、上下関係ができそうなもんだがな」
「昔、スライム族を従えてたようにか?」
とルノアがニヤニヤしながら言った。
エメルダは
「はいはい。俺たちが悪うござんした」
とばつが悪そうに答えた。
ミィナがクスっと笑った。
「エルフとドワーフは、お互いを助け合っているんだ。ドワーフからは精巧な弓矢や武器を作ってエルフに提供し、エルフはドルムの里まで森の精霊の結界を張って擁護している」
「精霊の結界? ゼルヴァス結界ではなくて?」
「あぁ、ゼルヴァス様の結界とは別にもう一つ張っているんだ。だから魔素が外に流れなくて、他のエリアよりは豊かな場所さ」
「へぇ、楽しみだな」
「ただな……問題がある。エルフは異世界人を嫌っている。ドワーフ族は全く関心がないがな」
と言って、アマトの方を見るルダル。
「精霊の結界をアマト様が簡単に通れるかだ。エルフたちが結界に何か仕掛けをしているかもしれない」
心配そうにアマトを見るミィナ。
一方、ルノアとエメルダは
「なーに、アマト様ならそんな結界どってことないでしょ!一発で吹っ飛ばせるよ」
「そうさ。跡形もなくな!」
発想が、なんとも物騒な二人であった。
ミィナは、そんな二人にあきれ返った様子だった。
「まぁ、私もアマト様なら何とでもなると思うが……さすがに壊すのはダメだ!」
と言って、物騒な二人を睨みつけた。
ルノアとエメルダも、さすがに言いすぎたと思い、アマトをチラ見して縮こまった。
回想終わり――
「あれ?アマト様。すんなり通れたな!」
エメルダが驚いて言った。
「そんなの。アマト様なら当り前さ!それより、もうそろそろ着くってことだろ?」
「そうだな!この虫地獄からもおさらばだ!」
ルノアとエメルダが意気揚々となった。
しかし、最も喜んだのはミィナであった。
「皆さん!急いで行きますよ!」
いつになく鼻息を荒くして、いつの間にかルダルを追い抜き先頭に立つミィナの姿があった。
その姿に、皆、思わず笑うのであった。
一行がしばらく歩いていくと、先頭のミィナが振り向いて言った。
「あそこから緑色のオーラの柱が見えるのですが……」
「そうだな。色はわからないが……な。オーラは出ている」
ルダルも、ミィナにはやはり色が見えているのか、と感心しながら、同意する。
「でも、なんか弱々しい感じがして……あまり危険じゃなさそうなんです」
と言って、オーラの方へ走り出した。
そして、ミィナがオーラの柱付近に近づくと、
「大変!」
と大声を出した。
「どうした!」
ルノアがすかさずミィナのもとへ飛んでいく。
そしてルノアがミィナの目の前にいるものを見ると、そこには呼吸が乱れ今にも死にそうな小動物が横たわっていた。
「なんだ。動物じゃないか………いや、魔物かも?」
とルノアがあきれたように言うと、ミィナが、キッとルノアを睨みつけて言った。
「こんな小さな子が苦しんでいるじゃない!助けないと」
次の瞬間、ミィナがスライムに変身すると、
「軽癒」
とささやいてスキルを発動した。
「お、おい。ミィナ。危険な奴かもしれないぞ?」
とルノアが問いかけるも、
「大丈夫。この子は悪い子じゃない」
と確信した様子でミィナがささやくように答えた。
その言葉に唾をのむルノア。
そうしていくうちに、その小動物の呼吸が落ち着き、容態も穏やかになった。
そして、目が覚めると周りを見渡した。
「よかった。気が付いて」
ミィナが人間の姿に戻る。
小動物は、つぶらな瞳でミィナを見て
「ルクピー?」
と小さく声を発して首を傾げた。
しかし、何かを思い出したかのように
「ルクピー!」
と元気な声を発すると、ミィナに飛びつき、頭をミィナにこすりつけた。
「まぁ、かわいい!」
ミィナも、この動物を優しく抱いてなで始めた。
そこへアマトたちが合流した。
「おっ。うまそうだな!」
とエメルダが喜んで叫んだ。
その声に、ミィナが鬼の形相でエメルダを睨む。
「じょ、冗談です……」
思わず萎縮するエメルダ。
「なかなか、かわいい子だな」
ルダルが笑顔で言うと、
「あぁ、確かにかわいいな」
とアマトが同意した。
「「「えっ!?」」」
その言葉に場が一瞬静まり返った。まるで時が止まったかのように・・・。
その直後、アマトの意外な反応に
「し、新鮮!」
と言って、久々にエメルダが鼻血の弧を描きながら卒倒した。
「……なんでぶっ倒れるかなぁ」
ルノアがあきれ気味に言った。
そんな中――
その小動物はアマトの声に反応するかのように、つぶらな瞳を大きく見開きながら、じっとアマトを見つめだした。
刹那――
「ルクピィィィーッ!!!」
と叫んで、仲間たちの一瞬の隙を突き、アマト目掛けて一直線に飛び掛かったのだった。
ミィナ、ルノア、エメルダの三人娘が肩を落としながらトボトボとアマトの後を歩いていた。
「うぇー。さっきの奴ら何なんだよ……」
ルノアがぼやき始めた。
「まったくだぜ。口から糸を吐くは、脚が8本もありやがって、でけえ割には素早かったし」
エメルダもうなだれながら同調する。
「う、うっ。さっきの虫、見た目がイヤ……ぐすん」
ミィナは当然泣いている。
「まだ、糸が体にへばりついていて気持ち悪いったらありゃしない」
ルノアがやや怒り気味に吐いた。
「あぁ、池……見つからねぇかなぁ」
ため息交じりにエメルダがつぶやく。
「池……入りたい……ぐすん」
ほとんど幼児化しているミィナがそこにいた。
そんなミィナを見て、憐れんだルノアが尋ねた。
「なぁ、ルダル。今どのあたりなんだ」
ルダルは先頭を歩いていて後ろを振り向くことなく言った。
「気づかなかったか? 先ほど精霊の結界を通り抜けたぞ」
「「「へっ!?」」」
三人娘がキョトンとして思わず歩みを止めた。
「精霊の結界って、この間、ルダルさんがお話ししていたエルシアの森とドルムの里を覆うように張ってある結界のことですが?」
ミィナが聞き返した。
「あぁ、そうだ」
ルダルは笑顔でミィナの方を振り向いた。
三人の脳裏の回想――
5人はいつものように焚火を囲み、夕食を食べていた。
そして、ミィナが切り出した。
「あのぉ、ルダルさん。エルシアの森とドルムの里ってどんなとこなんですか?」
「そうそう。オレも気になってた」
「強いやつ、いるのか?」
ルノアとエメルダも興味津々であった。
「私も、長く滞在したことがないから詳しいことはわからないが、エルフとドワーフが共存しているエリアだ。エルフはエルシアの森、ドワーフはドルムの里に住んでいるが、このエリアは隣接していて、いつでも行き来ができるようになっている」
「へぇ、二つの種族が隣接していても問題は起こらなかったんだ」
ルノアがスープをすすりながら言った。
そして、エメルダは肉をくわえると、
「普通は、争いとか、上下関係ができそうなもんだがな」
「昔、スライム族を従えてたようにか?」
とルノアがニヤニヤしながら言った。
エメルダは
「はいはい。俺たちが悪うござんした」
とばつが悪そうに答えた。
ミィナがクスっと笑った。
「エルフとドワーフは、お互いを助け合っているんだ。ドワーフからは精巧な弓矢や武器を作ってエルフに提供し、エルフはドルムの里まで森の精霊の結界を張って擁護している」
「精霊の結界? ゼルヴァス結界ではなくて?」
「あぁ、ゼルヴァス様の結界とは別にもう一つ張っているんだ。だから魔素が外に流れなくて、他のエリアよりは豊かな場所さ」
「へぇ、楽しみだな」
「ただな……問題がある。エルフは異世界人を嫌っている。ドワーフ族は全く関心がないがな」
と言って、アマトの方を見るルダル。
「精霊の結界をアマト様が簡単に通れるかだ。エルフたちが結界に何か仕掛けをしているかもしれない」
心配そうにアマトを見るミィナ。
一方、ルノアとエメルダは
「なーに、アマト様ならそんな結界どってことないでしょ!一発で吹っ飛ばせるよ」
「そうさ。跡形もなくな!」
発想が、なんとも物騒な二人であった。
ミィナは、そんな二人にあきれ返った様子だった。
「まぁ、私もアマト様なら何とでもなると思うが……さすがに壊すのはダメだ!」
と言って、物騒な二人を睨みつけた。
ルノアとエメルダも、さすがに言いすぎたと思い、アマトをチラ見して縮こまった。
回想終わり――
「あれ?アマト様。すんなり通れたな!」
エメルダが驚いて言った。
「そんなの。アマト様なら当り前さ!それより、もうそろそろ着くってことだろ?」
「そうだな!この虫地獄からもおさらばだ!」
ルノアとエメルダが意気揚々となった。
しかし、最も喜んだのはミィナであった。
「皆さん!急いで行きますよ!」
いつになく鼻息を荒くして、いつの間にかルダルを追い抜き先頭に立つミィナの姿があった。
その姿に、皆、思わず笑うのであった。
一行がしばらく歩いていくと、先頭のミィナが振り向いて言った。
「あそこから緑色のオーラの柱が見えるのですが……」
「そうだな。色はわからないが……な。オーラは出ている」
ルダルも、ミィナにはやはり色が見えているのか、と感心しながら、同意する。
「でも、なんか弱々しい感じがして……あまり危険じゃなさそうなんです」
と言って、オーラの方へ走り出した。
そして、ミィナがオーラの柱付近に近づくと、
「大変!」
と大声を出した。
「どうした!」
ルノアがすかさずミィナのもとへ飛んでいく。
そしてルノアがミィナの目の前にいるものを見ると、そこには呼吸が乱れ今にも死にそうな小動物が横たわっていた。
「なんだ。動物じゃないか………いや、魔物かも?」
とルノアがあきれたように言うと、ミィナが、キッとルノアを睨みつけて言った。
「こんな小さな子が苦しんでいるじゃない!助けないと」
次の瞬間、ミィナがスライムに変身すると、
「軽癒」
とささやいてスキルを発動した。
「お、おい。ミィナ。危険な奴かもしれないぞ?」
とルノアが問いかけるも、
「大丈夫。この子は悪い子じゃない」
と確信した様子でミィナがささやくように答えた。
その言葉に唾をのむルノア。
そうしていくうちに、その小動物の呼吸が落ち着き、容態も穏やかになった。
そして、目が覚めると周りを見渡した。
「よかった。気が付いて」
ミィナが人間の姿に戻る。
小動物は、つぶらな瞳でミィナを見て
「ルクピー?」
と小さく声を発して首を傾げた。
しかし、何かを思い出したかのように
「ルクピー!」
と元気な声を発すると、ミィナに飛びつき、頭をミィナにこすりつけた。
「まぁ、かわいい!」
ミィナも、この動物を優しく抱いてなで始めた。
そこへアマトたちが合流した。
「おっ。うまそうだな!」
とエメルダが喜んで叫んだ。
その声に、ミィナが鬼の形相でエメルダを睨む。
「じょ、冗談です……」
思わず萎縮するエメルダ。
「なかなか、かわいい子だな」
ルダルが笑顔で言うと、
「あぁ、確かにかわいいな」
とアマトが同意した。
「「「えっ!?」」」
その言葉に場が一瞬静まり返った。まるで時が止まったかのように・・・。
その直後、アマトの意外な反応に
「し、新鮮!」
と言って、久々にエメルダが鼻血の弧を描きながら卒倒した。
「……なんでぶっ倒れるかなぁ」
ルノアがあきれ気味に言った。
そんな中――
その小動物はアマトの声に反応するかのように、つぶらな瞳を大きく見開きながら、じっとアマトを見つめだした。
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