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ヴィストク攻防戦
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さて、レヴィーネ秘書と存分に語り明かしながら夜を過ごした翌日。なんやかんや、グッスリと俺の執務室で眠ってしまったレヴィーネと同じテントでグッスリと就寝しながら、彼女の声で目を覚ました。
まぁ、余り寝付きが良くなれなかったよなぁと思いながら、俺は眼前にそびえる、ボロボロになった要塞を眺めながら…熱を通してある程度柔らかくなった黒パンにスープを浸したモノを食べていた。
下士官、上級士官、それら問わず兵卒たちと同じ食事をとることが我が旅団のルールであるからだ。他の兵卒、下級士官たちも眠りは浅かったのか、少々けだるげな感じがする。
「ふむ、蜂起軍の様子はどうだ?」
「は、子爵閣下。畏れながら申し上げますと、未だに降伏する様子は見せません。野戦砲などを要塞内部に隠し、中に我らを引き込んで徹底抗戦するつもりを隠しておりません」
「なら一昼夜の砲撃が二昼夜になるだけだ。徹底して砲撃を加え続けたまえ。合同共和国の亡霊の道連れに我らが付き合う道理なしだ」
「ハッ、承知いたしました!」
敬礼し、整然と歩き去っていく砲兵士官。これまでの下級士官よりも遥かに将校としての教育を受けてきたと感じられる。
流石は兵学校出のエリートだ。そんな者にこの旅団の砲兵士官を任せているのは少々申し訳なく感じるわけだが。
「しかし…何とも盛大な砲声ですね」
要塞砲は、元来固定して放つための砲だ。滑車の原理を使って運ばせてきたが、元来は敵との国境近く、大事な守りの場所に配備するためのモノである。その分、その火力は通常の野戦砲よりも桁が違う。
「物足りないがね。本当なら100門の砲列を並べて乱れ撃つのが砲兵の理想ではあるのだが…」
「昨日も仰っていましたが、そのようなものは互いに数万の兵を並べる大決戦のみですよ」
苦笑いするレヴィーネを前に、軽く溜息を吐きながら轟く砲声を前に顔をしかめていた。要塞砲を起点に、敵が要塞に大砲を並べることがなくなったために。野戦砲たちも前に進み、兵士たちは砲を守るために距離を詰めていく。
全魔法使いたちが、進んでいく砲列の前、守るべき歩兵と我が身のために魔法を唱え、穴を作り、掘った土で自らの下半身を守る塹壕を形作っていく。
陣地設営をしながらの前進。俺が目指す、最も死傷者が少ない。俺の理想的な戦争を遂行するための兵隊たち。
「砲兵は戦場の女神だ。彼女の喇叭が吹き鳴らされる度に敵の命が消えていくのだからな」
「最悪すぎますよ、神を冒涜しないでください」
「戦場ジョークさ」
砲兵を上手く使って戦うことは指揮官の責務であるが。かといって、今の砲兵は女神と言えるような代物ではなく。遥か遠くから攻城兵器として機能する程度のモノでしかなく。
数十の兵士を仕留められる女神では断じてない。
だが、その音が。その轟きこそが。悪魔のような天使が吹き鳴らす傍迷惑な喇叭の証明だ。
「さぁて、お出ましだ」
破壊された要塞の壁からワラワラと湧いてくる蜂起軍を名乗る野盗の群れを前に笑う。
「就寝中の部隊を招集しろ、騎兵部隊を臨戦態勢に移行せよ。さぁ、楽しい実弾演習の時間だ…言っておくが、同数の敵にウチの部隊が負けると思ってんのか?」
圧倒的な優勢の中、数多の仕掛けを凝らしている中で、負けることなんてありえないと。
その仕掛けは、まさに目の前で花開く……
「クソ、ふざけんなよクソ…がぁッ!?」
合同共和国の残骸、復古戦線を名乗り、自らをポラーブ兵と称するテロリストたちは、目の前で行われている銃撃戦に絶賛敗北していた。
そもそも、いつ攻めてくるか分からずに一昼夜起きてばかりの兵士たちが多い中、士気も疲弊している。それに、大半がポラーブの農民を糾合し、形ばかりに武器を持たせた農民兵と言っても良い…ゲリラという都合、更には圧政からの逃避的な意味合いで、つまりはヤケッパチで参加した農民たちも多く。当時では農民兵が増えるしかなくなっていたのだ。
今の《ライヒ民族に負けた結果の分割された現状》と、合同共和国という《輝かしき栄光の時代》への渇望。
それが、これらのカルトを無数に生み出す現状を作ってしまっていた。そこにタラリとポラーブ立憲王国以外での弾圧具合をブレンドしてやれば、あっという間に武装勢力は増えていく。
彼ら復古戦線は、これを《復興のための戦争》と捉えているが…悲しいことに、ポラーブ立憲王国と、それを操るヴァロイセン王国からしてみれば、これは賊徒鎮圧…もっと分かりやすく言えば、武装勢力の弾圧でしかない。
それに、この復古戦線が勃興したばかりということもあって部隊の半分は訓練もなっていない農民兵たちであったこと、ヴァロイセン軍は曲がりなりにも国家から予算と武器が与えられている正規軍であること。
曲がりなりにも、練度が足りないと言われている魔法使い旅団では実弾演習が定期的に行われていることもあって、弾を節約しなければいけないポラーブ兵よりも練度は極めて高くなっていたこと。
さらに、こちらは曲がりなりにも部隊の半分は休息を取れていたのに対し、いつ全面攻勢を仕掛けてくるのか分からない…砲撃を加えられ続けている中、警戒し続けなければいけないことで常に精神を摩耗していたこと。
更に、ヴァロイセンの魔法使い旅団は常に塹壕によって下半身を守られており、陣地戦になっている一方、盗賊に成り下がった連中は全身をさらけ出していること。
「撃て撃て!いいか、100になるまで近接戦に挑むんじゃあないぞ!」
「ターネンベルクに比べりゃ連中は足も遅いし怯えて足も遅い!」
「隊列が乱れてる練度が低い連中に、足並み揃えて戦える俺たちが負ける道理はない!」
さらに、ターネンベルクという近世の中では濃密で、地獄の戦いを繰り広げられたことで覚悟が身に付いた兵卒たちが、新兵たちを鼓舞して射撃戦を優位に進めることにもつながっていた。
敵の隊列を乱すために大砲が轟き、浮足立つ中でも定期的に銃撃が行われ、バタバタと鴨撃ちのようにポラーブ兵たちは倒れていく。
「ハッ!ターネンベルクの時と比べりゃ、こんなの楽勝だぞ!?」
曲がりなりにも緊張していた…そりゃ何度も命の危機が迫ってくる実戦を乗り越えてきたのだから当然だ…小隊長は、あまりにも呆気ないポラーブの連中を嘲笑っていた。
足は遅い、騎兵はこない、覚悟は決まっていない。なのに、こっちは下半身を隠して撃ちまくれる上に大砲の支援があると来た!
中隊長から支給された、ユンガー・ライフル…旅団長閣下は相も変わらずミニエーとお呼びになる…ソレを構え、弾薬を詰めるとそれを放ち、ポラーブ兵の心臓を見事に撃ち抜く。
「流石です隊長!」
「これくらい大したことねぇ…いいか、焦らずゆっくり撃ちまくれよぉ!敵を殺した数が俺たちの給料だ!」
「ハハッ、違いないですな!」
そりゃ、互いに射撃戦になっている現状だ。ウチの陣地でも撃ち抜かれて重傷を負ったり、倒れてしまう兵士たちは出てくるが。それらはすぐに同胞たちによって簡易的な治療が行われるし、そのスペースも穴倉の中に用意されている。
こっちが20人殺してる中で1人やられるか、くらいだ。それくらいの圧倒的に楽な戦場、軽口を叩いて気楽にいけるのも当然だった。
いやだってよぉ、前の戦いみたいに穴倉の中で銃剣ひっつかんで敵の喉とか心臓に銃剣突き刺せなんて滅茶苦茶を言われるかと思ってヒヤヒヤしてたんだぜ?
そうやって撃ちまくっていると、敵がクルリと背を向けて逃げ出す。
それに従って突撃喇叭が吹き鳴らされ、突撃太鼓が叩きならされる音が聞こえてくる。
「野郎ども、突撃だ!殺せた数だけボーナスと手柄のチャンスだぞ!」
俺の怒鳴り声に従って突撃していく新兵たちを見ながら、俺も突撃体制に移行する。
銃剣を目の前に構え、背中を見せて逃げようとしている臆病者を一突き!更に、銃床で殴りつけて倒れた相手の心臓に銃剣を突き刺し、銃剣が使い物にならなくなった。
だったら、旅団長をリスペクトして、数ヶ月分の給料つぎ込んで自費で買ったサーベル。腰から素早く抜剣して心臓を貫き、敵の腕を斬り、滅茶苦茶に敵を殺していく。
「凄いですよ、小隊長!」
……気づけば、いつの間にか終わっていたらしい。撤収指示が俺たちよりも偉い中隊長や大隊長から発せられ、代わりと言わんばかりに槍を構えたポラーブ人の騎兵隊が突撃していく。
……奴らは、同じ軍隊の同胞、同じ言葉を話す連中を殺すことについて何も思わないのかねぇ…そう思いながら、元ポラーブ騎兵に頑張れよ!と声をかけ、連中を送り出す。
《~~~~》
魔法を唱えて、空気の中に漂う空気を集めると、俺は頭上に小さな水球が生まれる。血と油に濡れた全身に水を浴びて、戦が終わったことに何とも言えない高揚したような、終わったことに納得いかないような…それでもホッとしたような。
クソ、上手く言葉にできねぇな。まぁ、んな色々な感情が混ざった状況で、部下たちを労って報告のために中隊長の下に向かった。
まぁ、余り寝付きが良くなれなかったよなぁと思いながら、俺は眼前にそびえる、ボロボロになった要塞を眺めながら…熱を通してある程度柔らかくなった黒パンにスープを浸したモノを食べていた。
下士官、上級士官、それら問わず兵卒たちと同じ食事をとることが我が旅団のルールであるからだ。他の兵卒、下級士官たちも眠りは浅かったのか、少々けだるげな感じがする。
「ふむ、蜂起軍の様子はどうだ?」
「は、子爵閣下。畏れながら申し上げますと、未だに降伏する様子は見せません。野戦砲などを要塞内部に隠し、中に我らを引き込んで徹底抗戦するつもりを隠しておりません」
「なら一昼夜の砲撃が二昼夜になるだけだ。徹底して砲撃を加え続けたまえ。合同共和国の亡霊の道連れに我らが付き合う道理なしだ」
「ハッ、承知いたしました!」
敬礼し、整然と歩き去っていく砲兵士官。これまでの下級士官よりも遥かに将校としての教育を受けてきたと感じられる。
流石は兵学校出のエリートだ。そんな者にこの旅団の砲兵士官を任せているのは少々申し訳なく感じるわけだが。
「しかし…何とも盛大な砲声ですね」
要塞砲は、元来固定して放つための砲だ。滑車の原理を使って運ばせてきたが、元来は敵との国境近く、大事な守りの場所に配備するためのモノである。その分、その火力は通常の野戦砲よりも桁が違う。
「物足りないがね。本当なら100門の砲列を並べて乱れ撃つのが砲兵の理想ではあるのだが…」
「昨日も仰っていましたが、そのようなものは互いに数万の兵を並べる大決戦のみですよ」
苦笑いするレヴィーネを前に、軽く溜息を吐きながら轟く砲声を前に顔をしかめていた。要塞砲を起点に、敵が要塞に大砲を並べることがなくなったために。野戦砲たちも前に進み、兵士たちは砲を守るために距離を詰めていく。
全魔法使いたちが、進んでいく砲列の前、守るべき歩兵と我が身のために魔法を唱え、穴を作り、掘った土で自らの下半身を守る塹壕を形作っていく。
陣地設営をしながらの前進。俺が目指す、最も死傷者が少ない。俺の理想的な戦争を遂行するための兵隊たち。
「砲兵は戦場の女神だ。彼女の喇叭が吹き鳴らされる度に敵の命が消えていくのだからな」
「最悪すぎますよ、神を冒涜しないでください」
「戦場ジョークさ」
砲兵を上手く使って戦うことは指揮官の責務であるが。かといって、今の砲兵は女神と言えるような代物ではなく。遥か遠くから攻城兵器として機能する程度のモノでしかなく。
数十の兵士を仕留められる女神では断じてない。
だが、その音が。その轟きこそが。悪魔のような天使が吹き鳴らす傍迷惑な喇叭の証明だ。
「さぁて、お出ましだ」
破壊された要塞の壁からワラワラと湧いてくる蜂起軍を名乗る野盗の群れを前に笑う。
「就寝中の部隊を招集しろ、騎兵部隊を臨戦態勢に移行せよ。さぁ、楽しい実弾演習の時間だ…言っておくが、同数の敵にウチの部隊が負けると思ってんのか?」
圧倒的な優勢の中、数多の仕掛けを凝らしている中で、負けることなんてありえないと。
その仕掛けは、まさに目の前で花開く……
「クソ、ふざけんなよクソ…がぁッ!?」
合同共和国の残骸、復古戦線を名乗り、自らをポラーブ兵と称するテロリストたちは、目の前で行われている銃撃戦に絶賛敗北していた。
そもそも、いつ攻めてくるか分からずに一昼夜起きてばかりの兵士たちが多い中、士気も疲弊している。それに、大半がポラーブの農民を糾合し、形ばかりに武器を持たせた農民兵と言っても良い…ゲリラという都合、更には圧政からの逃避的な意味合いで、つまりはヤケッパチで参加した農民たちも多く。当時では農民兵が増えるしかなくなっていたのだ。
今の《ライヒ民族に負けた結果の分割された現状》と、合同共和国という《輝かしき栄光の時代》への渇望。
それが、これらのカルトを無数に生み出す現状を作ってしまっていた。そこにタラリとポラーブ立憲王国以外での弾圧具合をブレンドしてやれば、あっという間に武装勢力は増えていく。
彼ら復古戦線は、これを《復興のための戦争》と捉えているが…悲しいことに、ポラーブ立憲王国と、それを操るヴァロイセン王国からしてみれば、これは賊徒鎮圧…もっと分かりやすく言えば、武装勢力の弾圧でしかない。
それに、この復古戦線が勃興したばかりということもあって部隊の半分は訓練もなっていない農民兵たちであったこと、ヴァロイセン軍は曲がりなりにも国家から予算と武器が与えられている正規軍であること。
曲がりなりにも、練度が足りないと言われている魔法使い旅団では実弾演習が定期的に行われていることもあって、弾を節約しなければいけないポラーブ兵よりも練度は極めて高くなっていたこと。
さらに、こちらは曲がりなりにも部隊の半分は休息を取れていたのに対し、いつ全面攻勢を仕掛けてくるのか分からない…砲撃を加えられ続けている中、警戒し続けなければいけないことで常に精神を摩耗していたこと。
更に、ヴァロイセンの魔法使い旅団は常に塹壕によって下半身を守られており、陣地戦になっている一方、盗賊に成り下がった連中は全身をさらけ出していること。
「撃て撃て!いいか、100になるまで近接戦に挑むんじゃあないぞ!」
「ターネンベルクに比べりゃ連中は足も遅いし怯えて足も遅い!」
「隊列が乱れてる練度が低い連中に、足並み揃えて戦える俺たちが負ける道理はない!」
さらに、ターネンベルクという近世の中では濃密で、地獄の戦いを繰り広げられたことで覚悟が身に付いた兵卒たちが、新兵たちを鼓舞して射撃戦を優位に進めることにもつながっていた。
敵の隊列を乱すために大砲が轟き、浮足立つ中でも定期的に銃撃が行われ、バタバタと鴨撃ちのようにポラーブ兵たちは倒れていく。
「ハッ!ターネンベルクの時と比べりゃ、こんなの楽勝だぞ!?」
曲がりなりにも緊張していた…そりゃ何度も命の危機が迫ってくる実戦を乗り越えてきたのだから当然だ…小隊長は、あまりにも呆気ないポラーブの連中を嘲笑っていた。
足は遅い、騎兵はこない、覚悟は決まっていない。なのに、こっちは下半身を隠して撃ちまくれる上に大砲の支援があると来た!
中隊長から支給された、ユンガー・ライフル…旅団長閣下は相も変わらずミニエーとお呼びになる…ソレを構え、弾薬を詰めるとそれを放ち、ポラーブ兵の心臓を見事に撃ち抜く。
「流石です隊長!」
「これくらい大したことねぇ…いいか、焦らずゆっくり撃ちまくれよぉ!敵を殺した数が俺たちの給料だ!」
「ハハッ、違いないですな!」
そりゃ、互いに射撃戦になっている現状だ。ウチの陣地でも撃ち抜かれて重傷を負ったり、倒れてしまう兵士たちは出てくるが。それらはすぐに同胞たちによって簡易的な治療が行われるし、そのスペースも穴倉の中に用意されている。
こっちが20人殺してる中で1人やられるか、くらいだ。それくらいの圧倒的に楽な戦場、軽口を叩いて気楽にいけるのも当然だった。
いやだってよぉ、前の戦いみたいに穴倉の中で銃剣ひっつかんで敵の喉とか心臓に銃剣突き刺せなんて滅茶苦茶を言われるかと思ってヒヤヒヤしてたんだぜ?
そうやって撃ちまくっていると、敵がクルリと背を向けて逃げ出す。
それに従って突撃喇叭が吹き鳴らされ、突撃太鼓が叩きならされる音が聞こえてくる。
「野郎ども、突撃だ!殺せた数だけボーナスと手柄のチャンスだぞ!」
俺の怒鳴り声に従って突撃していく新兵たちを見ながら、俺も突撃体制に移行する。
銃剣を目の前に構え、背中を見せて逃げようとしている臆病者を一突き!更に、銃床で殴りつけて倒れた相手の心臓に銃剣を突き刺し、銃剣が使い物にならなくなった。
だったら、旅団長をリスペクトして、数ヶ月分の給料つぎ込んで自費で買ったサーベル。腰から素早く抜剣して心臓を貫き、敵の腕を斬り、滅茶苦茶に敵を殺していく。
「凄いですよ、小隊長!」
……気づけば、いつの間にか終わっていたらしい。撤収指示が俺たちよりも偉い中隊長や大隊長から発せられ、代わりと言わんばかりに槍を構えたポラーブ人の騎兵隊が突撃していく。
……奴らは、同じ軍隊の同胞、同じ言葉を話す連中を殺すことについて何も思わないのかねぇ…そう思いながら、元ポラーブ騎兵に頑張れよ!と声をかけ、連中を送り出す。
《~~~~》
魔法を唱えて、空気の中に漂う空気を集めると、俺は頭上に小さな水球が生まれる。血と油に濡れた全身に水を浴びて、戦が終わったことに何とも言えない高揚したような、終わったことに納得いかないような…それでもホッとしたような。
クソ、上手く言葉にできねぇな。まぁ、んな色々な感情が混ざった状況で、部下たちを労って報告のために中隊長の下に向かった。
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