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人形列車 人形使い8
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「桜。なんか見えて来た!」
ジェットコースターは更にスピードを上げ、遠くに巨大な門が見えてきました。
扉は私達を歓迎するかのようにゆっくりと開きだし、完全に開ききった瞬間、ジェットコースターが門を通過しました。
門をくぐったら、目の前には真っ暗な暗闇だけ。
10秒くらい暗闇でジェットコースターの振動する音だけ聞いていたら、突然ボウと火の玉が浮かび上がってきました。
「ふふ。どうやらここが、ボスステージって感じね」
10個くらい浮かんだ火の玉は円陣を取って周りだし、円陣の中に魔法陣が現れると。
「な、なんか来る―――――きゃっ!?」
ぐわんとジェットコースターか激しく振動した後に、目の前に王冠を被った巨大なオバケが出てきました。
「わっ!? おっきい」
「でっかいなら、そのぶん当てやすいじゃん」
さっそく忍さんが先制攻撃を繰り出します。
ボスキャラなだけあってそれなりに素早く動き回ってますが、忍さんの言う通り迫力を出す為に体が大きいから当てるのは簡単そうです。
光線がボスに当たりそうになった瞬間。
ボスの体がシュワっと霧のようになって、光線はボスに当たらずに後ろの壁に弾かれて消えてしまいました。
「ちょっと、当たりなさいよ!」
連続ヒットが途切れた忍さんはブチギレモードに入っちゃいました。
けど、さすがに倒せない様な調整はしてないと思うので、どこか攻撃が当たる場所はあるはず。
目立っているのはボスが被ってる王冠くらいでしょうか?
「ぼーっとしてていいの? ボスから攻撃が来ちゃうわよ?」
「えっ!?」
攻撃が当たりそうな場所を探していると、マリアさんがボスが攻撃モーションに入った事を知らせてきました。
「げ、迎撃準備ぃ~!」
「お~!」
ボスが放つ火の玉を光線で撃つと、カンと音がなって方向がずれて私達が乗っているジェットコースターの真横を素通りして行きました。
ボスが攻撃する瞬間。
ちょっとだけ隙きがあったので試しに王冠を撃ってみましたが、王冠も光線が当たる瞬間に霧のようになって当たりませんでした。
「えっ!? ここじゃない!?」
おかしいです。
他に攻撃が当たりそうな場所なんて無いのに。
「桜どうすんの。攻撃が当たらないじゃない!」
「あら? どうやら出口が見えて来たようね」
はるか遠くに光に包まれた場所が見えました。
たぶんあの光がこのアトラクションのゴールで、あそこに飛び込んだらゲーム終了。
なんとかしてあそこに着くまでにボスをやっつけないと!
けど、どうすれば――――。
「え、え~い!」
自衛で精一杯のリニスが撃った光線がボスの攻撃の1つを弾き、それが偶然ボスの王冠に当たると。
「ぐぎゃあああああ!」
とボスはダメージが入ったリアクションを取ったのでした。
「あそこです! ボスの攻撃を弾いて王冠に当てたら倒せます!!!!」
「なるほど。そういう事ね」
「ふっふ~。弱点が解ったらもう怖いものなんてな~い」
あとは時間との勝負です!
私達は全員でボスに攻撃を与え続け。
「これが最後っ!」
私がゴールギリギリで放った攻撃で何とかボスを撃破する事が出来、私達全員にボス撃破ボーナスが均等に入りました。
「って。私が倒したのに!?」
「いや。むしろ一番ダメージを与えたのはあたしなんだんだから、あたしに一番ポイントよこしなさいよ!」
「ま、マリアはポイントなんてどうでもいいんだけど」
「…………そう言いつつ、なかなかのハイスコアな気が」
「いえ~い。しょうりぃ~」
ゴールに到着した私達はジェットコースターが完全に止まったのを確認してから、スタッフの人に安全装置を解除され乗り物から降りました。
「ふぅ。超エキサイティングでした」
「皆様お疲れ様でした。3番のお客様は規定ポイントをクリアされたので、景品のプレゼントがあります」
「あ、あたしか」
どうやら高得点を取った忍さんだけプレゼントを貰えるみたいです。
私も欲しかったですが、こればっかりは仕方ないですね。
まあ頼み込んだら「し、仕方ないわね! そんなに欲しいなら今回だけ特別にあげてもいいわよ!」とか言いながら貰えそうな気もしますが。
「では、私達は先に降りてるので下で落ち合いましょう」
「ん、オッケー」
いったん忍さんと別れた私達はアトラクションの出口の階段を降りる事にしました。
「わっと!? ちょっと歩きにくいかも」
「だったらマリアの手につかまる?」
「ううん。大丈夫」
少し階段の足幅が大きめなので、体の小さなリニスは降りるのがちょっぴり大変そう。
苦戦しながらも何とか一段づつ降りていき、やっと一番下が見えてきました。
「あ~。やっとついたぁ~」
階段の終わりが見えたリニスは「ふぅ」と呼吸を吐いて安堵の表情を浮かべています。
けど、気を緩めすぎたのか。
「きゃっ!?」
あと残り3段くらいの場所の階段から足を踏み外し、転んでしまいました。
「だ、大丈夫ですか!?」
倒れているリニスに駆け寄ると、スカートが少しまくれてしまい人形特有の球体関節があらわになってしまっています。
「あっ!?」
他のお客さんに見られないように急いでスカートを正したのですが――――。
「みぃ~ちゃったぁ~」
階段の上にいるマリアさんが少しだけ悪い表情を浮かべた気がしましたが、すぐに普段のおすまし顔に戻りました。
「なるほど。だから見当たらなかったんだぁ」
コツン。
「もうっ。桜がもうちょっと上手く隠してたらマリアもお休みを楽しめたのに」
コツン。
「けど、こうなったらマリアも言いつけを守らないといけなくなっちゃった」
と、マリアさんはゆっくりと階段を降りて来ます。
どうしようかとパニックになっている私にマリアさんは何かを差し出して来ました。
「クスッ。どうしたの、桜? 飲み物でも飲んで落ち着いたら?」
状況の整理が出来ないまま、私はマリアさんに言われる通りにジュースの入った缶を貰いました。
キンキンに冷えている赤い色の缶ジュース。
そして、プルタブを開けようとした瞬間。
「あれ?」
なんとも言えない違和感に気がついて手を止めました。
「あら? 飲まないの?」
「いえ。ちょっと…………」
少し落ち着かないと。
なんで私はジュースを飲もうとしたんだっけ?
…………それはマリアさんに渡されたから。
ジュースが冷えているのは特に問題はありません。
そういう風になっているから。
そもそもVR越しに見えるバーチャルなジュースなら入ってすぐに忍さんに渡されたので、あるのは知っています。
というかバーチャルのジュースを飲む必要は全くありま―――――いえ、違和感はそんな所じゃなくて。
まるで本物の様な缶ジュース。
持っただけで、中身が沢山入ってるのが解るくらいの……………。
「あっ!?」
違和感に気がついた私を、マリアさんは嬉しそうな表情で言葉を待っているように見えました。
「なんでこれは重いんですか?」
「なんでって、ジュースだからでしょう?」
「いえ。このエリアは飲み物の持ち込みは禁止ですし、エリア内で買う事も出来ません。なのに何でこんな物があるんですか?」
「……………ふふっ。あはっ。あんまり大騒ぎにするなって言われてるけど、こうなったら仕方ないわよね」
マリアさんは頭に付けているVRエリア用のVRゴーグルを外してから投げ捨て、首からぶら下げているペンダントを掲げました。
「神の力の欠片を我に。エスカレーション」
突如ペンダントが輝きを放ち、私は目を開けていられなくなりました。
そして。光が収まったと思ったら、マリアさんは見たこともないマテリアルデバイスを装着していました。
「桜。その人形兵器はマリアが貰っていくわ」
「えっ!?」
「さあ、ゲームの時間よ」
マリアさんにデバイスを強制接続されて急に勝負を挑まれたので、自分のマテリアルデバイスを装着する時間などありません。
「桜!?」
数秒でデバイス間の無線接続が完了し、私は園内の汎用VRゴーグルを使って対戦する事に。
「くっ!? シャンティ、音声サポート、リンク開始! 超特急で!」
「まかせてっ!!」
何とか園内ゴーグルとシャンティとの緊急通信をリンクした瞬間、マリアさんとのゲーミングバトルが始まりました。
ジェットコースターは更にスピードを上げ、遠くに巨大な門が見えてきました。
扉は私達を歓迎するかのようにゆっくりと開きだし、完全に開ききった瞬間、ジェットコースターが門を通過しました。
門をくぐったら、目の前には真っ暗な暗闇だけ。
10秒くらい暗闇でジェットコースターの振動する音だけ聞いていたら、突然ボウと火の玉が浮かび上がってきました。
「ふふ。どうやらここが、ボスステージって感じね」
10個くらい浮かんだ火の玉は円陣を取って周りだし、円陣の中に魔法陣が現れると。
「な、なんか来る―――――きゃっ!?」
ぐわんとジェットコースターか激しく振動した後に、目の前に王冠を被った巨大なオバケが出てきました。
「わっ!? おっきい」
「でっかいなら、そのぶん当てやすいじゃん」
さっそく忍さんが先制攻撃を繰り出します。
ボスキャラなだけあってそれなりに素早く動き回ってますが、忍さんの言う通り迫力を出す為に体が大きいから当てるのは簡単そうです。
光線がボスに当たりそうになった瞬間。
ボスの体がシュワっと霧のようになって、光線はボスに当たらずに後ろの壁に弾かれて消えてしまいました。
「ちょっと、当たりなさいよ!」
連続ヒットが途切れた忍さんはブチギレモードに入っちゃいました。
けど、さすがに倒せない様な調整はしてないと思うので、どこか攻撃が当たる場所はあるはず。
目立っているのはボスが被ってる王冠くらいでしょうか?
「ぼーっとしてていいの? ボスから攻撃が来ちゃうわよ?」
「えっ!?」
攻撃が当たりそうな場所を探していると、マリアさんがボスが攻撃モーションに入った事を知らせてきました。
「げ、迎撃準備ぃ~!」
「お~!」
ボスが放つ火の玉を光線で撃つと、カンと音がなって方向がずれて私達が乗っているジェットコースターの真横を素通りして行きました。
ボスが攻撃する瞬間。
ちょっとだけ隙きがあったので試しに王冠を撃ってみましたが、王冠も光線が当たる瞬間に霧のようになって当たりませんでした。
「えっ!? ここじゃない!?」
おかしいです。
他に攻撃が当たりそうな場所なんて無いのに。
「桜どうすんの。攻撃が当たらないじゃない!」
「あら? どうやら出口が見えて来たようね」
はるか遠くに光に包まれた場所が見えました。
たぶんあの光がこのアトラクションのゴールで、あそこに飛び込んだらゲーム終了。
なんとかしてあそこに着くまでにボスをやっつけないと!
けど、どうすれば――――。
「え、え~い!」
自衛で精一杯のリニスが撃った光線がボスの攻撃の1つを弾き、それが偶然ボスの王冠に当たると。
「ぐぎゃあああああ!」
とボスはダメージが入ったリアクションを取ったのでした。
「あそこです! ボスの攻撃を弾いて王冠に当てたら倒せます!!!!」
「なるほど。そういう事ね」
「ふっふ~。弱点が解ったらもう怖いものなんてな~い」
あとは時間との勝負です!
私達は全員でボスに攻撃を与え続け。
「これが最後っ!」
私がゴールギリギリで放った攻撃で何とかボスを撃破する事が出来、私達全員にボス撃破ボーナスが均等に入りました。
「って。私が倒したのに!?」
「いや。むしろ一番ダメージを与えたのはあたしなんだんだから、あたしに一番ポイントよこしなさいよ!」
「ま、マリアはポイントなんてどうでもいいんだけど」
「…………そう言いつつ、なかなかのハイスコアな気が」
「いえ~い。しょうりぃ~」
ゴールに到着した私達はジェットコースターが完全に止まったのを確認してから、スタッフの人に安全装置を解除され乗り物から降りました。
「ふぅ。超エキサイティングでした」
「皆様お疲れ様でした。3番のお客様は規定ポイントをクリアされたので、景品のプレゼントがあります」
「あ、あたしか」
どうやら高得点を取った忍さんだけプレゼントを貰えるみたいです。
私も欲しかったですが、こればっかりは仕方ないですね。
まあ頼み込んだら「し、仕方ないわね! そんなに欲しいなら今回だけ特別にあげてもいいわよ!」とか言いながら貰えそうな気もしますが。
「では、私達は先に降りてるので下で落ち合いましょう」
「ん、オッケー」
いったん忍さんと別れた私達はアトラクションの出口の階段を降りる事にしました。
「わっと!? ちょっと歩きにくいかも」
「だったらマリアの手につかまる?」
「ううん。大丈夫」
少し階段の足幅が大きめなので、体の小さなリニスは降りるのがちょっぴり大変そう。
苦戦しながらも何とか一段づつ降りていき、やっと一番下が見えてきました。
「あ~。やっとついたぁ~」
階段の終わりが見えたリニスは「ふぅ」と呼吸を吐いて安堵の表情を浮かべています。
けど、気を緩めすぎたのか。
「きゃっ!?」
あと残り3段くらいの場所の階段から足を踏み外し、転んでしまいました。
「だ、大丈夫ですか!?」
倒れているリニスに駆け寄ると、スカートが少しまくれてしまい人形特有の球体関節があらわになってしまっています。
「あっ!?」
他のお客さんに見られないように急いでスカートを正したのですが――――。
「みぃ~ちゃったぁ~」
階段の上にいるマリアさんが少しだけ悪い表情を浮かべた気がしましたが、すぐに普段のおすまし顔に戻りました。
「なるほど。だから見当たらなかったんだぁ」
コツン。
「もうっ。桜がもうちょっと上手く隠してたらマリアもお休みを楽しめたのに」
コツン。
「けど、こうなったらマリアも言いつけを守らないといけなくなっちゃった」
と、マリアさんはゆっくりと階段を降りて来ます。
どうしようかとパニックになっている私にマリアさんは何かを差し出して来ました。
「クスッ。どうしたの、桜? 飲み物でも飲んで落ち着いたら?」
状況の整理が出来ないまま、私はマリアさんに言われる通りにジュースの入った缶を貰いました。
キンキンに冷えている赤い色の缶ジュース。
そして、プルタブを開けようとした瞬間。
「あれ?」
なんとも言えない違和感に気がついて手を止めました。
「あら? 飲まないの?」
「いえ。ちょっと…………」
少し落ち着かないと。
なんで私はジュースを飲もうとしたんだっけ?
…………それはマリアさんに渡されたから。
ジュースが冷えているのは特に問題はありません。
そういう風になっているから。
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というかバーチャルのジュースを飲む必要は全くありま―――――いえ、違和感はそんな所じゃなくて。
まるで本物の様な缶ジュース。
持っただけで、中身が沢山入ってるのが解るくらいの……………。
「あっ!?」
違和感に気がついた私を、マリアさんは嬉しそうな表情で言葉を待っているように見えました。
「なんでこれは重いんですか?」
「なんでって、ジュースだからでしょう?」
「いえ。このエリアは飲み物の持ち込みは禁止ですし、エリア内で買う事も出来ません。なのに何でこんな物があるんですか?」
「……………ふふっ。あはっ。あんまり大騒ぎにするなって言われてるけど、こうなったら仕方ないわよね」
マリアさんは頭に付けているVRエリア用のVRゴーグルを外してから投げ捨て、首からぶら下げているペンダントを掲げました。
「神の力の欠片を我に。エスカレーション」
突如ペンダントが輝きを放ち、私は目を開けていられなくなりました。
そして。光が収まったと思ったら、マリアさんは見たこともないマテリアルデバイスを装着していました。
「桜。その人形兵器はマリアが貰っていくわ」
「えっ!?」
「さあ、ゲームの時間よ」
マリアさんにデバイスを強制接続されて急に勝負を挑まれたので、自分のマテリアルデバイスを装着する時間などありません。
「桜!?」
数秒でデバイス間の無線接続が完了し、私は園内の汎用VRゴーグルを使って対戦する事に。
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