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衣類品店に現れた厄災
#1
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オランディ王国の首都リモワ。
海路と水路が発達したこの街は、街中に何本かの大きな川があります。
海に近い河口付近の広場には市場が広がっていて、新鮮な食材がたくさん並んでおります。
市場から離れ王都の中心部へ向かう途中、川と川の間の通りには大小様々な商店が並んでいます。
この商店の中にシオ様の家具店とカーラ様の衣類品店があります。
暑さが弱まり過ごしやすくなってきたこの季節、今日はよく晴れていて風もない絶好の散策日和です。
今は夕刻、モウカハナの開店まで時間があります。まずは美味しいタルトが食べられる喫茶店のオープンテラスでティータイムです。
この後の予定としては、今度モウカハナでお出ししたい一人鍋用の道具を探してみようかと考えております。
冷めないように鍋のそこに保温の術をこっそり仕込めば、カウンターでもお出しできそうです。
これが出来れば冷めないスープもいけますね。
タルトを食べ終わり、物思いに耽りながら紅茶を飲んでいたらすっかりカップが空になっておりました。
会計をし店を後にしてからは、川沿いの道を運良く鍋が見つかれば良いななどと考えながら歩き始めます。
こんな時間が私はとても好きです。
海の香りがする風が、私の髪を凪いでいきます。
傾きかけた太陽が水面を反射し輝きます。
花屋が近いのか、かすかにバラの香りがします。
……バラ?
最近どこかで話題に上がりました。
嫌な予感がして裏路地に入り、念には念を入れ建物の屋根の上に登ります。
細い裏路地なので、左右の壁を蹴って行けばすぐに屋根の上です。
風のニオイを辿り、先程のバラの香りの元へと屋根伝いに向かいます。
段々とニオイは強くなっていき、対象が見えた時には……ビャンコ様が鼻だけは入念にの言葉を笑えなくなりました。
以前付きまとわれた時は数分の出来事だったため何とかなりましたが、こうして意識してみると相当キツいですね。
ユメノ様は飲食店の入口で何やら口論している模様です。
あの方は何事もなく会話が出来ないのでしょうか……。
こちらに注意が向いていないようなので安心し、一応モウカハナの入口で使用している幻術を私の周囲に施します。
これならこっそり千里眼を発動しても分からないでしょう。
ーーザ…ザザ……
何か強いノイズがかかってハッキリと見ることが出来ません。
過去にこんな事は経験がなく困惑していた、次の瞬間。
首を勢いよく回転させ、ユメノ様の顔がこちらに向き、目が合いました。
かなり驚いたものの、幻術で姿は見えないはずです。
彼女も私の姿形が見えないと分かると、視線を元の飲食店の方へ戻しました。
私は術を解いてそのまま後退し、最初の裏路地へ戻りました。
裏路地を抜け出し、一度パラッツォに戻ることにしました。このまま彼女と遭遇するのも好ましくありません。
鍋以外の本来必要だったものは既に購入していたので、散歩を切り上げたと言うのが正しいかもしれません。
しかし、ノイズ越しに少しだけ見えた姿……。
彼女の異能は、私とビャンコ様が推測した通りかもしれません。
おそらく異能を隠しているせいで術の基礎を教えてくれる人間がいなかったのでしょう。
……もっとも、あの性格では術をの鍛錬が出来るようには見えませんが。
水面を照らす太陽が姿を消し、月が浮かぶ静かな夜。
今宵もバー「モウカハナ」の開店です。
入口の看板を「APERTO」にし、お客様のご来店を待ちます。
最近は涼しくなってきましたし、ジュンマイシュを常温で召し上がるお客様も増えてきそうです。
今日は市場で塩味の強いバターと温野菜によく合う野菜をいくつか見繕って参りました。
またそろそろお魚も本当に美味しくなる頃なので、お客様を待つ間にタタキを作って用意しておきましょうか。
調理場に篭もり魚を捌いていると、入口に二名ほどの気配が。
魚に軽い保冷を施し、手を洗います。
調理場を出る少し前に来店を告げるベルが鳴りました。
「はぁっ……キーノスゥゥーウ!」
「いらっしゃいませ、カーラ様。こちらのお席へどうぞ」
いつになく情熱的なご来店です。
「あ、どうも……僕はカーラさんのお隣で良いですか?」
カーラ様の後ろに隠れて、弱気そうな少年がひょっこり現れました。
「大変申し訳ありませんが、当店は成人されてないお客様の」
「違うわ、この子これで成人してるのよ! だーいじょうぶ!」
「そうでしたか、大変失礼いたしました。ではカーラ様のお隣のお席へおかけ下さい」
背筋を伸ばした少年はビャンコ様より背丈はありそうですね。
カーラ様はこういったモラルを守らない方ではないので、顔立ちが幼く見えるだけで成人なさっているのでしょう。
「キーノス! 聞いて! 酷いのよ!」
「お話はお伺いしますが、こちらのタオルをどうぞ」
「もうっ……はぁーでも寒くなってくるとこのあったかさ癒されるわァ~いい匂い」
「恐れ入ります」
隣で控えめにしている少年のようなお客様にもタオルをお渡しします。
「あ、ありがとうございます」
少しはにかみながらタオルを両手で受け取ります。
「当店ではお客様がくつろげる空間をご提供させていたきたいと考えておりますので、気楽に過ごして頂けますと幸いです」
「あっその、すみません! 僕こういうお店初めてで、慣れてなくて」
「大丈夫ですよ、誰でも初めてはあるものですから」
「は、はい!」
タオルを受け取りながら、少年が少し笑顔になりました。
「ご注文をお伺いします」
「ワタシはシャンディガフ」
「僕は……メニューを見ても良いですか?」
「もちろんです、こちらをどうぞ」
メニューをめくりながら、彼を焦らせない為にもカーラ様に話しかけます。
「カーラ様、本日はいかがなさいましたか?」
「そーなのー! 聞いて! 今日ウチに来たのよあの子!」
「あの子というのは……」
「ユメノよ! あの異世界人の!」
どうやら、ユメノ様は本日カーラ様のお店に訪れたようです。
しかしカーラ様のご様子では、ただ来店なさっただけでは済まなかったように見えます。
それより私としてはこの少年のようなお客様を紹介していただきたいのですが、注文を頂くタイミングでお伺いしてみましょう。
海路と水路が発達したこの街は、街中に何本かの大きな川があります。
海に近い河口付近の広場には市場が広がっていて、新鮮な食材がたくさん並んでおります。
市場から離れ王都の中心部へ向かう途中、川と川の間の通りには大小様々な商店が並んでいます。
この商店の中にシオ様の家具店とカーラ様の衣類品店があります。
暑さが弱まり過ごしやすくなってきたこの季節、今日はよく晴れていて風もない絶好の散策日和です。
今は夕刻、モウカハナの開店まで時間があります。まずは美味しいタルトが食べられる喫茶店のオープンテラスでティータイムです。
この後の予定としては、今度モウカハナでお出ししたい一人鍋用の道具を探してみようかと考えております。
冷めないように鍋のそこに保温の術をこっそり仕込めば、カウンターでもお出しできそうです。
これが出来れば冷めないスープもいけますね。
タルトを食べ終わり、物思いに耽りながら紅茶を飲んでいたらすっかりカップが空になっておりました。
会計をし店を後にしてからは、川沿いの道を運良く鍋が見つかれば良いななどと考えながら歩き始めます。
こんな時間が私はとても好きです。
海の香りがする風が、私の髪を凪いでいきます。
傾きかけた太陽が水面を反射し輝きます。
花屋が近いのか、かすかにバラの香りがします。
……バラ?
最近どこかで話題に上がりました。
嫌な予感がして裏路地に入り、念には念を入れ建物の屋根の上に登ります。
細い裏路地なので、左右の壁を蹴って行けばすぐに屋根の上です。
風のニオイを辿り、先程のバラの香りの元へと屋根伝いに向かいます。
段々とニオイは強くなっていき、対象が見えた時には……ビャンコ様が鼻だけは入念にの言葉を笑えなくなりました。
以前付きまとわれた時は数分の出来事だったため何とかなりましたが、こうして意識してみると相当キツいですね。
ユメノ様は飲食店の入口で何やら口論している模様です。
あの方は何事もなく会話が出来ないのでしょうか……。
こちらに注意が向いていないようなので安心し、一応モウカハナの入口で使用している幻術を私の周囲に施します。
これならこっそり千里眼を発動しても分からないでしょう。
ーーザ…ザザ……
何か強いノイズがかかってハッキリと見ることが出来ません。
過去にこんな事は経験がなく困惑していた、次の瞬間。
首を勢いよく回転させ、ユメノ様の顔がこちらに向き、目が合いました。
かなり驚いたものの、幻術で姿は見えないはずです。
彼女も私の姿形が見えないと分かると、視線を元の飲食店の方へ戻しました。
私は術を解いてそのまま後退し、最初の裏路地へ戻りました。
裏路地を抜け出し、一度パラッツォに戻ることにしました。このまま彼女と遭遇するのも好ましくありません。
鍋以外の本来必要だったものは既に購入していたので、散歩を切り上げたと言うのが正しいかもしれません。
しかし、ノイズ越しに少しだけ見えた姿……。
彼女の異能は、私とビャンコ様が推測した通りかもしれません。
おそらく異能を隠しているせいで術の基礎を教えてくれる人間がいなかったのでしょう。
……もっとも、あの性格では術をの鍛錬が出来るようには見えませんが。
水面を照らす太陽が姿を消し、月が浮かぶ静かな夜。
今宵もバー「モウカハナ」の開店です。
入口の看板を「APERTO」にし、お客様のご来店を待ちます。
最近は涼しくなってきましたし、ジュンマイシュを常温で召し上がるお客様も増えてきそうです。
今日は市場で塩味の強いバターと温野菜によく合う野菜をいくつか見繕って参りました。
またそろそろお魚も本当に美味しくなる頃なので、お客様を待つ間にタタキを作って用意しておきましょうか。
調理場に篭もり魚を捌いていると、入口に二名ほどの気配が。
魚に軽い保冷を施し、手を洗います。
調理場を出る少し前に来店を告げるベルが鳴りました。
「はぁっ……キーノスゥゥーウ!」
「いらっしゃいませ、カーラ様。こちらのお席へどうぞ」
いつになく情熱的なご来店です。
「あ、どうも……僕はカーラさんのお隣で良いですか?」
カーラ様の後ろに隠れて、弱気そうな少年がひょっこり現れました。
「大変申し訳ありませんが、当店は成人されてないお客様の」
「違うわ、この子これで成人してるのよ! だーいじょうぶ!」
「そうでしたか、大変失礼いたしました。ではカーラ様のお隣のお席へおかけ下さい」
背筋を伸ばした少年はビャンコ様より背丈はありそうですね。
カーラ様はこういったモラルを守らない方ではないので、顔立ちが幼く見えるだけで成人なさっているのでしょう。
「キーノス! 聞いて! 酷いのよ!」
「お話はお伺いしますが、こちらのタオルをどうぞ」
「もうっ……はぁーでも寒くなってくるとこのあったかさ癒されるわァ~いい匂い」
「恐れ入ります」
隣で控えめにしている少年のようなお客様にもタオルをお渡しします。
「あ、ありがとうございます」
少しはにかみながらタオルを両手で受け取ります。
「当店ではお客様がくつろげる空間をご提供させていたきたいと考えておりますので、気楽に過ごして頂けますと幸いです」
「あっその、すみません! 僕こういうお店初めてで、慣れてなくて」
「大丈夫ですよ、誰でも初めてはあるものですから」
「は、はい!」
タオルを受け取りながら、少年が少し笑顔になりました。
「ご注文をお伺いします」
「ワタシはシャンディガフ」
「僕は……メニューを見ても良いですか?」
「もちろんです、こちらをどうぞ」
メニューをめくりながら、彼を焦らせない為にもカーラ様に話しかけます。
「カーラ様、本日はいかがなさいましたか?」
「そーなのー! 聞いて! 今日ウチに来たのよあの子!」
「あの子というのは……」
「ユメノよ! あの異世界人の!」
どうやら、ユメノ様は本日カーラ様のお店に訪れたようです。
しかしカーラ様のご様子では、ただ来店なさっただけでは済まなかったように見えます。
それより私としてはこの少年のようなお客様を紹介していただきたいのですが、注文を頂くタイミングでお伺いしてみましょう。
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