44 / 185
紅が散る春の渚
#6
しおりを挟む
今日の空は生憎の雨模様。
春が訪れてからは暖かい日々が続いていましたが、降り続ける雨が青空と陽気を王都から隠してしまっています。
私は王都の噴水広場前にいます。
足早に横切る街の人たちを眺めながら、私は人を待っています。
昨日私の部屋に飛んできた伝書鳩で、庁舎に赴く事になったのです。
今日は雨で良かったです、暗い色の服を着てフードを被れば私など誰も目に留めません。
でも、私は雨の日の外出はどうしても好きになれません。
「お待たせキーノス。雨の中すまない」
傘をさしながから、カズロ様が駆け寄ってきました。
私はてっきり伝書鳩が飛んでくると思っていたので予想外です。
「まさかカズロ様がいらっしゃるとは思いませんでした」
「君と知り合いで庁舎勤務で目立たないのは僕しかいない」
「カズロ様は充分に目を引きますよ?」
「君が言うな」
私には知り合いがそもそも多くありません。
庁舎勤務ならビャンコ様、ネストレ様、殿下……
「大変申し訳ありません、お足元の悪い中ご足労まことにありがとうございます」
「別に構わないよ。とりあえず、庁舎の会議室に案内しようと思ったけど…」
カズロ様が私を足元から頭まで視線を移動し、ため息をつきます。
「その格好だと、彼女よりテロリストに見えるな……」
「申し訳ありません。王都の中心で待ち合わせと聞いて、可能な限りで目立たない格好と考えたらコレしかなくて」
「うーん……」
カズロ様がヒビの入った額に手を当て、悩んでしまっています。
「よし、カーラの店に行くぞ。あそこなら急に行っても大丈夫だろう」
私が何か言う前にスタスタと歩いて行ってしまいました。
私は慌てて後を追いますが、カズロ様は歩く速度が思いの外早いです。
「カズロ様、お願いですからその請求書私にください……」
庁舎に入ってからは、いつもの視線に晒されております。
私はカズロ様とカーラ様の手により、コートからジャケットに着替えております。
カズロ様が経費で落とすと言い、ジャケット代を支払ってくださいました。
「殿下から却下されたらモウカハナへ持っていくから安心しろ」
指定の場所に着いたのかカズロ様が扉の前で足を止め、扉の向こうへ声を張ります。
「失礼します、キーノス殿をお連れしました」
中から低く威圧的な声が返ってきました。
「入れ」
カズロ様が扉を開け、私はそれに伴い入室する事になりました。
「キーノスさん! 来てくれないかと思ってたよ!」
室内には殿下が待っておりました。
見回すと綺麗なビャンコ様と騎士団長がいらっしゃいます。
「では私はこれで失礼します」
カズロ様はそう言い、速やかに立ち去ります。
室内にいた三人はそれを頷きながら見送り、この部屋に私は残されました。
「確かに新聞の楽士の写真と一致するな」
騎士団長が私を見て言います。
ネストレ様の制服の装飾で銀の部分が金になっています。
……ここは、私から話すのが一番早そうです。
「勅令に従い参りました、キーノスと申します。ご拝命を頂けたら直ちに行動致します」
私は扉の前で頭をたれて申し上げます。
「ハッ……あの悪鬼がここまで変わるとは。時が経つのも早い」
騎士団長が感慨深そうに言います。
……本当に失礼な方です。
殿下が遮り、私へ向き直り話をはじめます。
「ユメノ嬢の処遇が決まった。そこで君に協力を願いたい」
───────
連日の尋問と調査の結果、今回のテロ未遂はユメノの狂言という結論に至った。
・目的は王太子殿下との婚姻
・噴水の破壊は脅迫、実行能力がない
・楽士とは面識なし、単独犯
テロは実行不可能と判断出来たのが大きい。
なので、既に決定した罪状で刑が決まる事になったが。
普通なら罰金刑、支払えない場合は懲役となるが、彼女にはブランカ商会という強力な後ろ盾がある。
すぐに何事も無かったように元の生活に戻るだろう。
そこでまずは勅令で、彼女の後見人のブランカ氏を呼び出した。
後見人から外れてもらうためだ。
難航するのを予想していたが……
「今回の事で、罰金刑になったらその刑は私の刑だと考えて受けるつもりでした。ですがそれで彼女の後見人としての責務は果たしたと考え、外れるつもりでいました」
と、あっさりと了承を得られた。
それどころか更に。
「彼女を野放しにする訳にはいかないでしょうから……懇意の辺境騎士に預け、王都から離す相談をしていました」
と、釈放後の段取りも考えていたらしい。
殿下はブランカ氏の考えを聞き、罰金刑を取り下げ懲役刑に変更。
彼女を辺境に送り、騎士の活動の手助けをさせることにした。
やっかいな問題はもう一つある。彼女の異能だ。
本当なら制御のために術の扱い方を教えるべきなのだが。
それが、強力な魅了でなければ。
また、確認できたのはビャンコのみだが強力な蜃気楼も使用している。
今回の事件は大事件には至らなかったものの、どう考えても危険人物が扱えるようにして良いものとは考えられない。
───────
「実は目処はたっているんですよ」
「それは何よりです」
「聞かないの? どんな方法か」
「殿下のお考えに従います」
殿下は一通り彼女の処遇を説明してくださいました。
彼女は結局、辺境へ送られることになったのですね。
私はこの部屋に入った時のまま、動かずにいます。
「私が魔獣を使って、彼女の魔力を食べて貰う事にしたのですよ」
ビャンコ様が応えました。
───────
「術を使わせないだけならできるよ、使うための魔力を魔獣に食わせ続ければ良いんだよ」
聖獣局が管理する魔獣の中に変わった寄生植物がある。
無毒でほとんど無害だが、魔力を扱える存在にとってはとてもやっかいな植物である。
寄生した対象の魔力を吸い続け、それを空気中へ無害なものとして変換・放出してしまうものだ。
「前にジャンプ力が高すぎて自死しちゃう魔獣のウサギに使った事があるよ」
脚力強化と弱い飛翔の術を使うウサギだが、着地の際に飛翔が上手く発動せず、骨折したり酷い時は転落死してしまうのだ。
試しに例の植物を寄生させたところ、寄生前のように高く飛べなくはなったが怪我をする事もなくなった。
ただ大きな問題があり、この植物は一度取り付くと除去するのが難しい。
植物その物は小さなもので、取り付いたかどうかもすぐには分からない。
「だから二度と術を使わせないつもりだったら、寄生させるのは問題ないと思うよ」
終身刑の扱いになるが、それなら確実に彼女の術を封じる事ができる。
───────
「彼女に今尋問で使用している道具を持たせるのも考えましたが、廃棄されてしまえば意味がありません。また、彼女が術の扱い方を覚えた時に悪用する可能性が高いと考えてます」
その通りかと思います。
「もっと早く使えば良かったのかもしれないけど、その魔獣を使うなら一生魔力は使えないだろうから……最終手段で考えてたんだよ」
学術書で見た事はありますが、まさか国で管理されてるとは思いませんでした。
魔力の供給さえあれば枯れる事がないと聞きます。
殿下が騎士団長の方へ向きながら話を続けます。
「それで彼女に説明したら、面談室で大暴れしてね」
「俺が無理やり押さえつけて止めたが、喚く喚く。どうしようもないから手錠をした上で椅子に縛り付けた」
フン、と分かりやすく鼻で笑います。
「俺が苦手らしくてな、強めに決定事項だと告げたら泣いて謝ってきたが遅すぎだ。俺が怖いから謝ってるだけだからあんなものは謝罪とは呼ばん」
騎士団長は屈強な姿と鋭い目付きが特徴的です。
声も低く声量も大きいため、威圧的な印象を持たれますし、実際の性格には傲慢さが加わります。
仕事には誠実で責任感も強いため、武力も合わさり今の立場にあります。
「顔を上げてくれ」
殿下に言われ、私は顔を上げます。
正直、私は困惑しています。
一通り話を聞かせて貰いましたが、その理由が分かりません。
「魔獣を使うのは決定事項だ、ユメノに拒否権はない。そこまではあの女でも理解は出来たらしい。だが頭の悪い要求をしてきた、それがお前だ。悪鬼」
「……騎士団長の言い方が悪くてすまない。魔獣を使う前にどうしても楽士に会いたいと言うんだ」
「こんな人形みたいなツラした根暗に会いたいとは、やっぱアイツ頭イカれてんな」
「騎士団長、口が過ぎるぞ」
騎士団長は小さく一礼し、一歩下がります。
私は彼の表現が正常だと思っているので気になりませんが、悪意を向けられるのは気分が良いものではありません。
「では、彼女に面会すればよろしいですか?」
「あぁ、そうなんだが……」
「あの女条件付けてきてな。二人きりで海が見える場所で~だと! っんとにバカにしやがって……!」
騎士団長は大分頭にきているようですね。
「こんな事で申し訳ないとは思うけど、彼女のワガママもこれで最後だと思う。だから一度だけで良いから、会ってあげてくれないか?」
最後……確かにそうですね。
彼女は魔獣を付けられたあの姿が露になれば、辺境から戻ってくることもしないでしょう。
それに、私には特別に拒否できる理由はありません。
「承りました」
私は再び頭を下げます。
「すまないね。今日は雨だし、騎士団を隠して配置する予定だから今すぐにとは言えない。準備が整ったら連絡するから、待っていて貰えるかな?」
私は庁舎を後にし、雨の中を少し憂鬱な気分で帰宅します。
彼女に会う事などなければ良かったのに。私はしばらく鳩に警戒しながら生活する必要がありそうです。
春が訪れてからは暖かい日々が続いていましたが、降り続ける雨が青空と陽気を王都から隠してしまっています。
私は王都の噴水広場前にいます。
足早に横切る街の人たちを眺めながら、私は人を待っています。
昨日私の部屋に飛んできた伝書鳩で、庁舎に赴く事になったのです。
今日は雨で良かったです、暗い色の服を着てフードを被れば私など誰も目に留めません。
でも、私は雨の日の外出はどうしても好きになれません。
「お待たせキーノス。雨の中すまない」
傘をさしながから、カズロ様が駆け寄ってきました。
私はてっきり伝書鳩が飛んでくると思っていたので予想外です。
「まさかカズロ様がいらっしゃるとは思いませんでした」
「君と知り合いで庁舎勤務で目立たないのは僕しかいない」
「カズロ様は充分に目を引きますよ?」
「君が言うな」
私には知り合いがそもそも多くありません。
庁舎勤務ならビャンコ様、ネストレ様、殿下……
「大変申し訳ありません、お足元の悪い中ご足労まことにありがとうございます」
「別に構わないよ。とりあえず、庁舎の会議室に案内しようと思ったけど…」
カズロ様が私を足元から頭まで視線を移動し、ため息をつきます。
「その格好だと、彼女よりテロリストに見えるな……」
「申し訳ありません。王都の中心で待ち合わせと聞いて、可能な限りで目立たない格好と考えたらコレしかなくて」
「うーん……」
カズロ様がヒビの入った額に手を当て、悩んでしまっています。
「よし、カーラの店に行くぞ。あそこなら急に行っても大丈夫だろう」
私が何か言う前にスタスタと歩いて行ってしまいました。
私は慌てて後を追いますが、カズロ様は歩く速度が思いの外早いです。
「カズロ様、お願いですからその請求書私にください……」
庁舎に入ってからは、いつもの視線に晒されております。
私はカズロ様とカーラ様の手により、コートからジャケットに着替えております。
カズロ様が経費で落とすと言い、ジャケット代を支払ってくださいました。
「殿下から却下されたらモウカハナへ持っていくから安心しろ」
指定の場所に着いたのかカズロ様が扉の前で足を止め、扉の向こうへ声を張ります。
「失礼します、キーノス殿をお連れしました」
中から低く威圧的な声が返ってきました。
「入れ」
カズロ様が扉を開け、私はそれに伴い入室する事になりました。
「キーノスさん! 来てくれないかと思ってたよ!」
室内には殿下が待っておりました。
見回すと綺麗なビャンコ様と騎士団長がいらっしゃいます。
「では私はこれで失礼します」
カズロ様はそう言い、速やかに立ち去ります。
室内にいた三人はそれを頷きながら見送り、この部屋に私は残されました。
「確かに新聞の楽士の写真と一致するな」
騎士団長が私を見て言います。
ネストレ様の制服の装飾で銀の部分が金になっています。
……ここは、私から話すのが一番早そうです。
「勅令に従い参りました、キーノスと申します。ご拝命を頂けたら直ちに行動致します」
私は扉の前で頭をたれて申し上げます。
「ハッ……あの悪鬼がここまで変わるとは。時が経つのも早い」
騎士団長が感慨深そうに言います。
……本当に失礼な方です。
殿下が遮り、私へ向き直り話をはじめます。
「ユメノ嬢の処遇が決まった。そこで君に協力を願いたい」
───────
連日の尋問と調査の結果、今回のテロ未遂はユメノの狂言という結論に至った。
・目的は王太子殿下との婚姻
・噴水の破壊は脅迫、実行能力がない
・楽士とは面識なし、単独犯
テロは実行不可能と判断出来たのが大きい。
なので、既に決定した罪状で刑が決まる事になったが。
普通なら罰金刑、支払えない場合は懲役となるが、彼女にはブランカ商会という強力な後ろ盾がある。
すぐに何事も無かったように元の生活に戻るだろう。
そこでまずは勅令で、彼女の後見人のブランカ氏を呼び出した。
後見人から外れてもらうためだ。
難航するのを予想していたが……
「今回の事で、罰金刑になったらその刑は私の刑だと考えて受けるつもりでした。ですがそれで彼女の後見人としての責務は果たしたと考え、外れるつもりでいました」
と、あっさりと了承を得られた。
それどころか更に。
「彼女を野放しにする訳にはいかないでしょうから……懇意の辺境騎士に預け、王都から離す相談をしていました」
と、釈放後の段取りも考えていたらしい。
殿下はブランカ氏の考えを聞き、罰金刑を取り下げ懲役刑に変更。
彼女を辺境に送り、騎士の活動の手助けをさせることにした。
やっかいな問題はもう一つある。彼女の異能だ。
本当なら制御のために術の扱い方を教えるべきなのだが。
それが、強力な魅了でなければ。
また、確認できたのはビャンコのみだが強力な蜃気楼も使用している。
今回の事件は大事件には至らなかったものの、どう考えても危険人物が扱えるようにして良いものとは考えられない。
───────
「実は目処はたっているんですよ」
「それは何よりです」
「聞かないの? どんな方法か」
「殿下のお考えに従います」
殿下は一通り彼女の処遇を説明してくださいました。
彼女は結局、辺境へ送られることになったのですね。
私はこの部屋に入った時のまま、動かずにいます。
「私が魔獣を使って、彼女の魔力を食べて貰う事にしたのですよ」
ビャンコ様が応えました。
───────
「術を使わせないだけならできるよ、使うための魔力を魔獣に食わせ続ければ良いんだよ」
聖獣局が管理する魔獣の中に変わった寄生植物がある。
無毒でほとんど無害だが、魔力を扱える存在にとってはとてもやっかいな植物である。
寄生した対象の魔力を吸い続け、それを空気中へ無害なものとして変換・放出してしまうものだ。
「前にジャンプ力が高すぎて自死しちゃう魔獣のウサギに使った事があるよ」
脚力強化と弱い飛翔の術を使うウサギだが、着地の際に飛翔が上手く発動せず、骨折したり酷い時は転落死してしまうのだ。
試しに例の植物を寄生させたところ、寄生前のように高く飛べなくはなったが怪我をする事もなくなった。
ただ大きな問題があり、この植物は一度取り付くと除去するのが難しい。
植物その物は小さなもので、取り付いたかどうかもすぐには分からない。
「だから二度と術を使わせないつもりだったら、寄生させるのは問題ないと思うよ」
終身刑の扱いになるが、それなら確実に彼女の術を封じる事ができる。
───────
「彼女に今尋問で使用している道具を持たせるのも考えましたが、廃棄されてしまえば意味がありません。また、彼女が術の扱い方を覚えた時に悪用する可能性が高いと考えてます」
その通りかと思います。
「もっと早く使えば良かったのかもしれないけど、その魔獣を使うなら一生魔力は使えないだろうから……最終手段で考えてたんだよ」
学術書で見た事はありますが、まさか国で管理されてるとは思いませんでした。
魔力の供給さえあれば枯れる事がないと聞きます。
殿下が騎士団長の方へ向きながら話を続けます。
「それで彼女に説明したら、面談室で大暴れしてね」
「俺が無理やり押さえつけて止めたが、喚く喚く。どうしようもないから手錠をした上で椅子に縛り付けた」
フン、と分かりやすく鼻で笑います。
「俺が苦手らしくてな、強めに決定事項だと告げたら泣いて謝ってきたが遅すぎだ。俺が怖いから謝ってるだけだからあんなものは謝罪とは呼ばん」
騎士団長は屈強な姿と鋭い目付きが特徴的です。
声も低く声量も大きいため、威圧的な印象を持たれますし、実際の性格には傲慢さが加わります。
仕事には誠実で責任感も強いため、武力も合わさり今の立場にあります。
「顔を上げてくれ」
殿下に言われ、私は顔を上げます。
正直、私は困惑しています。
一通り話を聞かせて貰いましたが、その理由が分かりません。
「魔獣を使うのは決定事項だ、ユメノに拒否権はない。そこまではあの女でも理解は出来たらしい。だが頭の悪い要求をしてきた、それがお前だ。悪鬼」
「……騎士団長の言い方が悪くてすまない。魔獣を使う前にどうしても楽士に会いたいと言うんだ」
「こんな人形みたいなツラした根暗に会いたいとは、やっぱアイツ頭イカれてんな」
「騎士団長、口が過ぎるぞ」
騎士団長は小さく一礼し、一歩下がります。
私は彼の表現が正常だと思っているので気になりませんが、悪意を向けられるのは気分が良いものではありません。
「では、彼女に面会すればよろしいですか?」
「あぁ、そうなんだが……」
「あの女条件付けてきてな。二人きりで海が見える場所で~だと! っんとにバカにしやがって……!」
騎士団長は大分頭にきているようですね。
「こんな事で申し訳ないとは思うけど、彼女のワガママもこれで最後だと思う。だから一度だけで良いから、会ってあげてくれないか?」
最後……確かにそうですね。
彼女は魔獣を付けられたあの姿が露になれば、辺境から戻ってくることもしないでしょう。
それに、私には特別に拒否できる理由はありません。
「承りました」
私は再び頭を下げます。
「すまないね。今日は雨だし、騎士団を隠して配置する予定だから今すぐにとは言えない。準備が整ったら連絡するから、待っていて貰えるかな?」
私は庁舎を後にし、雨の中を少し憂鬱な気分で帰宅します。
彼女に会う事などなければ良かったのに。私はしばらく鳩に警戒しながら生活する必要がありそうです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
