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花を愛する残暑の雷鳴
#5
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ミケーノ様とネストレ様は今夜が初対面とは思えないほど親しくなっております。
最初に注文された食事を終えた後は、お二人共同じレイシュをご注文されました。
改めて乾杯をされ、そのままゾフィ様に関して説明して下さりました。
「かなりの美女だな、騎士の中にはファンも多いようだ」
「キーノス、恨み買ったな」
「それがそうでもなくてな。ゾフィ殿の笑顔が増えたせいで、キーノス君を恨む空気もそんなにないんだ」
それは良い事ですが、あの出来事で恨みを買うなど私にとっては理不尽です。
「ゾフィ殿はキーノス君並に近寄りにくい雰囲気があるんだなぁ。キーノス君は面白い男だが、話しかけにくいのは分かるぞ」
「まーそうだなぁ、ここで話しかけるのもしばらく掛かったからなぁ」
「そうだったのですか?」
「料理のこと聞くと普通に答えるんだなぁって分かってからはそうでもねぇけど」
「僕はビャンコがいたからな……あの時は本当に失礼した」
「いえ、ネストレ様は何もなさってませんから」
私の言葉を聞きネストレ様は晴れやかな笑顔になりましたが、すぐに顎に手を当てて何かを思案なさいます。
「とにかく近付きにくい雰囲気の中突然駆け寄るもんだから、場を諌めるのかと思ったな」
「キーノス相手にか?」
「あの場なら団長にだろうな。キーノス君みたいなただの国民に『剣を取れ!』なんて言ってた訳だし」
「短気な団長さんだな……」
「前にギュンター君とハーロルト君が喧嘩してた時に言葉少なに場を取りなした事があってな」
───────
最近は騎士の演習場にケータとゾフィが現れる。
勉学の方面ではかなり優秀なようで、オランディが用意した課題はほとんど片付けてしまったらしくケータは暇なのだ。
ホームステイ先の騎士団長からの提案で騎士団の演習に参加することになったが、拳骨の効果かとても大人しい。
ゾフィがいると騎士団の士気も高いので良いことが多い。
その日は珍しくギュンターとハーロルトがいた。
二人はケータと比べて勉学の方はそこまで得意ではなく、先に課題を終えたゾフィと異なりまだ学園にいる事も多かった。
久しぶりということもあり、まずは二人が軽く手合わせをする事になった。
何合かあと、ハーロルトが剣を落とす。
「剣でギュンターの相手なんかできるわけないっしょ、少しは手加減しろよ」
「手合わせに手加減してどうする、鈍ってんじゃないのか?」
「オレは剣は使わないの、だからオレが手加減してるようなもんだろ」
ハーロルトはナイフの投擲と短剣で戦うスタイルが得意だ。
ギュンターは長剣、しかも間合いの読みが鋭い。
元々相性があまり良くない組み合わせだ。
「だから俺にも手を抜けと言うんだな?」
「叩き落とすとかマジ陰険、流石だよクソメガネ」
段々ただの喧嘩になってきている。
「メガネは関係ないだろ。お前こそ制服くらいちゃんと着ろよ、怠慢糸目」
「な、なんだそれ、※※※※!」
「※※※※?」
途中からマルモワの言葉で罵り合うような声に変わる。
一応彼らはこちらに滞在している間はオランディの言葉で喋るように約束しているはずである。
そこへ冷えた気配を漂わせながらゾフィが現れる。
決してケータの氷ではない、彼女の怒りが場を凍らせているようだ。
立ち止まることなく二人の元へ行く。
二人はゾフィに気付き、口論を止めて彼女を見た。
こころなしか青ざめているように見える。
「ルト、ギュンター」
やや低めの声で二人に声をかける。
決して大きな声ではなかったが、二人がびくりと反応する。
「違う、ルトが先に」
「……それが?」
「……すみません」
「以後気をつけなさい」
ハーロルトをギュンターが手を伸ばして立ち上がらせる。
たった二言で、二人の喧嘩を成敗したようだ。
───────
「さっきの告白の話とは全然違うな」
「そうだな、だいたい一言二言くらいしか喋らないぞ」
「確かにそれならキーノスより話しにくいなぁ」
「だろ?」
私は喧嘩の仲裁の経験はありませんし、言葉もそこまで少なくはないです。
「他の騎士がデートに誘おうとして声をかけてもほとんど無視されてるようだぞ」
「なるほどなぁ。前にここで話題に上がったんだが、そんなに間違ってなかったんだなぁ」
「新聞に載ってから色んなとこで話題になったようだな」
「あんまり歩き回るようなタイプにも思えねぇな、話聞いてると」
「あぁ、どうやら彼女はリモワに来てすぐの頃からキーノス君を探していたそうだぞ。リモワの至る所でキーノス君の特徴を聞いて回ったそうだ」
そんな事をなさってたのですか?
「弟のギュンター君も協力してたみたいで、結果としてビャンコじゃないか? という話になったそうでな」
「ん? そうなるとキーノスとビャンコさんの誤解が解けてねぇけど問題なくなってんな」
「そう言えばそうだな。でも違ったようだ」
ミケーノ様が小さく首をひねり考えています。私と似た心境にあるようです。
ミケーノ様の様子を見てネストレ様がミケーノ様のグラスに追加のレイシュを注ぎます。
「そういや最近あいつらここに来んのか?」
「ギュンター様とハーロルト様ですか?」
「そうそう」
「そう言えば最近はご来店されませんね」
カズロ様の協力でネストレ様に疑いが掛かるように仕向けましたが、本日はネストレ様はお一人でご来店されています。
「彼らは最近忙しいみたいでな、飲みに来る余裕もなさそうな雰囲気だ」
「忙しいっつったって留学してるのに何がそんなに忙しくなるんだ?」
「マルモワで何かあったのではないか? ギュンター君とハーロルト君が最近真剣な顔で何か話してる事が多いようだし」
「何かって……なんだ?」
「そこまでは分からんが、リモワにまで知らせを飛ばすような内容ならそれなりに大事だと思うぞ」
おそらく、師匠が片付けたという戦場の事かと思われます。
ケータ様を戦争相手の術士などと言ってましたから、マルモワとヴァローナの関係がよくないのでしょう。
新聞や噂に上がらないと言うことは、諜報戦のような表に出ないような内容なのかもしれません。
「もしかしたら早めに留学を切り上げる可能性もあるかもしれんな」
「そうだな、あっちにはウチの殿下もいる訳だし」
「一応騎士団の腕利きが一人同行してるはずだから大事無いとは思うが、どうあってもあと三ヶ月弱だ」
「半分は過ぎたんだなぁ、三ヶ月くらい後ならちょうど祭の時期だな!」
「マスカレードか、是非見て行ってもらいたいものだ」
毎年仮装した人々が王都で溢れかえります。
華やかなお祭ですが、人混みが苦手な私はひっそりとモウカハナをお休みにしております。
「マスカレードで思い出したけどよ、最近派手でデカいオッサンがこの辺いるの知ってるか?」
「見かけたことはないが、見れば分かりそうだ」
「なんでもすごい金持ちらしくてな、毎晩娼館か高級クラブをにいるらしいぞ」
「まぁ、そういう方はリモワには珍しくはないと思うが」
「それがな、すごく嫌味な奴らしくてよ。娼館で殴り合いになりかけたらしい」
師匠ですね、あの人は何をしてるんですか。
「喧嘩の元になったのはそのオッサンなのに、金で店主と喧嘩相手丸め込んだとかなんとか」
「随分と懐の熱い御仁だ」
「最近じゃその店主とオッサンが飲み行く姿をよく見るって話をなんだが、それがまぁ目立つんだよ。二人とも服やら髪の毛やらとにかく目立つ」
「長身というだけではないのか」
「あぁ、そのデカいオッサンは金と黒の混ざった髪で服も黄色と紫みたいな目立つ組み合わせだし、店主の方は彫りが深い色男だからなぁ」
「まるで見たような口ぶりだな」
「ウチに来たんだよそいつら、女何人も連れて。しかも店来てから接客した奴に嫌味がすごくてな……アイツには悪いがあそこまで言えるの見て感心しちまったよ」
口が回るのに感心する気持ちも分かりますが、それ以上にお店の方に同情いたします。
本当に長いですからね、年季も入ってますし。
「うむ……出会ったら気をつけるとしよう。キーノス君は心当たりはあるか?」
ないと答えたいですが……ここへ来ると予告していたのを考えると、浅はかな嘘になりかねません。
「はい、たまにご来店なさいます」
「そうなのか!?」
「先週いらっしゃいました」
「その、被害はないのか?」
「幸い私しかおりませんでしたので、お客様にご迷惑がかかるような事はありませんでした」
「いや、お前にはないのか? あの調子で嫌味を言われたりしなかったのか?」
「お年が五十近い方ですから、そう考えますとそれ程気にはなりません」
「「五十!?」」
「特にこちらが反応しなければそのうち飽きてやめますよ」
「慣れてるな、前から知ってたのか?」
「リモワにご滞在される際にいらっしゃる事がありますね」
リモワに来るとまず弟子の私の所へ事情聴取に来ます。
「じゃあ娼館の店主は見たか?」
「いえ、お一人でいらっしゃいますのでお会いしたことはございません」
「そうか……どっかで見た気がすんだよなぁ、あの店主。結構特徴あるから忘れねぇと思うんだがなぁ」
今まで師匠にリモワにご滞在の間は特にご友人などいらっしゃらなかったので、喜ばしい話かと思います。
娼館の店主の方なら、師匠とも気が合うでしょう。
……その間、当店へのご来店も控えていただけると私はより嬉しく思います。
最初に注文された食事を終えた後は、お二人共同じレイシュをご注文されました。
改めて乾杯をされ、そのままゾフィ様に関して説明して下さりました。
「かなりの美女だな、騎士の中にはファンも多いようだ」
「キーノス、恨み買ったな」
「それがそうでもなくてな。ゾフィ殿の笑顔が増えたせいで、キーノス君を恨む空気もそんなにないんだ」
それは良い事ですが、あの出来事で恨みを買うなど私にとっては理不尽です。
「ゾフィ殿はキーノス君並に近寄りにくい雰囲気があるんだなぁ。キーノス君は面白い男だが、話しかけにくいのは分かるぞ」
「まーそうだなぁ、ここで話しかけるのもしばらく掛かったからなぁ」
「そうだったのですか?」
「料理のこと聞くと普通に答えるんだなぁって分かってからはそうでもねぇけど」
「僕はビャンコがいたからな……あの時は本当に失礼した」
「いえ、ネストレ様は何もなさってませんから」
私の言葉を聞きネストレ様は晴れやかな笑顔になりましたが、すぐに顎に手を当てて何かを思案なさいます。
「とにかく近付きにくい雰囲気の中突然駆け寄るもんだから、場を諌めるのかと思ったな」
「キーノス相手にか?」
「あの場なら団長にだろうな。キーノス君みたいなただの国民に『剣を取れ!』なんて言ってた訳だし」
「短気な団長さんだな……」
「前にギュンター君とハーロルト君が喧嘩してた時に言葉少なに場を取りなした事があってな」
───────
最近は騎士の演習場にケータとゾフィが現れる。
勉学の方面ではかなり優秀なようで、オランディが用意した課題はほとんど片付けてしまったらしくケータは暇なのだ。
ホームステイ先の騎士団長からの提案で騎士団の演習に参加することになったが、拳骨の効果かとても大人しい。
ゾフィがいると騎士団の士気も高いので良いことが多い。
その日は珍しくギュンターとハーロルトがいた。
二人はケータと比べて勉学の方はそこまで得意ではなく、先に課題を終えたゾフィと異なりまだ学園にいる事も多かった。
久しぶりということもあり、まずは二人が軽く手合わせをする事になった。
何合かあと、ハーロルトが剣を落とす。
「剣でギュンターの相手なんかできるわけないっしょ、少しは手加減しろよ」
「手合わせに手加減してどうする、鈍ってんじゃないのか?」
「オレは剣は使わないの、だからオレが手加減してるようなもんだろ」
ハーロルトはナイフの投擲と短剣で戦うスタイルが得意だ。
ギュンターは長剣、しかも間合いの読みが鋭い。
元々相性があまり良くない組み合わせだ。
「だから俺にも手を抜けと言うんだな?」
「叩き落とすとかマジ陰険、流石だよクソメガネ」
段々ただの喧嘩になってきている。
「メガネは関係ないだろ。お前こそ制服くらいちゃんと着ろよ、怠慢糸目」
「な、なんだそれ、※※※※!」
「※※※※?」
途中からマルモワの言葉で罵り合うような声に変わる。
一応彼らはこちらに滞在している間はオランディの言葉で喋るように約束しているはずである。
そこへ冷えた気配を漂わせながらゾフィが現れる。
決してケータの氷ではない、彼女の怒りが場を凍らせているようだ。
立ち止まることなく二人の元へ行く。
二人はゾフィに気付き、口論を止めて彼女を見た。
こころなしか青ざめているように見える。
「ルト、ギュンター」
やや低めの声で二人に声をかける。
決して大きな声ではなかったが、二人がびくりと反応する。
「違う、ルトが先に」
「……それが?」
「……すみません」
「以後気をつけなさい」
ハーロルトをギュンターが手を伸ばして立ち上がらせる。
たった二言で、二人の喧嘩を成敗したようだ。
───────
「さっきの告白の話とは全然違うな」
「そうだな、だいたい一言二言くらいしか喋らないぞ」
「確かにそれならキーノスより話しにくいなぁ」
「だろ?」
私は喧嘩の仲裁の経験はありませんし、言葉もそこまで少なくはないです。
「他の騎士がデートに誘おうとして声をかけてもほとんど無視されてるようだぞ」
「なるほどなぁ。前にここで話題に上がったんだが、そんなに間違ってなかったんだなぁ」
「新聞に載ってから色んなとこで話題になったようだな」
「あんまり歩き回るようなタイプにも思えねぇな、話聞いてると」
「あぁ、どうやら彼女はリモワに来てすぐの頃からキーノス君を探していたそうだぞ。リモワの至る所でキーノス君の特徴を聞いて回ったそうだ」
そんな事をなさってたのですか?
「弟のギュンター君も協力してたみたいで、結果としてビャンコじゃないか? という話になったそうでな」
「ん? そうなるとキーノスとビャンコさんの誤解が解けてねぇけど問題なくなってんな」
「そう言えばそうだな。でも違ったようだ」
ミケーノ様が小さく首をひねり考えています。私と似た心境にあるようです。
ミケーノ様の様子を見てネストレ様がミケーノ様のグラスに追加のレイシュを注ぎます。
「そういや最近あいつらここに来んのか?」
「ギュンター様とハーロルト様ですか?」
「そうそう」
「そう言えば最近はご来店されませんね」
カズロ様の協力でネストレ様に疑いが掛かるように仕向けましたが、本日はネストレ様はお一人でご来店されています。
「彼らは最近忙しいみたいでな、飲みに来る余裕もなさそうな雰囲気だ」
「忙しいっつったって留学してるのに何がそんなに忙しくなるんだ?」
「マルモワで何かあったのではないか? ギュンター君とハーロルト君が最近真剣な顔で何か話してる事が多いようだし」
「何かって……なんだ?」
「そこまでは分からんが、リモワにまで知らせを飛ばすような内容ならそれなりに大事だと思うぞ」
おそらく、師匠が片付けたという戦場の事かと思われます。
ケータ様を戦争相手の術士などと言ってましたから、マルモワとヴァローナの関係がよくないのでしょう。
新聞や噂に上がらないと言うことは、諜報戦のような表に出ないような内容なのかもしれません。
「もしかしたら早めに留学を切り上げる可能性もあるかもしれんな」
「そうだな、あっちにはウチの殿下もいる訳だし」
「一応騎士団の腕利きが一人同行してるはずだから大事無いとは思うが、どうあってもあと三ヶ月弱だ」
「半分は過ぎたんだなぁ、三ヶ月くらい後ならちょうど祭の時期だな!」
「マスカレードか、是非見て行ってもらいたいものだ」
毎年仮装した人々が王都で溢れかえります。
華やかなお祭ですが、人混みが苦手な私はひっそりとモウカハナをお休みにしております。
「マスカレードで思い出したけどよ、最近派手でデカいオッサンがこの辺いるの知ってるか?」
「見かけたことはないが、見れば分かりそうだ」
「なんでもすごい金持ちらしくてな、毎晩娼館か高級クラブをにいるらしいぞ」
「まぁ、そういう方はリモワには珍しくはないと思うが」
「それがな、すごく嫌味な奴らしくてよ。娼館で殴り合いになりかけたらしい」
師匠ですね、あの人は何をしてるんですか。
「喧嘩の元になったのはそのオッサンなのに、金で店主と喧嘩相手丸め込んだとかなんとか」
「随分と懐の熱い御仁だ」
「最近じゃその店主とオッサンが飲み行く姿をよく見るって話をなんだが、それがまぁ目立つんだよ。二人とも服やら髪の毛やらとにかく目立つ」
「長身というだけではないのか」
「あぁ、そのデカいオッサンは金と黒の混ざった髪で服も黄色と紫みたいな目立つ組み合わせだし、店主の方は彫りが深い色男だからなぁ」
「まるで見たような口ぶりだな」
「ウチに来たんだよそいつら、女何人も連れて。しかも店来てから接客した奴に嫌味がすごくてな……アイツには悪いがあそこまで言えるの見て感心しちまったよ」
口が回るのに感心する気持ちも分かりますが、それ以上にお店の方に同情いたします。
本当に長いですからね、年季も入ってますし。
「うむ……出会ったら気をつけるとしよう。キーノス君は心当たりはあるか?」
ないと答えたいですが……ここへ来ると予告していたのを考えると、浅はかな嘘になりかねません。
「はい、たまにご来店なさいます」
「そうなのか!?」
「先週いらっしゃいました」
「その、被害はないのか?」
「幸い私しかおりませんでしたので、お客様にご迷惑がかかるような事はありませんでした」
「いや、お前にはないのか? あの調子で嫌味を言われたりしなかったのか?」
「お年が五十近い方ですから、そう考えますとそれ程気にはなりません」
「「五十!?」」
「特にこちらが反応しなければそのうち飽きてやめますよ」
「慣れてるな、前から知ってたのか?」
「リモワにご滞在される際にいらっしゃる事がありますね」
リモワに来るとまず弟子の私の所へ事情聴取に来ます。
「じゃあ娼館の店主は見たか?」
「いえ、お一人でいらっしゃいますのでお会いしたことはございません」
「そうか……どっかで見た気がすんだよなぁ、あの店主。結構特徴あるから忘れねぇと思うんだがなぁ」
今まで師匠にリモワにご滞在の間は特にご友人などいらっしゃらなかったので、喜ばしい話かと思います。
娼館の店主の方なら、師匠とも気が合うでしょう。
……その間、当店へのご来店も控えていただけると私はより嬉しく思います。
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