16 / 16
16 戦い済んで、陸海軍交流会
しおりを挟む
見渡す限りの海。九月の秋津海は何だか実際の季節よりも寒く見える。これは実際の冬になったらどうなってしまうのだろうか。
そういえばさっきの奴。被弾して随分高度を落としていたがどうしただろうか。洋一は少しばかり高度を下げた。
大体来たコースを逆にたどっているから、そんなに外れていないはず。風も大人しいのか海面は穏やかに見えた。
何の目標もない海面を見ていると吸い込まれそうになる。自然と高度も落ちて気がついたら三千ぐらいになっていた。いけないいけない。そう思ったところで目がとまった。
陽のせいか、妙に輝いて見える何か。よく見ると確かに飛行機の形をした小さな何かがそこに居た。空の中ではなく、海面の上に。
やはり墜落していたのか。海面に叩きつけられても飛行機の形を保っている辺り、さすがは要塞であったか。この高度ではさすがに人影は判らない。
そこを中心にして、洋一は大きく旋回した。そして電信機に向かう。ワレ ウグイス テキキ ツイラク ノト キタ 一五〇。そして長音を旋回二周分出し続けた。
運が良ければ、誰かが拾いに来るだろう。洋一は針路を南西に戻した。
誰かを助けて自分が海水浴は勘弁願いたかった。
正直自分の航法はそこまで自信が無かった。実際に洋上で何度か戦闘して、かなり現在位置が怪しくなっていた。ただ南西に向かえば本州のどこかには出るだろうとは考えていた。
視界の向こうに、二時間ぶりぐらいに陸地が見えてきて、ついつい操縦席の中で万歳をしてしまった。これで海水浴をせずに済む。
やがて地形がはっきりしてきた。見えてきたのは能登半島の先端部分だった。やはり少し西に流されてたか。洋一は地図を広げた。各務ヶ原まで戻るのは止めた方が良さそうだった。高高度を全開で飛び続けたので大分燃料を消費している。そうすると一番近い海軍基地は小松だが、正直に云えば早く降りたい。
妙な勘だが、こういうとき自分の燃料管理と航法は信頼するなと言い聞かせている。空の上で危ないかなと思ったらそれに従えとこれまでの教官も上官も云ってきた。
そうすると、富山か。あそこに陸軍の基地があったはずだ。まあ怒られたらその時はその時だ。叱られるのは慣れている。洋一は徐々に高度を落とし始めた。
能登半島を越えて、富山湾に出る。対岸の魚津が見えた辺りで左旋回、湾の中央に向かって降下し始める。神通川の河口が見えて更に先、田の中に浮かぶ滑走路が見えてきた。まだ刈入れ前なので稲が黄色と緑の間ぐらいな色で良く茂っている。ああいう所に突っ込むと怒られるよな。給料からさっ引かれるのかな。洋一は慎重に降下した。
夕闇が迫る中、十式艦戦は富山基地に滑り込んだ。燃料も使い果たして軽くなっていたので、ふわりと接地した。まあ陸軍の前でみっともない着陸は見せずに済んだかな。洋一は駐機場に機体を進めた。
駐機場には数機の七式戦と、多くの複葉練習機が並んでいた。半年前までは自分も似たようなものに乗っていたのかと思うと少し懐かしくなった。
エンジンを止めて洋一は地上に降り立った。数時間ぶりに歩いたので足下が少しおぼつかない。
見ると格納庫の前に一人の搭乗員が立っていた。腕組みをしていかめしい顔をして、こちらを見ている。内心ちょっとひるんだが、この際破れかぶれとばかりに洋一はその男の前に立った。
「海軍三等飛行軍曹、丹羽洋一。燃料不足のため着陸しました。軒先をお借りします!」
こういうときは敬礼するにかぎる。搭乗員なら大体自分が一番下なのでやるべきことは決まっていた。
「陸軍飛曹長丸岡だ」
威圧するような低い声でその男は云った。
「ウグイスとかいうピーチクうるさい電信をわめき続けたのは貴様か」
洋一はその迫力に唾を飲む。陸軍の飛曹長は、たしか海軍だと一飛曹、つまり成瀬一飛曹と同じぐらいになる。たしかに似たような迫力があった。
「はい、そうであります!」
ことここに至っては下手に逃げたり誤魔化したりすると返って殴られる回数が増える。洋一は腹をくくった。
「そうか」
睨みつけていた飛曹長がふっと表情を緩めた。
「よくやったぞ坊主。貴様がしつこく電波を出し続けたおかげで、我々陸軍も迎撃できたし、俺も一撃かませた」
そう云って飛曹長は洋一の肩を叩いた。
「海軍の小僧にしちゃ根性座ってるじゃないか。大したもんだ」
機嫌の良い足取りで宿舎の方に向かった。
「今日は陽も落ちるし泊まってけや。基地司令には俺から話してやる」
「はあ、恐縮です」
早く帰りたくもあったが、正直疲れた身体で夜間飛行はちょっと自信が無かった。
「陸軍の偵察機とは合流できたか?」
「ええ、おかげで引き返せました」
「良かった良かった。敵基地発見の手柄ぐらい陸軍が頂かないとなぁ」
そういえば、あいつはどこへ帰るのだろう。ノルマンではなさそうだし、ノルウェーでもなさそうだった。方角からすると。洋一は頭の中で地図を広げてみた。
もしかして、アイスランド?
「にしても、でかかったなぁ。あいつ」
飛曹長は先ほど戦った大型爆撃機を思い出した。
「これからあんなのが押し寄せてくるのか? ぞっとしないなぁまったく」
たった二機だけで陸海軍総出でこの騒ぎだった。それでなんとか撃墜一である。
「富山は練習飛行隊でな、教官が七式戦で上がったがあのざまだしな。体当たりでもすりゃよかった」
おっかないことを云い始める。
「新型があればもう少しましな戦ができたんだが」
体当たりよりはよっぽどその方が健全だと洋一は思った。ただまあ、いざとなったら自分も覚悟は決めておいた方が良いのだろうか。
「キ四三ですか?」
「お? 知ってるのかい?」
機密の筈の新型機を海軍の三飛曹が知っているのが少し意外だったらしい。
「ええ、欧州で一度見ました。まだ評価試験なのに持ち込んだとか」
「おやおや、可愛い顔して欧州帰りとは。こいつはお見それいたしやした」
軍人と云うより侠客みたいな仕草で頭を下げた。
「俺はスペイン内乱だからなぁ。王党派に付くか人民戦線に付くかで派遣軍内でもめている内に気がついたら終わっちまった。あ、でもI-一五とは二度ほどやり合ったぞ。王党派と人民戦線のと一回づつな。ロシア人ってどんな神経してるんだ? 両方に売りつけてるんだぜ」
昔話をしながら暮れなずむ空を、丸岡飛曹長は眺めた。
「懐かしいなぁ、ポルトガルの姉ちゃんの腰が、またたまらないんだ」
だんだん変な方向に話が進み始めた。
「カッパの兄ちゃんはどうだったんだい? パリジェンヌとやらとよろしくやれたんかい」
「その、自分はそういうのはちょっと……」
できれば逃げ出したいのだが、飛行機ごと基地に閉じ込められたようなものではそれもままならない。
「遠慮するな。夜は長いんだ。陸軍の方が飯は旨いってことを教えてやるよ」
話している内に二人は宿舎の前まで来てしまった。
「おーいみんな、このカッパの英雄様、なんと欧州帰りだそうだ。今夜は武勇伝を語り明かすぞ!」
宿舎の中には訓練生やら教官やらが待ち構えていた。ちょっと珍しい客に、中は大盛り上がりとなった。これは大変なことになりそうだな。洋一は今からげんなりしてきた。
「すごいですね。欧州。フォッカーとか墜としたんですか」
機体に満ちた訓練生が、温かいお茶を渡しながら話しかけてくる。ああ、半年前の自分なんだな。手で包んで洋一はお茶の温かさを堪能した。
これからとんでもないことになりそうな予感はする。安息の日はこの前の五日の休日で終わってしまったのかもしれない。
ただ、今この瞬間、暖かいお茶を飲んで人の賑わいに囲まれるのは、存外悪くない。
自分も、名も知らぬ彼らも、振り返って今日がささやかな思い出として振り返れれば、まあ良いのかな。そう思いながら洋一は茶を傾けた。
〈蒼穹に紅 三の巻 完〉
そういえばさっきの奴。被弾して随分高度を落としていたがどうしただろうか。洋一は少しばかり高度を下げた。
大体来たコースを逆にたどっているから、そんなに外れていないはず。風も大人しいのか海面は穏やかに見えた。
何の目標もない海面を見ていると吸い込まれそうになる。自然と高度も落ちて気がついたら三千ぐらいになっていた。いけないいけない。そう思ったところで目がとまった。
陽のせいか、妙に輝いて見える何か。よく見ると確かに飛行機の形をした小さな何かがそこに居た。空の中ではなく、海面の上に。
やはり墜落していたのか。海面に叩きつけられても飛行機の形を保っている辺り、さすがは要塞であったか。この高度ではさすがに人影は判らない。
そこを中心にして、洋一は大きく旋回した。そして電信機に向かう。ワレ ウグイス テキキ ツイラク ノト キタ 一五〇。そして長音を旋回二周分出し続けた。
運が良ければ、誰かが拾いに来るだろう。洋一は針路を南西に戻した。
誰かを助けて自分が海水浴は勘弁願いたかった。
正直自分の航法はそこまで自信が無かった。実際に洋上で何度か戦闘して、かなり現在位置が怪しくなっていた。ただ南西に向かえば本州のどこかには出るだろうとは考えていた。
視界の向こうに、二時間ぶりぐらいに陸地が見えてきて、ついつい操縦席の中で万歳をしてしまった。これで海水浴をせずに済む。
やがて地形がはっきりしてきた。見えてきたのは能登半島の先端部分だった。やはり少し西に流されてたか。洋一は地図を広げた。各務ヶ原まで戻るのは止めた方が良さそうだった。高高度を全開で飛び続けたので大分燃料を消費している。そうすると一番近い海軍基地は小松だが、正直に云えば早く降りたい。
妙な勘だが、こういうとき自分の燃料管理と航法は信頼するなと言い聞かせている。空の上で危ないかなと思ったらそれに従えとこれまでの教官も上官も云ってきた。
そうすると、富山か。あそこに陸軍の基地があったはずだ。まあ怒られたらその時はその時だ。叱られるのは慣れている。洋一は徐々に高度を落とし始めた。
能登半島を越えて、富山湾に出る。対岸の魚津が見えた辺りで左旋回、湾の中央に向かって降下し始める。神通川の河口が見えて更に先、田の中に浮かぶ滑走路が見えてきた。まだ刈入れ前なので稲が黄色と緑の間ぐらいな色で良く茂っている。ああいう所に突っ込むと怒られるよな。給料からさっ引かれるのかな。洋一は慎重に降下した。
夕闇が迫る中、十式艦戦は富山基地に滑り込んだ。燃料も使い果たして軽くなっていたので、ふわりと接地した。まあ陸軍の前でみっともない着陸は見せずに済んだかな。洋一は駐機場に機体を進めた。
駐機場には数機の七式戦と、多くの複葉練習機が並んでいた。半年前までは自分も似たようなものに乗っていたのかと思うと少し懐かしくなった。
エンジンを止めて洋一は地上に降り立った。数時間ぶりに歩いたので足下が少しおぼつかない。
見ると格納庫の前に一人の搭乗員が立っていた。腕組みをしていかめしい顔をして、こちらを見ている。内心ちょっとひるんだが、この際破れかぶれとばかりに洋一はその男の前に立った。
「海軍三等飛行軍曹、丹羽洋一。燃料不足のため着陸しました。軒先をお借りします!」
こういうときは敬礼するにかぎる。搭乗員なら大体自分が一番下なのでやるべきことは決まっていた。
「陸軍飛曹長丸岡だ」
威圧するような低い声でその男は云った。
「ウグイスとかいうピーチクうるさい電信をわめき続けたのは貴様か」
洋一はその迫力に唾を飲む。陸軍の飛曹長は、たしか海軍だと一飛曹、つまり成瀬一飛曹と同じぐらいになる。たしかに似たような迫力があった。
「はい、そうであります!」
ことここに至っては下手に逃げたり誤魔化したりすると返って殴られる回数が増える。洋一は腹をくくった。
「そうか」
睨みつけていた飛曹長がふっと表情を緩めた。
「よくやったぞ坊主。貴様がしつこく電波を出し続けたおかげで、我々陸軍も迎撃できたし、俺も一撃かませた」
そう云って飛曹長は洋一の肩を叩いた。
「海軍の小僧にしちゃ根性座ってるじゃないか。大したもんだ」
機嫌の良い足取りで宿舎の方に向かった。
「今日は陽も落ちるし泊まってけや。基地司令には俺から話してやる」
「はあ、恐縮です」
早く帰りたくもあったが、正直疲れた身体で夜間飛行はちょっと自信が無かった。
「陸軍の偵察機とは合流できたか?」
「ええ、おかげで引き返せました」
「良かった良かった。敵基地発見の手柄ぐらい陸軍が頂かないとなぁ」
そういえば、あいつはどこへ帰るのだろう。ノルマンではなさそうだし、ノルウェーでもなさそうだった。方角からすると。洋一は頭の中で地図を広げてみた。
もしかして、アイスランド?
「にしても、でかかったなぁ。あいつ」
飛曹長は先ほど戦った大型爆撃機を思い出した。
「これからあんなのが押し寄せてくるのか? ぞっとしないなぁまったく」
たった二機だけで陸海軍総出でこの騒ぎだった。それでなんとか撃墜一である。
「富山は練習飛行隊でな、教官が七式戦で上がったがあのざまだしな。体当たりでもすりゃよかった」
おっかないことを云い始める。
「新型があればもう少しましな戦ができたんだが」
体当たりよりはよっぽどその方が健全だと洋一は思った。ただまあ、いざとなったら自分も覚悟は決めておいた方が良いのだろうか。
「キ四三ですか?」
「お? 知ってるのかい?」
機密の筈の新型機を海軍の三飛曹が知っているのが少し意外だったらしい。
「ええ、欧州で一度見ました。まだ評価試験なのに持ち込んだとか」
「おやおや、可愛い顔して欧州帰りとは。こいつはお見それいたしやした」
軍人と云うより侠客みたいな仕草で頭を下げた。
「俺はスペイン内乱だからなぁ。王党派に付くか人民戦線に付くかで派遣軍内でもめている内に気がついたら終わっちまった。あ、でもI-一五とは二度ほどやり合ったぞ。王党派と人民戦線のと一回づつな。ロシア人ってどんな神経してるんだ? 両方に売りつけてるんだぜ」
昔話をしながら暮れなずむ空を、丸岡飛曹長は眺めた。
「懐かしいなぁ、ポルトガルの姉ちゃんの腰が、またたまらないんだ」
だんだん変な方向に話が進み始めた。
「カッパの兄ちゃんはどうだったんだい? パリジェンヌとやらとよろしくやれたんかい」
「その、自分はそういうのはちょっと……」
できれば逃げ出したいのだが、飛行機ごと基地に閉じ込められたようなものではそれもままならない。
「遠慮するな。夜は長いんだ。陸軍の方が飯は旨いってことを教えてやるよ」
話している内に二人は宿舎の前まで来てしまった。
「おーいみんな、このカッパの英雄様、なんと欧州帰りだそうだ。今夜は武勇伝を語り明かすぞ!」
宿舎の中には訓練生やら教官やらが待ち構えていた。ちょっと珍しい客に、中は大盛り上がりとなった。これは大変なことになりそうだな。洋一は今からげんなりしてきた。
「すごいですね。欧州。フォッカーとか墜としたんですか」
機体に満ちた訓練生が、温かいお茶を渡しながら話しかけてくる。ああ、半年前の自分なんだな。手で包んで洋一はお茶の温かさを堪能した。
これからとんでもないことになりそうな予感はする。安息の日はこの前の五日の休日で終わってしまったのかもしれない。
ただ、今この瞬間、暖かいお茶を飲んで人の賑わいに囲まれるのは、存外悪くない。
自分も、名も知らぬ彼らも、振り返って今日がささやかな思い出として振り返れれば、まあ良いのかな。そう思いながら洋一は茶を傾けた。
〈蒼穹に紅 三の巻 完〉
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【読者賞】江戸の飯屋『やわらぎ亭』〜元武家娘が一膳でほぐす人と心〜
旅する書斎(☆ほしい)
歴史・時代
【第11回歴史・時代小説大賞 読者賞(読者投票1位)受賞】
文化文政の江戸・深川。
人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。
暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。
家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、
「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。
常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!?
変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。
鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋……
その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。
涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。
これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる