駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

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第十話

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「これで、美海とお兄ちゃんは恋人同士だね」

「えっと、うん……」

 あの後、意識を取り戻した美海ちゃんの身体を丁寧に拭いて綺麗にして、俺たちは居間に座っていた。

 俺の膝の上に座った美海ちゃんは、さっきあんなに酷い事をされたというのに無防備に俺に背中を預けてくる。

「あの、美海ちゃん。このことは誰にも」

「もちろん、言わないよ。だって、本当はいけないことだもんね」

「あ、分かってたんだ」

 俺の呟きに、彼女はプーッと頬を膨らませながら見上げてくる。

 ああもう、可愛いなぁ。

「知ってるよぉ。お兄ちゃんは、ろりこんって奴でしょ」

「ぐぅっ……」

 改めて言われると、ぐうの音も出ない。



 しかも、ロリからロリコンと言われてしまった。

 やっぱり俺は、変態だったのか。

「あ、でも私はそんなお兄ちゃんが大好きだよ!」

 俺が落ち込んだのを敏感に察した美海ちゃんは、取り繕うように満面の笑顔を向ける。

 本来ならそんな笑顔程度でごまかされはしないんだが、今日はまぁ良いか。

「ともかく、もしばれたら別れることになっちゃうからね。本当に、誰にも言っちゃ駄目だよ」

「うん、任せといて」

 ……不安だなぁ。

「それにしても、お兄ちゃんも興奮してたね。最後なんか、『美海ぃっ!』て叫んでたし」

「そ、それは……」



 興奮してたとは言え、美海ちゃんを呼び捨てにしちゃうなんて。

 もしかして嫌だっただろうか?

「ううん、嬉しかった。たまになら呼んでくれても良いんだよ。エッチの時以外でも」

 悪戯っぽく笑う美海ちゃん。

 なんだか、手玉に取られてるみたいで立つ瀬ないなぁ。

「そう言う美海ちゃんだって、最後には『らしてぇっ』ておねだりしてたじゃん」

 似てない美海ちゃんの声真似をすると、美海ちゃんの顔は真っ赤に染まる。

「あ、あれは! お兄ちゃんがそう言うの好きだと思っただけでっ。別におねだりなんかしてないよ!」

 苦し紛れの言い訳をしている間にも、耳まで真っ赤になっている。

「美海ちゃんの顔、茹でたタコみたいだよ」

「ううぅっ……。もう、知らないっ!」

 ありゃ、からかいすぎたかな?



 ぷいっとあさっての方向を向いて拗ねてしまった。

「ごめんよ。美海ちゃんが可愛かったから、つい」

「……ホント?」

「ホントだよ」

 唇を尖らせながらも、こっちを向いてくれる。

 ここで畳み掛けるように謝る。

「だから許して、ね」

「……じゃあ、チューしてくれたら許す」

「お安い御用だよ」

 美海ちゃんの尖った可愛い唇にキスすると、ゆっくりと堪能するように時間をかけて離れる。

 ぽーっとした様子の美海ちゃんがなにか言いかけてたけど、そこで俺は大変なことに気が付いた。

「あっ! 大変だよ、美海ちゃん!」



「え? 何が大変なの?」

「時間がっ! そろそろ帰らないと心配されちゃうよ」

 壁に掛けられた時計の針は、すでに六時を回ってしまっていた。

「あ、ホントだ」

「よし、家まで送るよ」

 俺が立ち上がると、美海ちゃんと手を繋ぐ。

「じゃあ、お父さんに彼氏を紹介しなくっちゃ」

「えっ!?」

「冗談だよーだ」

 さっきのお返し、と美海ちゃんは楽しそうに微笑んだ。



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