駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

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第十二話

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涼しい木陰の中で、俺は景色を楽しみながらゆっくりと歩いていた。

 もしかしたら、隠れた名所を見つけたのかもしれない。

 思ったよりもちゃんと手入れされた林道は、木陰だけあって涼しくって気持ちが良い。

 それほど険しくない道は歩きやすくって、最近は運動不足の俺でも軽く踏破できそうだ。

 少し坂になってるから、もしかしたら山の上に向かってるのかもしれない。

 それなら、いっそ頂上まで登ってみるか。

 もともとアウトドア派だった俺は、勢い勇んで歩を進める。

 さっきよりも少しだけ早いスピードで歩いて行くと、やがて辺りが鬱蒼としてくる。



 どうやら、本格的に山道に入ってしまったらしい。

 引き返すことも考えたが、ここまで来たら最後まで行こってやろうじゃないか。

 引き続き歩いていると、やがて目の前に石の階段が見えてきた。

「あれ? なんだろう?」

 てっきり山の頂上に着くと思ってたけど、道はここで途切れている。

「とりあえず、行ってみるか」

 上に行けばなにかあるはずだし、ここまで来て帰ったら後で気になってしょうがない。

 正直少し疲れてはいたけど、そんな身体に鞭を打って階段を上っていく。

 それほど長い訳でもないし、すぐに上まで行けるだろう。

 そう思って上り始めたけど、結局上りきった時には息が切れていた。

「はぁ…、はぁ…。思ったよりきつかったな。ん?」



 上りきって目を見ると、そこは古びた神社だった。

 もうほとんど誰もお参りに来ないのか、賽銭箱はボロボロになっていて社自体も所々痛んでいる。

「そりゃあ、こんな所に誰も来ないよな」

 とりあえず休憩しようと、俺は神社の境内に腰掛ける。

 ギシッと音が鳴ったが、まだ丈夫みたいだ。

「喉、乾いたなぁ」

 だけど、残念ながらなにも持ってきていない。

 ここに来て俺は、自分の無計画さを恨んだ。

 こんなことになるなら、水の一本くらい持ってくるんだった。

 なにかないかと辺りを見回すが、残念ながらこんな所に自販機はない。

 その代わり、外に備え付けられた水道を見つけることができた。

「あれ、飲めるかな?」



 水道水なら飲めなくはないだろうが、水道管自体が錆びていてはどうしようもない。

 確認するべく水道に近づいて、蛇口を回す。

 錆びた茶色い水が出てくると思っていたが、想像に反して綺麗な水が流れ出してきた。

「これなら、飲めそうだな」

 子どもみたいに、水道から直接水を飲む。

 そうやっていると昔を思い出して少しだけ楽しくなってくるが、それで疲れは取れない。

 喉を潤した俺は、もう一度休もうと境内に戻ろうとして……。



 ガサガサッ!

 突然近くの茂みが大きく揺れる。

「え? 誰か居るの?」

 驚いて、音のした方を見て声を上げてみる。

 もしかして、熊かな?

 熊だったら、俺死んだな。

 そんな達観した想いと共に呆然と立っていると、その茂みから……。

 半裸の女の子が飛び出してきた。

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