駄菓子屋継いだらロリハーレム

樋川カイト

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第六十二話

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「やぁ。さすが時間ぴったりだね」

 今日の為にオシャレをしたんだろう。

 普段よりも着飾った印象のある杏里ちゃんの姿は、なんだか新鮮だった。

 ちゃんと、俺のリクエスト通りにミニスカートを履いて来てくれているし。

 杏里ちゃんのファッションチェックはこれくらいにして、約束の時間ぴったりに現れた杏里ちゃんの頭を撫でる。

 そのまま挨拶をすると、杏里ちゃんはくすぐったそうにしながらも嬉しそうに身体を揺らしている。

 そうしてひとしきり満足した俺が解放すると、杏里ちゃんはなにかを思い出したようだ。

「そう言えば、さっきの子……」

「え? 知り合いなの?」

「はい。たぶん、同じ学校の、お友達です」



 へぇ、杏里ちゃんってちゃんと友達が居たんだ。

 失礼な話かもしれないけど、ちゃんと自分で友達が作れるのか心配だったから安心した。

 まぁ、きっとモイちゃんの方から話しかけたんだろうけど。

 自分から話しかけるの、苦手そうだもんなぁ。

 そんな事をぼんやりと考えていると、杏里ちゃんがジト目で俺の方を見ている。

「……さっきから、失礼なこと考えてませんか?」

「えっ!? そんなことないよ」

 杏里ちゃんとは思えない鋭い洞察力に、思わずちょっと動揺してしまう。

 できるだけ表に出ないように気を付けていたけど、もしかしたらばれてしまったかもしれない。

 これは、急いで話を逸らさないと。



「ところで、今日の予定なんだけど」

「……はい」

 まだ納得いっていないのか曖昧な返事を返してくる杏里ちゃんだけど、とりあえず話は聞いてくれるみたいだ。

「最近二人っきりで会うことなかったから、今日は杏里ちゃんとデートをしようと思って呼んだんだ」

「デート、ですか?」

 小さく首を傾げながら、杏里ちゃんは聞き返してくる。

「でも、私だけじゃなんだかズルい気がします」

 ああ、この子はそう言うことを気にする子だったな。

 ここは、安心させてあげなくちゃ。

「大丈夫。他の二人とも、機会を作ってデートしようと思ってるから。杏里ちゃんが一番最初だっただけだよ」



 そう言うと、杏里ちゃんはほっとした様に胸を撫で下ろしていた。

 普通は、こういうことを言うと怒られるんじゃないのかな?

 そんな小さな違和感はあるけど、これ以上文句を言うと罰が当たってしまう。

 だから、小さい声で「お兄さんと、デート」なんて可愛い事を言っている杏里ちゃんの耳元に顔を寄せる。

「ところで、今日のデートの事でお願いがあるんだけど」

「お願いって、なんですか?」

 俺の考えている事が分からないんだろう。

 キョトンとした顔で俺を見つめてくる杏里ちゃんに微笑みかけながら、俺はその肩を抱いて店の中へと連れて行った。

 さて、これからお楽しみの始まりだ……。



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