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別部屋へ行くルネと別れ、表札の番号を何度も確かめて、アシャはようやく部屋に足を踏み入れた。
まず目に飛び込んできたのは漆喰の壁の白さだ。暖色系のランプが各所に設けられ、室内をより明るい印象にしていた。
いくつもクッションが置かれた円形の大きなベッドだけではなく、木目のサイドボードやソファ、観葉植物まである。
一見したところ、宿屋の二人部屋とそう変わりないように感じられた。
「あっ、来た来た!」
ソファに腰掛けていた鳥獣人の青年がドアの開閉音に立ち上がり、アシャを出迎える。
「初めまして、ラピです! ご指名ありがとうございまーす!」
満面の笑みと共に翼腕を左右に広げ、全身で歓迎を示してきた。神秘的な青羽の印象に反して、ラピはかなり陽気な性格らしい。
画家の修正や贔屓目が入る肖像画よりも、はつらつとした実物の方がよほど美男子に映った。
アシャより少し高い程度の、鳥獣人としては小柄な背丈であるためか妙に距離が近い。
「こんばんは……初めまして、アシャです」
いかに客の立場とはいえ、初対面の男の腕の中に飛び込むような真似は出来ず、ノリを合わせることすら難しかった。
アシャが控えめな愛想笑いを返すと、ラピは翼腕を曲げて自身の口元に沿えた。
あたかも着物の袖のようだ。
「可愛い名前ですね! 短くて呼びやすい!」
世辞ではないと言いたげに、喉からキュルキュルと甲高い音を鳴らしている。
鳥の生態に詳しくなくとも機嫌が良いのは伝わってきた。
「そういえば、敬語とタメ口どっちがいいですか? そちらの気分に合わせますよ!」
「ふ、普段通りで」
人懐こい態度と外見年齢的に歳下のようだが、素の状態でいてもらった方が客と店員らしくなく、いくらか気楽になれる。
アシャの意図を知ってか知らずか、ラピは元気よく片腕を挙げた。
「はーい! なれなれしくしちゃおっと。さ、立ち話もなんだし座って座って!」
勧められるまま部屋の端まで歩き、隣同士でソファに座る。
好きこのんで来たわりに落ち着けず、俯きがちに手のひらを握りしめているとラピから話を振られた。
「アシャさんは鳥獣人どころか、こういうお店も初めてだって聞いたよ。いきなり飛び込むなんて勇気があるね」
経験の有無については見栄を張らず、正直に伝えた方が良いとルネに促され、受付でひと通り明かしていた。
改めて他人から指摘されると気恥ずかしく、穴があったら入りたい思いに駆られる。
「友達に勧められたんです。じつは、仕事で嫌な目に遭って……気晴らしになると言われて、つい」
「いいね、気晴らし!」
陰気な口調を打ち消すような、カラッとした相槌だった。
「毎日疲れることばっかりだもん、たまには羽を伸ばさなくちゃ。こうやってー……」
ラピは喋りながら目を閉じて両手の指を組み、真上へ翼腕を伸ばして背伸びをした。発達した胸筋と腰の細さが際立つ。
アシャもラピにつられて、しばし両肩を回した。日々歩き回りはしても腕を振るう機会は少なく、凝り固まった筋肉が擦れて小さく音を立てる。
「って、そういう意味じゃないか! あははっ」
「ふふっ……」
急に始まった柔軟運動をやめて笑い合うと、和やかな空気が流れた。
「……でも本当、遠慮しないでね。嫌になったらすぐに言うんだよ?」
ラピは姿勢を低くして、上目遣い気味にアシャの顔を覗き込んでくる。
「慣れてないと、男が近くにいるだけで怖いでしょ? 異種族は違うところも多いしさ」
女性心理を汲み取った、そつのない気遣いに彼が人気の売れっ子になった理由を実感した。
人間族の間で青い鳥は幸運の象徴であると同時に、追い求めている間は絶対に手に入らない理想の隠喩ともされる。
この店では、良くも悪くも幻想を持たれがちな存在が自分を抱いてくれるのだ。夢見心地になり、のめり込む人も多いだろう。
そんな、どこか他人事な客観視を頭から切り離そうとアシャは首を軽く振る。
「確かに、ちょっとだけ緊張してますけど……それは、ラピさんが綺麗だからですよ」
相手が目の前にいる時こそ、伝えたいことは飾らず素直に言っておこうと思った。
「わっ、ぼくのこと褒めてくれるの!?」
容姿に関する褒め言葉など食傷気味のはずだが、ラピは予想外に大声をあげる。
畳まれていた耳羽は、広がるとコウモリの耳に似た形だった。すぐに元の形に戻った分、貴重な場面を目撃した気がする。
「だって、本当に綺麗ですから。鳥獣人の羽って、こんなに光って見えるんですね。飛んでいるところしか知らなかったから、驚きました」
光の干渉、散乱によって生まれる鮮明な青は野外の昼間でこそ輝くだろう。
店側か彼自身が陽の光に近い色のランプを置き、ある程度の再現を果たしているのは流石といえた。
「嬉しいな~っ。良かったら、じっくり観察しちゃってよ!」
ラピが何やら頬を染めてワクワクしているので、期待に応えて、しげしげと見させてもらった。
翼腕の動きを阻害しないノースリーブのバックリボンシャツを着て、フリルのついた付け襟で首元を飾っている。
裾の広いキュロットを浅く腰穿きしているのは、腰下に尾羽があるからだった。
「女性と違って抱卵斑がないから、服の下は全部羽毛だよ。見られて困るようなところはないんだけど、人目に対する礼儀なんだ」
顔元が人間族と酷似している種族は、いかに動物的特徴が強かろうと公共の場では衣服の着用を求められる。
異種族間に交流が生まれたばかりの規制当初は無理強いに近かったようだが、世代が進んだ今はお洒落を楽しむ風潮が根付いていた。
「なるほど……翼があると、服を着るのも大変ですよね」
「ボタンやベルトは確かに難しいなぁ。この街の仕立て屋さんは、ぼくらが脱ぎ着しやすい服を作ってくれるから、すごく助かってるよ」
愛らしいリボン結びの服には、かなり実用的な意味があった。丸みを帯びたラピの爪先は想像以上に器用なようだ。
「危なくないように、毎日丁寧に削ってるんだ」
アシャの視線が爪に向いたのを察して、右手を差し出してくる。
獲物を狩る獰猛な武器は攻撃性を下げられ、人間族の手に近い形に整えられていた。
「本当ですね。触っても、全然痛くない」
鱗に似た硬い表皮越しに高い体温を感じ取り感心していると、ごく優しく握り返される。
「……番に触れるなら、当然でしょ?」
細められた黒い双眸には、そこはかとない妖艶さがにじんでいた。
異種族の身体付きや生活様式に意識を傾けていたアシャは我に返り、主目的を思い出す。
自分はラピと一線を越える権利をお金で買った、ただの客だ。
彼はこの店で今までに何十回、何百回と似たやりとりをしてきただろう。
はなから承知の上だったはずの事実が、何故か息苦しさを生んだ。
まず目に飛び込んできたのは漆喰の壁の白さだ。暖色系のランプが各所に設けられ、室内をより明るい印象にしていた。
いくつもクッションが置かれた円形の大きなベッドだけではなく、木目のサイドボードやソファ、観葉植物まである。
一見したところ、宿屋の二人部屋とそう変わりないように感じられた。
「あっ、来た来た!」
ソファに腰掛けていた鳥獣人の青年がドアの開閉音に立ち上がり、アシャを出迎える。
「初めまして、ラピです! ご指名ありがとうございまーす!」
満面の笑みと共に翼腕を左右に広げ、全身で歓迎を示してきた。神秘的な青羽の印象に反して、ラピはかなり陽気な性格らしい。
画家の修正や贔屓目が入る肖像画よりも、はつらつとした実物の方がよほど美男子に映った。
アシャより少し高い程度の、鳥獣人としては小柄な背丈であるためか妙に距離が近い。
「こんばんは……初めまして、アシャです」
いかに客の立場とはいえ、初対面の男の腕の中に飛び込むような真似は出来ず、ノリを合わせることすら難しかった。
アシャが控えめな愛想笑いを返すと、ラピは翼腕を曲げて自身の口元に沿えた。
あたかも着物の袖のようだ。
「可愛い名前ですね! 短くて呼びやすい!」
世辞ではないと言いたげに、喉からキュルキュルと甲高い音を鳴らしている。
鳥の生態に詳しくなくとも機嫌が良いのは伝わってきた。
「そういえば、敬語とタメ口どっちがいいですか? そちらの気分に合わせますよ!」
「ふ、普段通りで」
人懐こい態度と外見年齢的に歳下のようだが、素の状態でいてもらった方が客と店員らしくなく、いくらか気楽になれる。
アシャの意図を知ってか知らずか、ラピは元気よく片腕を挙げた。
「はーい! なれなれしくしちゃおっと。さ、立ち話もなんだし座って座って!」
勧められるまま部屋の端まで歩き、隣同士でソファに座る。
好きこのんで来たわりに落ち着けず、俯きがちに手のひらを握りしめているとラピから話を振られた。
「アシャさんは鳥獣人どころか、こういうお店も初めてだって聞いたよ。いきなり飛び込むなんて勇気があるね」
経験の有無については見栄を張らず、正直に伝えた方が良いとルネに促され、受付でひと通り明かしていた。
改めて他人から指摘されると気恥ずかしく、穴があったら入りたい思いに駆られる。
「友達に勧められたんです。じつは、仕事で嫌な目に遭って……気晴らしになると言われて、つい」
「いいね、気晴らし!」
陰気な口調を打ち消すような、カラッとした相槌だった。
「毎日疲れることばっかりだもん、たまには羽を伸ばさなくちゃ。こうやってー……」
ラピは喋りながら目を閉じて両手の指を組み、真上へ翼腕を伸ばして背伸びをした。発達した胸筋と腰の細さが際立つ。
アシャもラピにつられて、しばし両肩を回した。日々歩き回りはしても腕を振るう機会は少なく、凝り固まった筋肉が擦れて小さく音を立てる。
「って、そういう意味じゃないか! あははっ」
「ふふっ……」
急に始まった柔軟運動をやめて笑い合うと、和やかな空気が流れた。
「……でも本当、遠慮しないでね。嫌になったらすぐに言うんだよ?」
ラピは姿勢を低くして、上目遣い気味にアシャの顔を覗き込んでくる。
「慣れてないと、男が近くにいるだけで怖いでしょ? 異種族は違うところも多いしさ」
女性心理を汲み取った、そつのない気遣いに彼が人気の売れっ子になった理由を実感した。
人間族の間で青い鳥は幸運の象徴であると同時に、追い求めている間は絶対に手に入らない理想の隠喩ともされる。
この店では、良くも悪くも幻想を持たれがちな存在が自分を抱いてくれるのだ。夢見心地になり、のめり込む人も多いだろう。
そんな、どこか他人事な客観視を頭から切り離そうとアシャは首を軽く振る。
「確かに、ちょっとだけ緊張してますけど……それは、ラピさんが綺麗だからですよ」
相手が目の前にいる時こそ、伝えたいことは飾らず素直に言っておこうと思った。
「わっ、ぼくのこと褒めてくれるの!?」
容姿に関する褒め言葉など食傷気味のはずだが、ラピは予想外に大声をあげる。
畳まれていた耳羽は、広がるとコウモリの耳に似た形だった。すぐに元の形に戻った分、貴重な場面を目撃した気がする。
「だって、本当に綺麗ですから。鳥獣人の羽って、こんなに光って見えるんですね。飛んでいるところしか知らなかったから、驚きました」
光の干渉、散乱によって生まれる鮮明な青は野外の昼間でこそ輝くだろう。
店側か彼自身が陽の光に近い色のランプを置き、ある程度の再現を果たしているのは流石といえた。
「嬉しいな~っ。良かったら、じっくり観察しちゃってよ!」
ラピが何やら頬を染めてワクワクしているので、期待に応えて、しげしげと見させてもらった。
翼腕の動きを阻害しないノースリーブのバックリボンシャツを着て、フリルのついた付け襟で首元を飾っている。
裾の広いキュロットを浅く腰穿きしているのは、腰下に尾羽があるからだった。
「女性と違って抱卵斑がないから、服の下は全部羽毛だよ。見られて困るようなところはないんだけど、人目に対する礼儀なんだ」
顔元が人間族と酷似している種族は、いかに動物的特徴が強かろうと公共の場では衣服の着用を求められる。
異種族間に交流が生まれたばかりの規制当初は無理強いに近かったようだが、世代が進んだ今はお洒落を楽しむ風潮が根付いていた。
「なるほど……翼があると、服を着るのも大変ですよね」
「ボタンやベルトは確かに難しいなぁ。この街の仕立て屋さんは、ぼくらが脱ぎ着しやすい服を作ってくれるから、すごく助かってるよ」
愛らしいリボン結びの服には、かなり実用的な意味があった。丸みを帯びたラピの爪先は想像以上に器用なようだ。
「危なくないように、毎日丁寧に削ってるんだ」
アシャの視線が爪に向いたのを察して、右手を差し出してくる。
獲物を狩る獰猛な武器は攻撃性を下げられ、人間族の手に近い形に整えられていた。
「本当ですね。触っても、全然痛くない」
鱗に似た硬い表皮越しに高い体温を感じ取り感心していると、ごく優しく握り返される。
「……番に触れるなら、当然でしょ?」
細められた黒い双眸には、そこはかとない妖艶さがにじんでいた。
異種族の身体付きや生活様式に意識を傾けていたアシャは我に返り、主目的を思い出す。
自分はラピと一線を越える権利をお金で買った、ただの客だ。
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