6 / 6
6
しおりを挟む
ラッセルの魔法は間違いなく発動していた。
つまり、さきほどのは彼女の本心だったということ。
思い出すと顔から火が出そうだが、シェリーは冷静さを保ちながら必死に考えを巡らせていた。
(わたしが好きって言ったらラッセルが照れた……つまりそれって、ラッセルもわたしを好きってこと?)
そんなはずはない、とシェリー思う。
ラッセルはシェリーに関心を示さないだけでなく、彼女の父が持つ『魔法爵』の地位もバカにしていた。
この地位は、魔法省が選ぶ『優秀な魔法使い』に贈られる1代限り、20年という期間の定められた特別な位だ。
議会への参加資格はないが、色々なイベントに呼ばれ収入にも困らない。
ラッセルのような生粋の貴族からすれば『客寄せパンダ』のような存在で、快く思われていないのは仕方のないことだった。
その上で、さっきの婚約破棄発言である。
(わ、わからない。これは一体どういう感情なの。魔法でわかればいいのに)
彼が使った『洗脳術』、あるいは『読心術』といった特殊な魔法を行使できるかは、生まれ持った素質に左右される。
努力だけではどうにもならず、残念ながらシェリーには使うことができない。
だから彼の本心をあぶり出すには、魔法以外の方法に頼らなくては――シェリーは必死に考えるが、良案は思いつかなかった。
「だ、だめよ……」
「なにが」
「こんなんじゃだめよ! わたしは完璧でなきゃいけないのにっ!」
シェリーは呆然と固まる婚約者の前へズシズシと歩み寄り、その鼻先に人差し指を突き立てた。
「ラッセル・ミルワード! あなた、わたしのことどう思ってるの!?」
「なんだよ、いきなり」
「わたしのこと婚約破棄したいほど嫌いなんでしょ!? なのになんで照れてるの……わたしのことどう思ってるのか、答えなさいよっ!」
すごく恥ずかしいことを言っている自覚はあったが、シェリーは知的好奇心が旺盛で、なによりプライドが高いのだ。
羞恥心よりも、彼の本心がわからないことへの焦りと興味が上回ってしまった。
ラッセルは困惑した顔でしばし固まり二度と瞬く。
それから夕日のような目を細めた。
「シェリーに答えを求められたのは久しぶりだ」
たしかに、入学してすぐのころはいつもラッセルに勉強のことを聞いていた。
面倒そうにしながらもわかりやすい答えをくれるから、先生に聞くよりラッセルに聞いていたのだ。
いつのまにか、そんなやり取りもなくなってしまったが。
「そうよ……完璧じゃないから、あなたに釣り合うために完璧になろうと……」
「じゃあ、次の考査で手を抜いてくれないか」
「は?」
突然話が変わって、シェリーは鳩が豆鉄砲を食ったような顔で固まる。
「次の成績発表で俺が学年1になれたら、婚約者のままでもいい」
「なにそれ……次の考査って卒業試験でしょ!? それで手を抜けって、ふざけないでよ!」
「最後くらい未来の旦那様に花を持たせてくれてもいいだろ」
「絶対にいや!」
「じゃあ婚約は破棄する」
「それもいや!!」
「わがままだな」
このままでは埒が明かないと悟ってシェリーは一旦口を噤む。
さっき照れていたことといい、この物言いといい。
ラッセルが婚約を破棄したがっているのは嫌われているわけではなく、自分が完璧すぎるせいだ。
流刑を回避するためだったのに、いつの間にか本気で好きになり、完璧にこだわっていたシェリー。
そのせいで婚約を破棄させられそうになるなんて、本当に事実は小説より奇なりである。
「諦めたか?」
「……わかった。最後の花は持たせてあげる。そのかわり、私からもひとつ要求させて」
「なんだ」
深呼吸をひとつして赤い瞳をまっすぐに見つめると、シェリーはわずかに口角を上げた。
「さっきわたしがやったみたいに、ラッセルもわたしへの気持ちをちゃんと言葉にして」
「……は?」
「わたしは完璧じゃないから、あなたの気持ちがわからないの。だから昔みたいに、あなたに教えて欲しい」
「何言ってるんだ。そんなの、するわけ」
「だったら学年1位の座は渡せないわ」
呆けた婚約者の顔に、3度めは見える形でガッツポーズしながらシェリーはにっこり笑って言うのだった。
「あなたがやらないなら、誇り高きミルワード家の跡取りのくせにお飾り貴族の娘に成績で負けた上、相手を振った哀れな負け犬だって、学校中に言いふらしてやるわ」
「なっ……おまえ、そんな悪いやつだったのか!?」
「あたりまえじゃない。だってわたしは――シェリー・ヘイゼルだもの」
努力家だが、ちょっと狡猾なところもあり道を踏み外してしまった原作のシェリー。
前世の記憶を持って転生しても、さらっとこんな思考に至るあたりやはり同じ存在なのだろう。シェリーはこころの中で苦笑した。
*
数ヶ月後の朝、いつものように卒業試験の結果が張り出された。
学年1位として盛大に名前を張り出されるのは、久しぶりにその場所に返り咲いたラッセル・ミルワード。
そしてそのとなりには、それまで1位だったシェリー・ヘイゼルの名前が控えめに掲載されていた。
『黄金の天才』が2位に落ちた。プライドの高いシェリーのことだ。きっとショックで寝込むに違いない……なんて一瞬話題になるが、意外にも彼女は大して気にした様子もなく、むしろ「これでいいのよ」なんて生き生きしていた。
一方、ラッセルのほうはあまり嬉しそうではなく、シェリーと顔を合わせるたび気まずそうに逃げている。
「ラッセル! あなた、いつになったらわたしへの気持ちを叫んでくれるの!」
「いいだろ、婚約は破棄しなかったんだから」
「だめよ! 答えを知るまで諦められない!」
学年1位を譲ることで婚約は続行。原作ヒーローと関わることもなく流刑は回避できた形だが。
シェリーの物語はまだまだ続きそうであった。
つまり、さきほどのは彼女の本心だったということ。
思い出すと顔から火が出そうだが、シェリーは冷静さを保ちながら必死に考えを巡らせていた。
(わたしが好きって言ったらラッセルが照れた……つまりそれって、ラッセルもわたしを好きってこと?)
そんなはずはない、とシェリー思う。
ラッセルはシェリーに関心を示さないだけでなく、彼女の父が持つ『魔法爵』の地位もバカにしていた。
この地位は、魔法省が選ぶ『優秀な魔法使い』に贈られる1代限り、20年という期間の定められた特別な位だ。
議会への参加資格はないが、色々なイベントに呼ばれ収入にも困らない。
ラッセルのような生粋の貴族からすれば『客寄せパンダ』のような存在で、快く思われていないのは仕方のないことだった。
その上で、さっきの婚約破棄発言である。
(わ、わからない。これは一体どういう感情なの。魔法でわかればいいのに)
彼が使った『洗脳術』、あるいは『読心術』といった特殊な魔法を行使できるかは、生まれ持った素質に左右される。
努力だけではどうにもならず、残念ながらシェリーには使うことができない。
だから彼の本心をあぶり出すには、魔法以外の方法に頼らなくては――シェリーは必死に考えるが、良案は思いつかなかった。
「だ、だめよ……」
「なにが」
「こんなんじゃだめよ! わたしは完璧でなきゃいけないのにっ!」
シェリーは呆然と固まる婚約者の前へズシズシと歩み寄り、その鼻先に人差し指を突き立てた。
「ラッセル・ミルワード! あなた、わたしのことどう思ってるの!?」
「なんだよ、いきなり」
「わたしのこと婚約破棄したいほど嫌いなんでしょ!? なのになんで照れてるの……わたしのことどう思ってるのか、答えなさいよっ!」
すごく恥ずかしいことを言っている自覚はあったが、シェリーは知的好奇心が旺盛で、なによりプライドが高いのだ。
羞恥心よりも、彼の本心がわからないことへの焦りと興味が上回ってしまった。
ラッセルは困惑した顔でしばし固まり二度と瞬く。
それから夕日のような目を細めた。
「シェリーに答えを求められたのは久しぶりだ」
たしかに、入学してすぐのころはいつもラッセルに勉強のことを聞いていた。
面倒そうにしながらもわかりやすい答えをくれるから、先生に聞くよりラッセルに聞いていたのだ。
いつのまにか、そんなやり取りもなくなってしまったが。
「そうよ……完璧じゃないから、あなたに釣り合うために完璧になろうと……」
「じゃあ、次の考査で手を抜いてくれないか」
「は?」
突然話が変わって、シェリーは鳩が豆鉄砲を食ったような顔で固まる。
「次の成績発表で俺が学年1になれたら、婚約者のままでもいい」
「なにそれ……次の考査って卒業試験でしょ!? それで手を抜けって、ふざけないでよ!」
「最後くらい未来の旦那様に花を持たせてくれてもいいだろ」
「絶対にいや!」
「じゃあ婚約は破棄する」
「それもいや!!」
「わがままだな」
このままでは埒が明かないと悟ってシェリーは一旦口を噤む。
さっき照れていたことといい、この物言いといい。
ラッセルが婚約を破棄したがっているのは嫌われているわけではなく、自分が完璧すぎるせいだ。
流刑を回避するためだったのに、いつの間にか本気で好きになり、完璧にこだわっていたシェリー。
そのせいで婚約を破棄させられそうになるなんて、本当に事実は小説より奇なりである。
「諦めたか?」
「……わかった。最後の花は持たせてあげる。そのかわり、私からもひとつ要求させて」
「なんだ」
深呼吸をひとつして赤い瞳をまっすぐに見つめると、シェリーはわずかに口角を上げた。
「さっきわたしがやったみたいに、ラッセルもわたしへの気持ちをちゃんと言葉にして」
「……は?」
「わたしは完璧じゃないから、あなたの気持ちがわからないの。だから昔みたいに、あなたに教えて欲しい」
「何言ってるんだ。そんなの、するわけ」
「だったら学年1位の座は渡せないわ」
呆けた婚約者の顔に、3度めは見える形でガッツポーズしながらシェリーはにっこり笑って言うのだった。
「あなたがやらないなら、誇り高きミルワード家の跡取りのくせにお飾り貴族の娘に成績で負けた上、相手を振った哀れな負け犬だって、学校中に言いふらしてやるわ」
「なっ……おまえ、そんな悪いやつだったのか!?」
「あたりまえじゃない。だってわたしは――シェリー・ヘイゼルだもの」
努力家だが、ちょっと狡猾なところもあり道を踏み外してしまった原作のシェリー。
前世の記憶を持って転生しても、さらっとこんな思考に至るあたりやはり同じ存在なのだろう。シェリーはこころの中で苦笑した。
*
数ヶ月後の朝、いつものように卒業試験の結果が張り出された。
学年1位として盛大に名前を張り出されるのは、久しぶりにその場所に返り咲いたラッセル・ミルワード。
そしてそのとなりには、それまで1位だったシェリー・ヘイゼルの名前が控えめに掲載されていた。
『黄金の天才』が2位に落ちた。プライドの高いシェリーのことだ。きっとショックで寝込むに違いない……なんて一瞬話題になるが、意外にも彼女は大して気にした様子もなく、むしろ「これでいいのよ」なんて生き生きしていた。
一方、ラッセルのほうはあまり嬉しそうではなく、シェリーと顔を合わせるたび気まずそうに逃げている。
「ラッセル! あなた、いつになったらわたしへの気持ちを叫んでくれるの!」
「いいだろ、婚約は破棄しなかったんだから」
「だめよ! 答えを知るまで諦められない!」
学年1位を譲ることで婚約は続行。原作ヒーローと関わることもなく流刑は回避できた形だが。
シェリーの物語はまだまだ続きそうであった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『婚約破棄されましたが、孤児院を作ったら国が変わりました』
ふわふわ
恋愛
了解です。
では、アルファポリス掲載向け・最適化済みの内容紹介を書きます。
(本命タイトル①を前提にしていますが、他タイトルにも流用可能です)
---
内容紹介
婚約破棄を告げられたとき、
ノエリアは怒りもしなければ、悲しみもしなかった。
それは政略結婚。
家同士の都合で決まり、家同士の都合で終わる話。
貴族の娘として当然の義務が、一つ消えただけだった。
――だから、その後の人生は自由に生きることにした。
捨て猫を拾い、
行き倒れの孤児の少女を保護し、
「収容するだけではない」孤児院を作る。
教育を施し、働く力を与え、
やがて孤児たちは領地を支える人材へと育っていく。
しかしその制度は、
貴族社会の“当たり前”を静かに壊していった。
反発、批判、正論という名の圧力。
それでもノエリアは感情を振り回さず、
ただ淡々と線を引き、責任を果たし続ける。
ざまぁは叫ばれない。
断罪も復讐もない。
あるのは、
「選ばれなかった令嬢」が選び続けた生き方と、
彼女がいなくても回り続ける世界。
これは、
恋愛よりも生き方を選んだ一人の令嬢が、
静かに国を変えていく物語。
---
併せておすすめタグ(参考)
婚約破棄
女主人公
貴族令嬢
孤児院
内政
知的ヒロイン
スローざまぁ
日常系
猫
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる