チートさんは平和主義者

月夜

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魔法学園編突入じゃぁぁあ!

13話 フロストとの約束

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「つまり、亜人とは魔物や魔族と人間のハーフと言うことです」
「うん」
「おや、時間が夕刻ですね。そろそろ夕食だと思いますので、本日はこのくらいにしておきましょう。教えて欲しいことがありましたら、私の宮廷魔導師専用の屋敷がありますのでそちらに来てくれれば大丈夫です」
「はーい」
「お嬢様、行く時は、私とシーアをお連れになってください。いいですね?私とシーアをお連れになってください!」
「ルミルーナ姫、くれぐれも襲われないようにしましょう!」

oh......
忘れてた……この人……うん。
ロリコンだった…………とりあえず気をつけよう!

「セーランさん、シーアさん!いくら私がロリコンだったとしても、姫には手を出しませんよ!出すとしたら、セーランさんとシーアさんぐらいです」

…………今、サラッと言わなかった?サラッと。
セーランとシーアぐらいって……あー……うん。
私は何も聞かなかった。純粋な3歳児はお勉強に集中して何も聞いてません。
シーア達の方を見てみると……

「貴様!無礼にも程があるぞ!」
「アルスさん?貴方みたいなカスなオッサンなんかとやりたくありません!やるならお嬢様がいいです!いえ、やるならお嬢様だけです!」

あー、セーランってヤンデレ属性だね。
多分、いつか私セーランに殺されるな。
私、アーメン!
とりあえず、席を立つ。

「シーア、セーラン。夕食が近いから行こ?アルス、今日はありがとう」

そう言って、荷物をまとめ図書室を後にし、部屋に向かう。
………………いやー、本日は大変でしたねー。

「お嬢様、本日は王妃様と国王様が仕事のためフロスト様とお食事になります」
「そかぁー、分かった」

うん、結構皆で集まるってのが少ないんだ。
皆で集まるのが奇跡ってぐらい。
多分フロストの精神年齢が高いのは、親がいつも一緒にいないからだと思うんだ。
フロストよ、私という姉がいるのだよ。
さぁ!ツンデレフロストよ!
この私に甘えたまえ!

「姉様、夕食出来てるから早く」

そう言って、食事用の部屋のドアから頭をひょこっと出して言う。
少年よ、君は人間を虜にする罪を持っているようだね。
あ、私は恋に落ちてませんからね。
前世も恋なんて1回もなかった身だし~。
私は男嫌いだし。というか人間嫌いの人間恐怖症なんで……
ならば何故今は平気かって?
頑張ってんだよ!
応援してくれ!
3歳の女の子がこんなに一生懸命頑張っているんだぞ?
見捨てるのか?それでも人間か!?

「はぁ~、あのさぁそこでアホ面で突っ立てると迷惑しかないんだけど……」
「ん?あ、ごめんごめん!」

どうやら私は突っ立って口を開けながら考えてたみたい……
恥ずかしいじゃないかこの野郎!
そこ!笑うな!はいそこもぉ!

ぎゅるるる

………………なっちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあー!
やめろォォォ!
そんな目で見るなぁぁぁぁぁあ!
私は逃げ込むように食事用の部屋に駆け込んだ。



「クッ  ククク   フフフフ」
「ちょっとぉ!笑わないでよ!お腹鳴るのはしょうがないじゃん!アホ面して突っ立ってたのは認めるけどさぁ」
「だっ……くっ……ククク……だってさ……くっ……アハハハハハ!!」
「こら!笑わないでよ!シャーラップ!シャーラップ!」
「これが笑わずにいられるわけ?ククク……アハハハハ!!」
「こんのぉ!生意気小僧が!お姉ちゃんを馬鹿にしてはいけません!」

そう言いながら、刺していたお肉を頬張りフォークをフロストに向ける。

「お嬢様、フォークを人に向けてはなりません」
「あ、セーランごめんなさい」

私がショボンとするとセーランは…

「お嬢様!落ち込むことはありません!そんなお嬢様も素敵です!いえ、最高です!」
「あ、うん」

セーランが凄く近づいて言ってきたけど…面倒臭いので無視。
とにかく私は食べ続ける!食べ続けるんだ!
ナイフで切ってフォークで刺して食べる。
スプーンでスープを飲む。
そんな感じをとにかく繰り返すだけだ!

「ねぇ、姉さん。明日から僕と付き合ってよ」
「…………えっ?」

弟よ、進化したな。
フロストの将来がもろ丸見えだわ。
お姉ちゃん困っちゃう。
ん?付き合って?
……………………………………………告……白?
……………………………………………え?…えー?

「模擬戦とか勉強とか買い物とか行きたいからさ。1人だと色々とあれだから」
「そっちかぁーい!」

告白じゃなかったのね!
それで良かったわ!
告白だったら私、終わる。終わるわ!

「何1人で馬鹿芝居してんの?はぁ~、あのねぇ、僕も姉さんと同じ魔法学園行くの。分かる?だから僕だって色々とやらなきゃ行けないの」
「あ、はい。…え?私と同じ魔法学園来るの?」
「そうだよ」

フロストはぶっきらぼうに言って、魚を口に放り込んだ。

「んじゃ、ご馳走様」
「ご馳走様」

丁度2人とも食べ終わったみたいだ。
私は席を立ち、部屋に戻ろうとする。

「それじゃぁ、姉さん。明日よろしく」
「うん」

そして私は部屋に戻り、お風呂に入ったり、侍女達から全身マッサージされたりなどされ、寝る専用のドレスに身を包んで深い眠りについた。
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