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第一章 覆面ズが出来るまで
#8 パーティー組まないか?
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初心者狩りを拘束魔法で縛り上げたフェーリエに、仮面剣士が話しかけてきた。
「君はどの程度魔法が得意なんだ?幻覚魔法も拘束魔法も上級魔法だが」
そんなことを聞いてどうするというのだろう。出会い方は険悪だったが、これ以上関わりはなくなるというのに。そう思いながらも、フェーリエは素直に答える。
「どの程度って言われても基準が分からないけど、それなりに強いと思うわよ?治癒以外の魔法なら、上級以上は使えるわ」
治癒魔法は特別なのだ。人間族のごくごく一部しか使えず、妖精族や獣人族は使えない。少し血が混ざっているからか、フェーリエも治癒魔法は使えなかった。
「先程の防御魔法、完全に意表を突いたと思ったが発動した。常時張れるのか?」
「質問ばかりね。はぁ……常時張れるわ。魔力消費は抑えてるし、使い勝手が良いの」
「ふむ……。では、君の旅の目的は?金か?名誉か?」
妙に冷たい言葉で問いかけてきた。金や名誉と言った言葉が嫌いなのだろうか。
問いかけの言葉が嫌な言い方だった事もあり、フェーリエの声も心なし低くなった。
「私の目標はそんなものじゃない」
「では、なんだ?」
「世界を見ることよ!私自身の目で、この世界を堪能したいの!」
フェーリエがフードごしに睨みながら答えると、仮面剣士は思案顔で黙り込んだ。
(むぅ、ヒトのことばっかり聞いてきて。顔隠してる意味分かってないの?)
『フェーリエ様、悪意は感じません。しばらくは様子見ですね』
フェーリエの前をふわふわと漂いながら、アウラは言った。それに軽く頷き、剣士の動向を待っていると、
「……君、俺とパーティーを組まないか?」
「……ん??何の流れでそうなったの?」
剣士はいたって真面目に話を進める。フェーリエの頭は混乱していた。
「俺の目標は『始祖の森』のクエストを受ける事だ」
「『始祖の森』!?今から!?本気で!?」
『始祖の森』と言う名前のクエストは、10年に一度、ほんの数名のSランク冒険者が受ける事が出来るクエストだ。クリアした者は名誉と富を得られると言われている。次にクエストが現れるまで後1年しかない。
「金や名誉が欲しい訳ではない。そうしなければならないだけだ。だが、一人ではSランクになるまで時間も掛かるだろう」
「そこで、私の出番って事?」
「そうだ。強力な魔法使いは戦いを有利にする。そのうえ、君はこちらのことを根掘り葉掘り聞いたりはしないだろう?」
確信しているような声だ。フェーリエが何も言わないでいると、剣士は手を差し出してきた。
「君にも悪い話ではないだろう?さあ、どうする?」
剣士の差し出した手を見る。次は剣士の仮面から見える、青みがかった紫の目を見つめる。
フェーリエの答えは決まっていた。
「君はどの程度魔法が得意なんだ?幻覚魔法も拘束魔法も上級魔法だが」
そんなことを聞いてどうするというのだろう。出会い方は険悪だったが、これ以上関わりはなくなるというのに。そう思いながらも、フェーリエは素直に答える。
「どの程度って言われても基準が分からないけど、それなりに強いと思うわよ?治癒以外の魔法なら、上級以上は使えるわ」
治癒魔法は特別なのだ。人間族のごくごく一部しか使えず、妖精族や獣人族は使えない。少し血が混ざっているからか、フェーリエも治癒魔法は使えなかった。
「先程の防御魔法、完全に意表を突いたと思ったが発動した。常時張れるのか?」
「質問ばかりね。はぁ……常時張れるわ。魔力消費は抑えてるし、使い勝手が良いの」
「ふむ……。では、君の旅の目的は?金か?名誉か?」
妙に冷たい言葉で問いかけてきた。金や名誉と言った言葉が嫌いなのだろうか。
問いかけの言葉が嫌な言い方だった事もあり、フェーリエの声も心なし低くなった。
「私の目標はそんなものじゃない」
「では、なんだ?」
「世界を見ることよ!私自身の目で、この世界を堪能したいの!」
フェーリエがフードごしに睨みながら答えると、仮面剣士は思案顔で黙り込んだ。
(むぅ、ヒトのことばっかり聞いてきて。顔隠してる意味分かってないの?)
『フェーリエ様、悪意は感じません。しばらくは様子見ですね』
フェーリエの前をふわふわと漂いながら、アウラは言った。それに軽く頷き、剣士の動向を待っていると、
「……君、俺とパーティーを組まないか?」
「……ん??何の流れでそうなったの?」
剣士はいたって真面目に話を進める。フェーリエの頭は混乱していた。
「俺の目標は『始祖の森』のクエストを受ける事だ」
「『始祖の森』!?今から!?本気で!?」
『始祖の森』と言う名前のクエストは、10年に一度、ほんの数名のSランク冒険者が受ける事が出来るクエストだ。クリアした者は名誉と富を得られると言われている。次にクエストが現れるまで後1年しかない。
「金や名誉が欲しい訳ではない。そうしなければならないだけだ。だが、一人ではSランクになるまで時間も掛かるだろう」
「そこで、私の出番って事?」
「そうだ。強力な魔法使いは戦いを有利にする。そのうえ、君はこちらのことを根掘り葉掘り聞いたりはしないだろう?」
確信しているような声だ。フェーリエが何も言わないでいると、剣士は手を差し出してきた。
「君にも悪い話ではないだろう?さあ、どうする?」
剣士の差し出した手を見る。次は剣士の仮面から見える、青みがかった紫の目を見つめる。
フェーリエの答えは決まっていた。
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