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第三章 未開発の森
#70 属性付与
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「グレッグさん!こちらに走ってきてください!」
フェーリエは声を上げる。その声に反応したグレッグは、魔獣の攻撃を躱しながらこちらに走ってきた。
走るグレッグを追いかけ、魔獣が魔法無効エリアから出る。その途端に体が肥大化し、動く速度が上がる。
(っ!?やっぱり……でも、背に腹は代えられない!!)
魔力は生命エネルギーと言われている。そして、それは魔物にもあるものだ。生命に少なからず影響があってもおかしくない。
「レイモンドさん!」
グレッグが十分に魔獣から離れたことを確認したフェーリエは、鋭く名前を呼ぶ。
合図を受けてレイモンドが矢を放つ。矢は魔獣の目に刺さり、魔獣が悲鳴を上げる。そのまま間髪入れずに、もう片方の目にも矢が刺さる。暴れる魔獣の目を正確に射貫くレイモンドの腕前に感心しつつ、フェーリエは魔法を使う。
地魔法『ロックランス』
初歩的な岩の槍を地面から生み出す魔法だ。だが、フェーリエの魔力で生み出されるそれは、巨大な魔獣の腹を突き破った。
「凄い……ただのロックランスでこれだけの威力を……」
レイモンドが唖然と呟く。しかし、魔獣は腹を突き破られたにも関わらず、動きを止めようとはしなかった。
「あの状態でもまだ動くのか……」
魔獣は腹の岩を砕いた。貫かれた腹の風穴は、瞬く間に塞がる。
(再生早すぎでしょ!!どうなってんのよ!)
心の中で叫びながら、フェーリエはもう一度『ロックランス』を使う。今度は首と胴に発動させる。
再生の余波でそれを避けられることは無かったが、それでも拘束には至らない。
(あれを使うしかない、か)
魔力を多く消費してしまううえに、あまりヒト前で使いたくはない魔法だ。それでもこんな危険な魔獣を放置するわけにはいかない。
「やってやるわ!!」
岩を砕いている魔獣の周囲を、シャボン玉のような膜が覆う。
「結界!?そんなものであの魔獣は止まらない!!」
レイモンドが叫ぶ。そう普通の結界ならば、簡単に破られてしまうだろう。
すー、と息を吸う。イメージを明確にしなければならない。目を閉じ、想像する。決して破れない、永遠に持続する結界を。
「属性付与!『破壊不可』……『無限』!!」
自分に言い聞かせるように声に出して叫ぶ。
魔獣は結界に体当たりしているが、一向に破れる気配は無い。成功したようだ。
「ふぅー」
フェーリエは大きく息を吐いた。一気に魔力を失った体は、酷く重い。走り続けたせいでもあるが。
魔獣の目は既に再生されている。このままでは長引いただろう。『無限』の効果は名前の通り永遠に続く。それこそ、フェーリエが自らの意思で解かない限りは。
「『無限』……?そんな属性付与があるのか……?」
レイモンドは信じられないというようにフェーリエを見る。フェーリエはこれが異質な魔法であると理解している。師匠も同じ反応をしていたのだ。
だからこそヒト前で使いたくなかったのだ。しかしああだこうだ言っている暇は無い。
アウラの治療はもう終わっている。早く彼を街に連れて行かなくては。
フェーリエはユースを魔法で抱え、戸惑うグレッグとレイモンドを連れて森を飛ぶ。彼らは舌を噛みそうになったそうだ。
フェーリエは声を上げる。その声に反応したグレッグは、魔獣の攻撃を躱しながらこちらに走ってきた。
走るグレッグを追いかけ、魔獣が魔法無効エリアから出る。その途端に体が肥大化し、動く速度が上がる。
(っ!?やっぱり……でも、背に腹は代えられない!!)
魔力は生命エネルギーと言われている。そして、それは魔物にもあるものだ。生命に少なからず影響があってもおかしくない。
「レイモンドさん!」
グレッグが十分に魔獣から離れたことを確認したフェーリエは、鋭く名前を呼ぶ。
合図を受けてレイモンドが矢を放つ。矢は魔獣の目に刺さり、魔獣が悲鳴を上げる。そのまま間髪入れずに、もう片方の目にも矢が刺さる。暴れる魔獣の目を正確に射貫くレイモンドの腕前に感心しつつ、フェーリエは魔法を使う。
地魔法『ロックランス』
初歩的な岩の槍を地面から生み出す魔法だ。だが、フェーリエの魔力で生み出されるそれは、巨大な魔獣の腹を突き破った。
「凄い……ただのロックランスでこれだけの威力を……」
レイモンドが唖然と呟く。しかし、魔獣は腹を突き破られたにも関わらず、動きを止めようとはしなかった。
「あの状態でもまだ動くのか……」
魔獣は腹の岩を砕いた。貫かれた腹の風穴は、瞬く間に塞がる。
(再生早すぎでしょ!!どうなってんのよ!)
心の中で叫びながら、フェーリエはもう一度『ロックランス』を使う。今度は首と胴に発動させる。
再生の余波でそれを避けられることは無かったが、それでも拘束には至らない。
(あれを使うしかない、か)
魔力を多く消費してしまううえに、あまりヒト前で使いたくはない魔法だ。それでもこんな危険な魔獣を放置するわけにはいかない。
「やってやるわ!!」
岩を砕いている魔獣の周囲を、シャボン玉のような膜が覆う。
「結界!?そんなものであの魔獣は止まらない!!」
レイモンドが叫ぶ。そう普通の結界ならば、簡単に破られてしまうだろう。
すー、と息を吸う。イメージを明確にしなければならない。目を閉じ、想像する。決して破れない、永遠に持続する結界を。
「属性付与!『破壊不可』……『無限』!!」
自分に言い聞かせるように声に出して叫ぶ。
魔獣は結界に体当たりしているが、一向に破れる気配は無い。成功したようだ。
「ふぅー」
フェーリエは大きく息を吐いた。一気に魔力を失った体は、酷く重い。走り続けたせいでもあるが。
魔獣の目は既に再生されている。このままでは長引いただろう。『無限』の効果は名前の通り永遠に続く。それこそ、フェーリエが自らの意思で解かない限りは。
「『無限』……?そんな属性付与があるのか……?」
レイモンドは信じられないというようにフェーリエを見る。フェーリエはこれが異質な魔法であると理解している。師匠も同じ反応をしていたのだ。
だからこそヒト前で使いたくなかったのだ。しかしああだこうだ言っている暇は無い。
アウラの治療はもう終わっている。早く彼を街に連れて行かなくては。
フェーリエはユースを魔法で抱え、戸惑うグレッグとレイモンドを連れて森を飛ぶ。彼らは舌を噛みそうになったそうだ。
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