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第2弾 冷たい同級生
トラック4 相棒(2)
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キャラが違うとうろたえるキミに、僕だって自分がこんなふうになるなんて思っていなかった。
キミのことになると、普段通りの自分ではいられない。
「ドS?」
「それは心外だな。そんなことを言うキミは、もっとサディスティックにイジメてあげる」
「暴れても、逃がさない、よっ、ガフッ」
「ゲホッゲホッ…ヒドイなあ。喉に突きを入れるなんて」
「危うく喉が潰れるところだったよ」
「そうだね、自業自得だ」
「大丈夫。もう変なイタズラはしないから。だからもう少し、このままぎゅってさせて」
「ありがとう」
「ん?」
「そうだね。ホント、どこがいいんだろ……ごめっ、ウソウソ!」
「……最初はさ、なんだコイツって思ってたよ。仕事を寄こせって言う割に、人並み外れて仕事はできないし、できないクセに仕事をさせろって言ってくるし。正直、煩わしかったよ。かなりね」
「でも、教えたことはちゃんと覚えてくれるし、成長がみられて、だんだんキミといることが苦じゃなくなった」
「キミを目で追うようになって、嫉妬するようになって。きっと、僕の傍で頑張るキミに、惹かれたんだ」
「うん。頑張ったから。今も、頑張ってる。頑張るキミが好きだよ」
キミのことになると、普段通りの自分ではいられない。
「ドS?」
「それは心外だな。そんなことを言うキミは、もっとサディスティックにイジメてあげる」
「暴れても、逃がさない、よっ、ガフッ」
「ゲホッゲホッ…ヒドイなあ。喉に突きを入れるなんて」
「危うく喉が潰れるところだったよ」
「そうだね、自業自得だ」
「大丈夫。もう変なイタズラはしないから。だからもう少し、このままぎゅってさせて」
「ありがとう」
「ん?」
「そうだね。ホント、どこがいいんだろ……ごめっ、ウソウソ!」
「……最初はさ、なんだコイツって思ってたよ。仕事を寄こせって言う割に、人並み外れて仕事はできないし、できないクセに仕事をさせろって言ってくるし。正直、煩わしかったよ。かなりね」
「でも、教えたことはちゃんと覚えてくれるし、成長がみられて、だんだんキミといることが苦じゃなくなった」
「キミを目で追うようになって、嫉妬するようになって。きっと、僕の傍で頑張るキミに、惹かれたんだ」
「うん。頑張ったから。今も、頑張ってる。頑張るキミが好きだよ」
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