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出たとこ勝負
解き放て亡霊を1
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僕と亜希はリビングにいた。
僕はソファーに座り、夕食の支度をする母さんの様子を見ていた。
僕の正面に座る亜希は、肩越しから背後の母さんへチラリと視線を送ってから、正面の僕に顔を向き直してから言った。
「今はそんなに違いが分からないと思うの。でも亜希とお母さんの会話から違和感を感じて。それでお母さんに言って欲しいのよ。お兄さんがお父さんじゃないことをね」
かなり無茶な注文だ。
事前の準備なしでぶっつけ本番。
少し緊張していた。
母さんはちょっぴり天然でマイペース型、それでいて芯のある女性。
なので母さんのペースに呑まれてはいけない。
手強い母さんを説得できるかどうかは自信がないが、もう賽は投げられた。
母さんの異変は前からなんとなく気づいていた。
僕のことを父さんの名の『英二さん』と呼んだあの日から。
けれど亜希は、僕が気づくよりもずっと前から母さんの異変を感じていたらしい。
あの事故の直後から。
僕が目覚めてからは、さらに拗らせたという。
亜希の話によると、母さんは僕の体の中に父さんの魂が宿っていると思っているらしい。
つまり多重人格の僕は、死んだ父さんの魂ということになるわけだ。
まあ自分が父さんである自覚はないけど。
父さんの死にショックを受けたオリジナルが、もう一つの人格を産み出したという担当医の診断は正しいと思う。
その診断は母さんも聴いていたと亜希は言っていた。
なぜ母さんは僕を父さんだと思うのか。
僕と亜希は同じ答えを導き出していた。
――母さんは父さんの死を受け入れられないから。
おそらく母さんは父さんは肉体を失っても僕の体の中に宿り、今も生き続けていると信じたいのだと思う。
そんな母さんを僕が説得しなければならない。
心のよりどころを僕が奪ってしまったら、かえって母さんの精神的に追い詰めてしまわないだろうか。
下手をすれば僕と同じように多重人格になったりはしないだろうか。
頭の中はネガティブな思考で支配されていく。
ぼんやりとテーブルを見つめながら考えていると。
僕の視界を焼きそばが遮った。
母さんが運んできたようだ。
僕の顔を不思議そうに覗き込んで訊ねた。
「至恩、どうしたのぼんやりとして?」
「ああ、ちょっとね」
「今晩はあなたの好きな焼きそばよ。スパゲッティと迷ったけど、生憎とケチャップを切らしていたからこっちにしたわ」
母さんは聖母のような、何もかも包み込む優しい笑顔で「さあ食べて」と促してきた。
僕は亜希の目線で合図する。
亜希は頷いてから母さんへ質問をした。
「お母さん、焼きそばやナポリタンとかはお父さんの好物だよ。兄さんはハンバーグが好きだったのを忘れたの?」
母さんは一瞬だけ大きく目を見開き体が硬直させた。
けれどすぐに笑って誤魔化した。
「フフフ、確かにそうだったわね。至恩が好きなのはハンバーグね。でも今日は焼きそばを食べさせたいの。至恩は無性に麺類を食べたくなる時があるでしょ?」
「あるよ。めん類は僕も好きな方だ。でも母さんが持たせてくれる昼食は焼きそばパンとナポリタンドックの頻度が多い気がするけど、あれは意図的なもの?」
母さんの首を傾げて「何で」と言いたげに僕を見て言った。
「そうね、確かに頻度が多いけど。でもそれはあなたが記憶を失くしているから覚えていないだけよ。昔は毎日食べても飽きないって家族の前で言ってたじゃないの」
僕は小声で「父さんがそう言ってたの?」と亜希に訊ねる。
亜希は無言で頷いた。
しかし本当のことを伝えることが、こんなにも辛いだなんて思わなかった。
多重人格であることを皆に打ち明けた亜希の勇気に敬意を抱かずにはいられない。
妹を誇りに思う。
ここで兄の僕がためらっていけない。
兄として認めてくれた亜希の為にも頑張りたい。
僕は両膝の上の両手をぎゅっと握りしめて母さんを見据えて訊ねた。
「母さんは僕ではない何者を見ているの?」
「見えているとは何?」
「母さんは僕の中にいる父さんを見ていないかな?」
「あなたの中にいるのは至恩だと思っている。そして目の前にいる今のあなたは英二さん本人でもあるわ」
「僕は父さんじゃない、至恩だ」
母さんは左に小首を傾げ、視線を左斜め下へ送り、そのまま首を左右に振って否定した。
「私には分かるの。お医者さんは多重人格と言うけれど、英二さんの魂が至恩に宿り、この現世に留まって私たち家族を守っているんだってね。至恩の心の傷が癒えるまで英二さんが寄り添ってくれているのよ」
これは随分とやりにくい。
完全にオカルト展開に持ち込まれた。
しかも医学を全否定で。
だいたい霊を信じる人をどうやって諭せば良いのか。
こんな時、幾多の論客をも退けたあの有名人のように、僕にも巧みな話術があったならなあと思った。
だけど引き下がるわけにはいかない。
僕の正面に座る亜希へ視線を送ると「頑張って」と強い目力でエールを送られた。
僕は妹の期待に応えようと母さんへ挑む。
「母さんは僕の体に父さんの魂が宿っているというけれどその根拠は何かな?」
「根拠なんてないの。私がそう感じるているの。今の至恩は事故に遭う前の至恩とはまるで別人だけど、多重人格だからだとは思ってないの。話し方や癖や、食べ物の好き嫌い、冷静で思慮深くて包容力のある性格は英二さんそのものよ」
確認のため亜希を見る。
目で「そうなのか?」と問うと、亜希は渋い顔で二度頷いた。
亜希がそう思うならそうなのだろう。
このままでは不味い。
僕は超常現象の類いは信じるタイプではない。
けれだオカルトっぽい訳の分からない理屈で屈してしまいそうだ。
けれど科学的に証明できないことを「はい、そうですね」と素直に受け止められるほど、僕は大人ではないし、それに言いくるめられるほど子供でもない。
ここは仕切り直すか。
「ごめん、ちょっとトイレ」
僕はリビングを出てトイレに入るふりをして階段の脇にある風呂場の脱衣室に入った。
ズボンのポケットからスマホを取り出して亜希のスマホからラインでここへくるように伝えた。
亜希はすぐに来た。
「困ったぞ亜希、父さんの霊を信じる母さんの説得はかなり難しい。何かアイディアはないか?」
亜希は首を横にふるだけだった。
「僕の担当医に診てもらうかな?」
「待って。本人が自覚していないのだから、病院へ行かないわよ」
「と言われてもなぁ。僕の中に父さんが居ると信じ込んでいるからな……」
「そうだよね。父さんの言葉なら信じるのかもだけど、死んだお父さんがお母さんを説得できるわけないし。私たちはイタコじゃないから……」
「それだ、それだよ亜希!」
「え、な、何いきなり?」
「僕の体に父さんの魂が宿っているなら、僕が父さんに成り済まして母さんを説得すればいいんだよ」
「そんなことができるの?」
「できるできないの問題じゃない。やるんだよ。ちょっと耳貸してくれ」
作戦内容を亜希へ耳打ちした。
亜希は「それでいこう」と言った。
「それじゃ作戦開始だ」
脱衣室を出て真向かいのトイレのドアの前で、派手な音を立ててうつ伏せで倒れた。
それを合図に亜希が叫ぶ。
「お母さんお母さん大変、お兄さんが急に倒れたの。助けてお母さん」
ぎこちなくて少し棒読みの台詞回しが気になるけど、素人の亜希に演技力を期待してない。
僕も演技力はないけれど父さんを演じなきゃいけない。
困ったことに母さんと亜希から聞いた父さんの情報しかない。
けれど母さんは今の僕を父さんだと思っているから、ありのままの僕でいれば何とかなるはず。
目を閉じて待っていると、駆け寄る足音が近づいてきて、僕のすぐ脇で止まった。
「ど、どうしたの至恩、しっかりしなさい至恩」
母さんは僕の体を何度も揺さぶった。
「そうだ救急車よ、救急車を呼ばなきゃ」
ここで救急車を呼ばれては不味い。
リビングへ戻ろうとする母さんの左手首を掴んだ。
「必要ないから花楓」
母さんは体を強張らせ、目を大きく開いた。
そして僕は少し大人の雰囲気を醸し出して言った。
「久しぶりだね花楓」
「英二さん? 英二さんなのね?」
「そうだ僕は英二だ。だけどこうして人格を維持できる時間は限られている。今すぐリビングで話したい」
「はい、英二さん。でもその前に夕食を食べましょう。冷める前にね」
起き上がってリビングへ向かう。
廊下の隅で様子を見ていた亜希は頷いた。
父さんに成り済ますという奇策に打って出たのである。
僕はソファーに座り、夕食の支度をする母さんの様子を見ていた。
僕の正面に座る亜希は、肩越しから背後の母さんへチラリと視線を送ってから、正面の僕に顔を向き直してから言った。
「今はそんなに違いが分からないと思うの。でも亜希とお母さんの会話から違和感を感じて。それでお母さんに言って欲しいのよ。お兄さんがお父さんじゃないことをね」
かなり無茶な注文だ。
事前の準備なしでぶっつけ本番。
少し緊張していた。
母さんはちょっぴり天然でマイペース型、それでいて芯のある女性。
なので母さんのペースに呑まれてはいけない。
手強い母さんを説得できるかどうかは自信がないが、もう賽は投げられた。
母さんの異変は前からなんとなく気づいていた。
僕のことを父さんの名の『英二さん』と呼んだあの日から。
けれど亜希は、僕が気づくよりもずっと前から母さんの異変を感じていたらしい。
あの事故の直後から。
僕が目覚めてからは、さらに拗らせたという。
亜希の話によると、母さんは僕の体の中に父さんの魂が宿っていると思っているらしい。
つまり多重人格の僕は、死んだ父さんの魂ということになるわけだ。
まあ自分が父さんである自覚はないけど。
父さんの死にショックを受けたオリジナルが、もう一つの人格を産み出したという担当医の診断は正しいと思う。
その診断は母さんも聴いていたと亜希は言っていた。
なぜ母さんは僕を父さんだと思うのか。
僕と亜希は同じ答えを導き出していた。
――母さんは父さんの死を受け入れられないから。
おそらく母さんは父さんは肉体を失っても僕の体の中に宿り、今も生き続けていると信じたいのだと思う。
そんな母さんを僕が説得しなければならない。
心のよりどころを僕が奪ってしまったら、かえって母さんの精神的に追い詰めてしまわないだろうか。
下手をすれば僕と同じように多重人格になったりはしないだろうか。
頭の中はネガティブな思考で支配されていく。
ぼんやりとテーブルを見つめながら考えていると。
僕の視界を焼きそばが遮った。
母さんが運んできたようだ。
僕の顔を不思議そうに覗き込んで訊ねた。
「至恩、どうしたのぼんやりとして?」
「ああ、ちょっとね」
「今晩はあなたの好きな焼きそばよ。スパゲッティと迷ったけど、生憎とケチャップを切らしていたからこっちにしたわ」
母さんは聖母のような、何もかも包み込む優しい笑顔で「さあ食べて」と促してきた。
僕は亜希の目線で合図する。
亜希は頷いてから母さんへ質問をした。
「お母さん、焼きそばやナポリタンとかはお父さんの好物だよ。兄さんはハンバーグが好きだったのを忘れたの?」
母さんは一瞬だけ大きく目を見開き体が硬直させた。
けれどすぐに笑って誤魔化した。
「フフフ、確かにそうだったわね。至恩が好きなのはハンバーグね。でも今日は焼きそばを食べさせたいの。至恩は無性に麺類を食べたくなる時があるでしょ?」
「あるよ。めん類は僕も好きな方だ。でも母さんが持たせてくれる昼食は焼きそばパンとナポリタンドックの頻度が多い気がするけど、あれは意図的なもの?」
母さんの首を傾げて「何で」と言いたげに僕を見て言った。
「そうね、確かに頻度が多いけど。でもそれはあなたが記憶を失くしているから覚えていないだけよ。昔は毎日食べても飽きないって家族の前で言ってたじゃないの」
僕は小声で「父さんがそう言ってたの?」と亜希に訊ねる。
亜希は無言で頷いた。
しかし本当のことを伝えることが、こんなにも辛いだなんて思わなかった。
多重人格であることを皆に打ち明けた亜希の勇気に敬意を抱かずにはいられない。
妹を誇りに思う。
ここで兄の僕がためらっていけない。
兄として認めてくれた亜希の為にも頑張りたい。
僕は両膝の上の両手をぎゅっと握りしめて母さんを見据えて訊ねた。
「母さんは僕ではない何者を見ているの?」
「見えているとは何?」
「母さんは僕の中にいる父さんを見ていないかな?」
「あなたの中にいるのは至恩だと思っている。そして目の前にいる今のあなたは英二さん本人でもあるわ」
「僕は父さんじゃない、至恩だ」
母さんは左に小首を傾げ、視線を左斜め下へ送り、そのまま首を左右に振って否定した。
「私には分かるの。お医者さんは多重人格と言うけれど、英二さんの魂が至恩に宿り、この現世に留まって私たち家族を守っているんだってね。至恩の心の傷が癒えるまで英二さんが寄り添ってくれているのよ」
これは随分とやりにくい。
完全にオカルト展開に持ち込まれた。
しかも医学を全否定で。
だいたい霊を信じる人をどうやって諭せば良いのか。
こんな時、幾多の論客をも退けたあの有名人のように、僕にも巧みな話術があったならなあと思った。
だけど引き下がるわけにはいかない。
僕の正面に座る亜希へ視線を送ると「頑張って」と強い目力でエールを送られた。
僕は妹の期待に応えようと母さんへ挑む。
「母さんは僕の体に父さんの魂が宿っているというけれどその根拠は何かな?」
「根拠なんてないの。私がそう感じるているの。今の至恩は事故に遭う前の至恩とはまるで別人だけど、多重人格だからだとは思ってないの。話し方や癖や、食べ物の好き嫌い、冷静で思慮深くて包容力のある性格は英二さんそのものよ」
確認のため亜希を見る。
目で「そうなのか?」と問うと、亜希は渋い顔で二度頷いた。
亜希がそう思うならそうなのだろう。
このままでは不味い。
僕は超常現象の類いは信じるタイプではない。
けれだオカルトっぽい訳の分からない理屈で屈してしまいそうだ。
けれど科学的に証明できないことを「はい、そうですね」と素直に受け止められるほど、僕は大人ではないし、それに言いくるめられるほど子供でもない。
ここは仕切り直すか。
「ごめん、ちょっとトイレ」
僕はリビングを出てトイレに入るふりをして階段の脇にある風呂場の脱衣室に入った。
ズボンのポケットからスマホを取り出して亜希のスマホからラインでここへくるように伝えた。
亜希はすぐに来た。
「困ったぞ亜希、父さんの霊を信じる母さんの説得はかなり難しい。何かアイディアはないか?」
亜希は首を横にふるだけだった。
「僕の担当医に診てもらうかな?」
「待って。本人が自覚していないのだから、病院へ行かないわよ」
「と言われてもなぁ。僕の中に父さんが居ると信じ込んでいるからな……」
「そうだよね。父さんの言葉なら信じるのかもだけど、死んだお父さんがお母さんを説得できるわけないし。私たちはイタコじゃないから……」
「それだ、それだよ亜希!」
「え、な、何いきなり?」
「僕の体に父さんの魂が宿っているなら、僕が父さんに成り済まして母さんを説得すればいいんだよ」
「そんなことができるの?」
「できるできないの問題じゃない。やるんだよ。ちょっと耳貸してくれ」
作戦内容を亜希へ耳打ちした。
亜希は「それでいこう」と言った。
「それじゃ作戦開始だ」
脱衣室を出て真向かいのトイレのドアの前で、派手な音を立ててうつ伏せで倒れた。
それを合図に亜希が叫ぶ。
「お母さんお母さん大変、お兄さんが急に倒れたの。助けてお母さん」
ぎこちなくて少し棒読みの台詞回しが気になるけど、素人の亜希に演技力を期待してない。
僕も演技力はないけれど父さんを演じなきゃいけない。
困ったことに母さんと亜希から聞いた父さんの情報しかない。
けれど母さんは今の僕を父さんだと思っているから、ありのままの僕でいれば何とかなるはず。
目を閉じて待っていると、駆け寄る足音が近づいてきて、僕のすぐ脇で止まった。
「ど、どうしたの至恩、しっかりしなさい至恩」
母さんは僕の体を何度も揺さぶった。
「そうだ救急車よ、救急車を呼ばなきゃ」
ここで救急車を呼ばれては不味い。
リビングへ戻ろうとする母さんの左手首を掴んだ。
「必要ないから花楓」
母さんは体を強張らせ、目を大きく開いた。
そして僕は少し大人の雰囲気を醸し出して言った。
「久しぶりだね花楓」
「英二さん? 英二さんなのね?」
「そうだ僕は英二だ。だけどこうして人格を維持できる時間は限られている。今すぐリビングで話したい」
「はい、英二さん。でもその前に夕食を食べましょう。冷める前にね」
起き上がってリビングへ向かう。
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