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夏の幻影
記憶の欠落
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「来たかパチもん」
さっきまで恵さんがいた場所にバッタもんが座っていた。
「そういうことか」
意識を失って夢の中へ来たようだ。
バッタもんの隣に座りからかう。
「良かったな色男。恵さんにあそこまで想われていたなんてな。それにただのヘタレ変態じゃなくて、割りと善良なヘタレ変態だったようだな。見直したよ」
「そこはイケメンでいいじゃないか。ヘタレ変態は余計だ」
「わかった。イケメンでヘタレ変態さん」
僕の悪態にバッタもんは鼻で笑ってから言った。
「もうやめようぜ。ひょっとしたらこれが別れになるかもしれねぇし」
「……そうだな。それで記憶の方は?」
「訊ねられてもな。全部を思い出せたかどうかなんて実感はないぜ」
首を竦めるバッタもん。
僕は唸ってから会話を続けた。
「記憶のない僕には分からないけれど、そんなもんなのか?」
「そんなもんなんだわ。多分」
会話が途切れた。
しんみりとした雰囲気に何を話していいのか分からず、僕は海を眺める以外に手立てがなかった。
「パチもんありがとうな」
唐突に口を開いたのはバッタもんだった。
「何だよいきなりバッタもん」
「お前がいなかったら俺は死んでいたかもしれない。それに恵と亜希が鈴村の女になっていた可能性だってあった。俺を含めて皆を守ってくれたことを感謝する」
普段ふざけたことしか言わない奴から畏まってお礼を言われると、何かが「起こる前触れでは?」と思ってしまう。
その何かが起こるとしたら人格統合と僕の消滅。
こうしてバッタもんと会って話すのもこれが最後なんだと思うと感慨深い。
僕は別れの言葉をバッタもんへ贈る。
「短い間だったけれど世話になった。高校生活は嫌な事や危険な事もあったけれど、それ以上に素晴らしい出会いがあった。本当は皆に別れの挨拶をしたかったけれど、こうなっては仕方がない。始めようぜ、人格統合をさ」
立ち上がって体をバッタもんの方へ向き直す。
バッタもんも立ち上がって僕と正対した。
これから人格統合が始まる。
妙な緊張の中、その時を待った。
待ち続けた。
しばらく待っていた。
「どうした早く始めろよパチもん……」
「それはこちらの台詞だバッタもん……」
互いに見つめ合っているとバッタもんが「あれ?」と呟いた。
僕も思い当たる節がある。
僕らは互いに思っていることを同時に言い合った。
「人格統合ってどうやってやるんだ?」
僕らはそのやり方を知らない。
覚悟して立ち上がったはいいが、モヤモヤした気持ちを後頭部を掻いて誤魔化した。
「とりあえず座って、コーヒーを飲みながら考えるかバッタもん」
「そうだな……」
バッタもん力無くストンとベンチに腰をおろすと、指をパチンと鳴らして二人分のアイスコーヒーを出してくれた。
バッタもんはストローでアイスコーヒーを一口飲んでから言った。
「参ったぜパチもん。何で人格統合が起きない? 担当医の治療法に問題があったのかな?」
「違うな。少し心当たりがある」
そう言うと、バッタもんは訝しげな表情で身を乗り出して訊ねてきた。
「それは何だ?」
「まだ全ての記憶が戻って無いのかもな」
「何でそれが分かるんだ?」
簡単なことである。
まだ語られてはいない記憶があるだけのこと。
それは僕が倒れる前、恵さんへ念を押し、他に思い出はないかと訊ねた時のあの表情と言動。
違和感は確かにあった。
まだ何かを隠していると。
直接問い質しても良いが、はぐらかされては面倒だ。
退路を断つ必要がある。
その為の情報をここで揃える。
「なあパチもん、まだ全ての記憶が戻ってない可能性がある。記憶の欠落とかはないか? 例えば二年前の海水浴とか」
バッタもんは乗り出していた体勢を戻し、海を眺めながら必死に思いだそうとしていた。
「いや、海水浴の思い出に欠落はないぜ」
「なら他には?」
「急に言われてもなあ」
バッタもんは首を横に振った。
そして腕を組み、天を仰いで唸り声を上げた。
バッタもんの視線の先に大きな入道雲。
僕はバッタもんを急かす。
「雲なんて見てないで真剣に思い出せ」
「うーん、あああ! 何も思い浮かばねえよ。くっそ、何か降りて来い、閃きよ降りて来い」
バッタもんは立ち上がって両手を掲げた。
某アニメの「元気を分けてくれ」のように。
当然そんな事で思い出せる訳もなく。
「とりあえず座れバッタもん」
バッタもんが腰を下ろすと同時に叫ぶ。
「あああっ、頭使い過ぎて爆発しそうだ。このままだと汚い花火をぶちまけてしまう」
バッタもんの脳に何かが降りてくるよりも先に、僕の脳に何か降ってきた。
バッタもんの両肩を掴んで叫んだ。
「そうだ花火、花火大会はどうだ? 花火大会の思い出は?」
「力入れすぎで痛えよ。ちょっと考える。だから肩から手を離せっての」
バッタもんの肩から手を離し「早く思い出せ」と急かした。
「えっとな、恵から聴いた話によれば、待ち合わせは堤防のあのコンビニ。合流して河川敷の出店で色々と遊んだり、美味しいものを食ったな。それから、ひとけの無い場所へ移動して花火を見て……帰った?」
「どうしたバッタもん?」
「いや……花火の途中から帰るまでの間の記憶が曖昧なんだ」
バッタもんは首を捻る。
どうやらそこが記憶の欠落らしい。
「具体的に説明できそうか?」
「難しい注文しやがるなパチもん。えーと、途中まで花火を見ていたのは確かだ。でもある部分からすっぽりと飛んでいる。 それでいきなり帰る場面になっているな。暑い中わざわざ腕を組んで歩いて帰った。目茶苦茶イチャイチャしてたと思う。てか左手に当たるオッパイの柔らかさまで思い出せたぞ!」
「そこだ!」
僕は思わず立ち上がった。
バッタもんは見上げて訊ねてきた。
「柔らかいオッパイの思い出が役にたったのか?」
「胸の話じゃない。ひょっとしてスターマインとかを見てないんじゃないか?」
バッタもんは目を大きく見開いた。
「ああ言われて見れば。スターマインの記憶がないぜ」
「そこが欠落した記憶か。残されたラストピースだ」
バッタもんは目と口を丸くして「おお」と驚いていた。
「協力ありがとうバッタもん」
「なあパチもん、何で恵は花火大会のことを隠していたんだ?」
「知っている御本人に直接聴けばわかることさ」
「だがよ、恵は切れ者だから口を割らないかもしれないぜ。上手くやれるのか?」
「そこは攻めかた次第さ」
「それでよ、恵の隠している思い出を聞き出せたら、俺らの人格統合が始まるのか?」
「確証はないけど多分」
僕は公園の際に立つ。
砂浜と公園は三メートルくらいの段差。
僕は振り返って言った。
「ラスボスの恵さんに挑んでくる」
「恵に負けるなよ。絶対に勝てよ」
「任せろ。で、いつもの頼む」
僕は右拳で左胸を二回叩いてから、その拳をバッタもんへ突き出す。
バッタもんは「よし」と言って立ち上がって助走距離を取る。
そして猛然と駆け寄ってきたパチもんは、僕の目の前でジャンプするや否や、強烈なドロップキックを繰り出してきた。
強烈なキックを胸に受け、頭から砂浜へ落ちて行く。
僕の意識はゆっくりと遠のいていった。
さっきまで恵さんがいた場所にバッタもんが座っていた。
「そういうことか」
意識を失って夢の中へ来たようだ。
バッタもんの隣に座りからかう。
「良かったな色男。恵さんにあそこまで想われていたなんてな。それにただのヘタレ変態じゃなくて、割りと善良なヘタレ変態だったようだな。見直したよ」
「そこはイケメンでいいじゃないか。ヘタレ変態は余計だ」
「わかった。イケメンでヘタレ変態さん」
僕の悪態にバッタもんは鼻で笑ってから言った。
「もうやめようぜ。ひょっとしたらこれが別れになるかもしれねぇし」
「……そうだな。それで記憶の方は?」
「訊ねられてもな。全部を思い出せたかどうかなんて実感はないぜ」
首を竦めるバッタもん。
僕は唸ってから会話を続けた。
「記憶のない僕には分からないけれど、そんなもんなのか?」
「そんなもんなんだわ。多分」
会話が途切れた。
しんみりとした雰囲気に何を話していいのか分からず、僕は海を眺める以外に手立てがなかった。
「パチもんありがとうな」
唐突に口を開いたのはバッタもんだった。
「何だよいきなりバッタもん」
「お前がいなかったら俺は死んでいたかもしれない。それに恵と亜希が鈴村の女になっていた可能性だってあった。俺を含めて皆を守ってくれたことを感謝する」
普段ふざけたことしか言わない奴から畏まってお礼を言われると、何かが「起こる前触れでは?」と思ってしまう。
その何かが起こるとしたら人格統合と僕の消滅。
こうしてバッタもんと会って話すのもこれが最後なんだと思うと感慨深い。
僕は別れの言葉をバッタもんへ贈る。
「短い間だったけれど世話になった。高校生活は嫌な事や危険な事もあったけれど、それ以上に素晴らしい出会いがあった。本当は皆に別れの挨拶をしたかったけれど、こうなっては仕方がない。始めようぜ、人格統合をさ」
立ち上がって体をバッタもんの方へ向き直す。
バッタもんも立ち上がって僕と正対した。
これから人格統合が始まる。
妙な緊張の中、その時を待った。
待ち続けた。
しばらく待っていた。
「どうした早く始めろよパチもん……」
「それはこちらの台詞だバッタもん……」
互いに見つめ合っているとバッタもんが「あれ?」と呟いた。
僕も思い当たる節がある。
僕らは互いに思っていることを同時に言い合った。
「人格統合ってどうやってやるんだ?」
僕らはそのやり方を知らない。
覚悟して立ち上がったはいいが、モヤモヤした気持ちを後頭部を掻いて誤魔化した。
「とりあえず座って、コーヒーを飲みながら考えるかバッタもん」
「そうだな……」
バッタもん力無くストンとベンチに腰をおろすと、指をパチンと鳴らして二人分のアイスコーヒーを出してくれた。
バッタもんはストローでアイスコーヒーを一口飲んでから言った。
「参ったぜパチもん。何で人格統合が起きない? 担当医の治療法に問題があったのかな?」
「違うな。少し心当たりがある」
そう言うと、バッタもんは訝しげな表情で身を乗り出して訊ねてきた。
「それは何だ?」
「まだ全ての記憶が戻って無いのかもな」
「何でそれが分かるんだ?」
簡単なことである。
まだ語られてはいない記憶があるだけのこと。
それは僕が倒れる前、恵さんへ念を押し、他に思い出はないかと訊ねた時のあの表情と言動。
違和感は確かにあった。
まだ何かを隠していると。
直接問い質しても良いが、はぐらかされては面倒だ。
退路を断つ必要がある。
その為の情報をここで揃える。
「なあパチもん、まだ全ての記憶が戻ってない可能性がある。記憶の欠落とかはないか? 例えば二年前の海水浴とか」
バッタもんは乗り出していた体勢を戻し、海を眺めながら必死に思いだそうとしていた。
「いや、海水浴の思い出に欠落はないぜ」
「なら他には?」
「急に言われてもなあ」
バッタもんは首を横に振った。
そして腕を組み、天を仰いで唸り声を上げた。
バッタもんの視線の先に大きな入道雲。
僕はバッタもんを急かす。
「雲なんて見てないで真剣に思い出せ」
「うーん、あああ! 何も思い浮かばねえよ。くっそ、何か降りて来い、閃きよ降りて来い」
バッタもんは立ち上がって両手を掲げた。
某アニメの「元気を分けてくれ」のように。
当然そんな事で思い出せる訳もなく。
「とりあえず座れバッタもん」
バッタもんが腰を下ろすと同時に叫ぶ。
「あああっ、頭使い過ぎて爆発しそうだ。このままだと汚い花火をぶちまけてしまう」
バッタもんの脳に何かが降りてくるよりも先に、僕の脳に何か降ってきた。
バッタもんの両肩を掴んで叫んだ。
「そうだ花火、花火大会はどうだ? 花火大会の思い出は?」
「力入れすぎで痛えよ。ちょっと考える。だから肩から手を離せっての」
バッタもんの肩から手を離し「早く思い出せ」と急かした。
「えっとな、恵から聴いた話によれば、待ち合わせは堤防のあのコンビニ。合流して河川敷の出店で色々と遊んだり、美味しいものを食ったな。それから、ひとけの無い場所へ移動して花火を見て……帰った?」
「どうしたバッタもん?」
「いや……花火の途中から帰るまでの間の記憶が曖昧なんだ」
バッタもんは首を捻る。
どうやらそこが記憶の欠落らしい。
「具体的に説明できそうか?」
「難しい注文しやがるなパチもん。えーと、途中まで花火を見ていたのは確かだ。でもある部分からすっぽりと飛んでいる。 それでいきなり帰る場面になっているな。暑い中わざわざ腕を組んで歩いて帰った。目茶苦茶イチャイチャしてたと思う。てか左手に当たるオッパイの柔らかさまで思い出せたぞ!」
「そこだ!」
僕は思わず立ち上がった。
バッタもんは見上げて訊ねてきた。
「柔らかいオッパイの思い出が役にたったのか?」
「胸の話じゃない。ひょっとしてスターマインとかを見てないんじゃないか?」
バッタもんは目を大きく見開いた。
「ああ言われて見れば。スターマインの記憶がないぜ」
「そこが欠落した記憶か。残されたラストピースだ」
バッタもんは目と口を丸くして「おお」と驚いていた。
「協力ありがとうバッタもん」
「なあパチもん、何で恵は花火大会のことを隠していたんだ?」
「知っている御本人に直接聴けばわかることさ」
「だがよ、恵は切れ者だから口を割らないかもしれないぜ。上手くやれるのか?」
「そこは攻めかた次第さ」
「それでよ、恵の隠している思い出を聞き出せたら、俺らの人格統合が始まるのか?」
「確証はないけど多分」
僕は公園の際に立つ。
砂浜と公園は三メートルくらいの段差。
僕は振り返って言った。
「ラスボスの恵さんに挑んでくる」
「恵に負けるなよ。絶対に勝てよ」
「任せろ。で、いつもの頼む」
僕は右拳で左胸を二回叩いてから、その拳をバッタもんへ突き出す。
バッタもんは「よし」と言って立ち上がって助走距離を取る。
そして猛然と駆け寄ってきたパチもんは、僕の目の前でジャンプするや否や、強烈なドロップキックを繰り出してきた。
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