鬼母(おにばば)日記

歌あそべ

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鬼母日記 2018年1月

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 1月1日 かあさんと私たちの2017年

あ~大変だった!
かあさんと私たちの2017年。

かあさんに振り回されっぱなしの1年だった。

年の始め、かあさんの足はぱんぱんに腫れていた。

2月に呼吸困難、心不全でかあさん入院。

夫と私が行くはずだった海外旅行は直前キャンセル。

そして、その時予定されていたはずの、かあさんのあの世への旅もキャンセルになった。

それから始まった、かあさんと私たちの、2017年苦難の旅。

私たちは、天国から地獄。
かあさん、天国に行きそこなった。

そんな2017年最後の日も、かあさん、手こずらせてくれた。



かあさん、明日は新年だから、髪をきれいにしてお風呂に入ろうよ!

なかなかお風呂に入ろうとしないかあさんだけど、髪をきれいにしてあげると言うと、前向きに。

髪を切ってあげると言ったら、大丈夫か?と不安そう。
夫が私の髪を指差し、わしが切ったんやで!と。

そう、前日私は夫に髪を切ってもらった。
美容院に行くの、面倒だったから。

それにしても私は冒険家かも。
夫は始めて人の髪を切った。

私は最近、かあさんのことで疲れてて、自分の身のまわりのことはもうどうでもよくなっちゃってる。

かあさんの散髪するのにハサミを買ったら、夫がわしがやってやろうかと言うので、じゃ、私の髪もやってよと言ったのだ。

夫は始めてにしてはうまくやった。
自分の髪にもうるさい夫は、すごく丁寧に私の髪を切った。

そんな私の髪を見て、かあさんもその気になった。

で、夫がかあさんの髪を切り、私がかあさんの髪を染め、そしてかあさんをお風呂に入れた。

最近、少し背の高いお風呂のイスを買ったからいい感じ。

かあさんをそのイスに座らせ、髪洗って身体洗って…
そして…

かあさんは怖がって湯船にしゃがむことはできなかったけど、湯船の中に小さなお風呂イスを置いて、とうとうお湯に浸からせるのに成功した。

肩までつかることはできない。
でも、何度も肩からお湯をかけてあげると、気持ちいい!を連発。

そらそうでしょ。
何年お湯に浸かってなかったの?

足腰悪いから怖がって長いあいだシャワーしか使ってなかった。

気のすむまで入浴させて、あがったら拭いて服着せて、髪を乾かして…

あ~とにかく疲れた。


お風呂からあがってしばらくたったら、もうお風呂入ったことは忘れたようだ。

自分の髪が短くなったのに気づいて、
美容院行ったんやったかいな~
と。

あんたの息子が髪切ったんだよ!

私が髪を染めてあげたのには気づいてない。
以前から黒かったと思ってるようだ。

おめでたいかあさんだ。

私たちにとっては、めでたいのか、めでたくないのかわからない。

とにかく、新年。
2018年度、苦難の旅(?)が始まった。



 1月3日 どんどん手がつけられなくなる

かあさんが冷凍庫から箱に入った包みを取り出して見ていた。

それはお正月のために夫が取り寄せた牛肉。
宅急便で送られてきたままだったから、宛名に夫の名前が書いてあった。

これ何や?
なんであんたの名前が書いてるんや
と息子(私の夫)に聞く。

かあさんは耳が遠いから、大きな声を出して説明するのが面倒だった夫、
なんで出すんや
戻しといて
と言った。

するとかあさん、猛然と怒り出し、
なんや、えらそうに!
鬼やな!
鬼よりひどいわ!
と大声で喚いた。

その後、かあさんが台所のドアを思い切りガシャンと閉める音が響き渡った。

なんでそこまで怒るのだろう。
以前はそのぐらいのことでそこまでは怒らなかった。

窓が開いてたので、かあさんの声は近所中に響き渡っていた。

かあさんの声は、大きくてかん高い。
多分、耳が遠いせいだけど。


私は台所に行ってかあさんに言った。

かあさん、あの人のこと鬼って言わないであげて
あの人、毎日買い物行ってかあさんのご飯買って来るし、ゴミ出しもしてくれるし、色々かあさんのためにがんばってるよ
いじめないでね

かあさんの耳元で聞こえるように言ったけど、かあさん、聞こえないふり。

わからへん!
片方の耳しか聞こえんから
こっちは叩かれて聞こえへんようになったんや
と言う。

ええっ?
そんなこと始めて聞いたわ。

夫によると、かあさんは昔から耳が悪く、子供の頃の耳の病気のせいらしい。

なんで叩かれたとか言い出した?


最近、かあさんはどんどん過激になってきた。

ちょっとしたことで怒る。
腹を立てると杖を床にバンバンと打ちつけたり、物を投げる。

息子のことを鬼!と呼び、
あんたなんか、かあちゃんの子とちがう!
とか言う。

ずっとかあさんを助け、ささえてきたのはかあさんの息子、私の夫だ。

ほんとの鬼はかあさんだ。

このあいだは、何もしてないのに、
あのこはあかん、女のくさったようなやつや!
と息子のことを、嫁である私に言う。

さすがの私もムッときて、
かあさん、それはひどいわ
あの人のこと、そんな言い方しないで
と言ったけど、かあさんは聞こえないふり。

かあさんと夫は確かに昔から喧嘩ばかりしてたけど、あんな言い方はしたことなかった。

認知症になってからもしばしば言い争ってたけど、せいぜい、
あんたは何もしてくれへんくせにじゃまばかりする
という決まり文句を繰り返すだけだった。

最近は夫が何も言わなくても、目が合うだけで怒ったり、夫がいない時も色んなことで怒る。

色んなことが、かあさんの中では息子のせいになってるのかもしれない。


夫も私も、不安がつのっている。

かあさん、あの様子では息子に叩かれたとか言いかねない。
耳の遠いのは息子のせいだと言うかも。

かあさんは何でもすぐ忘れるから、食事したのもすぐ忘れる。

私たちにもヘルパーさんにも、
今日は何も食べてへん
としょっちゅう言う。

1日に5回も6回もパンだのバナナだの食べて、夕食もしっかり食べてるにも関わらずだ。

何も食べてないなんて、近所の人に言いふらされたら?

私の顔見たら、
何もない
何もないからパン食べるわ
と大声で。
まるでパンしか食べさせてないみたい。

かあさんがいつも汚い同じ服ばかり着てるのだって、人から見たら、服も買ってやらず同じ服を着せてると思うだろう。

でもかあさんは服をたくさん持ってるし、買ってあげても自分の物と認識せず、新しい服はどこかにしまいこんでしまう。

他の人にはわからない。

やっぱり虐待みたいに見えるかな?
通報されたらどうする?

かあさん、何を言い出すかわからない。

私たち、どんどん追い込まれて行ってるみたい。

もう一緒に住むの、無理かも。

私たちはかあさんには高齢者住宅とかに入居してもらいたかったし、せめてショートステイとかデイサービスとか利用してほしかった。

でも今それができないのは、かあさんが嫌がるから。
かあさんはそういう所に行くといじめられると思いこんでる。
かあさんがどんなに怒るか、考えただけで怖い。

それでも、心を鬼にしなくちゃいけないかな?

どうせかあさんは息子のこと鬼って言ってるし、ほんとに鬼になるか?


かあさんから
「あんたは鬼や!」
って言われたら、
「鬼の子やから鬼なんや!」
て答えてやったら?
って、私は夫に言った。

でも、かあさんはきっと言うだろう。

あんたはかあちゃんの子とちがう!



 1月6日 年賀状を見せるとうるさい

新年なので年賀状が届く。
かあさん宛が10数枚あった。
かあさんに来た年賀状だから、見せないと仕方ないのかしら。

で、見せたら案の定、
年賀状書いてなかったわ
毎年年賀状書いてるのに今年のは忘れてた、どないしよう
今から書かなあかん
と、うるさい。

よく言うよね
と、夫と私。

かあさんの年賀状は毎年、私がパソコンで作ってあげてた。
かあさんは、宛名だけ自分で書いてた。

ところが2年前、30枚ほどプリントしてかあさんに渡したけど、かあさんは1枚も宛名を書けず、プリントした年賀状は1枚も出さなかった。

もう90なんだから、出さなくていいよ。
ということになって、そのままになった。
次の年もかあさんは年賀状は出してない。

住所録だって、かあさんが自分でどこかにしまいこんで行方不明。



年賀状を見る度、年賀状書かなあかん、とうるさく言いそうなので、一度見せたかあさん宛の年賀状は隠して見せないようにした。

そしてかあさん、年賀状のことはすっかり忘れたようだ。

それにしても、90超えたかあさんにもけっこう年賀状来るんだな~

見ると、娘夫婦、孫夫婦、孫夫婦もう1枚、あと親戚の他は化粧品のお店や美容院、介護関係。

認知症のかあさん、年賀状見せてもうるさいだけなんだから、身内はもう年賀状よこさないで!と言いたい。



 1月7日 かあさん、お尻見えてますよ!

なんでなんだろう。
同じ服ばかり着てるかあさん。

ズボンのゴムがもうゆるゆるになっていて、いつもかあさん半ケツだ。

こたつに座ってて、立ち上がったら全ケツだよ~

よっこいしょと、ズボン引き上げてまた座る。

立ち上がる度に腰が痛いし、寒い寒いって言ってるくせに、なんでお尻が出ちゃうズボンしかはかない?

第一、かっこ悪い。
毎日来るヘルパーさんが何と思ってるか。

かあさん、このズボンしか持ってないわけじゃない。

だけど、他のズボンに着替えるのは、寝る時と、ズボンを汚して洗濯する時だけ。

見るに見かねて、新しいあったかそうなズボンを買ってきてあげたのに、全然使おうとしない。

ズボンだけじゃない。
寒そうなのでヒートテックのシャツを買ってきてあげたのに着ようとしない。

お風呂に入れた後、むりやり着せたけど、その後どこかになおしこんでしまった。

パンツもそう。
かあさんのパンツはみんな古くてゆるい。
お風呂から出て、新しいパンツをはかせようとしたら、きついからダメだと言う。

結局、今日もゆるゆるの古いパンツとゆるゆるのズボン。

こっそり捨てちゃおうかと思う。

きっと大騒ぎするだろうな~
誰かに盗まれたとか言うかな。

あぁ、恐ろしい。

というわけで、今日もかあさん、おけつ見えてますよ!




 1月9日 かぼちゃの煮物に座ったですと?!

いつもウエストのゴムが伸び切ったズボンをはいてるかあさん。

こたつから立ち上がるとお尻が丸見え。
ズボンを引き上げようとするかあさん。

見ると、お尻のあたり、ズボンが汚れている。
2ヶ所、茶色っぽい黄色の染みが。

どうみても大の方でしょ!
なんか臭いと思ったら。

洗面台に洗ったパンツ置いてあったから、下着は自分で洗って着替えたようだ。

どうしてもそのゴムの伸びた汚いズボンしかはきたがらないかあさんだけど、もう見過ごせない。
あれを脱がせて新しいズボンに着替えさせなきゃ。

夫と私が買ってきてあげた新しいズボンを見せて、
かあさん、そのズボンはもう古くて汚れてるし、この新しいズボンに着替えよう!
と言ったけど…

なんでや
このズボンがあたたかくてええんや
と、脱ぎたがらないかあさん。

だって、ゴム伸びてゆるゆるだよ
立ち上がったら、お尻見えてるよ!

そうやけど、ゴム替えたらええんや
ゴム替えようと思てたんや
と引き下がらないかあさん。

よく言うよ。
ずっと何か月もゴムなんか替えずにゆるゆるではき続けてるくせに。

明日もヘルパーさん来るのに、お尻丸見えでかっこ悪いよ!
それに、なんか染みがついてて汚いよ!

そうか~?

そうやで
ほら、新しいズボンあるし!
と、買ってきたズボンを見せたら、

それ、男物や
と言う。

ちがうって
婦人ものやし、すごくあたたかいねんで!
とにかく、それ脱いで!

夫と2人がかりでかあさんのズボンを脱がせる。

わ~、臭っ!!

下着のパンツまでゴムが伸び切ってるから、ズボンを下げたらお尻全見えになった。

ほら、見て!
こんなに汚れてるよ!

脱がせた後ズボンの染みを見せたら、かあさん、

かぼちゃの煮たのがついたんや
と言う。

かぼちゃの煮たの?

確かにそんな色だけど、即答でよくそんなこと言えたもんだよ!
呆けた頭のどこからそんな答えがわいてきたんだろう。

だけど…

かぼちゃの煮物は最近食べてないでしょ。
食べたとして、なんでズボンのお尻の部分に着くの?
かぼちゃの煮物に座りでもしましたか?

突っ込みどころ満載だよね。


この臭~い汚れたズボン、どうする?

捨てなあかんやろ
と、夫。

かあさんは未練ありそうだけど…

捨てちゃおう!


捨てるよ、かあさん

なんでや
これ、あたたかいねん

ダメダメ!かあさん、自分で洗う?
放っといたら、そのまま洗濯機に放り込むよね、きっと。
あ~ゾッとするわ~

かあさん、新しいのあるから捨てるよ!

そうか~、捨てよか

そうそう、捨てちゃおう。
気が変わらないうちに、ゴミ袋に。

で、夫と2人がかりで新しいズボンをはかせた。

これ、きついわ!
とかあさん。

きついですって?
体重30数キロの小さなかあさん。
…のはず。

Mサイズですよ!このズボン。
かあさん、お腹周りはけっこう太いの知ってたからMにしたけど、それでもきつい?


その後…
週一来てくれてる看護師さんの記録を見たら、以前体重36キロしかなかったのに、最近41キロに増えてる!

食べても食べてもすぐ食べたことを忘れてまた食べて…だけど運動もしないかあさんだからね~

食べ過ぎだよね!



 1月13日 超高速な朝ご飯

休日、かあさんが起きてこないうちに朝食をすませようと思い、台所に行ったら、すぐにかあさんが起きてきた。

しゃあないな~
かあさんのパンも焼いてやるか~と思って、かあさん、パン焼こか?と聞くと、

パンあるか、もうないやろ
何もないで
と言う。

なんかムッとするわ。

夫と私がかあさんのために、毎日のように冷蔵庫にパンを補充し続けているというのに。


パンならあるよ!

私は冷蔵庫にあるありったけのパンを取り出し、テーブルの上に並べた。

あんパン、レーズンロール、食パン、かあさんの好物のたまごのランチパック……

かあさん、テーブルの上に並んだパンを見て、

ひゃ~こんなにあるんか!
当分パン買わんでももつなぁ~
と言った。

もたへん、もたへん。
私たちが補充しないと、3日ともたないよ!

パンは朝しか食べへんからな
とかあさんは言う。

ウソこけ!


かあさん、昼もパンやん!
パンばっかり食べてるで
と言ったら、

昼は、ご飯食べるんや
とかあさん。

再びウソこけ!

ヘルパーさんの作ったお昼ごはんをちっとも食べようとせずにパン食べてるやん!

ともかく、パン焼いてあげますから。

どれ食べる?と聞いたら、

かあさん、ランチパックを指差して言う。

これ、古くないか?
食べられるか?

これ、昨日買ってきてあげてんで!
明日でも大丈夫

と言うと、

そうかぁ?!
買ってきてくれたんか?
とびっくりしたように言う。

かあさんは、毎日私たちが買ってきてあげてることを決して認知しない。

じゃ、これ焼くね

と、ランチパックを手に取って袋を開けようとすると、

それ、大丈夫か?
賞味期限過ぎてへんか
とまた聞く。

大丈夫だって!
明日まで大丈夫だから

かあさん、座っててよ!
と言ってオーブントースターに入れようとしたら、

それ、古いんちゃうか?
賞味期限来てないか?

あ~、もうかあさん、きりないわ~
大丈夫って、何回言わせるの?

かあさん、3分前のことは忘れると思ったけど、3秒かも。

かあさんの頭の中はすごい。
すごいスピードで取り込まれた情報が削除されていく。
超高速!

そして、情報を自分のものにするのも早い。

仮に、賞味期限は明日までやん!
何度言ったらわかるの!
と言ったら、かあさんはこう言うのだ。

そんなこと何度も言わんでも、前からわかってるがな
えらそうに!

今聞いたばかりの情報が、かあさんの頭の中で即座に以前からある記憶だということになっちゃうわけ。

超高速だ~


私が焼いたランチパックを食べ終わったかあさん、立ち上がるとすぐに冷蔵庫を開けてレーズンロールパンを取り出した。

今から朝ごはんやねん
と言う。

かあさん、2度目の朝食。
超高速。

かあさんは、パンやバナナは毎回朝食と思って食べてるのかな?

1日に何回もパン食べてるけど、その都度、
今から朝ごはんやねん
とか、
今日はまだ何も食べてないねん
とか言う。

ちょっと居眠りすると、その度に朝が来るようだ。

その計算だと、1ヶ月で半年すぎるかもね。

超高速!!



 1月14日 かあさん、寝床で大泣き

かあさんを病院に検査に連れて行くことになった。

当日や前日にかあさんに言ったら、なんでもっと早く言わないのって怒るに決まってるから、4日前に紙に書いて知らせた。

かあさんにとって病院へのお出かけは大イベント。
気になって仕方ないようだ。

夫に何度も聞く。
今日は何日やったかいな

病院に行く日の日付は書いたけど、今日の日付は書いてない。

時計見たらわかるやろ!
かあさんのために買った日付の表示がある時計。
かあさんの目の前に置く。

だけどかあさん、少ししたらまたわからなくなる。

目の前に病院に行く日を知らせる紙は置いてあって何度も見るけど、今日がいつか、またわからなくなるかあさん。

また聞く。

今日は何日やったかいな

時計見たらわかることも忘れてる。

夫は何度も聞かれるので、鬱陶しくなり、多分鬱陶しそうな顔をしたのだろう。

かあさん、激しく怒り出した。

あんたは何も助けてくれへん
じゃまばかりして!

と、夫が一番傷つく言葉を吐き、

病院なんか行かんでもええんやで!
と言った。

そして寝室の戸を思いっきりバン!
と閉めて閉じこもった。

なんや、あの脅迫。
病院なんか行かんでもええんやでって。
かあさんのために行くっていうのに。

ほんとに。

なんでかあさんは、わざと選んだように、よくわかっているように、夫が一番堪えることばかりを言うんだろう。
ほんと、かあさんは悪魔のようだ。

なんでそこまで夫を攻撃するのだろう。
夫がちょっと冷たい態度を取ったからって。

その後、寝室からかあさんの泣きじゃくる声がずっと聞こえていた。

死んだらええんやろ!
かあちゃんが死んだらええと思ってるんや

死んだらええんやろ!

そう叫びながら、いつまでも泣きじゃくってた。

病院に行くことが気にかかって、いつもより気が立っていたのかも。

いつまでたっても泣き声は聞こえていた。

なんだって、あんな大声で言う?
大声で泣く?
聞こえるように。
悪魔だから?

「死んだらええんやろ」
その言葉は私の胸に突き刺さる。

そうや、残念ながら、そうだと思う。

そうやねんけど、つらすぎる。
残り少ない人生なのに、不幸せそうなのは。

普段あまり泣いたりしないかあさんがあんなに泣いてたら、かわいそうにもなる。

あの時死んでたらよかったね。
そうしたら、こんな辛い思いは…

何がそんなに悲しいのか。
かあさんはプライドが高いから、自尊心が傷つけられるのが辛いのか。

それとも、息子に嫌われるのがつらいのか。

息子に愛されたいのかな。
自分は息子を愛そうとしなかったくせに。

かあさんは、誰も愛そうとしない。
だから、誰にも愛されない。

自業自得だ。


かあさんのおかげで、私たちがどんなに迷惑して、色んなことを犠牲にしてきたか。
もう私たちも若くない。
かあさんに奪われたものはもう戻らないかも。
私たちの人生、かあさんのおかげでもうめちゃくちゃかも。

そんなこと、ちっともわからずに、私たちが何もせずにじゃまばかりしてると思ってるかあさん。
憎らしすぎる。
苦しめばいいじゃない。

だけど、あの泣き声聞いてるとかわいそうになっちゃう。

悪魔のようなかあさんの策略にはまってるのかな。

わかってる。

これが認知症。

もう少ししたら寝てしまって、起きたら何も覚えてないから、ケロッとして。


まいるなぁ、ほんと。



 1月15日 ミッションインポッシブル

かあさんを、病院に連れて行く日が近づく。

その日私は仕事だから、夫1人で。

それって、すごく難しそう。

そうやな、無理かも。

ほんと、ミッションインポッシブル。

なんせ、予約した時間は10時。
9時15分頃には家を出ないと。

お出かけの準備に3時間以上かかるかあさん。

最近は8時すぎにならないと起きてこない。

早めに起こさないと。
着替えも時間がかかる。

昨日、病院に下見に行った。
病院までかかる時間。
駐車場から病院までの距離。
車椅子が駐車場に置いてあるか。
受付や、連れて行くルートの確認。

前日にはかあさんが着て行く服を選んで出しておかないと。

お風呂も入れないと。
そこまでやっても、実際に成功させる可能性は低い。

問題はかあさんのご機嫌。

前日に着て行く服を決めていても、朝になったらかあさんが文句を言い出すかも。

化粧は絶対にしなきゃ気がすまないかあさん。
上手くいかなかったり、せかしたりしたら、たちまち怒り出し、もう前に進まなくなる。

ちょっと機嫌を損ねると、行かないと言い出す。

用意して、杖持たせて、クルマに載せられるか。
気が遠くなりそうな難しさ。

夫1人でやらなきゃいけない。

がんばってもかあさんに感謝されることはない。

そんな任務。

ダメなら仕方ないよ。

だって、ほんとに、ミッションインポッシブル。



 1月17日 ミッションインポッシブル当日

かあさんを病院に連れて行く日がやってきた。

さあ、任務は達成できるか?!

私はいつも6時に起きて仕事に行く準備をする。
この日は夫も同じ時間に起きた。
どうやら、今日のことが気になって眠れなかったようだ。

かあさんを起こす夫。

かあさん、起きた。
第一関門突破。

かあさんに服を着せないと。

寒い寒いと言い続けるかあさん。
ところが、昨日選んで置いてあった服がない。

昨日寝る前に居間のソファの上に置いて、
「これは明日病院に着て行く服です。このままここに置いておいてください。」
と紙に書いて置いてあったはずなのに。

後から考えるとそんなところに置くのは間違いだし、紙に書いて置いておくのも意味のないことだった。

かあさんはすぐに忘れてしまう自覚なんてないから、紙に書いたことを読んでもそんなんわかってるがな、と紙を捨ててしまう。

そうするとすぐに忘れてしまい、こんなところになんでこんな服を置いてるんや!と言ってまたしまいこんでしまう。

特に、かあさんが大事にしてるオーバーコートは目に付く所に置いてあったら盗まれてしまうと思って、どこかに隠すに決まっていたのだった。


オーバーコートとズボンは、かあさんの寝室の隅に積み重なった衣服の中から見つかった。
やれやれ。

だけど、セーターがない。

かあさんは、寒い格好のまま洋服ダンスを覗き込んでいる。かあさんの洋服ダンスは、上も下ももうぎっしり詰め込まれていて、扉もちゃんとしまらない状態。

かあさんの服はこれだけではなく、部屋の隅に積まれていたり、2階のタンスにもある。
かあさんは、とにかく物を捨てない人なのだ。

1階のこの洋服ダンスだけでも、そこから選び出すのは至難の技。

昨日、私が幾ら服を選んでも気に入らなくて、長い時間をかけてやっとかあさんを納得させたセーター。
いったいどこへ。

かあさん、起きてから35分経過。
何も進まず。
かあさんは寒い格好のまま、服を選ぼうとゴソゴソするばかり。

あんた、ちょっと見てくれへんか
どれがいいやろ
って、かあさん、私は仕事に行かないと!
あ~ 自分の準備もできてないのに、こんなことで時間がすぎる。

やっと、昨日選び出したセーターが台所の椅子の上にあるのを発見した。
テーブルに椅子を入れ込んでるから目につかなかったのだ。

かあさん、とにかく、このセーターを着て!

こんなん着るんか?

嫌な顔をするかあさん。

かあさんは、お出かけにセーターなんてあり得ないと思っているようだ。

これはどうや?
とかあさん、おしゃれなブラウスを差し出す。

これは?
これはどうや?
と次から次に。

そのスーツは夏ものやで!
とにかくセーター着ないと、今日は寒いねん!
と、無理やりセーターを着せて、うるさいからその上からかあさんのお気に入りのブラウスを着せてやった。

セーターは見えなくなったし、お気に入りのブラウスを着たから、なんとか気がすんだようだ。

問題はズボンと上着。
さんざん苦労して時間をかけて決めたのに、選んだのを着ようとしない。
これにしよか
と、紺色のオーバーを指差すかあさん。

ダメ、それは長すぎるよ
かあさん、若い頃はよかったかもしれないけど、腰の曲がった今のかあさんが着たら引きずっちゃう。

昨日これに決めたでしょ!
と明るい茶色のオーバーコートを渡すと、

これ、派手ちゃうか?と言う。

昨日服を選びのに繰り返したことを、また繰り返す。
昨日も同じことを何度も言ったよ。

紺色のは長いからダメ
茶色のは、そんな派手じゃないって

あ~、もう時間切れ。
私は仕事に行くからここで退散。

その後、仕事に行ってからも気になっていた。

服を着たとしても、かあさんが機嫌を損ねずに納得できる化粧が時間内にできるか、髪がどうこうと言い出してごねないか。

髪は昨年暮れに短くして染めたから大丈夫だと思うんだけど。
髪がまとまらないと、癇癪起こしてヘアブラシを投げつけてしまう。

夫はこの難しいミッションを無事に遂行することができるのだろうか。



 1月19日 ミッション遂行

当日、私が仕事に出かけた後、夫(かあさんの息子)がかあさんを病院に連れて行った。

行った。と言い切ってるのは、この難しいミッションに成功したということ。

奇跡のように思える。

私が出かけた後、かあさんはセーターを着るところまでいったけど、ズボンをまだはいておらず、上に羽織るオーバーもちゃんと決められない状態だった。

そしてその後も、かあさんが化粧して髪をといて時間までに出かけられる状態にできるかが問題だ。

夫は多分いらいらしながらも、かあさんを怒らさないよう忍耐強く待ったのだと思う。

3時間以上前に起きても、かあさんが朝食を取る時間はなかった。

が、ともかく夫はかあさんをクルマに乗せることに成功した。

ここまで来ると成功したも同然。
のように思えるけど…

まだまだ困難は続く。

病院の駐車場に着いて、車椅子を取って来てかあさんを乗せ、受け付けをすます。

順調に進み、名前が呼ばれるのを待つ。
だけど、1時間以上たっても呼ばれることはなかった。

10時から検査って聞いてたけど。

で、やっとかあさんの名前が呼ばれ、診察室に入ったとたんにトイレに行きたいと言い出すかあさん。

夫がトイレに連れて行く。
しばらくしてトイレから出てきたかあさん、
もう、帰るわ

なんでや、今から検査やで

今日は止めとくわ

なんでやねん
せっかく来たのに

漏らしてしもた

漏らしたからって、ここで帰ったら今までの苦労が水の泡。
夫は強引にかあさんを診察室に連れて行く。

だけど、すぐに、
お漏らししてるので、おむつを買って来てください
と看護師さんに言われ、病院にあるコンビニにおむつを買いに行かされる夫。

検査のあいだ、夫は廊下で待つだけだったけど、かあさん、そうとう看護師さんの手を焼かせたに違いない。

無事(?)検査や診察が終わり、精算するあいだ、
ここでちょっとだけ待ってて
と言って、かあさんを車椅子に乗せたまま待合室で待たせた夫。

精算を済ませて戻って来てみると、車椅子だけがあって、かあさん行方不明。

院内を探し回る夫。

そして、廊下をよたよた歩いてるのを発見。
杖も持たずに。

待ってて、って言ったやろ

どっから帰るのかわからんようになったんや
とかあさん。

1人で帰るつもりだったの?

そして帰り際、かあさん、病院を出て振り向くと言った。
この建物、何やったんかいな?

病院やで
忘れたんか

忘れてるよね、すっかり。
おめでたい人。


私は半日のバイトが終わって駅で待っていた。
病院帰りに夫が私を拾ってくれて、3人クルマで帰る。

もうお昼過ぎ。

ご飯食べて帰ろうなぁと、かあさん。
世話になったから、これで
と、かあさん、財布から3000円取り出して私に渡そうとする。

世話になったことはわかってるんやね

でも、わしじゃないみたいやな

そう、夫には渡さず、私にお金を渡そうとする。

せっかくやけど、いらんわ。
一緒にご飯食べに行くのは無理。

クルマの中でかあさんは、おむつの上に座っている。
それは、汚されないよう看護師さんが車椅子の上に敷いたもの。
夫がそのままそのおむつを、クルマのシートの上に敷いた。

その上に座ってるかあさん。

レストランに連れて行くの、どう考えても無理でしょ。



 1月21日 かあさんの杖
このあいだ夫がかあさんを病院に連れて行った時、車椅子に杖を引っ掛けたまま、忘れて帰って来てしまった。

帰ってから気づいて、夫と私が病院に取りに戻った。

病院内の車椅子を探して、使用中の車椅子に引っかかってるかあさんの杖を発見。

無事に杖を持って帰ることができた。

かあさんの杖をクルマに積んでから夫と私は食事に行って、買い物をして、それから帰って来たのだけど、しばらく杖をクルマからおろすのを忘れていた。

夜になってからそのことに気付いた。

だけど、かあさんは杖をつかずに動き回ってるし、杖はどこに行ったと探すことも騒ぐこともしない。

杖があることを忘れてしまったか。
以前から杖などなかったかのよう。

どうこうこと?

朝には腰が痛い、もうあかん。
と嘆いていることが多いかあさん。

ちょっと痛み止めを飲ませると、ウソのように動き回っていたりする。

ほんとは、杖なんか必要なかったりして。

杖ついてたのは、ポーズ?

夜、杖をクルマからおろして台所に置くと、かあさん、当たりまえのように杖を手にした。

いきなり、どん!
と台所の床に杖を突き立てて歩き出す。

これだよ。

なんでわざわざこんなに杖を強く突き立てる?
かあさんは耳が遠いからわからないんだろう。
どんなに大きく響いているか。

この音が夜中に何度も響いて私たちを悩ます。

まさか、嫌がらせのために杖をついてる?

そんな風にさえ思える、なんだか不気味なかあさんであった。



 1月23日 かあさんが幽霊になってタクシーに乗って

最近ではかあさん、息子(私の夫)と目が合っただけで怒り出す。

夜中に夫がトイレに行こうとすると、トイレからかあさんが出てきて目が合った。

かあさんは怒って、寝室のドアをバンッ!と思いっきり閉めた。
一度じゃおさまらない。

バンッ、バンッ、バンッ!
と何度もやるものだから、2階でやっとうとうと眠りにつこうとしていた私は飛び起きてしまって、しばらく眠れなくなった。

かあさんはとにかく気ままで、絶対に夫の言う通りにしない。

開けるなと言ったら開けるし、閉めるなと言ったら閉めてしまう。

その上、ちょっとこっちが冷たい態度を取ると激しく怒り出す。

本当にこっちの神経がまいってしまう。


どこかに行きたいな~
と私が言ったら、

行こうな~

と夫が言った。

時々送られてくる旅行のパンフレット。
海の見える露天風呂があるホテル。

いいな~

1泊くらい大丈夫かな?

でも、もし私たちがいないあいだにかあさんが夜、家を出て行って徘徊したら?

で、クルマにはねられでもしたら?

それでもし死んだら、かあさん、幽霊になって、タクシーに乗ってな…
と、夫。


ええっ?

幽霊のかあさん、なんでタクシーに乗るの?

夫は言う。
かあさん、タクシーに乗ってな
それで、あのマンションに行ってくれと言うんや

あのマンションって、あの、私たちが住んでいた?

そうや
なんで助けに来てくれへんのや~って

どひゃあ~
怖すぎる~


かあさんは私たちが一緒に暮らしてるのが今も認知できないから、私たちが今もあのマンションに住んでると思っている。

あかんな

あかんわ


やっぱり、海の見えるホテルはあきらめるしかないね



  1月27日 恐怖!ドアの向こうのかあさん

このあいだ、急にお腹の調子がおかしくなり、トイレに駆け込んだ。

ホッとしたのもつかの間、トイレのドアをガタガタさせる音。

なんや!
どうしたんや!
あかへん
どないしよう

困ったな~えらいことや
トイレ行かれへんがな

ほんま、あかへん!
どうなってるんや

トイレのドアをガタガタさせながら、かん高い声で叫び続けるかあさん。

耐えられへん!
めっちゃ恐怖を感じた私は、志半ばだったけど、慌ててトイレから飛び出した。

かあさんは、なんやー!
と怒った顔をして、言った。
なんで一言言ってくれへんねん

ひとこと言うも何も、トイレの中で幾ら叫んでもノックしても、耳の遠いかあさんには聞こえない。

トイレ行く前に一々かあさんに言って許可を得ないといけないとでも?

そして…
トイレの前で待つこと5分。
私はまだ全然すっきりしてない。

ほんと、この家はかあさんの天下。
普段はトイレに行く時は、必ずかあさんの様子をうかがってから行くようにしてる。

コタツに足つっこんでテレビ見てる。
今のうちだー!
って、感じ。

でもちょっと気を緩めるとこんな惨事になる。

以前にも…
その時私はすごくトイレを我慢してた。
なんかかあさんが動き出した気配があるけど、立ち上がるにも時間がかかるかあさんだから、さっさとすませば大丈夫かも。

と思ってトイレに入ったとたん、トイレのドアの向こうにかあさんの気配。

思いもよらない早さだった。
便座に腰を下ろす寸前、また立ち上がり、ドアを開けて飛び出したのだった。

かあさんのためにこの家に引っ越してきてもうすぐ8ヶ月。
今だに私たち息子夫婦が一緒に住んでいることを認知しないかあさん。

かあさんは今も1人で暮らして1人で生きてるつもりだから、ここはかあさんの天下なのだ。

ほんとに住みにくい、この家。
いつもかあさんの動きを気にしながら、かあさんの影におびえながら、暮らしている私。


やがて、かあさん、トイレから出てきた。

かあさんの耳元で私は怒鳴った。

トイレに行かせていただいてよろしいですか!?

なんや、トイレか?
行きいな

と、かあさん。

もう、私がトイレを使ってたこと、さっきトイレのドアが開かないと騒いだこと、すっかり頭から消えたようだ。


でも…

トイレのドアの向こうで叫ぶかあさん。
この恐怖は私の頭から消えないわ~



 1月30日 かあさんより元気ない

風邪を引いてしまって、咳が止まらない。
こんなひどい風邪をかあさんに移したら大変!と思って、なるべく1階に降りないようにしている。

午前の仕事は咳止めを飲んで、無理して行ってるけど、帰ってきたらもう疲労困憊。
何をする気にもならない。

なので、食事の仕度も夫にお任せ。
私は何もせず、かあさんのご飯も夫に頼んでいる。

かあさんの薬のことも、気にはなったけど、もう放ったらかし。
平日はたいていヘルパーさんが飲ませてくれるけど、日曜は夫も気にしてないから、飲ませないまま終わってしまった。

1日くらい、大丈夫かなぁ

実際、かあさんは思いのほか元気だ。

夫と私は長いあいだあたたかいマンションで暮らしていたから、一戸建ての冬の寒さに慣れることができず、震え上がっていた。

それに比べてかあさんは、寒い夜更けも薄着のまま台所でゴソゴソしたり、1階の廊下を玄関から浴室まで、何度も戸締まり確認のため行ったり来たり。

日中も、寒い寒いと言いながら寒い格好で暖房も点けずにいたりするし。


かあさんのお風呂、どうする?
夫が突然言う。

確かに、かあさんを長いあいだお風呂に入れてない。

だって、私はずっと咳が続いている。
この先も、いつこの風邪が治るのか、いつ咳が出なくなるのかわからない。

今私は自分のこともまともにできなくて、かあさんの心配する余裕もない。

ただ、かあさんは、平気。
何も気にしない。

お風呂に入れと言ったって、
寒いから嫌だ
明日にする
って言うだろう。

シャワーはしょっちゅう浴びてるんや
とか、言うだろう。

2週間浴びてないのに。

かあさん、それでも平気の平左だ。
たいした野生児だ。

もう、すごく臭いから、まわりの者はたまらない。
けど、かあさんは平気。

このままじゃダメってわかってる。

だけど、この風邪、いったいいつ治るんだろう。
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