快感アプリ☆DREAMBOMB ~6:マッチョなランジェリーイケメンをイジめたい~

keino

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1 栞奈の場合

5 俺だけを見てくれるまで

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________ ___ __ _


「カーンナッ」

「きゃっ!? ちょっ重いって」

 ソファーに座ってテレビを見ていた肩に、突然ずっしりと重みがかかって腕が巻き付いてきた。
 文句を言おうと首を捻って見るとそこには……あれ? 誰だっけ。

 柔らかそうな金茶の髪。猫のような大きな目は、すがめると切れ長の涼しげな瞳になる。
 通った鼻筋と太すぎない整った眉に、笑顔を作った口元。
 間違いなくイケメン。しかも10人中10人、好みとか吹っ飛ばして認めるであろう、立派なイケメンだった。

「なに、彼氏の顔見てびっくりしてんの?」

 ……あぁ、そうだった。今の彼氏じゃん、私ったらなに記憶飛ばしてるんだか。いやんなっちゃう。

「うん、ごめん、記憶飛んでたわ」

「なにそれひどぉい、こんなイケメン掴まえてー」

「ヨウが言うとシャレになんないからー」

 私は笑いながら腕を外そうとした。

「えーなんでー、そんなこと言う栞奈はお仕置きー」

 本気で言ってるからタチが悪い。空気読めない天然も困ったものだ。自分がイケメンと知らないそこが可愛いんだけど。
 するとヨウは私の首元に吸い付き、チロチロと舌を動かした。

「ぅぁあンッッ」

 たったこれだけで甘い痺れが体を貫き、自分の意思に反して私の体は、恥ずかしげもなくビクビクと震わせていた。

 「栞奈の体はもともと淫乱なのかな?
 ……それとも、誰かに開発されたのかな」

「は? 何言ってんの?
 明日も朝から遊びたいし、今日はへとへとだからしないんだからね」

 今日は郊外のテーマパークに来ていて、1日じゃとても遊びきれないそこは、明日も遊ぶ予定で近くのホテルを取っていた。
 ヨウの顔を見ると、からかい顔をしているとばかり思っていたのに、こちらが目を瞠るほど真面目な表情をして私を見下ろしていた。

「ヨウ……?」

「嫉妬、しちゃうな……」

 ソファーをぐるりと回って私の前に立つ。
 目の前にいるのはすでにいつものヨウだった。
 大きな猫目でふにっと笑い、ソファーに片膝を置いたかと思うと、大きなソファーにだらしなくもたれた私に覆い被さってくる。
 いつもと変わらないヨウに、私は安心して抗議の声をあげる。

「ヨウ! 疲れたもん、無理だってば!」

「栞奈は何もしなくていいよ」

「ちょっ――んんっ」

 抗議の声がヨウの喉に飲み込まれる。
 話し途中だったから酸素が足りない。
 舌があるべきところに収まってないと、鼻で息ってうまくできないんだ。

  口を無理やり離し、大きく喘ごうとすると、容赦ない追撃がきた。
 ヨウも大きく口を開き被せ、舌を絡めとってくる。

「フッ、ふはっふぁあんンッッ」

 酸素を求めようとしてるのに、鼻からは喘ぎばかりが抜ける。
 舌を吸われてしごかれる。
 口の隙間から空気が入ってこれるようになったのに、ゾクゾクが身体中を駆け巡っていて、結局うまく息ができない。

「ふぁんっ、あっあっァンッ」

 背骨に電気を流されているかのように、小刻みに仰け反った。

 やっと唇が解放された時には、すっかり骨抜きにされて荒い呼吸になっていた。
 私はヨウを睨み、せめてもの抵抗を示す。
 ヨウは、私の目尻に生理的に溢れた涙を指で掬いながら言う。

「そんな顔、反則だよ、栞奈」

 背もたれから滑り落ちた私の頬に一つキスを落とすと、そのまま首の横を舐め上げた。

 反則はヨウだ。
 私がキスされると動けなくなるのわかっててやってる。

「ず…るい、ンあぁ!」

 鎖骨を舌でなぞられる。

「…………。なにそれ。俺のこと、これ以上まだ煽るつもり?」

 胸元から、猫科の肉食獣の瞳で射抜かれる。

「な……に言って?」
「わからない?」

 ヨウは私のバスローブの腰紐を引き抜き、手早く両手をまとめると、ソファーの隣に固定されたランプに結わい付けた。

「……もう遠慮しないってことだよ」

「え? や、だぁ…っ、外し、てッ」

 ヨウは肌蹴た胸元に吸い付き、時折ちくん、ちくんと痛みを伴う。
 手はやわやわと私の腹と頬を撫でた。

「いや? 本当に?」

 ヨウは、胸に白い指の痕が浮くほど握りこむ。

「栞奈は手荒にすればするほど、羞恥させればさせるほど綺麗になるよね」

「痛うっ、痛いよヨウ……っ止めて!」

 とっくに痛いほど勃っている乳首をかりっと噛まれると、ヒクンと体が浮き、ますます胸を突き出す格好になってしまう。

「ふぅん? 止めて……ねぇ?」

 ヨウが口角を上げて私を見つめ、手がゆっくりと下りていく。
 どこへ行こうとしてるのか判って身を捩るけれど、私の膝はすでにヨウの膝で割られている。
 明らかな湿り気を帯びたそこは、パンティの上からでも一撫ですれば充分だった。

「ほら、まだ触ってないのにこの有り様だよ」

 私は羞恥に熱くなる。

「言…うなっ……くンッッ」

「嫌だね。
 ……栞奈が俺だけを見てくれるまで……止めない」

「? 見てる、よ? ヨウのこと」

 何を言いたいのかわからなくて頭を振る。
 こんなのいつものヨウじゃない。私の体は小刻みに震えだした。視界も歪む。
 そんな私にヨウは、手だけは優しく頬を擦って唇をなぞるから、私はすがるように舌を伸ばして指を舐め、軽く噛んだ。

「見てないよ」

 ヨウはさびしさを滲ませて呟いた。


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