快感アプリ☆DREAMBOMB ~6:マッチョなランジェリーイケメンをイジめたい~

keino

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1 栞奈の場合

6 私は淫乱で変態です

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「栞奈は俺だけを見てない。
 ――俺はわがままだから、栞奈の未来も――過去も欲しい」

「!! …………」

「そう、栞奈は過去の誰かを見てる。俺じゃない。
 ……こんないやらしいこと、誰に教えられたの? 全く君は、俺を妬かせる天才だよね」

「ふはぁっはふっはぅぅんっ」

 ヨウは口腔内の指を二本に増やして蹂躙した。
 そしてローブの紐を引っ張り、さりげなく胸の前に置いていた私の手を、再び頭上へと戻し、紐を短く括る。

「ねぇ、この反応は何? 栞奈の体は元々超敏感で、乱暴すればするほど濡れちゃう淫乱体質だってこと?」

「そ、それは……」

 胸の頂きから耳までつうーっと舌で、触れるか触れないかの儚さで辿られる。
 その間、ピクピクと私の体は反応し続けていた。私は声をかみ殺すのが精一杯で。

「……可愛い栞奈。全身ピンクに染めて、もっと触ってって震えているよ?
 ――躾られたんじゃないって言うなら言ってごらん。
 私は変態プレイが大好きな淫乱ですって。いっぱいいじめて下さい、も付けてね?」

 極上のスマイルで言ってのけるヨウ。瞳だけは燃え滾っていて、私は竦んでしまう。

「やぁ……違う!」

「じゃあやっぱり開発されちゃったワケだ?」

 ショーツをずらし、水音を高らかに奏でる。

「! 違ァンッ!」

 違うと言いつつも頭のどこかでは、待ち望んでいたところへの刺激に、はしたなく喜んで腰を振る自分がいる。
 ヨウは荒々しく唇を求め、口腔を嬲った。
 二人の絡み合う唾液が、押さえつけられている私に全て流れ込んできて、えん下しきれなかったものが頬を伝った。

「今日までたくさん栞奈のこと愛してきたけど……栞奈は俺じゃないやつを見てた」

「何でそんなこと、言うの……?」

 ヨウは私の顔の横に両手をつき、私の視界いっぱいに入ると、目を細めて言い放つ。

「こんなに感じやすいのに、栞奈は俺でイったことがないんだよ」

「~~っ、そんなことっ」

「あるよ。それくらいわかる」

 私は瞬きも出来ずに、ヨウの瞳に捕らえられる。
 本当は目を逸らしたい。
 けれどそれは認めたことに他ならない。たとえ自分の瞳が揺れていることに気付いていても。
 ヨウの言うことが本当でも、私はヨウのことが好きだから。

「栞奈は繊細で華奢だから、俺のタガが外れたら、壊してしまうかもしれないと、傷付けてしまうかもしれないと怖かった。
 でもね、どんなに自分を抑えて、大切に愛しても、栞奈が俺を見てくれないんじゃ意味がないんだ」

「ひぁあああんっっ!!」

 ヨウは、一気にショーツを引き上げたのだ。更には膝を押し付けられる。
 手を頭上で縛り付けられ、自らがくがくと腰を振ってヨウの膝に恥部を擦り付ける様は、まるで水泳のバサラのようで、私の矜持がへし折れるには十分だった。涙が溢れて止まらない。
 恐怖を言い訳に自分を保っていたのに、私はこんな恥ずかしい方法で感じてしまっている。
 勝手に感じている私の体が忌まわしく、汚らわしいものに感じた。

「かわいいよ、乱れる栞奈。
 いいよ、俺でオナニーしなよ。手伝ってあげる」

「やだっやだあ! も、許してよぉ!」

 この人は何てことを口に出すのだろう。恥ずかしくて情けなくて、私は泣き叫んで訴えた。
 ヨウは笑顔でまるで意に介さず、ショーツを食い込ませたまま、滲み出る愛液を楽しむようにつるつる擦って、一点を確認すると、生地ごとソコに歯をたてた。

「やあああああ!!」

 もがく私の腰をがっちりと押さえ込み、ショーツの横から両親指を差し入れてグッと開かせる。
 最も敏感なそこを根本まできつく噛まれて、私は身体中突っ張ね刺激に耐えた。心臓が爆発してしまいそうだった。

 ヨウは動かない。ただそこを噛んでいるだけ。
 動いているのは私の腰。ホールドされた中で精一杯腰を揺らし、自らに快感を与えてる。
 指で剥かれ、剥き出しになった敏感な真珠と、愛液でどろどろのショーツとが擦れあって、キツく扱かれる。
 指などで扱かれるよりも、布地な分、摩擦力が増す。それを更に、滑ってはずれないように歯で押さえているのだ。

「やあ!! だめえ!! も!だめえ!!!」

 イっちゃう! 彼氏にこんな恥ずかしいことをされて、自ら腰を振って――彼氏をオナニーの道具にして! イってしまう――――!!

「でもね――今はね、確信したよ。
 俺と栞奈は出逢うべくして出逢ったんだと。
 栞奈の全てを受け止められるのは俺だけだし、俺の全てを受けきれるのは栞奈だけだ。違う?
 さぁ、栞奈。言ってみて? イきたいだろう?」

「ふぁっ?」

 突然なくなった濁流のような怒濤の甘い刺激。
 それは残酷な残滓となって私の身を焦がす。

「アッ……アッ……アッ……」

 ――わかってる。焦点の合わない、絶え間なく涙溢れる瞳。刺激を求め、微かに揺れる腰。行き場を失った快楽で、思考の追い付かない脳――。

 荒い呼吸が喘ぎを溢す。
 私は今、ヨウの瞳にどんな風に映っているのか――。
 息も絶え絶えに言葉を発せずにいると、ヨウが両頬を挟み込んだ。


「言えよ! 俺だけを見ろよ! 俺だけを愛してるって……言って」

 押し下げられた眉に、熱い瞳の奥に、ヨウの苦しさを感じて唇が震えた。
 伝えなきゃ、ちゃんと――ごくりと唾をのみ込み、ヨウを見上げて口を開く。

「わ……私はい…淫乱…で、変態…です。
 ヨウを……ヨウだけを、愛してる。
 ヨウだから…こんなに濡れちゃうの。
 い…いっぱいいじめて……お願い」

 口に出すと気持ちがすうっと軽くなるような気がした。
 私は生まれて初めて、自分の意思からおねだりをした――。
 ヨウは私を苦しいほど抱き締めると、耳元で囁いた。

「過去なんか俺の全てで忘れさせてやる。
 俺で全部塗り替えてやる。
 俺だけを見つめて感じていろ」

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