平民に転落した元令嬢、拾ってくれた騎士がまさかの王族でした

タマ マコト

文字の大きさ
11 / 20

第11話 「王子の告白」

しおりを挟む
 朝の光は、庵の壁を淡く撫でていた。
 兵の灯りが去った夜の後に来る朝――こんなに静かで、こんなに怖い。
 囲炉裏の火は細く残り、鍋の中で水がまだ眠そうに揺れている。私は薪を一本だけ足し、音が立たない程度に火を育てた。

「座ってくれ」

 背中から、カイルの声。
 振り向くと、彼は外套を壁に掛け、剣を所定の場所へ置き、私の正面に座った。夜の残り香が、肩の線に薄く残る。
 いつもと違うのは、目の中に“決めた”色があることだった。

「昨夜の続きだ」
「……うん」

 胸の革袋に触れる。硬い鍵。柔らかい結び目。
 私は両手を膝に置いた。嘘はつけるけれど、嘘の置き方が下手だ。襟を立てるみたいに、呼吸を整える。

「話す。俺のことを。全部ではない。だが、今ここにいる俺に必要なぶんだけ」

 彼は一度だけ目を閉じ、言葉を探るように息を吐いた。

「俺は、生まれたときから“第二王子”だった。名前より先に呼び方があって、肩書きが先に歩く。庭で剣を学び、帳で数字を学び、人の前で言葉を学ぶ。どれも、王族として必要なことだった」
「……うん」

「だけど、庭の外の風は、帳に載らない匂いがした。市場の笑い、祭りの太鼓、雨の夜の冷たさ。石ではない地面の上に世界があることを、知ってしまった」

 指先が、ほんの少し震えた。
 私は自分の膝を握り直す。
 聞きたい。
 でも、怖い。

「“王族としてではなく、一人の人間として世界を見たかった”」
 彼は言葉を置くみたいに、ゆっくり繰り返した。
「誰の命令でもなく、誰の名でもなく、俺の足の幅で歩いて、俺の目の高さで確かめたかった。褒められるでも、怖れられるでもなく、ただの男として火を起こし、鍋を煮て、雨の夜に戸を留める。そういう日を、ひとつでいい、俺の“選んだ日”として持ちたかった」

 胸が、痛いほど熱くなる。
 その言葉は、あまりにもまっすぐで、あまりにも遠い。
 私が失った“当たり前”の形に、似ているから。

「だから、王都を出た。護衛も連れず、名を伏せ、指輪だけを証として持った。戻らなければならない日が来たとき、俺自身に嘘をつかないための重しとして」

「……指輪は、重し」

「ああ。錘だ。外せば軽い。でも、軽いと、人はすぐ、風に流れる」

 私はそれを知っている。
 偽りの名は軽い。だから、毎日結び直せる。
 でも、軽さは時々、私をどこかへ連れ去りそうになる。
 私は革袋を押さえた。硬さは、私の錘だ。

「そして――お前に会った」

 火が小さく笑う。
 私の名前が、少しだけ喧嘩をやめる。
「ミリア。俺は、放浪の騎士として君を背負った。雨の夜、誰かの声を選ばずに抱き上げたのは、騎士としての訓練の癖でもあった。だが、そのあと、火のそばで君が眠るのを見て、“二度目の意味”が生まれた」

「二度目の、意味?」

「守りたい、という意味だ。人として。身分を剥いだ、俺自身の尺度で」

 言葉が、まっすぐ胸に刺さる。
 痛い。
 でも、刺さったままでいたいと思った。
 涙が、勝手に作業を始める。

「――信じられない」
 口が、先に言った。
 信じたい。信じたいのに。
 信じると、また奪われる予感が、胸の裏で芽を伸ばす。

「信じなくていい」
 彼はすぐに言った。
「いま信じなくてもいい。人は、今日と明日で、信じられる量が違う。俺の言葉は、火みたいなものだ。今は熱すぎるかもしれない。君の手が温度を覚えるまで、時間を置いていい」

「そんなふうに、優しくしないで」
 涙が、喉を熱くする。
「優しいのは、怖い。優しさに救われて、また捨てられるのが、いちばん怖い」

 彼は沈黙した。
 逃げる沈黙ではない。
 火のそばで、薪が自分の水分を手放すのを待つ種類の沈黙。

「俺は、君を捨てない」
 間をほどいて、彼は言った。
「“捨てない”は、重い言葉だ。だから、ひとつ条件をつける。君が君を捨てないなら、俺は君を捨てない」

 涙が崩れた。
 条件。
 救いはいつだって条件付きだ。
 でも、これは、私の側の条件だった。

「……わたし、時々、私を捨てたくなるよ」
「知ってる」
「どうして」
「雨の夜、扉の下から入ってくる水を、君は布じゃなく自分の掌で止めようとした。掌はすぐ冷える。冷えると、人は自分を嫌う。そういう時の背中の硬さは、覚えてる」

 見ていたのか。
 見られていたことが、悔しいほど嬉しい。
 涙で笑う。器用じゃない笑い。

「……もうひとつ、言う」
 カイルは視線を落とし、火の縁を見つめた。
「王子暗殺未遂――あれは、宰相が“舌で作った火”だと思っている。第一王子の影を大きくするための影絵。お前の父上、レオンハルトが夜に扉を破られたのも、同じ舌の上の策だ」

 胸の奥の鍵が、音を立てた。
 怒りと、悔しさと、間に合わなかった現実。

「俺は、その舌と長く向き合っていた。向き合って、届かないと知った。――だから出た。出て、俺の足の幅で、別の道を探している」

「別の道?」

「舌で火を起こす人間に、火の責任を取らせる道だ。証と人。どちらか片方では足りない。お前の鍵と、俺の名前。両方が要る」

 革袋が、掌の中で重くなる。
 鍵の歯が、はっきりとした輪郭で皮膚に触れる。
 これを開けたら、戻れない。
 でも、開けないと、誰も戻れない。

「……わたし、信じたい」
 涙の向こうで、やっと言えた。
「信じたいけど、怖い。あなたが王子だってことを、今朝になってもまだ身体が受け止めきれてない。指輪の銀は冷たい。冷たいものは、いつだって私から大事なものを奪っていった」

「知ってる」

「何を」

「冷たいものの重さ。剣も、指輪も、宰相の印も、全部冷たい。だから、俺は火を持つ。火は熱い。熱いから、持ち方を間違えると火傷する。けれど、熱いものだけが、冷たいものの形を変えられる」

 彼の言葉は、優しいのに、甘くない。
 火は甘くない。
 でも、確かだ。

「ミリア」
「なに」
「泣いている間は、信じなくていい。泣き終わって、息を整えたら、“信じたい”の分だけ握ってくれ。足りない分は、明日俺が持つ」

 笑った。
 涙のまま笑えるとき、人は生きている。
 私は袖で目を拭き、息を整え、彼の目を見た。
「……じゃあ、今は“少しだけ”。信じる」

「十分だ」

 彼は立ち上がり、棚の前へ行くかと思ったが、違った。
 囲炉裏の横に膝を折り、薪を二本、指で選んで重ねる。
「細い枝から。急に太い薪をのせると、火がいじける」

「それ、誰かさんの受け売り」
「先生のな」

 火が“ぱち”と笑う。
 温度は、言葉より早く伝わる。
 私は深く息を吸い、握っていた革袋から手を離した。

「ねぇ、カイル」
「ん」
「あなたが“見るために出た世界”に、私もいるんだね」

「ああ。君は、俺がこの世界を“やめない理由”のひとつになった」

 心臓が、びっくりして跳ねた。
 それは告白の言葉の形式ではない。
 でも、私の胸の中心に届く形を、正確に選んだ言葉だった。

「……ずるい」
「実用的だ」
「そういうところ、変わらない」

 彼は少しだけ笑い、それから真面目な声に戻した。
「もうひとつ、言う。今後、王都からの“目”は増える。君の名を呼ぶ舌も現れる。俺の名を試す舌も」
「うん」
「そのたびに、ここへ戻る。火のそばへ。戻れなければ、火を置いていく。君はそれを見て、君の火を守れ」

「約束」

「約束」

 花の結び目に、ひとつ硬い結びを重ねる気持ちで、私は言った。
 軽い約束は毎日結び直せる。
 硬い約束は、夜を越える杭になる。
 両方が要る。今は、両方。

 昼が近づくと、光が庵の中の埃を金の粒に変えた。
 私は立ち上がり、板と炭を持つ。
「“め”と“む”、今日もやる」
「君は、靴」
「干す。覚えた」

 扉に手をかけたとき、彼が呼んだ。
「ミリア」
「なに」
「俺は――王族としてではなく、一人の人間として世界を見たい。それでも、君の前では“王子である俺”を隠さない。隠して君を守る時代は、昨夜で終わった」
「……うん」

「それでも怖いときは、言え」
「言う。たぶん、何度も言う」
「何度でも聞く」

 扉を開ける。
 花祭りの名残の匂いは薄れ、かわりに粉の匂いが濃くなっている。
 市場は今日も始まる。
 私は振り返らず、でも確かに彼の気配を背中で感じながら、一歩外へ出た。

 光が目に入った瞬間、涙がまたにじみ、笑いが喉に浮かぶ。
 信じることは、習い事みたいだ。
 毎日少しずつ、同じところをなぞり、形を覚え、手が勝手に動くようになるまで続ける。
 “め”の丸み。“む”の尾。
 火の育て方。
 襟の立て方。
 ――そして、彼の言葉の熱の持ち方。

 広場に子どもたちの声が上がる。
「せんせいミリアー!」
「今日は“め”と“む”のテスト!」
「テストって誰が決めたの」
「ぼく!」
「じゃあ満点は蜂蜜パン半分ね」
「ぜんぶがいい!」
「欲張りは“む”の眉毛が怒るよ」

 笑いながら振り向くと、庵の戸口でカイルが短く手を上げた。
 王子の挨拶じゃない。
 放浪の騎士の、庵の主の、火を分ける人の挨拶。
 私は同じ高さで手を上げ、走り出す。
 胸の鍵は確かで、花の結び目は軽く、涙はまだ乾かない。
 それでも、今日を始めるには、十分だった。

 微笑みの裏に、もう刃はない。
 刃は鞘にあり、名は胸にあり、言葉は火にある。
 そして、私の足は、私の幅で前へ出る。
 ――信じることを、今日から、もう一度。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました

言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。 貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。 「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」 それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。 だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。 それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。 それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。 気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。 「これは……一体どういうことだ?」 「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」 いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。 ――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。

婚約者を姉に奪われ、婚約破棄されたエリーゼは、王子殿下に国外追放されて捨てられた先は、なんと魔獣がいる森。そこから大逆転するしかない?怒りの

山田 バルス
ファンタジー
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。  玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。  エリーゼ=アルセリア。  目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。 「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄する」 「……なぜ、ですか……?」  声が震える。  彼女の問いに、王子は冷然と答えた。 「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」 「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」 「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」  広間にざわめきが広がる。  ──すべて、仕組まれていたのだ。 「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」  必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。 「黙れ!」  シャルルの一喝が、広間に響き渡る。 「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」  広間は、再び深い静寂に沈んだ。 「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」  王子は、無慈悲に言葉を重ねた。 「国外追放を命じる」  その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。 「そ、そんな……!」  桃色の髪が広間に広がる。  必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。 「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」  シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。  まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。  なぜ。  なぜ、こんなことに──。  エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。  彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。  それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。 兵士たちが進み出る。  無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。 「離して、ください……っ」  必死に抵抗するも、力は弱い。。  誰も助けない。エリーゼは、見た。  カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。  ──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。  重い扉が開かれる。

追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。

役立たずと追放された令嬢ですが、極寒の森で【伝説の聖獣】になつかれました〜モフモフの獣人姿になった聖獣に、毎日甘く愛されています〜

腐ったバナナ
恋愛
「魔力なしの役立たず」と家族と婚約者に見捨てられ、極寒の魔獣の森に追放された公爵令嬢アリア。 絶望の淵で彼女が出会ったのは、致命傷を負った伝説の聖獣だった。アリアは、微弱な生命力操作の能力と薬学知識で彼を救い、その巨大な銀色のモフモフに癒やしを見いだす。 しかし、銀狼は夜になると冷酷無比な辺境領主シルヴァンへと変身! 「俺の命を救ったのだから、君は俺の永遠の所有物だ」 シルヴァンとの契約結婚を受け入れたアリアは、彼の強大な力を後ろ盾に、冷徹な知性で王都の裏切り者たちを周到に追い詰めていく。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~

ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。 そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。 自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。 マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――   ※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。    ※第二章まで完結してます。現在、最終章について考え中です(第二章が考えていた話から離れてしまいました(^_^;))  書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m    ※小説家になろう様にも投稿しています。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった俺

島風
ファンタジー
ブラック企業で過労死した男がいた。しかし、彼は転生し、ある貴族の侯爵令嬢として再び生を受けた。そして、成長につれて前世の記憶を取り戻した。俺様、クリスティーナ・ケーニスマルク公爵令嬢七歳。あれ? 何かおかしくないか? そう、俺様は性別がおかしかった。そして、王子様の婚約者に決まり、ここが前世ではやっていた乙女ゲームの世界であることがわかった。 自分が悪役令嬢になってしまっている。主人公がハッピーエンドになると死刑になり、バットエンドになるとやっぱり死刑・・・・・・あれ、そもそも俺様、男と結婚するの嫌なんだけど!! 破滅エンド以前に、結婚したくない!!! これは素晴らしい男性と結ばれるの事をひたすら回避しようとして・・・ドツボにハマっていく物語である。

【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます

なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。 過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。 魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。 そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。 これはシナリオなのかバグなのか? その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。 【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】

処理中です...