捨てられた宝石の逆襲~あなたの幸福を、ルビーの炎で焼き尽くす~

タマ マコト

文字の大きさ
17 / 20

第17話 灰の王国

しおりを挟む


 翌朝、王都は一枚の灰皿みたいに平らだった。
 風が吹くと街路の端から端まで薄い灰の波が走り、割れた陶器の縁や焦げた梁の骨が、ときどき白魚の背として覗く。鐘楼は唇だけ残して黙り、広場の中心には黒く溶けた金の塊が転がっている。昨日まで“神の恵み”だった香の瓶は、いまや陽の光を鈍く跳ね返すガラスの瓦礫だった。

 私は瓦礫の天辺――崩れた噴水の縁に腰を掛け、膝の上で黒いヴェールを畳んだ。指に走る灰は軽いのに、匂いは重い。焼けた油、涙の塩、濡れた石、そして――朝の冷気。
 胸の紅玉は静かに脈を打っている。昨夜の暴走で残った棘は、呼吸を一つ深くするたびに、少しずつ溶けていく。

 人々は、遠巻きに私を見た。
 泥のついた頬、破れた袖、焦げた髪。祈りの姿勢は忘れきれていない。膝を折ろうとしかけて、止まり、目を合わせ、目を逸らし、また見る。
 「紅玉の――」「魔女だ」「本当に」「でも助かった」「いや、壊した」
 言葉が石のように転がり、互いにぶつかって、角を落とす。

「お前ら、道を塞ぐな」

 低い声が灰を押し分けた。オブシディアンだ。外套の裾は昨夜の雨と煙で重たく、黒い瞳はいつも通り温度を隠している。
 彼は私の横に立ち、周囲の視線を一巡りで刈り取ると、短く言った。

「ここはもう“舞台”じゃない。見るなら、自分の足を見る」

 言葉は石畳の下で鳴り、観衆は少しずつ退いた。
 退いたあとに、ひとりの老婆が残った。皺の奥に火傷の新しい赤が差し、目に湿りが光る。彼女は近づき、震える手で私の前にパンの欠片を置いた。焦げと小麦と塩――正直な匂い。

「……あんたが、壊したのかい」

 問いは刃のように真っ直ぐだった。
 私は頷き、パンに指先を触れる。温もりはないのに、やけにやさしい。

「壊れたのは、私だけのせいじゃない。長く、彼ら自身が積み上げた“嘘”が燃えたの。私は火口を開けた」

「そうかい」
 老婆はうつむき、笑いとも泣きともつかない息をこぼす。
「……楽には、してもらえなかったね」

「楽は、毒になる」

「だろうねぇ」

 彼女は立ち上がり、去り際に私の指輪を見て、短く頭を下げた。祈りではない。挨拶だ。
 人々の囁きが、祈りに近い調子へと変わっていく。
 ――紅玉の魔女。
 ――火の人。
 ――救った。
 ――奪った。
 言葉は揺れ、私はそれを受け止めない。ただ、通さない。背骨の内側に置く。

「朝の報せ」

 灰色の帽子が横から差し出された。ヘマタイトだ。目尻には煤の線、指先には紙の粉。
「王家の紋章は三つ回収、二つは溶融、ひとつは鼠の巣。貴族連盟の書庫は焼け落ち、帳簿は半分だけ残った。半分が残るのが、いつも良い。嘘と真実が混ざると、人は考える」

「鼠たちは?」

「泣いたり笑ったり。泣き方を思い出して、笑い方を練習してる」

「良い調子」

「もうひとつ。聖女――いや、サファイア。彼女は礼拝翼跡の井戸端で灯り係をしている。火は怖いが、灯りは必要。自分で決めたらしい」

 私は薄く息を吐いた。肺の底に冷気が触れ、紅玉が一拍だけ強く鳴る。
 オブシディアンが僅かに顎を引いた。「会うか」

「今は、いい。……彼女の“選ぶ”邪魔はしない」

「了解」

 ヘマタイトは帽子の庇を指先で弾いた。「それから、鼠からの伝言。『あなたを“神”にしない』。この街は、やっと神にうんざりした」

「上等」

「俺もそう思う」

 彼は踵を返し、瓦礫と会話しながら去った。
 その後ろ姿に赤い影が跳ねる。ロードライトだ。痩せた肢体、濡れた髪、火に慣れた瞳。
「歌、いらなかった」

「最後の一回、残せた。喉は大事に」

「うん。……“魔女”って呼ばれてるよ。こわい人って」

「怖いものは、ちゃんと怖がれたほうがいい」

「僕は、平気」

「君は最初から、目で見る子だから」

 ロードライトは少し胸を張り、でも急に思い出したように眉を寄せる。「パン、配ってる。焦げてるけど、うまい。……もらっていい?」

「もちろん。――代わりに、“道”を配って」

「道?」

「逃げ方、待ち方、並び方、分け合い方。誰も教えなかったこと」

 少年は頷き、灰を蹴る足つきは軽い。
 私はその背中を目で追い、ふと、噴水の内側を覗く。
 水はもう、ない。
 乾いた皿に空だけが映り、たなびく灰色の布のような雲がゆっくりと千切れていく。
 ――空、か。
 上を見上げるのは、久しぶりだ。

「ルビー」

 オブシディアンが、少しだけ距離を詰める。影と影が重なる。
「お前に向けた祈りが増えている。どう受ける」

「受けない。置いていってもらう。祈りは“手”から遠い。手の近くにあるのは、手順よ」

「祈りの扱い方まで火の理屈だな」

「火は万能じゃない。だから、手順が要る」

「なら、手順を出せ」

「まずは、名前をばらばらにする。『紅玉の魔女』は物語のラベル。人の肩を軽くするけど、考える筋肉を腐らせる。――私の名は“ルビー”。それで十分」

「次」

「配るものを変える。『赦し』じゃなく、『仕事』。『奇跡』じゃなく、『順番』。『聖女の粉』じゃなく、『粉の配合』」

「仕事を作るには足りないものが多い」

「足りないから、作る。灰をこね、瓦礫を崩し、水を引き、日を決め、声を集める。――“火の隔離室”は終わった。これからは“火の台所”」

 オブシディアンが目を細め、短く息を笑いに変えた。「料理、得意か」

「焦がすのは得意」

「焦がし過ぎるな」

「ほどほどの天才だから」

「知ってる」

 灰の波の間から、人々の小さな“はじめて”が現れ始める。
 誰かが井戸に縄を結び、誰かが廃材で風よけを立て、誰かが泣いている子の背を撫で、誰かが焦げた鍋で湯を温める。
 祈りの声よりも、段取りの声が増えていく。
 “王都”が“街”に戻っていく音だ。

 午下がり、私は噴水の縁から降りた。灰を掬い、指先で揉む。細かい粒は、良く混ざる。
 「手、貸して」
 オブシディアンが無言で外套を持ち、灰が溜まった場所を指で示した。
 私は紅玉の熱をほんのわずか起こし、灰に“芯”を与える。火が喋らず、灰が形を憶える温度。
 即席の煉瓦が、ゆっくりと息をする。
 「これで壁が作れる」
 「屋根は」
 「廃材の間に布。雨をしのげるだけでも人は柔らかくなる」

 そこへ、サファイアが来た。
 青は煤に汚れたまま、髪は束ね切れず肩に落ち、手には灯りの皿。火は小さく、揺れは大きい。
 彼女は私たちから二間(ふたま)離れて立ち、深く息をした。
「……配ってもいい?」
 彼女の声は、昨日の祈りよりずっと小さい。けれど、耳に入ってから胸へ届くまでの距離が短い。
 私は頷く。「どうぞ。火、貸して」

 彼女は皿を差し出し、私は指先の火を“灯し”に変える。
 火は音を立てない。油に驚かず、芯を噛み、背を伸ばす。
 サファイアの睫毛が微かに震え、口角が“舞台の角度”ではない上がり方をした。
「ありがとう」

「言葉は軽い。手を動かして」

「うん」

 彼女は灯りを抱えて去る。
 “聖女”の歩き方ではない。
 “人”の歩き方だ。

 日が傾く頃、空の灰色は薄くなり、雲の端に透明な場所が増えた。
 私は瓦礫の上に立ち、遠くの城壁を見た。
 白は灰に、灰は土に、土は――畑に。
 火は、終わりじゃない。
 火の跡に、何を置くか。
 それを決めるのは、もう私だけではない。
 でも、始めの線は私が引いた。
 その責任は、私の骨に刻んだまま歩く。

「ルビー」

 オブシディアンが横に並ぶ。
 「お前の顔、今、舞台の顔になってる」

「そうね。最後の台詞を言う顔」

「言え」

 私は瓦礫の上で、静かに微笑んだ。
 頬の筋肉を“盾”ではなく“扉”に使う。
 紅玉の拍に合わせ、言葉を置く。

「――これが、私の復讐よ」

 風が、灰を運んだ。
 その言葉は街の骨に触れ、うすい痛みを残し、同時に温度を置いていく。
 復讐の形は、燃やすことだけじゃない。
 “偽り”を剥がし、“選択”を残し、“手順”を渡す。
 彼らが自分で自分を治す余白を作る。
 それを、私は“復讐”と呼ぶ。

「続きは?」

 オブシディアンが問う。
 私は肩を竦め、微笑を浅くする。

「灰の王国を、“灰”のままにしないこと。――それが次の章」

「手順を」

「今夜は井戸と壁。明日は道と台所。明後日は市場。その次は……税の代わりに“労(ろう)”。祈りの代わりに“合図”。『救い』の代わりに『間に合う』」

「悪くない」

「完璧じゃない」

「完璧はだいたい嘘だ」

「だから、穴を探す」

「いつも通りだ」

 日暮れ、最初の灯りが並び始める。
 サファイアが皿を抱えて行き、ロードライトが列を整え、ヘマタイトが紙を配り、誰かが歌を試し、誰かが歌をやめ、誰かが火に水を差し、誰かがまた火を起こす。
 王都は、壊れた。
 だから、今ようやく、動き出せる。

 私は瓦礫から下り、灰の上を歩く。
 足跡は浅く、雨が来れば消える。
 でも、そのときには、別の足跡が重なるだろう。
 火は、引き継がれる。
 私の紅玉は、今日も静かに拍を刻んでいる。
 それは呪いであり、約束。
 生きるために燃やす――その手順を、私はこの街に置いていく。
 灰の王国に、火と水と、選ぶための言葉を。
 復讐は、終わらない。
 けれど、終わらなくていい。
 それは、日常に薄く混ざって、いつか、名前を変える。
 “復讐”ではなく、“生”。
 その日まで、私は歩く。
 あなたと、肩を並べて。
 灰と、灯りのあいだを。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

婚約破棄された王太子妃候補ですが、私がいなければこの国は三年で滅びるそうです。

カブトム誌
恋愛
王太子主催の舞踏会。 そこで私は「無能」「役立たず」と断罪され、公開の場で婚約を破棄された。 魔力は低く、派手な力もない。 王家に不要だと言われ、私はそのまま国を追放されるはずだった。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 この国が長年繁栄してきた理由も、 魔獣の侵攻が抑えられていた真の理由も、 すべて私一人に支えられていたことを。 私が国を去ってから、世界は静かに歪み始める。 一方、追放された先で出会ったのは、 私の力を正しく理解し、必要としてくれる人々だった。 これは、婚約破棄された令嬢が“失われて初めて価値を知られる存在”だったと、愚かな王国が思い知るまでの物語。 ※ざまぁ要素あり/後半恋愛あり ※じっくり成り上がり系・長編

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです

藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。 家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。 その“褒賞”として押しつけられたのは―― 魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。 けれど私は、絶望しなかった。 むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。 そして、予想外の出来事が起きる。 ――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。 「君をひとりで行かせるわけがない」 そう言って微笑む勇者レオン。 村を守るため剣を抜く騎士。 魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。 物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。 彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。 気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き―― いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。 もう、誰にも振り回されない。 ここが私の新しい居場所。 そして、隣には――かつての仲間たちがいる。 捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。 これは、そんな私の第二の人生の物語。

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

追放先の辺境で前世の農業知識を思い出した悪役令嬢、奇跡の果実で大逆転。いつの間にか世界経済の中心になっていました。

緋村ルナ
ファンタジー
「お前のような女は王妃にふさわしくない!」――才色兼備でありながら“冷酷な野心家”のレッテルを貼られ、無能な王太子から婚約破棄されたアメリア。国外追放の末にたどり着いたのは、痩せた土地が広がる辺境の村だった。しかし、そこで彼女が見つけた一つの奇妙な種が、運命を、そして世界を根底から覆す。 前世である農業研究員の知識を武器に、新種の果物「ヴェリーナ」を誕生させたアメリア。それは甘美な味だけでなく、世界経済を揺るがすほどの価値を秘めていた。 これは、一人の追放された令嬢が、たった一つの果実で自らの運命を切り開き、かつて自分を捨てた者たちに痛快なリベンジを果たし、やがて世界の覇権を握るまでの物語。「食」と「経済」で世界を変える、壮大な逆転ファンタジー、開幕!

悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。

潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。

追放悪役令嬢、辺境の荒れ地を楽園に!元夫の求婚?ざまぁ、今更遅いです!

黒崎隼人
ファンタジー
皇太子カイルから「政治的理由」で離婚を宣告され、辺境へ追放された悪役令嬢レイナ。しかし彼女は、前世の農業知識と、偶然出会った神獣フェンリルの力を得て、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。 そんな彼女の元に現れたのは、離婚したはずの元夫。「離婚は君を守るためだった」と告白し、復縁を迫るカイルだが、レイナの答えは「ノー」。 「離婚したからこそ、本当の幸せが見つかった」 これは、悪女のレッテルを貼られた令嬢が、自らの手で未来を切り拓き、元夫と「夫婦ではない」最高のパートナーシップを築く、成り上がりと新しい絆の物語。

処理中です...