婚約破棄から始まる、異世界スローライフと年下魔王の本気恋

タマ マコト

文字の大きさ
3 / 20

第3話:絶望が世界の縫い目を裂く

しおりを挟む

 その日、屋敷の空気は朝から薄く濁っていた。

 霧が出ているわけでもないのに、廊下の先がやけに遠い。壁に掛けられた肖像画の目が、いつもより冷たい。
 使用人たちの足音が、ひそひそと控えめで、しかし一つだけ重い足音が混ざっているのが分かった。

 ――来る。
 なぜか、分かってしまった。

 朝食の席に父がいない。
 母は紅茶を持つ手が震えて、カップが皿に軽く当たる音を立てた。

「アリア、今日は……応接室には近づかないでね」

 母の声は優しい。
 でもその優しさは、薄いガラスみたいに割れそうで、触れるのが怖い。

「……誰が来るの?」

 聞いてしまった。
 聞かない方が楽だったのに、口が勝手に動いた。

 母は視線を落とし、唇を噛む。

「王城から。……使者よ」

 その言葉だけで、胸の奥がじくりと熱くなる。
 火種が息を吸って、薪を探すみたいに。

「お父様は?」

「お父様は応接室。……あなたは、部屋に戻っていて」

 戻っていて。
 それは命令じゃない。
 でも逆らえない命令の匂いがする。

 アリアは椅子を引き、立ち上がる。
 床が少し揺れた気がした。
 揺れたのは床じゃなくて、たぶん自分の膝だ。

 階段を上がる途中、応接室の方から低い声が聞こえてきた。
 声は丁寧で、滑らかで、金貨みたいに重たい。

「――伯爵、誤解なきよう。今回の婚約破棄は王家の決定であり、貴家に非はございません」

 父の声が、硬い。

「恐れ入ります。王家のご意向に、異議など」

「ええ。だからこそ、今後のことを話し合いたいのです」

 今後。
 その単語が、背中に冷たい指を滑らせる。

 アリアは足を止めた。
 聞いてはいけない。
 でも、聞かずにいられない。

 壁の向こうから、使者の声が続く。

「アリア嬢は……貴重なお方です」

 貴重。
 その言葉は、褒めているように聞こえるのに、なぜだか胃が捻じれる。

「婚約は解消されました。しかし、国のために、彼女の“価値”は必要です」

 価値。
 価値、価値、価値。
 その単語が、アリアの脳内で反響する。
 まるで自分が、棚に並べられた品物みたいに。

 父は沈黙した。
 その沈黙が、肯定の形をしているのが分かった。

 アリアは階段を上がりきり、廊下を歩く。
 足音を立てないように。
 立てても、今さら隠せないのに。

 部屋の扉を閉める。鍵をかける。
 鍵の音が、カチリ、と鳴った。
 その音が、自分を閉じ込めたみたいで、息が詰まる。

 カーテンの隙間から、庭が見える。
 薔薇は昨日と同じように咲いている。
 世界は何も変わっていない顔で、変わったのは自分だけみたいだ。

 しばらくして、扉がノックされた。

「……お嬢様。失礼いたします」

 リネットだ。
 アリアは返事をする前に、喉が乾いていることに気づく。

「どうぞ」

 リネットが入ってくる。顔色が悪い。
 彼女の視線が、どこか泳いでいる。
 きっと応接室の空気を吸ってしまったのだ。

「お嬢様、あの……伯爵様がお呼びです。応接室へ……」

 アリアは固まった。

「……私が?」

「はい。王城からの使者様が……お嬢様に直接お話があると」

 母は「近づかないで」と言った。
 父は――父は、呼んだ。

 逃げたい。
 でも逃げたら、家が終わる。
 家が終わったら、父も母も、使用人も。
 だから、逃げられない。

 アリアは立ち上がる。
 鏡台に映る自分の顔は、あまりにも落ち着いて見えた。
 落ち着いているんじゃない。凍っているだけだ。

「……分かったわ」

 廊下を歩く。
 応接室に近づくほど、空気が重くなる。
 甘い香りのはずの花が、今日は苦い。

 扉の前に立つと、リネットが小さく頭を下げる。

「……お嬢様、どうか……」

 最後の言葉が続かない。
 その続かないところに、彼女の恐怖が詰まっている。

 アリアは扉を押した。

 応接室はいつも通り豪奢だった。
 絨毯、シャンデリア、金縁の椅子。
 でも今日は、そこに“王家”の匂いが混ざっている。
 支配する匂い。逆らえない匂い。

 使者は一人。
 灰色の髪をきっちりまとめた男で、年齢は三十代半ばくらい。
 瞳は濁りがなく、逆に冷たい。
 笑っているのに、目が笑っていないタイプだ。

「アリア・エルヴェイン嬢。お初にお目にかかります。王家内務局より参りました、クラウスと申します」

 丁寧な礼。丁寧な声。丁寧な言葉。
 丁寧さが、鋭利だ。

「……アリアです。お話とは」

 父がそばに立っている。
 父はアリアを見ない。
 見たら、娘として見えてしまうから。
 今ここで必要なのは、娘じゃない。
 “家の駒”だ。

 クラウスは椅子を勧めた。

「どうぞ、座ってください。緊張なさらずに。私どもは敵ではありません」

 敵ではない。
 その言い方が、すでに敵のそれだ。

 アリアは座る。
 背筋は伸びる。勝手に伸びる。
 何年も染みついた“正解”が、身体を支配する。

 クラウスは柔らかく微笑んだ。

「まずは、このたびの件……心を痛めております。婚約破棄は、あなたにとって大きな衝撃だったでしょう」

「……はい」

「ですが、誤解しないでいただきたい。王太子殿下はあなたを嫌ったわけではありません。あなたは――」

 そこで、クラウスは一瞬だけ言葉を選んだ。
 その選び方が、丁寧に刃を研ぐみたいで、気持ち悪い。

「――非常に、価値のある方です」

 まただ。価値。

 アリアの胸の奥が、じわりと熱くなる。
 涙は出ない。怒りも出ない。
 ただ熱い。熱い。熱い。

「……価値、とは」

 声が震えない。
 震えないことが、今は怖い。

 クラウスは、紅茶のカップに指を添えた。
 飲まない。飲まずに、ただ触れている。
 余裕の演出。

「国のためです。あなたの力――」

 力。
 その言葉で、アリアの心臓が強く鳴った。

「……私は、力など」

 否定しかけた。
 でもクラウスは、淡々と続ける。

「ご安心ください。あなたが知らないふりをしていることは、存じています。お嬢様。ご家族には秘密にされているのでしょう? 賢明です。感情は繊細なものですから」

 ぞわり、と背中を冷たいものが走った。

 ――知っている。
 ――見抜かれている。
 ――覗かれている。

 アリアは父を見る。
 父の顔が、わずかに強張っている。
 でも驚いていない。
 つまり父は、今ここで初めて知ったのかもしれない。
 あるいは、知りたくなかったのかもしれない。

「……何を、知っているんですか」

 アリアの声が、少しだけ低くなった。

 クラウスは笑う。
 笑い方が、親切そうで、残酷だ。

「あなたは感情を魔力へ変換する特異な体質をお持ちだ。特に――絶望や喪失といった深い感情は、境界にまで作用する可能性がある」

 境界。
 世界の境界。
 その言葉が、胸の熱に油を注ぐ。

「……だから、婚約を?」

 言葉が漏れた。
 漏れた瞬間、アリアは自分の中で何かが繋がってしまうのを感じた。

 クラウスは否定しない。
 否定しないことが、答えだ。

「婚約は、国にとって最善の配置でした。あなたが王太子妃となれば、国は安定する。あなたが幸せであれば、その力は穏やかに働く。……しかし」

 しかし。

 アリアは、もう知ってしまった。
 この「しかし」が、次の刃だ。

「あなたは、あまりにも“良い令嬢”だった」

 クラウスは言う。
 褒めているようで、責めている。

「感情を表に出さない。努力で自分を抑え込む。だから力は発現しない。国が欲しいものは、あなたの“抑制”ではなく――」

 そこでクラウスの声が、ほんの少しだけ柔らかくなる。
 柔らかくなるほど、怖い。

「――あなたの“臨界”です」

 臨界。
 壊れる直前。
 限界の一歩先。

 アリアの背中が、椅子に貼り付く。
 呼吸が浅くなる。
 熱が、胸の奥でぐつぐつと煮える。

「……私を、壊すつもりだったの?」

 やっと出た言葉が、それだった。
 それしかなかった。

 クラウスは眉を下げる。
 哀れむふり。
 でも瞳は冷たいまま。

「壊す、だなんて。言葉が過激です。私どもは国を守るために最善を尽くしているだけです」

 最善。
 最善のためなら、私の心は材料になる。

 アリアは、理解してしまった。

 愛じゃない。
 婚約も、優しさも、未来の約束も。
 最初から全部、国のための配置。
 私は人ではなく、資源。
 幸せにできれば安定装置。壊れれば兵器。
 そのどちらか。

 頭の中で拍手が鳴った。
 パチ、パチ、パチ。
 夜会の拍手が、今も鳴り続けている。
 止まらない。止められない。

 クラウスが淡々と続ける。

「婚約破棄は、あなたの将来のためでもあります。あなたは王家に縛られる必要はない。ですが、国のために協力はしていただく。例えば――」

 例えば。
 その言葉に、胃が冷たくなる。

「王城に移り、専門家の管理のもとで――」

 管理。
 アリアの身体が震えた。
 震えたのに、顔は動かない。
 顔だけが、仮面のまま。

「……拒否したら?」

 声が掠れた。

 クラウスの笑みが、ほんの少しだけ薄くなる。

「拒否は可能です。もちろん。ですが、その場合、あなたの力が暴走する危険性がある。国としては、それを放置できません。……封印措置を取ることになります」

 封印。
 つまり、閉じ込める。
 息ができない場所に、永遠に。

 逃げたい。
 今すぐ立ち上がって走りたい。
 でも走れない。
 父がいる。家がある。
 逃げたら家が終わる。
 逃げなければ私が終わる。

 矛盾が、胸の奥でぎゅうぎゅうに圧縮される。
 感情が押し潰されて、熱になる。
 熱が、熱が、熱が。

 アリアは父を見た。
 父は、唇を引き結んでいる。
 目が揺れている。
 でも言わない。
 「娘を守る」とは言わない。
 言えない。
 家のために。

 アリアは、笑ってしまいそうになった。
 笑ったら壊れる。
 壊れたら終わる。
 でももう、終わっているのかもしれない。

「……承知しました。」

 自分の口が勝手に言う。
 “承知しました”という、いつもの正解の言葉。

 クラウスは満足げに頷いた。

「賢明です。では準備が整い次第――」

「……少し、考える時間をください」

 アリアは割り込んだ。
 声が、初めてわずかに震えた。
 震えたことが、逆に自分を救う。
 私はまだ人間だ、と。

 クラウスは首を傾げる。

「もちろん。人の心には整理が必要ですから。……ただし、長くは取れません。国は待てない」

 国は待てない。
 その一言で、息が止まりそうになる。

 応接室を出ると、廊下の空気が冷たかった。
 なのに胸の奥は熱い。
 冷たさと熱さがぶつかって、頭が割れそうだ。

 部屋に戻る。扉を閉める。鍵をかける。
 そして初めて、膝が崩れた。

 床に座り込む。
 絨毯が柔らかいのに、心は硬い。
 硬い心の中に、熱いものが溜まって、溜まって、溜まっていく。

「……資源、だったんだ」

 声に出した瞬間、胸が裂けるみたいに痛い。
 痛いのに涙が出ない。
 涙が出ないのに、視界が滲む。

 誰も助けてくれない。
 助けてと言える相手もいない。
 家族は家を守る。
 王家は国を守る。
 私は――私は何を守ればいいの?

 息を吸う。
 胸の奥が、じくりと燃える。
 吐く。
 熱が皮膚の内側を走る。

 窓枠が、かた、と鳴った。

 アリアは顔を上げる。
 風は吹いていない。
 なのに、窓が震えている。

「……え?」

 次の瞬間、部屋の空気が軋んだ。

 ぎし、ぎし、ぎし。
 木が軋む音じゃない。
 空気が“形”を持ってしまったみたいな音。

 燭台の炎が、揺れる。
 揺れた炎が、ふっと黒く裏返った。
 赤い炎の裏側に、黒い影が貼り付く。
 影が炎を喰って、炎が影を吐き出す。

「やめて……」

 アリアは立ち上がろうとする。
 でも足が動かない。
 床が、ほんの少しだけ柔らかくなっている気がする。
 違う。床が柔らかいんじゃない。世界の“縫い目”が緩んでいる。

 胸の奥の熱が、限界まで膨らむ。
 逃げたい。
 でも逃げられない。
 助けてほしい。
 でも助けてと言えない。

 その矛盾が、ぷつん、と切れた。

 床に、影が落ちる。
 ただの影じゃない。
 影が裂け目になっていく。
 縫い目がほどけるみたいに、じわじわと。

「……なに、これ」

 裂け目の向こうは、夜だった。
 底のない夜。
 星もない、音もない、ただ吸い込む夜。

 アリアの喉が震える。

「やだ……やだ、やだ……!」

 叫びが形になる前に、裂け目が呼吸を始めた。
 吸う。
 吸い込む。
 部屋の空気が、カーテンが、燭台の黒い炎が、全部そちらへ引っ張られる。

 アリアの髪が、後ろへ引かれる。
 ドレスの裾が風に舞う。
 身体が、前に傾く。

「誰か……!」

 声を出した。
 やっと出せた。
 でも声は、裂け目に吸い込まれていく。
 廊下にも、屋敷にも、誰にも届かない。
 音が、途中で溶けて消える。

「助けて――!」

 叫んだ。
 叫んだのに、世界は無音だった。
 無音のまま、身体だけが引かれる。

 指先が床を掴む。
 絨毯が指に食い込む。
 爪が痛い。
 痛いのに、痛みが遠い。
 遠い痛みの代わりに、胸の熱が爆ぜる。

 ――ああ。
 私は、壊れたんだ。

 壊れたから、王家が欲しがる“臨界”になったんだ。
 壊れたから、私は価値になったんだ。
 そんなの、笑えない。
 笑えないのに、涙も出ない。

 身体が、裂け目へ落ちる。
 床が消える。
 部屋が遠ざかる。
 窓枠の震えが、遠い世界の出来事になる。

 落下。
 下ではなく、夜へ。
 底のない夜へ。

 アリアは最後に、鏡台の鏡を見た。
 鏡に映っていたのは、泣いていない自分の顔だった。
 目は大きく見開かれている。
 でも涙はない。
 涙すら、世界に差し出せない顔。

 その瞳の奥で、声にならない声が震える。

(助けて)

 誰にも届かない。
 届かないまま、彼女は夜に沈んだ。

 世界の縫い目が裂ける音だけが、
 最後に、耳の奥で、静かに鳴っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

君といるのは疲れると言われたので、婚約者を追いかけるのはやめてみました

水谷繭
恋愛
メイベル・ホワイトは目立たない平凡な少女で、美人な姉といつも比べられてきた。 求婚者の殺到する姉とは反対に、全く縁談のなかったメイベル。 そんなある日、ブラッドという美少年が婚約を持ちかけてくる。姉より自分を選んでくれたブラッドに感謝したメイベルは、彼のために何でもしようとひたすら努力する。 しかしそんな態度を重いと告げられ、君といると疲れると言われてしまう。 ショックを受けたメイベルは、ブラッドばかりの生活を改め、好きだった魔法に打ち込むために魔術院に入ることを決意するが…… ◆なろうにも掲載しています

【完結】私が誰だか、分かってますか?

美麗
恋愛
アスターテ皇国 時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった 出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。 皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。 そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。 以降の子は妾妃との娘のみであった。 表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。 ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。 残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。 また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。 そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか… 17話完結予定です。 完結まで書き終わっております。 よろしくお願いいたします。

彼女の離縁とその波紋

豆狸
恋愛
夫にとって魅力的なのは、今も昔も恋人のあの女性なのでしょう。こうして私が悩んでいる間もふたりは楽しく笑い合っているのかと思うと、胸にぽっかりと穴が開いたような気持ちになりました。 ※子どもに関するセンシティブな内容があります。

婚約破棄されたので、前世の知識で無双しますね?

ほーみ
恋愛
「……よって、君との婚約は破棄させてもらう!」  華やかな舞踏会の最中、婚約者である王太子アルベルト様が高らかに宣言した。  目の前には、涙ぐみながら私を見つめる金髪碧眼の美しい令嬢。確か侯爵家の三女、リリア・フォン・クラウゼルだったかしら。  ──あら、デジャヴ? 「……なるほど」

神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました

青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。 それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。

婚約破棄された私ですが、領地も結婚も大成功でした

鍛高譚
恋愛
婚約破棄―― それは、貴族令嬢ヴェルナの人生を大きく変える出来事だった。 理不尽な理由で婚約を破棄され、社交界からも距離を置かれた彼女は、 失意の中で「自分にできること」を見つめ直す。 ――守るべきは、名誉ではなく、人々の暮らし。 領地に戻ったヴェルナは、教育・医療・雇用といった “生きるために本当に必要なもの”に向き合い、 誠実に、地道に改革を進めていく。 やがてその努力は住民たちの信頼を集め、 彼女は「模範的な領主」として名を知られる存在へと成confirm。 そんな彼女の隣に立ったのは、 権力や野心ではなく、同じ未来を見据える誠実な領主・エリオットだった。 過去に囚われる者は没落し、 前を向いた者だけが未来を掴む――。 婚約破棄から始まる逆転の物語は、 やがて“幸せな結婚”と“領地の繁栄”という、 誰もが望む結末へと辿り着く。 これは、捨てられた令嬢が 自らの手で人生と未来を取り戻す物語。

私のことを嫌っている婚約者に別れを告げたら、何だか様子がおかしいのですが

雪丸
恋愛
エミリアの婚約者、クロードはいつも彼女に冷たい。 それでもクロードを慕って尽くしていたエミリアだが、クロードが男爵令嬢のミアと親しくなり始めたことで、気持ちが離れていく。 エミリアはクロードとの婚約を解消して、新しい人生を歩みたいと考える。しかし、クロードに別れを告げた途端、彼は今までと打って変わってエミリアに構うようになり…… ◆エール、ブクマ等ありがとうございます! ◆小説家になろうにも投稿しております

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

処理中です...