8 / 20
第8話 喉の詩人
しおりを挟む昼下がりの広場に、一本の喉が降りてきた。
砂に座り込むでも、店先で値切るでもなく、ただ“声”だけで席を作る男。布の外套は旅の埃で灰色、肩から吊るした小さな竪琴は擦り減って艶が出ている。唇は乾き、目は笑い、喉だけが潤っていた。
「昼寝の邪魔をしたいのは山々ですが——歌います」
軽く一礼、弦をはじく。
音が一段、二段、三段。輪郭が揃うと、言葉が乗る。
——王のテーブルは椅子が奇数
——皿は七枚、うち二枚は影を盛る
——銀の口金の袋、黒い蜜の匂い
——三つ目の扉、赤い目の狛犬
——鍵は、ひとつでは足りない
男は、村人にとってはただの余興にしか見えない歌を、わずかな目配せと指の癖で“別の歌”に重ねた。私は椅子の背に肘を置き、耳の奥で音を分解する。嗅覚はまだ戻らない。だから、耳で嗅ぐ。
「詩人さん、喉に砂が詰まってるよ」
ミラが水を差し出す。男は喉仏を上下させ、笑った。
「よく見える娘さんだ。私の喉は“鍵穴”。水は油。滑りがよくなる」
「油は混ぜ物じゃない?」
「君たちの店のは混ざってない。……さて、続ける」
——右手の手袋、外すのは三度目の乾杯
——鏡の柱に刻まれた数字、逆さまに読む
——“主計の鼠”は背伸びをする
——帳は黒、紐は銀、隠す場所は目の高さ
——歌が終わる頃、皿は空
エーレンが私の肩に視線で問いかける。私は小さく頷く。
「暗号、読める?」
「読める。“王宮の裏宴”。椅子の奇数は招待客の数合わせ。『影を盛る皿』は裏金の取り分。『三つ目の扉』は倉の並び、赤い目の狛犬は紅玉入りの彫像。『右手の手袋、三度目の乾杯』は手袋の内側に鍵の小片。『鏡の柱に数字』は柱の刻み目の位置、『逆さま』は天井近く。『主計の鼠』は主計局の若い書記。『帳は黒、紐は銀』は——」
「黒帳簿、銀の綴じ紐」
ミラが即答し、詩人は嬉しそうに片眉を上げた。
「あなた、何者」
「喉の詩人。情報屋。王都では“声出し”とも呼ばれます。名乗りは古い——カレルとどうぞ」
「喉の詩人。いい仕事だね」
「喉は替えが利かない。だから、喉で食う」
カレルは肩をすくめ、歌の終わりに竪琴を伏せる。
「代金は噂の一切れ。あなたの“鏡”の話を、ひとかけら。どれだけ切ってもいい」
セレナが一歩前に出て、笑うのか祈るのか迷った目で言う。
「噂は分け合うためにあるけど、刃をつけないのがルールよ」
「もちろん。喉は刃物を怖がる」
私は卓上に布をひろげ、指で“写し”の輪を作った。歌詞の抜けと重なり、柱の“数字”が頭の中で組み上がる。
「場所は王都近郊、旧狩猟離宮の倉。紅玉の狛犬が唯一残る棟。三番目の扉——鍵は手袋の内側の薄板と、鏡柱の上の金具とで“二重”。主計局の若い鼠が夜に背伸びして紐を掛け直す……黒帳簿は“目の高さ”」
「つまり、立ったまま手を伸ばせば届くが、しゃがんだ目線では見えない」
エーレンが地図に印を打ち、ミラが商流の道順を走査する。
「荷馬車で離宮前まで行ける。祭の季節で搬入が多い。うちの商隊に紛れるのが自然。塩と油を献納って名目。夕刻に発つ」
「護衛は?」
「四。表の二、裏の二。エーレンは裏、私は表で笑う」
カレルが喉を鳴らして笑う。
「地味で無害に見えるやり方、あなた方はとても上手い」
「地味は便利」
私の口がいつもの調子で答えかけて、指先で自分を止めた。
——便利、だけじゃ足りない。
出立の準備は速い。ローデリクが風の数を数え、セレナが鐘を短く鳴らし、ミラが帳簿を布に包む。私は嗅覚が戻らない鼻の代わりに、糸の張りで空気を測った。
「異常なし」
「異常はいつも“なし”って顔をしてくる」
エーレンが肩紐を締め、短く笑った。
夕刻、商隊は王都道へ。車輪の振動が腹に重さを刻み、砂の跳ねが言葉を短くする。
「喉の詩人、もしくは喉の……」
「情報屋。カレルはどこまで信用していい?」
「喉が生きる範囲で。喉は嘘をつくが、声帯は滅多に嘘をつかない」
「難しい言葉」
「うん。だから、私が聞く」
夜半、離宮の影が視界に現れた。森の端で止まり、ミラが表の帳面を差し出す。門番は祭の搬入で疲れており、目が“書式”しか見ない。
「献納品、塩・油・布。裏書きあり」
「通れ」
車輪が石畳に乗り、音が変わる。冷たい音。建物の影が縫い目のように長く、三つ目の扉までの角度を教えてくれる。
紅玉の狛犬が確かにいた。赤い目は火ではなく、夜の光を飲む冷たい赤。
私は手袋の内側に薄板の鍵を潜ませ、柱の上の金具へ腕を伸ばす。嗅覚はないが、金属の“冷”は皮膚で拾える。
「開く」
囁きと同時に、扉の内側の空気がわずかに動いた。油と紙と、誰かの靴の跡。
灯りは最小限。箱が四、棚が二、机が一。目の高さに、黒。
銀の綴じ紐。
私は布袋にそっと落とし、輪郭を確かめる。
重さは、ある。嫌な重さ。
「撤収」
ミラが合図を出す。エーレンは入口で影と一体。ローデリクの鈴は鳴らない。
戻る動線。角を二つ。狛犬の横。石段。——その時、空気が変わった。
「遅かったね」
可笑しそうな声。
背筋に沿って冷が走る。私の嗅覚が使えない夜に限って、匂いの良い人が現れる。
通路の先、柱の陰から黒い外套。胸元の小印は控えめで、指先の動きは控えめで、笑いだけが“上等”。
「財務卿補佐レーヴェン様からの、お出迎えだって言えば喜ぶ?」
男は笑い、肩をすくめる。
「黒帳簿は大切。だから、合鍵で開く“偽物”を作った。君たちが持っているのは、手触りだけが本物。中身は……空」
ミラの息が止まり、エーレンの靴裏がわずかに軋む。
私が袋から帳簿を抜き、指を入れる。紙の“繊維”が、軽い。軽すぎる。
「罠」
「そう。王都の最高の娯楽は“罠で踊る人間”を見ることだ」
男が指を鳴らす。背後の影が二つ、三つ。
「やれ」
動きは速かった。
エーレンがひとりを壁に貼り付け、二人目の手首を返し、三人目の喉元に柄で当てる。私の視界は視界でなく、縫い目の拡大図に変わる。
右の影が低く、左の影が重い。
ミラが背を低くして帳面を抱え、私は輪を足元で広げる。
「第二式は無理。第一式で“揺らす”」
囁き、足で輪の縁を踏む。空気が一段、沈む。
影がわずかに遅れ、こちらの手の動きとずれる。ずれた一瞬に、エーレンがもう一人の顎を掬い上げた。
「退く!」
ミラが叫ぶ。
退路へ。角を二つ。石段。——その途中で、刃が一枚、横から飛んだ。
エーレンの肩が引きちぎられたみたいに跳ね、血が暗闇で鈍く光る。
「っ……!」
彼は声を飲み込み、片膝を落としながら、なおも前に出る。
「走れ」
「あなたが走る」
「俺は“止め”だ」
ミラが彼の腰を抱え、私は片手で圧迫し、もう片手で輪を引き摺る。
嗅覚がないのが悔しい。血の匂いで道が読めない。だから、音で読む。
靴の擦れ、息の切れ、外套の布の高い鳴き。
門へ。狛犬の横。石段。外気。馬車。
「乗って!」
御者台のローデリクが叫び、鈴が初めて鳴る。
車輪が悲鳴を上げ、夜気が胸に突き刺さる。
背後で影が揺れ、誰かの笑いが石に当たって砕けた。
「追ってこない……?」
ミラが振り返る。
追ってこない。罠は“成功”で完了する。追う必要はない。
黒帳簿は、偽物。
勝ちは、こちらの傷。
「エーレン、見せて」
私が圧迫を引き継ぎ、ミラが布を裂いて帯にする。
傷は深いが致命ではない。刃の角度が浅く、筋肉に沿っている。
「喋らないで。息だけ」
「喋るほうが楽しいんだが」
「楽しいはあと。一晩、貸して」
「貸す」
エーレンは笑い、顔をしかめ、唇の端を上げる。
私は胸の欠片にそっと触れ、詠唱の“柔らかいほう”を指で結ぶ。痛みを鈍らせるだけ。治癒ではない。祈りの“添え木”。
「戻ったら、セレナの手を借りる。血の匂いがわからない私じゃ、無理」
「嗅げないの、まだ?」
「まだ。……でも、今夜は嗅がないでよかった。血の匂いに囚われると、冷静を縫えない」
馬車は森を抜け、星の少ない空の下へ出る。風が頬を叩き、砂の匂いはない。音だけがある。心臓の打つ音、車輪の軋む音、遠くの梟の一声。
偽物。罠。負傷。
喉の詩人の歌は“鍵穴”で、開いた扉は“見せ物小屋”。私たちは観客ではなく、演目だった。
喉の奥が焼ける。怒りの味が分からない。嗅げないから。
だから、形で覚える。
——レーヴェン。
名前の形は刃に似ている。
その刃で、こちらの“地味”を薄く切り刻んで笑っていた。
「イザベラ」
ミラが囁く。
「“地味で無害”——やめる?」
私は答えなかった。
代わりに、鏡の輪を膝の上で広げ、縁に針を通す。“地味”の縁取りを外すみたいに。
地味は便利。
無害は、毒。
あの言葉を盾にして、私自身が“刃を鈍らせて”きた。
鈍い刃は、誰かの皮膚に長く触れて、じわじわと痛む。
それが正義だと信じるには、今夜の笑いは、あまりにも“良い声”だった。
「やめる」
自分の声が、自分の胸骨で跳ねて戻ってきた。
「“地味で無害”は今日で終わり。明日からは“静かで致命的”」
エーレンが息で笑う。
「物騒な裁縫屋だ」
「うん。糸は刃よりよく通る」
ミラが頷き、拳を握る。
「看板も地味をやめる。いや、看板は地味のまま、中身だけ毒にする」
「あなたは天才」
「知ってる」
夜が深くなる。村の灯りが遠くに見える。セレナの鐘が一度だけ鳴って、音が風に縫い込まれた。
喉の詩人はどこかで次の歌を仕込んでいるだろう。
だったら、こちらも歌を持とう。
歌は刃になる。
刃は歌になる。
“鏡の聖域・第三式”の譜面を、指で探す。
詠唱の向こう側に、レーヴェンの笑い声を置く。
その笑いの形を覚える。
次は、その形ごと“焼く”。
嗅覚のない夜に、私は自分の影の匂いだけを確かに嗅いだ気がした。
——これは怒り。
怒りは、今度こそ正しく使う。
馬車が石を蹴り、星のない夜にひとつ、火花が走った。
私は仮面の縁取りをほどき、膝の上で結び目を作り直した。
静かで、致命的に。
灰色は、刃の色にもなる。
そう決めた夜だった。
44
あなたにおすすめの小説
虐げられた聖女が魔力を引き揚げて隣国へ渡った結果、祖国が完全に詰んだ件について~冷徹皇帝陛下は私を甘やかすのに忙しいそうです~
日々埋没。
恋愛
「お前は無能な欠陥品」と婚約破棄された聖女エルゼ。
彼女が国中の魔力を手繰り寄せて出国した瞬間、祖国の繁栄は終わった。
一方、隣国の皇帝に保護されたエルゼは、至れり尽くせりの溺愛生活の中で真の力を開花させていく。
世界の現実は、理不尽で残酷だ――平等など存在しない
鷹 綾
恋愛
「学園内は、身分に関係なく平等であるべきです」
その“正義”が、王国を崩しかけた。
王太子ルイスは、貴族学院で平民出身の聖女マリアがいじめられたと信じ、
婚約者である公爵令嬢アリエノール・ダキテーヌを断罪し、婚約破棄を宣言する。
だが――
たとえそれが事実であったとしても、
それは婚約破棄の正当な理由にはならなかった。
貴族社会において、婚約とは恋愛ではない。
それは契約であり、権力であり、国家の均衡そのものだ。
「世界は、残酷で不平等なのです」
その現実を理解しないまま振るわれた“善意の正義”は、
王太子の廃嫡、聖女の幽閉、王家と公爵家の決定的な断絶を招く。
婚約破棄は恋愛劇では終わらない。
それは、国家が牙を剥く瞬間だ。
本作は、
「いじめられたという事実があっても、それは免罪符にはならない」
「平等を信じた者が、最も残酷な結末に辿り着く」
そんな現実を、徹底して描く。
――これは、ざまぁではない。
誰も救われない、残酷な現実の物語である。
※本作は中世ヨーロッパをモデルにしたフィクションです。
学園制度・男女共学などは史実とは異なりますが、
権力構造と政治的判断の冷酷さを重視して描いています。
---
【完結】婚約破棄して泥を投げつけた元婚約者が「無能」と笑う中、光り輝く幼なじみの王子に掠め取られました。
ムラサメ
恋愛
「お前のような無能、我が家には不要だ。今すぐ消えろ!」
婚約者・エドワードのために身を粉にして尽くしてきたフィオナは、卒業パーティーの夜、雨の中に放り出される。
泥にまみれ、絶望に沈む彼女の前に現れたのは、かつての幼なじみであり、今や国中から愛される「黄金の王子」シリルだった。
「やっと見つけた。……ねえ、フィオナ。あんなゴミに君を傷つけさせるなんて、僕の落ち度だね」
汚れを厭わずフィオナを抱き上げたシリルは、彼女を自分の屋敷へと連れ帰る。
「自分には価値がない」と思い込むフィオナを、シリルは異常なまでの執着と甘い言葉で、とろけるように溺愛し始めて――。
一方で、フィオナを捨てたエドワードは気づいていなかった。
自分の手柄だと思っていた仕事も、領地の繁栄も、すべてはフィオナの才能によるものだったということに。
ボロボロになっていく元婚約者。美しく着飾られ、シリルの腕の中で幸せに微笑むフィオナ。
「僕の星を捨てた報い、たっぷりと受けてもらうよ?」
圧倒的な光を放つ幼なじみによる、最高に華やかな逆転劇がいま始まる!
出来損ないと言われて、国を追い出されました。魔物避けの効果も失われるので、魔物が押し寄せてきますが、頑張って倒してくださいね
猿喰 森繁
恋愛
「婚約破棄だ!」
広間に高らかに響く声。
私の婚約者であり、この国の王子である。
「そうですか」
「貴様は、魔法の一つもろくに使えないと聞く。そんな出来損ないは、俺にふさわしくない」
「… … …」
「よって、婚約は破棄だ!」
私は、周りを見渡す。
私を見下し、気持ち悪そうに見ているもの、冷ややかな笑いを浮かべているもの、私を守ってくれそうな人は、いないようだ。
「王様も同じ意見ということで、よろしいでしょうか?」
私のその言葉に王は言葉を返すでもなく、ただ一つ頷いた。それを確認して、私はため息をついた。たしかに私は魔法を使えない。魔力というものを持っていないからだ。
なにやら勘違いしているようだが、聖女は魔法なんて使えませんよ。
妹に婚約者を奪われた上に断罪されていたのですが、それが公爵様からの溺愛と逆転劇の始まりでした
水上
恋愛
濡れ衣を着せられ婚約破棄を宣言された裁縫好きの地味令嬢ソフィア。
絶望する彼女を救ったのは、偏屈で有名な公爵のアレックスだった。
「君の嘘は、安物のレースのように穴だらけだね」
彼は圧倒的な知識と論理で、ソフィアを陥れた悪役たちの嘘を次々と暴いていく。
これが、彼からの溺愛と逆転劇の始まりだった……。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
「神に見捨てられた無能の職業は追放!」隣国で“優秀な女性”だと溺愛される
佐藤 美奈
恋愛
公爵令嬢アンナ・ローレンスはグランベル王国第一王子ダニエル・クロムハートに突然の婚約破棄を言い渡された。
その理由はアンナの職業にあった。職業至上主義の世界でアンナは無能と言われる職業を成人の儀で神に与えられた。その日からアンナは転落人生を歩むことになった。公爵家の家族に使用人はアンナに冷たい態度を取り始める。
アンナにはレイチェルという妹がいた。そのレイチェルの職業は神に選ばれた人しかなれない特別な職業と言われる聖女。アンナとレイチェルは才能を比較された。姉のアンナは能力が劣っていると言われて苦しい日常を送る。
そして幼馴染でもある婚約者のダニエルをレイチェルに取られて最終的には公爵家当主の父ジョセフによって公爵家を追放されてしまった。
貴族から平民に落とされたアンナは旅に出て違う国で新しい生活をスタートする。一方アンナが出て行った公爵家では様々な問題が発生する。実はアンナは一人で公爵家のあらゆる仕事をこなしていた。使用人たちはアンナに無能だからとぞんざいに扱って仕事を押し付けていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる