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第3話 泣かせる台本を破り捨てて、塔の夜へ
しおりを挟む昼休み前の教室は、いちばん無防備な匂いがする。
お腹が鳴るのを誤魔化す笑い声、インクの乾いた匂い、窓から入り込む風の冷たさ。
誰もが「まだ午前だし」と油断している時間帯は、悪意がいちばん簡単に刺さる。
リリア=エヴァンスは席に着きながら、机の角を指でなぞった。
木目のざらつき。ささくれ。小さな傷。
それが妙に落ち着く。完璧じゃないものは、嘘をつかないから。
視線を感じた。
前からでも後ろからでもない。横。少し遠い位置。
貴族令嬢たちの集団の中心に、カミラ=ヴァルツがいる。
巻き髪は整いすぎていて、笑顔は甘すぎて、目が笑っていない。
彼女の周りには取り巻きが二人、影みたいに張り付いている。
取り巻きの片方が、リリアの方を見て口元を吊り上げた。
――来る。
心臓が速くなる。
怖いのは、いじめそのものじゃない。
自分が「いつもの私」に戻ってしまうこと。
(泣いて、謝って、場を丸くして、結局また削られる)
そのルートはもう、うんざりするほど知っている。
「リリアさん」
ふわっとした声がした。
振り返ると、ソフィア=レンティスが弁当袋を抱えて立っている。
彼女は昨日、ほんの少しだけ言葉を交わした子だ。名前のない背景じゃない。ちゃんと人だ。
「一緒に食べない? 席、こっち空いてるよ」
ソフィアの善意は軽い。軽いから、助かる。
“救ってあげる”じゃなく、“一緒にいよ”の距離。
「ありがとう。行く」
リリアが立ち上がった瞬間、机の中で紙が擦れる音がした。
わざとらしくない。だから、気づきにくい。
でも、リリアの指先はその違和感を見逃さなかった。
机の中に手を入れる。
指に薄い紙の感触が引っかかる。折り畳まれた紙切れ。
胸の奥が、ひゅっと冷える。
(それか。最初のやつ)
折り目をほどく。
丁寧な筆記体。品の良さで悪意を包んでいる文字。
『不釣り合いな庶子』
一瞬、視界が狭くなる。
前の人生で、似た言葉を何度も浴びた。
「替えがきく」
「そこまでの価値はない」
「君じゃなくてもいい」
露骨に殴られるより、こういう言葉の方が深く刺さる。
なぜなら、反論すると“騒ぐ方が悪い”にされるから。
ソフィアが心配そうに覗き込む。
「……なに、それ?」
「ゴミ」
リリアは短く言って、紙を二つに折った。
三つに。四つに。
最後は指で裂く。
びりっ、と乾いた音。
教室のざわめきの中で、そこだけ時間が切れたみたいに響いた。
ソフィアが目を丸くする。
「え、破いた……」
「捨てる前に、落とし物として返すだけ」
リリアは破いた紙のかけらを掌にまとめ、教室の後方へ歩いた。
カミラの机までの距離が、やけに長い。
視線が背中に刺さる。
「何する気?」
「泣くんじゃないの?」
そんな空気が、甘い毒みたいに漂う。
カミラはリリアが来るのを見て、わざとらしく首を傾げた。
「あら、リリアさん。何か用?」
リリアは、破片をカミラの机に“置いた”。
落とさない。投げない。丁寧に置く。
その丁寧さが、逆に刺さる。
「これ、落ちてた」
カミラの眉がぴくりと動く。
「……は?」
「書き間違いが多いから、次は推敲してからにして。字が綺麗なのに、内容が雑だともったいない」
一瞬、教室の音が消えた。
消えて、次に、ひそひそ声が波みたいに戻ってくる。
「今、言った……?」
「リリア、怖……」
「カミラ様に……?」
取り巻きの一人が顔を赤くして叫ぶ。
「生意気! 庶子のくせに!」
リリアは笑わない。
笑えば余裕に見える。余裕は相手を熱くさせる。
今必要なのは、熱を冷ます刃だ。
「庶子って言葉、便利だよね」
リリアは取り巻きではなく、カミラの目を見る。
カミラの瞳は怒りで濁っていく。
「相手の努力も存在も、まとめて捨てられる。……でもね」
リリアは机の上の破片を指で軽く叩いた。
「こういうの、言った側の品格が落ちる。落ちるのは私じゃなくて、あなたたち」
カミラの頬が引きつる。
完璧な令嬢の仮面が、ほんの少し剥がれた。
「……覚えてなさいよ、リリア=エヴァンス。ここはあなたの居場所じゃない」
その台詞は、知っている。
ゲームで何度も見た。
ここから私は孤立し、泣き、ミレイアに助けられて、さらに惨めになる。
リリアは、目を逸らさずに言う。
「居場所は、与えられるものじゃなくて、作るものだよ」
カミラは言葉を失う。
取り巻きが「カミラ様……!」と焦って袖を引いた。
リリアはそれ以上何も言わず、踵を返した。
背中に刺さる視線が痛い。
痛いけど、倒れない。
倒れないために、今ここに立ってる。
ソフィアが小声で言った。
「……ねえ、今の、こわかったけど……なんか、すごかった」
「怖くないよ。ただ、泣かないって決めただけ」
「泣かないって、めちゃくちゃ強いよ」
強い。
その言葉が鎖にならないように、リリアは曖昧に笑って、弁当の包みを開いた。
卵の甘い匂いがして、少しだけ現実に戻れる。
でも、午後の授業を受けながら、リリアの頭はずっと冷静だった。
(今日のカミラは“担当”だ。
でも、担当の背後には、もっと大きい何かがいる)
ゲームのカミラは、ただの嫌がらせ役じゃない。
どこかで“操られている”描写が入る。
なら、その糸を早めに見つける必要がある。
放課後。
教室の外へ出たところで、背後から冷たい声が刺さった。
「リリア=エヴァンス」
振り返る。
ユリウス=クロフォード。黒髪、冷たい目。
相変わらず感情が薄い顔なのに、今日は少しだけ苛立ちの影がある。
「放課後、図書塔に来い。基礎文献を教える」
昨日、そう言われた。
そして今日も、彼はその言葉を撤回しない。
「命令?」
「……必要だと思ったから言ってるだけだ」
言い方が不器用すぎて、逆に嘘がない。
ユリウスは“誰かを助けて気持ちよくなる”タイプじゃない。
合理性で動く。だから信用できる部分がある。
「分かった。行く」
ユリウスは頷いて、先に歩き出した。
迷いのない足取り。
世界が彼のために道を開けているみたいに見えるのが、少し腹立つ。
図書塔は夕方の光を吸い込んで、塔そのものが影みたいに立っていた。
扉を押すと、低い軋み音。
中は紙と革と乾いたインクの匂い。
その匂いが、胸の奥の緊張をほどく。
ユリウスは机に近づくと、椅子に座らず立ったまま言った。
「時間がない。最初に言う。全部読むな。溺れる」
「え、優しいの?」
「合理的だ。君は読み方が雑だ。全部拾おうとして全部落とす」
むかつく言い方。
でも、的確すぎて言い返せない。
ユリウスは棚の奥へ歩き、迷いなく三冊引き抜いた。
その動きに無駄がない。指先がページの厚みで分類しているみたいだ。
「これ」
机に置かれた本の背表紙を、リリアは指でなぞった。
『基礎魔力循環論(クロフォード注解)』
『古式陣式の欠陥一覧と改修史』
『聖具工学入門――王国規格版』
「……聖具?」
「魔法陣を理解するなら、最終的に“器”へ行き着く。器の極致が聖具だ」
ユリウスは言い切ってから、ほんの一瞬だけ黙った。
その沈黙は、言いすぎたかもしれないという躊躇いに見えた。
「余計だった?」
「余計じゃない」
リリアが答えると、ユリウスは少しだけ視線を逸らした。
照れたのか、苛立ったのか分からない。
天才は、自分の親切を親切と認めたがらない。
「読み方も教える。最初の三十頁だけでいい。全部読むな。目的を決めて刺せ」
「刺す?」
「知識は刃だ。振り回すな。刺せ」
ユリウスはページを開き、該当箇所に指を置いた。
指が白く、爪が整っている。
でも、その白さは温室の白じゃない。研ぎ澄まされた刃の白。
「ここ。循環の“戻り”は勢いじゃなく“受け皿”で決まる。君は“押す”方向しか見てない」
「……」
リリアの中で、何かが繋がった。
昨日の小テストの間違いが、ただの点数じゃなく“視界の欠損”だったと分かる。
欠損は、いつか事故になる。
事故は、いつか死になる。
「分からなかったら質問しろ」
ユリウスが言う。
「筋がいいなら答える。的外れなら切る」
「めんどくさ」
リリアが呟くと、ユリウスは即答した。
「それが君の欠点だ」
言い方は最悪なのに、なぜか笑いそうになった。
ユリウスは人を慰めない。
でも、伸ばす。
その伸ばし方が、気持ちいいくらい冷たい。
一時間ほどで、ユリウスは帰っていった。
「必要なのは基礎だ」と言い残して。
リリアはその背中を見送り、机に残された本を見下ろす。
(基礎を叩き込まれた。……じゃあ、次は自分のための深掘り)
夜。
図書塔は人が減り、音が死ぬ。
ランプの灯りだけが紙面を照らし、影が棚の間に長く伸びる。
リリアはユリウスの教えた“読み方”で、本を選び直した。
目的を決める。刺す。
――追放されても生きるための知識。
――追放そのものを折るための知識。
『辺境魔力鉱脈の採掘史』
『王国税制と貴族の徴税権』
『聖具の基礎構造と魔力循環――破損事例集』
ページをめくる指先が、紙のざらつきに触れるたび、呼吸が深くなる。
努力が誰かに奪われない感覚。
ここでは、頑張りが“助かります!”に変換されない。
頑張りは、私の血になる。
ふと、昼間の紙切れが頭をよぎる。
『不釣り合いな庶子』
あの言葉は刃だった。
でも、今私の手の中にも刃がある。
知識という刃。
言葉という刃。
そして、選ぶという刃。
(泣かない。泣かされない。泣くかどうかを、自分で決める)
リリアが一息ついて顔を上げたとき、窓の外は真っ暗だった。
星が冷たく瞬き、学園の噴水の音が遠くにかすれる。
塔の中は、ページをめくる音だけ。
その静けさの中で、視線を感じた。
背中ではない。
柱の影。
ランプの灯りが届かない場所に、誰かが立っている。
心臓が跳ねた。
けれど、恐怖より先に、直感が告げる。
――この人だ。
影から一歩、男が出てきた。
長身。黒い上着。本を抱えている。
灰色がかった瞳が、静かにこちらを見る。
笑っているようで笑っていない。観察者の目。
エリオット=フェイン。
ゲームで、条件を満たしたときだけ現れる隠し攻略対象。
物語の外側に立つ、やけに現実的な男。
彼は机の上の本の背表紙を眺め、ぽつりと言った。
「君、泣かないんだね」
リリアは本を閉じ、エリオットを見る。
「泣くと、誰かが“助ける役”になって気持ちよくなるから」
言い切った瞬間、自分の喉が少し痛んだ。
痛いのは、本音だから。
エリオットは笑わない。怒らない。
ただ、興味深そうに瞬きした。
「その発想、ゲームっぽくない」
「そうだね」
リリアは肩をすくめる。
「私は、ゲームのために生きてない」
エリオットは軽く首を傾げた。
「じゃあ、何のために?」
リリアは机の上の本に指を置いた。
辺境。税制。聖具。
生存のための地図。
未来のための刃。
「ここから先は、私が書き換える」
エリオットの瞳が、ほんの少しだけ細くなる。
それは笑みとも警戒とも取れる曖昧な色。
「面白い。……君が書き換えるなら、僕は観察する」
「観察だけ?」
「必要なら、ちょっとだけ手を貸す」
エリオットは本を抱え直し、さらりと言った。
「でも、僕は誰かを助けて気持ちよくなるタイプじゃない」
リリアは思わず、口元を緩めた。
それは笑いというより、息が抜けた感じに近い。
「それなら、ちょうどいい」
ランプの灯りが揺れ、影が二人の足元で重なった。
泣かせる台本を破った日。
その夜、リリアは初めて、この世界の“物語の外”に風穴が開く音を聞いた気がした。
そして、その風穴から入ってくる空気は、冷たくて、やけに美味しかった。
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